- 学校内の相談窓口(スクールカウンセラー・養護教諭)
- 学校外の相談窓口(教育支援センター/適応指導教室)
- 児童精神科・心療内科という選択肢
- 発達検査(WISC検査など)を受けられる場所
- 自治体の相談窓口・電話相談の使い方
不登校の相談先、大きく分けると4つ
不登校児童生徒数は35万人超と過去最多を更新しており(文部科学省調査)、相談先や支援体制についても年々整備が進んでいます。一人で抱え込まず、専門機関に相談することも大切な選択肢です。相談先は大きく分けて、①学校内の相談窓口(スクールカウンセラー・養護教諭)、②学校外の教育相談機関(教育支援センター)、③医療機関(児童精神科・心療内科)、④自治体の相談窓口・電話相談の4種類があります。
「病院に行くほどではないかもしれない」と迷う方も多いですが、早めに相談すること自体に、本人・保護者どちらにとってもメリットがあります。相談先によって得意分野が異なるため、まずは動きやすい窓口から問い合わせてみることをおすすめします。

学校内の相談窓口——スクールカウンセラー・養護教諭
スクールカウンセラーは、公立小中学校を中心に配置が進んでいる心理の専門職で、本人・保護者どちらの相談にも応じています。学校生活の悩みだけでなく、家庭での関わり方についての相談も可能です。予約制であることが多いため、担任や教頭を通じて申し込むのが一般的です。
養護教諭(保健室の先生)は、健康相談を通じて子どもの変化に日常的に気づきやすい立場にあります。「保健室になら行ける」という子どもも多く、まずは保健室での関わりから、スクールカウンセラーや外部機関につないでもらえることもあります。
学校外の相談窓口——教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室)は、自治体の教育委員会が設置する公的な学びの場で、学校以外の居場所や学習支援を、在籍校と連携をとりながら提供しています。多くの自治体に設置が広がっており、利用料は原則無償です。出席の扱いについては在籍校との連携により出席扱いとなる場合があり、最終判断は在籍校によります。
「学校には行けないけれど、家庭以外の居場所も欲しい」という段階で候補になりやすい選択肢です。利用を検討する場合は、まず在籍校やお住まいの教育委員会に問い合わせてみてください。
児童精神科・心療内科という選択肢

心身の不調がある場合や、発達特性について医学的な観点から相談したい場合は、児童精神科・心療内科が選択肢になります。「不眠が続く」「食欲が落ちている」「気分の落ち込みが強い」など、体調面の変化が見られるときは、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
受診にあたっては、地域によって児童精神科の数が限られ、予約まで時間がかかることもあります。まずはかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて専門機関を紹介してもらう方法もあります。
発達検査(WISC検査など)を受けたいとき
WISC検査は、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」などの指標から、子どもの得意・不得意の凸凹を客観的に把握するための検査です。60〜90分程度、公認心理師や臨床心理士などの専門家と1対1で行われ、診断そのものではなく、今後の関わり方を考えるための材料の一つとして活用されます。
WISC検査は、児童精神科など医療機関のほか、自治体の発達支援センターや教育相談機関で受けられる場合があります。医療機関では主治医が必要性を判断した場合に実施されることが多く、公的な支援機関では無料で受けられることもあります。発達障害グレーゾーンかもしれないと感じている段階でも、検査を通じて子どもの特性を把握しておくことは、その後の学びの場選びの手がかりになります。
オルタナティブスクールという選択肢学校に合わないからこそ、輝く個性がある。
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自治体の相談窓口・電話相談も活用できる
夜間や休日で学校や医療機関に連絡が取れないときは、文部科学省が案内する「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310、通話料無料)のような電話相談窓口も利用できます。悩みのある子ども本人だけでなく、保護者からの相談も受け付けています。
そのほか、発達特性についての相談は各都道府県・指定都市に設置されている発達障害者支援センター、心の不調についての相談は精神保健福祉センターでも受け付けています。お住まいの自治体の教育委員会に問い合わせると、地域ごとの相談窓口を案内してもらえることがほとんどです。
学校以外の「居場所」を先に用意しておく
NIJINアカデミーは、午前でも午後からでも参加できるオンラインのオルタナティブスクールです。在籍校の出席扱いになる例も多く、まずは体験会で雰囲気を見てから決められます。
無料体験会に申し込む不登校の相談先を一覧で比較|費用・向いている悩み・準備するもの
相談先は「どこが正解」というより、今いちばん困っていることに合わせて選ぶものです。ここまで紹介した窓口を、費用や向いている悩みの目安で並べました。
| 相談先 | 費用の目安 | 向いている悩み | ひとこと |
|---|---|---|---|
| スクールカウンセラー | 無料(学校内) | 子どもの気持ち、親の不安、学校との橋渡し | 在籍校を通して予約することが多い |
| 養護教諭(保健室) | 無料(学校内) | 体調不良の訴え、保健室登校の相談 | 体の不調と登校の両方を相談しやすい |
| 教育支援センター(適応指導教室) | 原則無料(公的) | 学校以外の居場所・学習の場 | 在籍校や教育委員会に問い合わせる |
| 自治体の教育相談・電話相談 | 無料 | どこに相談すればいいか分からない段階 | 夜間や休日に対応している窓口もある |
| 児童精神科・心療内科 | 保険診療(自治体の医療費助成が使える場合あり) | 眠れない・食べられない・強い不安や落ち込み | 初診の予約まで時間がかかることがある |
| 発達検査(医療機関・発達相談窓口など) | 実施機関によって異なる | 特性の有無や得意・苦手を知りたい | 結果の見方を説明してもらえる機関を選ぶ |
費用や予約の方法は、自治体や医療機関によって異なります。受診・相談の前に、各窓口に直接確認してください。
スクールカウンセラーに発達の相談をするときの流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① スクールカウンセラーに相談 | 学校での様子を聞き取り、家庭での様子と照らし合わせる。スクールカウンセラーは診断はしない |
| ② 必要に応じて専門機関を紹介してもらう | 医療機関や自治体の発達相談窓口など、状況に合った相談先の情報をもらう |
| ③ 医療機関で診察・発達検査 | 診断や検査は医師や専門職が行う。結果は学校での配慮を考える材料にもなる |
| ④ 学校と支援の内容を話し合う | 担任・特別支援コーディネーターなどと、配慮や学び方を相談する |
相談の前に準備しておくと話が早いもの
| 準備するもの | 用意できたか |
|---|---|
| いつから・どんな様子かのメモ(欠席が始まった時期、朝の様子など) | |
| 体調の記録(腹痛・頭痛・睡眠・食欲など) | |
| 子どもが話していた言葉(そのままの言い方で) | |
| 学校から伝えられていること(担任との面談内容など) | |
| 保護者がいちばん聞きたいこと(1〜2つに絞る) |

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どの相談先から動けばいいか(3つのステップ)
相談先が多いほど、どこから動けばいいか迷ってしまいます。目安として、まず①学校のスクールカウンセラーや担任など、身近で動きやすい窓口に相談し、次に②必要に応じて教育支援センターや医療機関など専門機関を案内してもらい、最後に③発達検査などを通じて、子どもに合った関わり方や学びの場を具体的に検討していく、という順番で進めると迷いにくくなります。
一つの窓口に断られたり、合わないと感じたりしても、別の相談先を探せば大丈夫です。相談先は一つに絞る必要はありません。初めて相談機関を利用する際は、これまでの経過(いつ頃から様子が変わったか、学校でのエピソードなど)を簡単にメモしておくと、限られた相談時間の中でも状況を伝えやすくなります。
NIJINアカデミーでの相談・見学について
NIJINアカデミーでは、入学を検討する家庭向けに、オンラインでの説明会や個別相談を実施しています。専門機関への相談と並行して、「学校以外の学びの場」の選択肢として見学してみることも可能です。カメラ・音声オフでの参加もでき、8〜10人の少人数制クラスと1:1の専任サポート担任により、子どもの特性に合わせた関わり方を、保護者と一緒に考えていくことができます。
よくある質問
まとめ
不登校の相談先には、学校内のスクールカウンセラーや養護教諭、学校外の教育支援センター、児童精神科・心療内科、発達検査を受けられる医療機関や自治体の窓口など、複数の選択肢があります。相談先は一つに絞る必要はなく、身近な窓口から少しずつ動いていくことで、状況に合った支援先が見えてきます。一人で抱え込まず、早めの相談を選択肢に入れてみてください。

