
教室がつらいとき、
どこで学ぶ?
教室がつらいのは、その子が弱いからではなく、教室という環境がその子の特性に合っていないサインかもしれません。ADHD・ASD・感覚過敏・母子分離不安・起立性調節障害・場面緘黙——特性別に、学校の中と外にある居場所の選び方を、出席扱い・費用とあわせて整理しました。
「教室がつらい」は、その子の弱さではなく環境とのミスマッチ
同じ教室でも、平気な子もいれば強い負担を感じる子もいます。その差は「気持ちの強さ」ではなく、音・光・人の多さ・一斉のペース・暗黙のルールといった教室の特徴が、その子の特性とどれくらい合っているかの違いです。合わない環境で毎日気を張り続けると、やがて行き渋りや不登校、自信の低下につながっていきます。自閉症(ASD)の子が教室の負担から不登校になる流れは自閉症の不登校ガイドで解説しています。
「がんばらせる」より、合う場所を用意するほうが回復は早いことがあります。
保健室・別室・支援学級、学校の外のフリースクールやオンラインまで。
外で自信を取り戻してから教室や別室に戻る子もいます。一方通行ではありません。
「教室がつらい」の背景にある、代表的な特性
背景にある特性ごとに、つまずきやすい場面と、その子に向いた関わり方・学びの場をまとめた記事があります。気になる特性から読んでみてください。
「診断がつくほどではないけれど、なんだかしんどそう」というグレーゾーンのお子さんも少なくありません。くわしくは発達障害・グレーゾーンの子が通えるフリースクールへ。
居場所は「学校の中」と「学校の外」にある
教室がつらいとき、選べる居場所は大きく2つ。学校の中(保健室・別室・通級・支援学級)と、学校の外(教育支援センター・フリースクール・オンライン・ホームスクール)です。どちらが良い・悪いではなく、その子の状態に合わせて選びます。
7つの居場所を比較|出席扱い・人数・費用・向いているケース
出席扱いになるかは在籍校の校長の判断によります。気になる場合は担任に早めに相談してください。
| 居場所 | 出席扱い | 人数・雰囲気 | 費用の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| 保健室登校 | なる(学校次第) | 個別・静か | 無料 | 学校には行けるが教室がつらい |
| 別室登校 | なる(学校次第) | 少人数・別室 | 無料 | 教室以外なら登校できる |
| 通級・特別支援学級 | なる | 少人数・個別支援 | 無料(公立) | 継続的な個別支援が必要 |
| 教育支援センター | なることが多い | 少人数 | 無料 | 学校外の公的な居場所がほしい |
| 民間フリースクール | なる(要件・学校次第) | 施設による | 月3〜5万円など | 学校外で通える居場所がほしい |
| オンラインフリースクール | なる(要件・学校次第) | 自宅から・少人数 | 施設による | 外出が難しい・遠方・刺激が苦手 |
| ホームスクール | なる(要件・学校次第) | 家庭中心 | 教材費など | 家庭を拠点に学びたい |
参考:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」ほか。出席扱いの可否・方法は在籍校により異なります。
特性別|まず検討したい居場所の組み合わせ
「どこから考えればいい?」という方に、特性ごとの相性の目安をまとめました。あくまで出発点で、最終的にはその子の様子に合わせて選びます。
| 特性 | まず検討したい居場所 |
|---|---|
| ADHD | 刺激の少ない別室・少人数のオンライン。通級で得意を伸ばす選択も |
| ASD | 見通しの立つ少人数の場。別室・支援学級・オンライン |
| 感覚過敏・HSC | 刺激をコントロールできる自宅からのオンライン・保健室登校 |
| 母子分離不安 | 家庭を拠点にできるオンライン・ホームスクールから段階的に |
| 起立性調節障害 | 時間に融通のきくオンライン・午後からの別室登校 |
| 場面緘黙 | 声を出さずに参加できるオンライン(チャット参加)・別室 |
「学校に戻すこと」を急ぎすぎると、かえって回復が遠のくことがあります。学校に行けなくなる本当の理由を、NIJINアカデミーのタツロー校長(元公立小学校教諭)が解説しています。
学校の外という選択肢|オンラインフリースクールNIJINアカデミー
NIJINアカデミーは、不登校や行き渋りのお子さんのためのオンラインのフリースクールです。発達特性のあるお子さんも多く通っています。
出席扱いを希望した生徒の97%が、在籍校で出席として認められています。
刺激が少なく、一人ひとりに目が届く。チャット・カメラオフでも参加できます。
週1日の通学+週4日のオンラインなど、無理のないペースを相談できます。

その子のペースで、学校以外の学びを
「うちの子に合う居場所」がどんなところか、まずは見に来てください。保護者の方だけの参加・見学も歓迎です。
学費は通学の頻度やコースによって変わります。学費の詳細・全国の教室・校舎の様子もご確認いただけます。
同じ悩みから居場所を選んだ家庭の声
「うちの子でも大丈夫かな」と迷ったときは、実際にNIJINを選んだ家庭や子どもたちの声が参考になります。
よくある質問
はい。医師の診断がなくても相談・体験・入学ができます。「困っている」という事実があれば、環境を整える理由になります。
一定の要件を満たせば、在籍校で出席扱いにできます。校長の判断によるため、早めに担任・学校に相談するのが近道です。NIJINでは学習記録づくりや学校との連携をサポートしています。
いいえ。学校の外の居場所で安心と自信を取り戻してから、教室や別室に戻る子もいます。行き来はできます。
学年をさかのぼって学び直せる場を選べば、つまずいたところから始められます。今の学年に無理に合わせる必要はありません。
公的な居場所(保健室・別室・教育支援センター)は無料、民間フリースクールは月3〜5万円などが目安です。NIJINの学費は学費のページでご確認ください。
まずは「その子が今いちばん安心できる居場所はどこか」を一緒に考えるところからです。いきなり決めなくて大丈夫。見学・体験から始められます。
文責:星野達郎(NIJINアカデミー校長)/元公立小学校教諭7年・JICA海外協力隊・株式会社NIJIN代表・日本最大級の教師団体会長。「世界の傑出した若者10人(JCI TOYP 2026)」選出。

