川崎市の不登校・引きこもり相談先|7区別の窓口・ゆうゆう広場6か所・支援制度【2026年】

川崎市の不登校の相談先|窓口・居場所・親の会

お子さんが学校に行けない日が続くと、「どこに相談すればいいのか分からない」まま、毎日が過ぎていきませんか。川崎市には、学校の中、川崎市総合教育センターの教育相談、不登校の子どもの居場所「ゆうゆう広場」、児童相談所、夜間や休日の電話・LINE、子ども夢パークのフリースペースえんや親の会まで、相談できる窓口が、思っている以上にたくさんあります。区役所の子ども・子育て相談は7区すべてに、学校に代わる居場所ゆうゆう広場は市内6か所にあり、公的な相談は無料です。

この記事では、川崎市にお住まいの保護者に向けて、2026年10月時点で公式ページで確認できた相談先を、困りごと別に整理しました。電話番号・受付時間・予約の要否・出席扱いとの関係まで載せています。全部に連絡する必要はありません。「今日はここに1本だけ電話してみる」という最初の一歩が決まれば十分です。

結論:川崎市で不登校の相談をするときの要点
  • 迷ったら、最初の1本は「教育相談センターの電話相談(044-844-3700)」——川崎市総合教育センター。平日9:00〜16:30。学校を通さずかけられ、来所面接(予約制・無料)やメール相談、不登校家庭訪問相談にもつながります
  • 学校に代わる居場所は、ゆうゆう広場(市内6か所)——月〜金9:30〜15:00、通う日と時間は子ども自身が決めます。見学は044-522-3534(平日9:00〜16:00)。通所日の出席扱いは、在籍校の校長の判断です
  • 夜間・休日は、24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310——文字で話したいときはLINE相談(中高生SNS相談@かながわ、子どもしゃべり場など)
  • フリースペースえん・親の会・NIJINアカデミーも選択肢——民間施設の出席扱いの最終判断は、在籍校の校長です。NIJINアカデミーは在籍校はそのままで、川崎市中原区にも週1回のリアル教室(武蔵新城校)があります
この記事でわかること
  • 川崎市の相談先を、困りごと別・7区別に選ぶ方法
  • 学校の中・総合教育センター・児童相談所の窓口の電話番号と受付時間
  • ゆうゆう広場・訪問支援・フリースペースえんの入り方(新規登録の日程つき)
  • 夜間・休日・LINEで使える窓口と、保護者向けグループ相談会・親の会
  • 出席扱いの考え方と、NIJINアカデミーという選択肢
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から累計1000名を超える子どもたちが通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の知見も踏まえて構成しています。NIJINには、学校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。川崎市中原区には、週1回のリアル教室(武蔵新城校)もあります。公的な窓口と並べて、選択肢の1つとして後半で紹介します。

この記事の結論

川崎市で不登校の相談をするなら、最初の1本は総合教育センターの電話相談(044-844-3700、平日9:00〜16:30、無料)です。学校に代わる居場所はゆうゆう広場が市内6か所(学区なし・月〜金9:30〜15:00、見学は044-522-3534)。区役所の子ども・子育て相談は7区すべてにあり、児童相談所は南部・中部・北部の3か所です。

フリースクールの利用料について、神奈川県の補助制度の実施市町村に川崎市の記載はなく、市独自の補助も確認できませんでした(2026年10月時点)。お住まいの区の窓口は、下の「7区別の早見表」で確認できます。

川崎市で不登校の相談先を探しはじめたとき、最初に知っておきたいこと

お子さんが学校に行けない日が続くと、保護者の頭に最初に浮かぶのは「どこに相談すればいいんだろう」ではないでしょうか。担任の先生に言い出しにくい。学校の外にどんな窓口があるのかも分からない。調べても、全国向けの一般的な情報ばかりで、川崎市の話が出てこない。そんな状態で夜を迎える方は少なくありません。

先にお伝えしたいのは、相談は「学校に行くか行かないかを決める場」ではなく、「いま起きていることを整理する場」だということです。相談したからといって、何かを決めなければならないわけではありません。話してみて「うちの場合はこうかもしれない」と見えてくること自体が、次の一歩になります。

川崎市には、学校の中の相談、川崎市総合教育センターの教育相談、不登校の子どもの居場所「ゆうゆう広場」、子ども夢パークの「フリースペースえん」、夜間や休日でもつながる電話とLINE、保護者同士の会まで、窓口がいくつもあります。ここでは、公式ページで確認できたものを順に紹介します。その前に、相談先を選ぶときの3つの考え方を図にまとめました。

相談先を探す前に
川崎市で不登校の相談をするとき知っておきたい3つのこと

最初の電話を、重く考えすぎなくて大丈夫です。

01
相談は「整理する場」

決断を迫られる場所ではありません。「学校に行けない日が続いている」という事実を、専門の相談員に話すだけで構いません。

02
1つに絞らなくていい

学校の中・教育委員会・学校の外の居場所は、役割が違います。いくつかの窓口を組み合わせて使うご家庭が多くあります。

03
学校に言いにくくても相談できる

川崎市総合教育センターの教育相談は、電話なら平日にそのままかけられます。メールでの相談もあります。

迷ったときは「まず教育相談センターの電話相談(044-844-3700)に1本」。どの窓口が合うかも、相談員に聞いてみてください。

相談する前に、準備は要りません

「きっかけをうまく説明できない」「いつから行けなくなったか曖昧」という理由で、相談をためらう方がいます。ですが、相談は、まとまっていない話を一緒に整理していく場です。メモも要りません。「朝になるとお腹が痛いと言う日が続いています」くらいの一言から始めて大丈夫です。

もし相談前に何か用意するなら、お子さんの様子を「いつ・どんな場面で・どのくらい」の3点で、スマートフォンのメモに数行書いておく程度で十分です。この記事の最後にある「相談前のメモ」にも例を載せました。

1話しやすい窓口を選ぶ学校・自治体・家庭支援の中から一つ
2保護者から相談する本人が話せなくても、現状だけで大丈夫
3次の一歩を決める休息・連絡方法・居場所を一緒に整理
NIJINアカデミーの学びと活動のイメージ

通学以外の学び方について、まずは情報を集めてみませんか

体験・個別相談で、参加方法や費用、在籍校との連携などを確認できます。申し込みを急がず、保護者だけで話を聞くこともできます。

NIJINアカデミーの体験・相談を見る

数字で見る川崎市の不登校|ひとりで抱えているご家庭は少なくありません

相談に踏み出す前に、「うちだけなのだろうか」と感じている方に、数字を見ていただきたいと思います。

川崎市教育委員会の公表資料(令和6年度)によると、川崎市立学校の不登校の児童生徒は、小学校で1,579人(1,000人あたり21.7人)、中学校で1,872人(1,000人あたり62.4人)です。前年度と比べると、小学校は144人、中学校は46人増えています。中学校では、1,000人のうち60人あまりが不登校という計算です。

全国では、文部科学省の調査(令和6年度)で、小中学校の不登校の児童生徒は353,970人(小学校137,704人、中学校216,266人)。在籍する児童生徒1,000人あたりでは、小学校23.0人、中学校67.9人、合計38.6人です。

小学校中学校
川崎市立学校の不登校(令和6年度)1,579人1,872人
川崎市・1,000人あたり21.7人62.4人
全国の不登校(令和6年度)137,704人216,266人
全国・1,000人あたり23.0人67.9人

出典:川崎市教育委員会「令和6年度 川崎市立小・中学校における児童生徒の問題行動・不登校等の状況調査結果」/文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(2026年10月確認)

相談につながっていない子が、全国で約4割

同じ調査には、もう一つ見ておきたい数字があります。学校内外の専門的な相談・指導等を受けていない不登校の児童生徒は135,724人、不登校全体の38.3%にのぼります。つまり、不登校のお子さんの4割近くが、学校の中でも外でも、専門の相談につながっていないということです。

ここでいう「相談」には、スクールカウンセラーとの面談も、教育支援センターへの通所も、民間の居場所も含まれます。相談先を知ることが、最初の一歩になります。

ここが大切

不登校は、特別なご家庭だけに起きていることではありません。相談先に電話をかけることは、「うまくいっていない」という意味ではなく、情報を取りにいく行動です。

出典:文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校調査結果(概要)」(2026年10月確認)

困りごと別|川崎市の不登校の相談先の選び方

相談先は、「何に困っているか」から選ぶと迷いません。下の表は、よくある困りごと別に、最初に連絡する先と、次の一手をまとめたものです。電話番号と受付時間は、このあとの各セクションに載せています。

こんな状況まず連絡する先次に考えたい窓口
行き渋りが始まったばかり担任・学校のスクールカウンセラー教育相談センターの電話相談
学校に話しづらい教育相談センターの電話相談・メール相談市教育委員会の教育相談室
家以外に通える場所がほしいゆうゆう広場(見学の電話・フォーム)/在籍校フリースペースえん・NIJINアカデミー
外出がほとんどできない不登校家庭訪問相談/在籍校にゆうゆう広場の訪問支援を聞くNIJINアカデミー(自宅から参加)
体調や発達のことが気になる児童相談所/発達相談支援センター小児科・児童精神科の受診
夜間・休日に不安が強くなった24時間子供SOSダイヤル/LINE相談翌平日に教育相談センターへ
同じ立場の保護者と話したい保護者向けグループ相談会/親の会地域相談会(不登校経験者の対談)
出席扱いについて知りたい在籍校の担任・校長ゆうゆう広場・教育相談センター

困りごとが複数あっても、1つずつで大丈夫です

「学校も気になるし、体調も心配で、家計のことも不安」というように、困りごとが重なるのは普通のことです。そのときは、いちばん話しやすい窓口に1本電話をして、「ほかにもこういうことがあって」と付け加えてください。話の途中で、ほかの窓口の案内が必要かどうかも相談員に聞いてみてください。

  1. まず、教育相談センターの電話相談に1本044-844-3700、平日9:00〜16:30。今の状況を話して、「どの窓口が合うか」を聞いてみます。
  2. 学校内の窓口を確認する担任やスクールカウンセラーに、校内の相談や別室の有無を聞きます。
  3. 家以外の居場所を見学するゆうゆう広場やフリースペースえんなど、学校の外の居場所は、見学や説明から始められます。
  4. 選択肢を広げて比べるメタバースなどのオンラインの学びも含めて、お子さんの様子に合うものを選びます。
街並みの風景(写真はイメージです)

7区別|川崎市の不登校の相談先の早見表

川崎市の窓口は、お住まいの区によって分かれているものがあります。区役所の子ども・子育て相談、総合教育センターの来所相談、児童相談所の担当、区内のゆうゆう広場を、7区ごとに1つの表にまとめました。電話相談(044-844-3700)や、ゆうゆう広場の見学受付(044-522-3534)は、どの区からでも使えます。

区区役所の子ども・子育て相談教育相談の来所先区内のゆうゆう広場児童相談所区内の主な居場所・学びの場
川崎区044-201-3214塚越相談室
044-541-3633
区内になし南部
044-542-1234
こどもサポート旭町
幸区044-556-6648塚越相談室
044-541-3633
みゆき・さいわい南部
044-542-1234
―
中原区044-744-3261塚越相談室
044-541-3633
なかはら南部
044-542-1234
NIJINアカデミー武蔵新城校(木曜)
高津区044-861-3315溝口相談室
044-844-3700
たかつ中部
044-877-8111
フリースペースえん・教育活動総合サポートセンター
宮前区044-856-3302溝口相談室
044-844-3700
区内になし中部
044-877-8111
こどもサポート南野川
多摩区044-935-3264溝口相談室
044-844-3700
たま北部
044-931-4300
―
麻生区044-965-5157溝口相談室
044-844-3700
あさお北部
044-931-4300
―

区役所の番号は、各区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(地区支援係)です。0歳から18歳未満の子どもの家庭生活・就学・学校生活などの相談を受けています。ゆうゆう広場は学区がなく、区内に広場がない場合も、相談して通う広場を決められます。

川崎区の不登校の相談先

区役所の相談は川崎区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(044-201-3214)、来所の教育相談は塚越相談室(幸区塚越1-60、044-541-3633)、児童相談所は南部児童相談所(044-542-1234)が担当です。区内にゆうゆう広場はありません。区内の居場所として、こどもサポート旭町(川崎区旭町2-1-5 旭町こども文化センター3階)があります。川崎区に住む不登校の小学生から高校生が対象(高校生は相談のみ)で、月〜木の10:00〜16:00に開所、費用は原則無料です(080-2349-4556)。運営は、このあと紹介する認定NPO法人 教育活動総合サポートセンターです。

幸区の不登校の相談先

区役所の相談は幸区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(044-556-6648)です。来所の教育相談は塚越相談室(幸区塚越1-60)、児童相談所は南部児童相談所です。区内には、ゆうゆう広場がみゆき(幸区戸手)とさいわい(幸区塚越)の2か所あります。

中原区の不登校の相談先

区役所の相談は中原区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(044-744-3261)です。来所の教育相談は塚越相談室、児童相談所は南部児童相談所です。区内にはゆうゆう広場なかはら(中原区下小田中2-17-1)があります。親の会「不登校を考える親の会 川崎の会」は、武蔵小杉駅近くのかわさき市民活動センターで開かれています。NIJINアカデミーの武蔵新城校(木曜)も中原区です。

高津区の不登校の相談先

区役所の相談は高津区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(044-861-3315)です。来所の教育相談は溝口相談室(高津区溝口6-9-3、044-844-3700)、児童相談所は中部児童相談所(044-877-8111)です。区内にはゆうゆう広場たかつ(高津区溝口4-19-2)のほか、子ども夢パークのフリースペースえんと、教育活動総合サポートセンター(高津区下作延)があります。

宮前区の不登校の相談先

区役所の相談は宮前区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(044-856-3302)です。来所の教育相談は溝口相談室、児童相談所は中部児童相談所です。区内にゆうゆう広場はありません。区内の居場所として、こどもサポート南野川(宮前区南野川2-12-1 南野川小学校第4校舎)があります。川崎市に住む小学校中学年程度から18歳までの不登校や引きこもりの子どもと保護者が対象で、火〜金の9:00〜16:00に開所、費用は原則無料です(044-755-7602)。問い合わせは宮前区役所 地域みまもり支援センター 学校・地域連携担当(044-888-4035)でも受けています。

多摩区の不登校の相談先

区役所の相談は多摩区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課(044-935-3264)です。来所の教育相談は溝口相談室、児童相談所は北部児童相談所(044-931-4300)です。区内にはゆうゆう広場たま(多摩区宿河原4-1-1)があります。

麻生区の不登校の相談先

麻生区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課の「こども相談」(044-965-5157、平日8:30〜17:00)では、保健師・心理職・社会福祉職・こども教育相談員などが、0〜18歳の子どもの家庭や学校に関する相談を電話や面接で受けています。来所の教育相談は溝口相談室、児童相談所は北部児童相談所です。区内にはゆうゆう広場あさお(麻生区上麻生4-25-1)があり、親の会「しんゆり親の会 Our Place」も麻生市民館などで開かれています。

出典:川崎市「育児に関する相談窓口の紹介」/川崎市麻生区「子育てに関わる相談窓口」/川崎市「子育て不安・家族の悩み・虐待・DVに関する相談窓口の紹介」/川崎市総合教育センター「一般教育相談」/川崎市総合教育センター「ゆうゆう広場」パンフレット(PDF)/教育活動総合サポートセンター「こどもサポート旭町」/教育活動総合サポートセンター「こどもサポート南野川」/川崎市宮前区「こどもサポート南野川」(2026年10月確認)

学校の中で相談する|担任・スクールカウンセラー・校内教育支援センター

学校の中の相談は、いちばん身近で、お子さんの様子を知っている人たちとつながる方法です。「学校に言うと大ごとになりそう」と感じる方もいますが、先に先生に伝えておくと、あとで出席扱いや別室の相談がしやすくなります。

担任・支援教育コーディネーター・スクールカウンセラー

川崎市のページでは、学校の中の相談先として、担任の先生、支援教育コーディネーター、スクールカウンセラーが案内されています。最初の窓口は、担任の先生か、学年主任・教頭などの管理職です。相談を考えたら、担任に「スクールカウンセラーに相談したい」と伝えるところから始まります。スクールカウンセラーが学校にいる曜日と時間は、学校によって異なります。

校内教育支援センター

教室に入るのがつらいとき、校内に安心して過ごせる別の場所があると、学校とのつながりが保ちやすくなります。川崎市では、令和8年度に小中学校28校に、校内教育支援センター(別室指導など)の専任スタッフを配置しています。将来的には、すべての小中学校に段階的に整備する予定とされています。今のところ全校にあるわけではないので、お子さんの学校が対象かどうかは、担任か管理職に聞いてみてください。

自宅からできる、学校とのつながり

川崎市では、GIGA端末を使って自宅から担任とやりとりできます。また、オンライン学習システム「デキタス」のアカウントは、在籍校を通じて配られます。学校に行けない日も、先生とのつながりを細く保つ方法として、担任に聞いてみる価値があります。

長く休むときの給食費の手続き

学校を長く休んでいて給食を止めたいときは、まず在籍校に連絡し、学校と保護者で欠席の状況と給食の停止を確認したうえで、「学校給食費区分変更届」を在籍校に出します。市のQ&Aでは、この届出による変更は、学校が届出を受けた日の翌日から数えて8日目(土日・休日などを除く)以降になると案内されています。止まる時期は在籍校にもご確認ください。問い合わせは、川崎市教育委員会事務局 健康給食推進室(044-200-2539)です。

出典:川崎市教育委員会「学校給食費に関するQ&A」/川崎市教育委員会「不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について」(2026年10月確認)

学校への伝え方の例

「最近、朝になると体調が悪くなる日が続いています。原因はまだ分かりません。スクールカウンセラーに相談する方法と、学校の中で過ごせる場所があるかを教えてください」——このくらいの一言で十分です。

学校の先生に話すこと自体がつらい場合は、次のセクションの教育委員会の窓口を先に使うこともできます。順番は決まっていません。

出典:かわさきしこどもページ「不登校についての相談」/川崎市教育委員会「不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について」(2026年10月確認)

川崎市の教育相談の窓口|電話・来所・メール・家庭訪問

学校とは別の立場で、専門の相談員に話を聞いてもらえる窓口があります。川崎市総合教育センターの教育相談センターと、川崎市教育委員会の教育相談室です。いずれも相談は無料です。

教育相談センター(川崎市総合教育センター)

子育て、学習、行動、性格、不登校、いじめ、友人関係など、小学生・中学生・高校生とその保護者の相談を受けています。電話相談は平日9:00〜16:30(年末年始を除く)。来所面接は、お住まいの区によって窓口が分かれます。

相談の種類電話・連絡先受付・内容
電話相談(教育一般)・溝口相談室044-844-3700平日 9:00〜16:30(年末年始を除く)
来所面接相談・溝口相談室044-844-3700平日 9:00〜17:00・1回50分の予約制(高津区・宮前区・多摩区・麻生区にお住まいの方)
来所面接相談・塚越相談室044-541-3633平日 9:00〜17:00・1回50分の予約制(川崎区・幸区・中原区にお住まいの方)
不登校家庭訪問相談044-844-3700平日 9:00〜17:00・予約制・1回1時間ほど
メール相談川崎市総合教育センターのメール教育相談フォーム川崎市民が対象・回答は1週間程度・1回限り

来所面接相談

直接会って、じっくり話したいときの窓口です。1回50分の予約制で、申込は総合教育センターのサイトの「申し込み方法」のページから行います。当日は、ホームページからダウンロードした「教育相談票」に記入して持参します。相談室は、高津区溝口6-9-3の溝口相談室と、幸区塚越1-60の塚越相談室です。

不登校家庭訪問相談

「不登校状態にあり、家に閉じこもりがちな小中学生のことで、家庭訪問をして相談にのってほしい」という保護者向けの相談です。原則として保護者が電話(044-844-3700、平日9:00〜17:00)で申し込み、無料で利用できます。初回は相談室で保護者と面接し、2回目以降が家庭訪問です。訪問は原則として保護者が在宅のときで、保護者とだけ話す場合も、お子さんと一緒に過ごす場合もあります。

メール相談・子ども用相談

電話が苦手な方のために、メールでの相談もあります。対象は川崎市民で、回答は1週間程度。ただし回答は1回限りで、一般的な内容になります。お子さん本人向けには、電話相談(044-844-3700)のほか、24時間子供SOSダイヤルの案内があります。

市教育委員会の教育相談室と、不登校対策の窓口

川崎市教育委員会の教育相談室(044-200-3288)は、平日9:30〜17:00に、教育全般の相談を受けています。川崎市の不登校の支援を担当する部署は、教育委員会事務局の支援教育課不登校対策担当(044-200-1302)です。また、LINE公式アカウント「川崎市支援教育課_多様な学び支援」(ID:@319znagn)でも、不登校に関する情報が発信されています。

ここが大切

来所面接相談は、お住まいの区によって窓口が違います。迷ったときは、電話相談(044-844-3700)に「〇〇区に住んでいる」と伝えれば、案内してもらえます。

出典:川崎市総合教育センター「一般教育相談」/川崎市総合教育センター「教育相談センター」/川崎市総合教育センター「不登校家庭訪問相談」/川崎市総合教育センター「メール相談」/川崎市総合教育センター「子ども用相談」/かわさきしこどもページ「不登校についての相談」/川崎市教育委員会「不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について」(2026年10月確認)

家以外の居場所|ゆうゆう広場・訪問支援・地域相談会

「学校には行けないけれど、家の中にずっといるのも心配」という声は、とても多くあります。川崎市には、学校に代わる居場所として、教育支援センター「ゆうゆう広場」があります。

ゆうゆう広場(川崎市教育支援センター)

川崎市内の6か所にある、公設公営の居場所です。小集団での体験や学習の活動をします。対象は、川崎市内に住む小中学生、または市内の学校に通う小中学生で、心理的な理由などで不登校の状態にある子どもです。学籍は在籍校のままです。

広場所在地電話
みゆき幸区戸手4-4-3044-541-0747
さいわい幸区塚越1-60044-544-6381
なかはら中原区下小田中2-17-1044-755-1622
たかつ高津区溝口4-19-2044-814-0778
たま多摩区宿河原4-1-1044-932-0981
あさお麻生区上麻生4-25-1044-953-2021
  • 開いている時間月〜金の9:30〜15:00(祝日・年末年始・学校閉庁日を除く)。通う日と時間は、子ども自身が決めます
  • 見学・相談受付電話は044-522-3534(平日9:00〜16:00)。フォームからも申し込めます
  • 送迎小学生は原則として保護者の送迎が必要です。5・6年生は、希望により一部が緩和されます
  • 保護者向けの取組専任カウンセラーとの定期的な相談、親子活動、交流会などがあります
  • その他夏休みには宿泊行事(サマーキャンプ)があります。長期休業中は、学習相談などを行う「学習・教育相談日」になります

ゆうゆう広場へ定期的に通う場合は、在籍校の校長の証明があれば、実習用の通学定期券が発行されます。出席の扱いについては、ゆうゆう広場のページには記載がありません。通う前に、在籍校の担任か校長に「通所した日を出席として扱ってもらえるか」を相談してください(最終判断は校長です)。

ゆうゆう広場の使い方|学区なし・毎月在籍校へ連絡

ゆうゆう広場のパンフレットのQ&Aでは、学区は特になく、相談のうえ通う広場を決めるとされています。また、毎月、広場から在籍校へ通所状況などを連絡すると書かれています。出席として扱うかどうかは在籍校の校長の判断ですが、通った記録は学校に届く仕組みです。

  • 登録までの流れ電話かフォームで問い合わせ、広場で保護者・子ども・担当者の事前相談(見学)、家庭で話し合ったうえで、在籍校の校長の同意を得て「通室登録願い」を出します
  • 通い方来る時間・帰る時間は子どもが決め、事前の欠席連絡は要りません。自転車での通室はできず、徒歩・バス・電車などで通います
  • 送迎小学4年生以下は保護者の送り迎えが必要です。5・6年生は、保護者と相談のうえ安全が確保できれば1人で通えます
  • 保護者向け年3回の保護者の交流会と、広場のカウンセラーとの定期的な面接があります

出典:川崎市総合教育センター「ゆうゆう広場」パンフレット(PDF)(2026年10月確認)

通うのが難しいとき|訪問・ICTを使った伴走型支援

令和8年度からは、ゆうゆう広場への通室が難しい子ども向けに、家庭訪問やICTを使った伴走型の支援(アウトリーチ型の「ゆうスマイルパートナー」)が、モデル事業として始まっています。対象は、広場への通室が難しい子どもです。利用の入り口は、在籍校か、ゆうゆう広場の見学・相談の窓口です。

地域相談会(不登校経験者の対談)

令和8年度の第2回「川崎市地域相談会」が、11月14日(土)に、ゆうゆう広場みゆき(幸区戸手)で開かれます(13:00〜15:30)。不登校を経験した人による対談などがあります。申込は専用フォームからです。

出典:川崎市総合教育センター「ゆうゆう広場のご案内」/川崎市教育委員会「不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について」/川崎市総合教育センター「教育相談センター」/川崎市総合教育センター「不登校相談会・進路情報説明会」/川崎市総合教育センター「令和7年度 要覧」(2026年10月確認)

木々のある公園の道(写真はイメージです)

心・体・発達のことが気になるとき|児童相談所・発達相談支援センター・医療

朝起きられない、頭痛や腹痛が続く、教室の音や光がつらそう、気持ちが落ち込んでいる——学校に行けない背景に、体や心、発達の特性が関わっていると感じる保護者もいます。そのときは、学校や教育委員会の窓口に加えて、福祉や医療の窓口も選択肢になります。

児童相談所(南部・中部・北部)

川崎市の児童相談所では、18歳までの子どもの養護・虐待・非行・障害・不登校・生活・行動・しつけなどの相談を受けています。保護者だけでなく、子ども本人からの相談もできます。相談は無料で、受付は月〜金の8:30〜17:00。「まずはお気軽に電話でご相談ください」と案内されています。

児童相談所電話担当する区
南部児童相談所(幸区鹿島田)044-542-1234川崎区・幸区・中原区
中部児童相談所(高津区久本)044-877-8111高津区・宮前区
北部児童相談所(多摩区生田)044-931-4300多摩区・麻生区

児童・青少年電話相談

児童・青少年のいじめ、非行、不登校、対人関係などの電話相談です。電話番号は044-542-1567、平日9:00〜20:00です。夕方以降にかけたいときの選択肢になります。

発達の特性が気になるとき|発達相談支援センター

川崎市発達相談支援センターは、学齢期以降の発達障害またはその疑いがある方の、心身、家庭・社会生活、就労などの相談を受けています(新規相談専用 044-246-0939、川崎区日進町5-1 川崎市複合福祉センター3階)。このほか、市内には子どもの育ちや発達の心配を相談できる、各区の「子ども発達・相談センター(きっずサポート)」もあります。「学校の集団が苦手」「こだわりが強い」「感覚が敏感」といったお子さんの特性が気になる保護者は、相談先の1つとして覚えておいてください。診断名がつくかどうかを決める場ではなく、お子さんに合う関わり方を一緒に考える窓口です。

体の不調が強いとき

朝になるとなかなか起きられない、頭痛・腹痛・立ちくらみが続く、強い不安や気分の落ち込みがあるといった場合は、小児科や児童精神科への受診を検討してください。体の不調は「気持ちの問題」と片づけず、まず医療の目でも見てもらうと、家庭での関わり方も整理しやすくなります。受診先の選び方に迷うときは、児童相談所か、かかりつけの小児科に聞いてみてください。

保護者自身の心が疲れたとき

お子さんのことで、眠れない、気持ちが沈む、という保護者のための窓口もあります。川崎市の「こころの電話相談」(044-246-6742)は、毎日9:00〜21:00(年末年始の12月29日〜1月3日は9:00〜17:00)に受け付けています。

出典:川崎市「南部児童相談所」/川崎市「中部児童相談所」/川崎市「北部児童相談所」/川崎市「子育て不安・家族の悩み・虐待・DVに関する相談窓口の紹介」/かわさきしこどもページ「不登校についての相談」/川崎市「子どもの発達・療育等に関する相談窓口紹介」/川崎市「発達相談支援センター」/川崎市「こころの健康に関する相談窓口」(2026年10月確認)

夜間・休日・電話が苦手なとき|24時間つながる電話とLINE

夜になるほど不安が強くなる、休日で窓口が開いていない、電話で話すのが苦手——そんなときのために、時間外でもつながる窓口と、LINEで相談できる窓口をまとめました。一部のIP電話からは、フリーダイヤルにつながらないことがあります。

窓口連絡先受付主な対象
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)0120-0-7831024時間365日(無料)子ども・保護者
児童・青少年電話相談(川崎市)044-542-1567平日 9:00〜20:00子ども・保護者
LINE相談「子どもしゃべり場」(18歳まで)LINEの公式アカウントを友だち追加月曜・金曜 19:00〜21:00子ども
中高生SNS相談@かながわ(神奈川県)学校で配られるカードのQRコードから登録月・水・金 18:00〜21:00(令和9年3月26日まで)中学生・高校生
かながわ子ども家庭110番相談LINELINEで友だち追加(QRコード)月〜土 9:00〜21:00(年末年始を除く)保護者・子ども
不登校ほっとライン(神奈川県立総合教育センター)0466-81-0185平日 8:45〜16:45(年末年始を除く)子ども・保護者
こどもの人権110番(法務省)0120-007-110平日 8:30〜17:15(無料)子ども・大人
チャイルドライン0120-99-7777毎日 16:00〜21:00(無料・12月29日〜1月3日は休み)子ども

どれを選べばいい?

夜中に急に追い詰められた気持ちになったときは、24時間子供SOSダイヤルが、いつでもつながる最初の一本です。「電話は緊張するけれど、文字なら話せる」という保護者やお子さんには、LINEでの相談があります。中学生・高校生のお子さんなら、神奈川県の「中高生SNS相談@かながわ」や、川崎市のページで案内されている「子どもしゃべり場」も使えます。

お子さん本人が、親にも先生にも言えないことを話したいときは、チャイルドラインが向いています。学校でのいじめや先生の対応が原因で、学校の外の公的な機関に相談したい場合は、こどもの人権110番(法務省)が窓口になります。

なお、家庭の中で「つい手が出てしまう」「怒鳴ってしまう」「子どもがたたかれている」といった悩みがあるときは、児童相談所の相談ダイヤル「189」(24時間・通話料無料)につながります。不登校そのものの相談窓口ではありませんが、保護者自身が追い詰められているときのために、選択肢として知っておいてください。

出典:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」/かわさきしこどもページ「不登校についての相談」/神奈川県立総合教育センター「中高生SNS相談@かながわ」/川崎市「子育て不安・家族の悩み・虐待・DVに関する相談窓口の紹介」/神奈川県立総合教育センター「不登校相談」/法務省「こどもの人権110番」/チャイルドライン(2026年10月確認)

NIJINアカデミーの学びと活動のイメージ

オンラインの学びも、選択肢の一つとして確認できます

本人に合うかどうかは、授業の雰囲気や参加方法を見てから考えられます。体験・個別相談で疑問を確かめられます。

NIJINアカデミーの体験・相談を見る

民間の居場所・出席扱い・保護者同士で話せる場

公的な窓口に加えて、学校の外には、民間の居場所や、保護者同士が話せる会があります。神奈川県は「フリースクール等の紹介」を公表していて(令和8年度、2026年7月更新)、神奈川県の学校・フリースクール等連携協議会に加わる団体の情報が載っています。川崎市のページでも、同じ連携協議会の団体として、次の2団体が紹介されています。

学校の外の居場所の例(2団体)

ここでは、公式ページで内容を確認できた2団体を、例として紹介します。これ以外にも施設はありますので、あくまで「どんなタイプがあるか」の目安としてご覧ください。内容は変更されることがあるため、利用の前に各団体へ直接ご確認ください。

施設(所在)通い方・特徴費用問い合わせ
フリースペースえん(高津区・川崎市子ども夢パーク内)運営は認定NPO法人フリースペースたまりば(公設民営)。月〜金の10:30〜18:00(火曜は14:00まで)。小学生から利用でき、昼食づくりや畑作業、子どもの発案による講座などがある。利用には登録が必要で、説明・面談(要予約)から体験期間(2週間くらい)を経て登録居場所の利用は原則無料・相談も無料044-850-2055
認定NPO法人 教育活動総合サポートセンター(高津区下作延)月〜金の9:00〜17:00。対象は小学生・中学生。教育経験のあるスタッフが、不登校や学習不振の子と保護者の相談、学習支援を行う無料(学習支援では、同意が得られた場合に協力金をお願いしている)044-877-0553

フリースペースえんの新規登録

フリースペースえんは、2026年度から新規登録が先着順ではなく抽選になりました。登録者数が多く、新規の枠には限りがあるためです。流れは、申込み(多い場合は抽選)、不登校理解のためのセミナー「学校に行かない子どもたちがみている世界」、保護者面談、本人の体験期間、登録面談です。2026年度の残りの申込期間は、12月7日(月)〜10日(木)(セミナーは12月19日)と、2027年2月8日(月)〜11日(木)(セミナーは2月20日)です。申込みはホームページのフォームから行います。

子ども夢パークは、高津区下作延5-30-1にある市の施設で、9:00〜21:00に開いています(毎月第3火曜と年末年始は休み)。入場は無料です(044-811-2001)。

フリースクールの利用料の補助(2026年10月時点)

神奈川県には、フリースクール等に通う子どもの保護者を支援する市町村に、県がその経費の一部を補助する仕組みがあります。ただし、県のページ(2026年5月20日更新)に実施市町村として載っているのは、相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町で、川崎市の記載はありません。川崎市独自の利用料の補助も、市の公式ページでは確認できませんでした。制度は年度によって変わることがあるため、最新の状況は川崎市教育委員会 支援教育課 不登校対策担当(044-200-1302)でご確認ください。

出典:神奈川県「フリースクール等に通う子どもへの支援(市町村による取組を支援)」(2026年10月確認)

民間施設に通う場合の出席扱い

学校教育法の学校ではない民間の施設に通う場合、出席扱いにするかどうかを判断するのは、在籍校の校長です。学校と連携し、学習の内容や施設の実情を確認しながら決めます。上の2団体のページには、出席扱いについての記載はありません。通う前に、次の順で動くと安心です。

  1. 施設を決める前に、担任に相談する「学校の外で学ぶことを考えています。出席扱いについて相談させてください」と伝えます。施設が決まっていない段階で構いません。
  2. 教育相談センターやゆうゆう広場に相談する公的な窓口でも、学校の外の学びについて話を聞いてもらえます。
  3. 施設に確認する「学校へ出す記録は何を、どのくらいの頻度で出してもらえるか」を聞きます。
  4. 記録を学校に出し、校長の判断を待つ判断には時間がかかることがあるので、早めの相談が安心です。

保護者同士で話せる場

「同じ立場の人と話したい」という声も多くあります。川崎市とその周辺で、公式ページで開催を確認できたものを紹介します。

  • 保護者向けグループ相談会(川崎市の保護者支援事業・令和8年度)川崎市在住・在学で、小学生から高校生年齢のお子さんを持つ保護者が対象。会場は子ども夢パーク2階の多目的ホール、14:00〜17:00、参加無料、定員15名(超えた場合は抽選)。次回は11月19日(木)(申込締切は11月11日18:00)、その後は令和9年1月21日(木)、3月11日(木)。申込はフォームから
  • 不登校を考える親の会 川崎の会毎月1回、月の後半の土曜または日曜の13:30〜16:00。かわさき市民活動センター会議室(武蔵小杉駅近く)。参加費は1回300円。連絡先は070-8527-2761
  • ぷれ〜ん 不登校を考える親の会 in 川崎区親の会は第2日曜の13:30〜16:00、教育文化会館。1人300円(講演会のある月は中止)。連絡先は090-6706-5454
  • しんゆり親の会 Our Place月1回、原則第3水曜の14:00〜16:30。麻生市民館または福祉パル。参加費は1回400円。開催日の確認と申込は、ホームページ(shinyuri-ourplace.net)から

上の親の会は、川崎市教育委員会が一覧として掲載しているもので、市が保証・推薦するものではないと明記されています。利用前に各団体へ問い合わせて、内容、費用、参加条件を確認してください。また、令和8年度から、不登校を経験した保護者による「ピアサポート」も始まり、親の会などと連携して保護者同士がつながる場を増やす取組が進んでいます。

出典:神奈川県「フリースクール等の紹介」/神奈川県「教育活動総合サポートセンター(PDF)」/神奈川県「フリースペースたまりば(PDF)」/フリースペースたまりば「新規登録方法の変更」/フリースペースたまりば「保護者向けグループ相談会」/川崎市子ども夢パーク/川崎市教育委員会「親の会一覧(PDF)」/川崎市教育委員会「不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について」(2026年10月確認)

机の上のノートとペン(写真はイメージです)

NIJINアカデミー|学校に在籍したまま使える、もうひとつの場所

ここまで、川崎市の公的な窓口と、学校の外の居場所を紹介してきました。もう一つ、選択肢として知っておいていただきたいのが、NIJINアカデミーです。メタバース(バーチャル)校舎を中心にしたオルタナティブスクールで、全国から累計1000名を超える子どもたちが通っています(2026年7月時点)。

この記事の文脈で大事なのは、学校に在籍したまま、もうひとつの場所として使えるという点です。「学校をやめる」「通う場所を1つに決める」という話ではありません。

NIJINアカデミー(メタバース校舎)の基本データ
  • 平日毎日開校。月100コマの授業から、受けたいものを選んで参加します
  • 8〜10人の少人数×異年齢クラス。全国のいろいろな地域の子が同じクラスです
  • カメラ・音声はオフでも参加できます。チャットだけの参加から始められます
  • 在籍校はそのまま。出席扱いを希望した生徒の97%が、在籍校で出席として認められています(NIJIN公表。最終判断は在籍校)
  • 費用は月額25,443円(メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)。入学金33,000円は初月のみ

川崎市内のリアル教室

オンライン中心ですが、全国には対面で集まれるリアル教室もあり、川崎市内にも教室があります。2026年4月に開校した武蔵新城校で、体験の申込は公式サイトの予約カレンダーから行えます。

教室所在地開室日・時間
NIJINアカデミー武蔵新城校川崎市中原区新城3丁目16-21 中島店舗1階「しんじょのねどこ」内木曜 9:30〜14:30(対象は小学生・中学生、定員10名)

教室は「通わなければいけない」ものではありません。メタバース校舎だけで学ぶこともできますし、週に1回だけリアル教室に顔を出す、という使い方もあります。「まず話だけ聞いてみたい」という段階の方も、LINEで質問できます。

タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長が、NIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。学校に行けない日が続いているのは、その子に問題があるからではなく、いまの場所とお子さんの特性が噛み合っていないだけかもしれません。だからこそ、相談先も居場所も、いくつか見てから選んでいただければと思います。

出典:NIJINアカデミー 学費・プラン/出席認定の仕組み/NIJINアカデミー武蔵新城校(2026年10月確認)

NIJINアカデミーの雰囲気を見る

NIJINアカデミー公式チャンネルの「人気の動画」上位に掲載されている動画です。学校に合わない子どもたちの学びの選択肢を紹介しています。動画は保護者の方が先に確認するだけでも構いません。

NIJINアカデミーがどんな場所なのかを、3分弱でまとめた紹介動画です。メタバース校舎の授業や、リアル教室のようすが見られます。「いきなり申し込むのは不安」という段階で、雰囲気だけでもご覧ください。

学校の外の3つの選択肢を比べる|費用・通い方・出席扱い

学校の外の場所は、ゆうゆう広場、民間・公設民営の居場所、NIJINアカデミーのように、性格が違います。どれが上、という話ではなく、お子さんの状態とご家庭の事情に合うものが違います。比べやすいように、観点ごとに整理しました。

学校の外の3つの選択肢
ゆうゆう広場・民間の居場所・NIJINアカデミーを4つの観点で
ゆうゆう広場(市)民間・公設民営の居場所(2団体の例)NIJINアカデミー
在籍校に在籍したまま利用できる○○○
出席扱いの相談ができる(最終判断は在籍校)○○○
自宅から参加できる△×○
平日に毎日、対面で通える場所がある○○×

○=対応 △=一部・施設や内容による ×=対応していない / ※公式サイトの記載にもとづく整理(2026年10月)。ゆうゆう広場の自宅向け支援(訪問・ICT)は令和8年度のモデル事業。

ゆうゆう広場(市)民間・公設民営の居場所(2団体の例)NIJINアカデミー
対象市内在住または市内の学校に通う小中学生で、心理的な理由などで不登校の状態にある子ども小学生から(えん)、小学生・中学生(サポートセンター)小・中・高の子ども(全国)
費用実習用通学定期券の制度あり(在籍校の校長の証明が必要)えんは原則無料、サポートセンターは無料(学習支援は協力金のお願いあり)月額25,443円+入学金33,000円(初月のみ)
入り方電話またはフォームで見学・相談えんは登録制(説明・面談から。新規は抽選)、サポートセンターは電話で問い合わせ無料の体験・説明会(予約サイト)またはLINEで相談
向いているご家庭家の近くで、学校に代わる居場所と学習の場がほしい少人数の居場所や、学習と相談をあわせた支援を探している外出が難しい/全国の異年齢の子と少人数でつながりたい

表の「民間・公設民営の居場所」は、紹介した2団体の公式ページの記載にもとづくもので、市内のすべての施設を表すものではありません。費用や入り方は、変更されることがあります。

ここが大切

選択肢はどれか1つに決めなくて構いません。たとえば、ゆうゆう広場に週に何日か通いながら、家ではNIJINのメタバース校舎の授業を受ける、という組み合わせも考えられます。お子さんのエネルギーの量に合わせて、途中で変えられることも大切な条件です。

ノートとペンのある机(写真はイメージです)

相談前のメモと、今日から1か月の動き方

相談先が分かっても、「いつ、どう動くか」で止まってしまう方は多いものです。最後に、相談前の準備と、今日から1か月の動き方を整理します。

相談前のメモ
電話で聞かれやすい3つのことをメモしておく

完璧でなくて大丈夫です。数行のメモで十分です。

01
いつから、どのくらい

最初に行き渋った時期と、いま週に何日休んでいるか。分からなければ「2〜3か月前から」で構いません。

02
どんな場面でつらそうか

朝の準備、特定の授業、人間関係、行事の前など。思い当たる場面だけで大丈夫です。

03
体や生活の様子

寝つきや朝の起きやすさ、食欲、頭痛・腹痛の有無。受診の相談にもつながります。

「分からない」こと自体も、立派な相談材料です。

今日から1か月の動き方

  1. 今日〜3日以内教育相談センターの電話相談(044-844-3700)か、LINE相談で、状況を一度話してみます。
  2. 1週間以内担任に「学校の外の相談も含めて考えている」ことを伝え、スクールカウンセラーや校内の別室の有無を聞きます。
  3. 2週間以内ゆうゆう広場、フリースペースえん、NIJINアカデミーのいずれか1つを、見学・体験の予約まで進めます。保護者向けグループ相談会(11月19日、申込は11月11日18:00まで)も候補です。
  4. 1か月後見学して感じたお子さんの反応を振り返り、続けるもの、足すもの、やめるものを決め直します。

お子さんには、「どうして行けないの?」と理由を聞き出すよりも、「話したくなったら、いつでも聞くよ」と伝えておくほうが、あとで本音を話してもらいやすくなるといわれます。理由が自分でも分からない子は少なくありません。相談の場は、保護者が「聞き出す」ためではなく、保護者自身が「聞いてもらう」ためのものでもあります。

相談を始めた時点で、状況はもう動き始めています。最初の電話は、ほんの10分で終わることも多いものです。ためらう気持ちがあっても、できる範囲の1本から始めてみてください。

よくある質問

学校に連絡しづらいのですが、先に相談できますか?
はい。川崎市総合教育センターの教育相談センターの電話相談(044-844-3700、平日9:00〜16:30)は、学校を通さずにかけられます。メール相談(川崎市民対象、回答は1回限り)や、来所面接の予約も、総合教育センターのサイトから申し込めます。
来所の相談は、どの区に住んでいても受けられますか?
来所面接相談は、お住まいの区によって相談室が分かれます。高津区・宮前区・多摩区・麻生区の方は溝口相談室(044-844-3700)、川崎区・幸区・中原区の方は塚越相談室(044-541-3633)です。いずれも1回50分の予約制で、無料です。
ゆうゆう広場に通うと出席扱いになりますか?
ゆうゆう広場の案内ページには、出席の扱いについての記載がなく、「学籍は在籍校のまま」とあります。出席扱いにするかどうかは、在籍校の校長が判断します。まずは担任か管理職に「通所した日を出席として扱ってもらえるか」を相談してください。
フリースクールやNIJINアカデミーに通うと出席扱いになりますか?
文部科学省の通知(令和元年10月25日)では、民間施設は公的機関が原則とされ、公的機関に通えない場合などに限って考慮できるとされています。出席扱いにするかどうかは、校長が教育委員会と連携して判断します。NIJINアカデミーでは、出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています(NIJIN公表)。
フリースペースえんは、いつでも申し込めますか?
2026年度から、新規登録は先着順ではなく抽選です。残りの申込期間は、12月7日(月)〜10日(木)と、2027年2月8日(月)〜11日(木)です。申込みはフリースペースたまりばのホームページのフォームから行います。電話での問い合わせは044-850-2055です。
無料で相談できる窓口はどれですか?
川崎市総合教育センターの教育相談(電話・来所・メール・家庭訪問)、24時間子供SOSダイヤル、こどもの人権110番、チャイルドライン、児童相談所の相談は無料です。保護者向けグループ相談会も参加無料です。各窓口の費用は、申込の前にご確認ください。
川崎区や宮前区には、ゆうゆう広場がありませんか?
はい、ゆうゆう広場は幸区(みゆき・さいわい)、中原区、高津区、多摩区、麻生区の6か所で、川崎区と宮前区にはありません。ただし学区はないので、見学受付(044-522-3534、平日9:00〜16:00)で相談して通う広場を決められます。区内の居場所としては、川崎区にこどもサポート旭町、宮前区にこどもサポート南野川があります。
区役所でも不登校の相談はできますか?
はい。各区役所の地域みまもり支援センター 地域支援課で、0歳から18歳未満の子どもの家庭生活・就学・学校生活などの相談を受けています。電話番号は、記事中の「7区別の早見表」をご覧ください。
フリースクールの費用に、川崎市の補助はありますか?
2026年10月時点で、神奈川県の補助制度の実施市町村に川崎市の記載はなく、市独自の利用料の補助も確認できませんでした。居場所の利用が原則無料の場としては、フリースペースえん・こどもサポート旭町・こどもサポート南野川があります。ゆうゆう広場の利用料は公式サイトに記載がないため、見学受付(044-522-3534)でご確認ください。
小学生でも、ゆうゆう広場に1人で通えますか?
小学4年生以下は保護者の送り迎えが必要です。5・6年生は、保護者と相談のうえ安全が確保できれば、1人で通うことができます。自転車での通室はできません。
学校を長く休んでいる間の給食費はどうなりますか?
在籍校に連絡し、欠席の状況と給食の停止を確認したうえで「学校給食費区分変更届」を出すと、給食費の請求を止められます。詳しくは在籍校か、川崎市教育委員会 健康給食推進室(044-200-2539)にお問い合わせください。

まとめ

川崎市で不登校の相談をするときの窓口は、学校の中、川崎市総合教育センターの教育相談、ゆうゆう広場、児童相談所、夜間・休日の電話とLINE、フリースペースえんや親の会と、いくつもあります。すべてに連絡する必要はありません。迷ったときは、まず教育相談センターの電話相談(044-844-3700)に1本。どの窓口がお子さんの状態に合うかも、相談員に聞いてみてください。

家以外の居場所がほしいときは、ゆうゆう広場(市内6か所)や、子ども夢パークのフリースペースえんがあります。外出が難しいときは、令和8年度に始まった訪問・ICTの支援や、メタバースを使った学びも選択肢になります。NIJINアカデミーは、学校に在籍したまま使える、もうひとつの場所です。川崎市中原区にも、週1回のリアル教室(武蔵新城校)があります。

選ぶ順番や正解はありません。最初の1本の電話が、状況を整理する入口になります。相談は1回で終わらなくて構いませんし、途中で窓口を変えても構いません。お子さんのペースと、保護者の気持ちの両方を大切にしながら、できることから進めてください。

お住まいの区の窓口は、記事の前半にある「7区別の早見表」で確かめられます。
NIJINアカデミーの学びと活動のイメージ

お子さんに合う学び方を一緒に探しませんか

参加方法・費用・在籍校との連携を、説明会や体験・個別相談で確認できます。

NIJINアカデミーの体験・相談を見る