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特別支援学級に入るには?対象となる基準と就学相談から入級までの流れ

公開日:2026年8月21日/最終更新日:2026年8月21日
「特別支援学級を勧められたけれど、うちの子は対象になるの?」「どんな基準で決まるのか分からず不安」——就学相談が近づくと、こうした疑問を持つ保護者は少なくありません。この記事では、特別支援学級とは何か、入級基準・手続きの流れ、通常学級との違いまで、制度に沿って整理します。
この記事でわかること
  • 特別支援学級とは何か
  • 入級基準・就学相談から決定までの手続きの流れ
  • 通常学級との違い・メリット / デメリット
  • NIJINアカデミーという選択肢

まだ何も決めなくて大丈夫です

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特別支援学級とは

特別支援学級は、小学校・中学校に設置される、障害のある子どもが少人数で学べる学級です。知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症・情緒障害など、障害の種別ごとにクラスが編成され、一人ひとりの状態に応じた個別の指導計画に基づいて指導が行われます。通常学級に在籍しながら一部の時間だけ利用する「通級指導教室」とは異なり、特別支援学級は主たる在籍学級として位置づけられます。

教室でタブレットを使いながら学習する生徒

特別支援学校との違いについては、「特別支援学校とは?特別支援学級との違い」で詳しく解説しています。

【図解1】特別支援学級の対象となる7つの区分|どの状態がどこに当たるか

区分主な対象の状態間違えやすいところ
知的障害知的発達の遅れがあり、日常生活や学習に継続的な援助が必要「勉強が苦手」「成績が下がった」だけでは対象にならない
肢体不自由補装具を使っても歩行・筆記などの動作に困難がある医療的ケアの必要度によっては特別支援学校が検討される
病弱・身体虚弱慢性の病気などで継続的な医療や生活の管理が必要入院中は院内学級という選択肢もある
弱視拡大鏡などを使っても、通常の文字や図を見て理解することが困難メガネで矯正できる範囲は含まれない
難聴補聴器などを使っても、通常の話し声を聞き取ることが困難聞き取りにくさは通級で対応することも多い
言語障害発音や話し言葉の使用に著しい困難があり、学習や生活に支障がある多くは「ことばの教室」(通級)で対応する
自閉症・情緒障害人とのやりとりや対人関係の形成が難しい/心理的な要因で社会生活への適応が困難この区分に「ADHD」という名前は入っていない。困りごとの内容で判断される

入級基準・手続きの流れ

【図解2】手続きの流れ 早見表|新1年生の就学相談と、在学中の転籍はどう違うか

段階新1年生(就学相談)在学中の子(転籍)
入口就学時健康診断の案内と前後して、教育委員会から就学相談の案内が届く担任または特別支援教育コーディネーターに「相談したい」と伝える
時期の目安入学前年の春〜秋年度替わりが基本。自治体によっては年度途中も相談できる
見るもの面談・行動観察・発達検査在籍校での日ごろの様子の記録+発達検査
決まり方教育支援委員会の判断をもとに、保護者と合意形成同じ流れ。学校での記録がある分、話は早い
通知1〜2月ごろに就学通知学校・教育委員会から連絡
迷っている場合申し込んだあとで辞退できる。まず日程だけ押さえてよい見学だけの申し込みもできる

特別支援学級への入級基準は、学校教育法施行令第22条の3に定める障害の程度が一つの目安とされています。ただし、この基準はあくまで参考の一つであり、実際の就学先は、障害の状態だけでなく、本人の教育的ニーズ、本人・保護者の意見、専門家の意見、学校や地域の状況などを踏まえた総合的な判断によって決定されます(文部科学省)。

1. 就学相談に申し込む
お住まいの自治体の教育委員会が実施する「就学相談」に申し込みます。年長の春〜夏頃から動き始めると余裕を持って進められます。
2. 教育支援委員会での検討
医師・心理士・学校長・特別支援教育の専門家などで構成される委員会が、検査結果や園・学校での様子、保護者の意向をもとに、その子に合う学びの場を検討します。
3. 決定・通知
教育委員会が就学先を決定し、保護者に通知されます。多くの自治体では、年末〜年度末にかけて通知が届きます。
ここが大切

就学先の決定は、本人・保護者の意見を最大限尊重し、教育委員会・学校と合意形成を図りながら進めることが原則とされています(文部科学省)。一度決定した後も、状況に応じて通常学級・特別支援学級間を見直すことができます。

通常学級との違い・メリット・デメリット

通常学級特別支援学級
クラス人数1クラス30〜40人程度法令上の上限は8人(自治体・学校により異なる)
指導内容学年に応じた標準的なカリキュラム個別の指導計画に基づく、本人の状態に応じた指導
メリット同学年の集団の中で学べる少人数で、つまずきに合わせたペースで学べる
デメリット特性に応じた個別配慮が届きにくい場合がある交流学級との時間割調整など、学校側の体制に左右される面がある

どちらが優れているというものではなく、本人がどの環境で力を発揮しやすいかという視点で検討することが大切です。実際にADHDの特性がある子が特別支援学級を勧められた・入りにくいと言われたケースについては、ADHDの子が特別支援学級に入れない・入りにくいと言われたら?で詳しく解説しています。

【図解3】見学・相談のときに聞くことチェックリスト|8項目

確認することなぜ聞いておくのか
在籍している子の人数と学年の幅8人が上限でも、実際の人数と学年構成で雰囲気がまったく違う
担任・支援員の人数同じ「8人学級」でも、大人が1人か2人かで受けられる支援が変わる
交流及び共同学習の時間数1日じゅう別の教室で過ごすのか、教科によって通常学級に行くのかが決まる
教科ごとの進め方学年相当で進むのか、その子に合わせて組み直すのかを確認する
通知表・評価の付け方学校ごとに様式が違う。実物を見せてもらうのがいちばん早い
転籍したいときの手続きと時期「入ったら戻れない」わけではないが、時期と手順は自治体ごとに違う
行事・給食・登下校の扱い通常学級の子と同じかどうかは、本人の安心に直結する
中学校・高校への引き継ぎ在籍が進学にどう関わるかは、早い段階で聞いておくほど選択肢が残る

NIJINアカデミーという選択肢

特別支援学級に入るかどうかにかかわらず、学校という環境そのものが本人に合わないと感じる場合、学び方の選択肢を広げることも一つの方法です。NIJINアカデミーは、oviceを使ったバーチャル校舎を中心とした、8〜10人の少人数制クラスで学ぶオンラインのオルタナティブスクールです。1:1の専任サポート担任が、本人の特性やペースに合わせて伴走します。

在籍校・教育委員会と連携し、学習状況の共有によって出席として扱われるケースもあり、希望する生徒の97%が出席認定を獲得しています(2025年1月時点、株式会社NIJIN公式プレスリリースより。最終判断は学校によります)。

まずはオンラインで、雰囲気だけ見てみませんか

NIJINアカデミーは、カメラ・音声オフでの見学も可能な、少人数制のオルタナティブスクールです。

学校以外の「居場所」を先に用意しておく

NIJINアカデミーは、午前でも午後からでも参加できるオンラインのオルタナティブスクールです。在籍校の出席扱いになる例も多く、まずは体験会で雰囲気を見てから決められます。

無料体験会に申し込む

動画で見る

NIJINアカデミーの授業や校舎の様子を動画で紹介しています。

NIJINアカデミーの雰囲気が伝わる動画です。

自治体で違うこと・全国共通のこと|調べる順番をまちがえない

特別支援学級について調べると、書いてあることが記事ごとに食い違っていて混乱します。理由は単純で、全国共通で決まっていることと、自治体ごとに決めていることが混ざっているからです。ここを分けて考えると、どこに聞けばいいかがはっきりします。

全国どこでも同じこと

1学級の人数が8人を上限とすること、対象が上の7区分であること、そして2013年(平成25年)の学校教育法施行令の改正以降、就学先は障害の程度だけで機械的に振り分けるのではなく、本人・保護者の意見を可能な限り尊重して総合的に判断すること。この3点は全国共通です。

自治体・学校によって違うこと

就学相談を始める時期と回数、発達検査を行うかどうか、年度途中の転籍を認めるかどうか、通知表の様式、そしてそもそも近くの学校にその区分の学級があるかどうか。ここはすべて地域差があります。ネットで読んだ手順がそのまま当てはまるとは限りません。

調べる順番:①お住まいの自治体の教育委員会サイトで「就学相談」を検索して年間日程を見る → ②在籍校(または入学予定校)の特別支援教育コーディネーターに相談する → ③実際の学級を見学する。①を飛ばすと、申し込み時期を逃してしまうことがあります。

相談の前に用意しておくと話が早い3つの記録

①困っている場面を時間帯と教科まで書いた1〜2週間の記録、②家庭での様子(宿題に取りかかるまでの時間、帰宅後の状態)、③これまでに受けた検査や相談の記録。この3つがあると、面談が「様子を聞く場」ではなく「どう支えるかを決める場」になります。

情緒学級の中身をもっと詳しく知りたい方は情緒学級とはを、ADHDのある子の判断に迷う方はADHD 特別支援学級を、いま教室に入れない状態が続いている方は別室登校もあわせてご覧ください。

よくある質問

特別支援学級に入るには、診断書が必須ですか?
自治体によって運用は異なりますが、診断名の有無だけでなく、本人の教育的ニーズや園・学校での様子など、総合的な観点から判断されます。まずはお住まいの自治体の就学相談窓口に確認することをおすすめします。
就学相談はいつから始めればいいですか?
就学前の年長の春〜夏頃から相談を始める家庭が多いです。地域によってスケジュールが異なるため、早めに教育委員会に確認しておくと安心です。
一度決まった就学先は、後から変更できますか?
できます。就学後の様子を見ながら、通常学級・特別支援学級間の見直しを行うことができます。学校や教育委員会に相談してみてください。
特別支援学級に入ると、通常学級の友達と関われなくなりますか?
多くの学校では、交流学級として通常学級の授業や行事に一部参加する仕組みがあります。学校によって運用が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
特別支援学級を勧められましたが、入りたくない場合はどうすればいいですか?
最終的な就学先は、本人・保護者の意見を尊重したうえで決定されるのが原則です。納得できない場合は、教育委員会や学校とじっくり話し合うことをおすすめします。
特別支援学級と通級指導教室はどう違いますか?
特別支援学級は主たる在籍学級として利用するのに対し、通級指導教室は通常学級に在籍しながら一部の時間だけ個別指導を受ける仕組みです。利用できる時間や内容が異なります。
学校生活が合わない場合、特別支援学級以外の選択肢はありますか?
はい。フリースクールやオンラインのオルタナティブスクールなど、学校以外の学びの場も選択肢になります。本人に合う環境を、複数の選択肢の中から検討してみてください。

まとめ

特別支援学級への入級は、学校教育法施行令に定める基準を参考にしつつ、本人の教育的ニーズや保護者の意見を踏まえた総合的な判断によって決まります。通常学級と特別支援学級のどちらが良いというものではなく、本人がどの環境で力を発揮しやすいかという視点で検討することが大切です。就学後も、状況に応じて見直すことができます。

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参考文献