誰もいない静かな教室
SELECTIVE MUTISM / 家では話せるのに、学校で声が出ない子の保護者の方へ

場面緘黙症の子に、
教室で起きていること。

話さないのではなく、話したくても声が出ない状態です。
何が起きているのかが分かると、家庭と学校でできることの順番が変わります。

500人に1人7つのステップ20項目のチェック
場面緘黙ガイド

「わざと」では、ありません。

不安が強い場面で、声を出す動きだけが止まります。本人がいちばん、話せないことに困っています。

星野達郎文責:星野達郎(NIJINアカデミー校長)元公立小学校教諭7年・JICA海外協力隊/JCI「世界の傑出した若者10人」2026選出 経歴 ↓

NIJINアカデミーの子どもたち
全国900名超の小中学生が通うNIJIN ACADEMY

声を出さずに参加できるオンライン中心の学び場。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。

  • チャット・スタンプだけの参加もOK
  • 出席扱いの認定率97%
  • 月100コマ・8〜10人の少人数クラス
NIJINアカデミーについて →
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いま、いちばん知りたいこと。

気になるところから読めます。順番どおりでなくて大丈夫です。

3 QUESTIONS

3問で、読む順番が決まります。

1お子さんは何年生ですか?

2学校でのいまの様子に近いのは?

3いちばん知りたいことは?

3つ選ぶと、下に読む順番が出ます。

あなたに合う読み方

まずSTEP1とSTEP2で、仕組みから。まずSTEP6で、学校への頼み方から。まずSTEP7で、教室以外の選択肢から。

  • 未就学〜小2なら、いちばん大事なのは「話させないこと」です。STEP5の避けたい対応から読んでください。
  • 小3〜小6なら、本人が自分の状態を言葉にできる時期です。STEP3のチェックを一緒に見ると、学校に伝える材料になります。
  • 中学生なら、症状が強まりやすい時期というデータがあります。STEP5の学年別のグラフを先に見てください。
  • 通えているが話せないなら、STEP6の声を使わない参加の方法を学校に相談するのが先です。
  • 行き渋りが出てきたなら、STEP2の悪循環の図を読んでから、STEP6に進んでください。
  • 行けない日が続いているなら、STEP7の出席扱いと、教室以外の居場所から読むのが近道です。
  • STEP1の定義と出現率、STEP2の声が出ない仕組みで、全体像がつかめます。
  • STEP6の配慮の例と伝え方の文例は、そのまま面談に持っていけます。
  • STEP7に出席扱いの条件と、オンラインを含む4つの選択肢をまとめています。

声を出さずに参加できるオンラインの教室もあります。NIJINアカデミーは、カメラ・マイクをオフのままチャットやスタンプだけで参加できます。 LINEで情報を受け取る →

NIJINアカデミーは、在籍校の出席扱いの相談にも対応しています。 無料体験会の日程を見る →

7 STEPS

場面緘黙と向き合う、7つのステップ。

「話せるようにする」ではなく、「話さなくても参加できる」を先に作ります。

横にスクロールできます。

STEP1
STEP 1 | 正体

場面緘黙とは、何か。

場面緘黙(ばめんかんもく)は、家庭など特定の場面では問題なく話せるのに、学校など別の場面になると一貫して話せなくなる状態を指します。医学的には選択性緘黙(せんたくせいかんもく)と呼ばれ、不安症のグループに分類されます。「選択性」という名前がついていますが、本人が話す相手や場面を選んでいるわけではありません。

診断では、この状態が1か月以上続いていることが目安になります。入学直後は誰でも緊張するため、入学してから最初の1か月は数えません。

出現率は、およそ0.21%

500人の子どものうち、およそ1人
日本の小学生約14万7千人を対象とした大規模調査では0.21%。研究によって0.02〜1.89%と幅があります。おおよそ「1,000人から数百人に1人」と考えると実態に近いとされています。出典:厚生労働科学研究「場面緘黙症の実態把握と支援のための調査研究」

発症は2〜5歳ごろが多いとされています。ただし3歳までは集団生活が始まっていないため、家庭の中では気づかれません。入園・入学で集団に入ってはじめて「話せない」が表に出るため、健診では見つけにくい状態です。

読み方と呼び名

「場面緘黙」はばめんかんもくと読みます。医学の診断名は選択性緘黙で、同じものを指しています。学校の書類や医療機関では「選択性緘黙」、保護者の間や支援団体では「場面緘黙」が使われることが多く、どちらでも通じます。

STEP2
STEP 2 | 仕組み

なぜ、声だけが出なくなるのか。

場面緘黙は、話す力がないわけでも、わざと黙っているわけでもありません。強い不安を感じた体が、とっさに「固まる」反応を起こしている状態です。危険を感じたときに体が動かなくなるのは、人間にもともと備わっている防御の仕組みで、その反応が「声を出す」という動きに強く出ているのが場面緘黙です。

同じ子でも、場面によって体の反応が変わる

安心できる場面(家など)不安が強い場面(教室など)見る・聞く見る・聞く脳が「安全」と判断扁桃体が「危険」と判断体の力がぬける体がかたまる(緘動)声が出る声が出ない
脳の扁桃体(へんとうたい)は、安全か危険かをすばやく判断します。危険と判断されると、意思とは関係なく体の反応が先に起きます。「話そう」と思っているのに声が出ないのは、この順番のためです。

声だけでなく、体の動きまで止まってしまうことを「緘動(かんどう)」といいます。手を挙げられない、トイレに行けない、体育で動けない、給食が食べられない。これらは「やる気がない」のではなく、緘黙と同じ仕組みで起きています。

厚生労働科学研究の調査では、学校で困りやすい場面として音読・発表・休み時間が挙げられています。前の2つは「声を出すことが決められている場面」、休み時間は「何をするか決まっていない場面」です。決められすぎていても、決まっていなさすぎても、どちらも不安が上がるのが特徴です。

NIJINアカデミー校長・星野達郎が、場面緘黙の子が学校で話せない理由と、学び方・将来のキャリアについて解説しています。(脱・学校のタツロー校長)
STEP3
STEP 3 | 測る

どの場面で、どのくらい話せないか。

場面緘黙は「話せる/話せない」の二択ではありません。相手と場所の組み合わせで、段階的に変わります。学校に伝えるときも、「話せません」ではなく「この場面では声が出ます、この場面では出ません」と分けて伝えたほうが、配慮につながります。

同じ子でも、場面でここまで変わる

家で、家族とふつうに話せる祖父母・親戚の前小声になる仲のよい友だち1人と場所によっては話せる学校の廊下・休み時間うなずく・小声教室で、先生にほぼ声が出ないクラス全体の前・発表体も動かなくなるバーが長いほど、声が出しやすい場面です。
段階は子どもによって違います。大事なのは順番ではなく、声が出る場面がどこかにあること。そこを起点に、少しずつ場面を広げていきます。

次のチェックは診断ではありません。気づきにくい特徴を整理して、医療機関や学校に相談するときの材料にするためのものです。1か月以上続いているかどうかも、あわせて見てください。

チェックはこの画面だけのものです。送信も保存もされません。数が多いほど重い、という意味でもありません。
1つでも気になったら、記録から

日付と場面と、そのときの様子を3行で残してください。いつ・どこで・どうだったかがあるだけで、学校との面談も、医療機関の受診も、話がまったく変わります。相談先は、小児科・小児神経科・児童精神科・学校のスクールカウンセラー・自治体の教育相談のいずれでもかまいません。

STEP4
STEP 4 | 見分ける

人見知り、発達障害との違い。

場面緘黙は「性格が内気なだけ」と見られて、支援が遅れやすい状態です。まず、似ているものとの違いを整理します。

場面緘黙人見知り・内気社交不安症ASD
話せなさ特定の場面で一貫して声が出ない慣れれば話せるようになる話せるが、強い緊張を伴う場面による差は小さい
家庭ではふつうに話せるふつうに話せるふつうに話せる家庭でも特性が見られる
時間での変化自然には戻りにくい1か月以上続く数週間で慣れる場面を避けるほど強まる特性は続く
診断あり選択性緘黙なしありあり
重なること場面緘黙と他の状態は、重なることがよくあります。海外の研究ではASDの併存が約3割、調査によっては63%という報告もあります。「どちらか一方」と決める必要はありません。

ASDは自閉スペクトラム症のことです。この表は相談の前の整理用で、見分けは医師が行います。

見分けの手がかり①

人見知りは時間が解決します。入学して2〜3か月たっても声が出ないなら、慣れの問題ではありません。

時間で変わるかどうか
見分けの手がかり②

場面緘黙の子は話したい気持ちがあります。話す気がないのではなく、声が出ないことに本人が困っています。

本人が困っているか
見分けの手がかり③

ことばの発達そのものに遅れがある場合や、家庭でも話さない場合は、別の背景を考える必要があります。早めに相談してください。

家庭でも話さないか

話させることではなく、
話さなくていい場を作ること。そこから戻っていく子が、たくさんいます

STEP5
STEP 5 | 誤解と家庭

「ずるい」「甘え」と言われたとき。

場面緘黙は見た目に分かりにくいため、周りから誤解されやすい状態です。よく向けられる言葉に、順番に答えます。

よく言われること実際には
「話さなくていいなんて、ずるい」本人は話したいのに声が出ません。配慮は免除ではなく、参加するための手段です。発表を筆談にするのは、眼鏡をかけるのと同じ考え方です。
「甘やかしているから話さない」甘やかしで声が出なくなることはありません。むしろ話すよう強く促すほど、不安が上がって話せなくなります。
「親の育て方のせいでは」育て方が原因とする根拠はありません。不安になりやすい生まれつきの気質に、環境が重なって現れると考えられています。
「大きくなれば自然に治る」自然に軽くなる子もいますが、何もしないまま進むと強まることがあります。下のデータのとおり、中学生で悪化傾向が最も高くなっています。
「わざと無視している」声が出ないだけでなく、体の動きまで止まること(緘動)があります。返事をしないのは拒否ではありません。
「家では話せるのだから大丈夫」家で話せることは、むしろ場面緘黙の特徴そのものです。家で話せる=困っていない、ではありません。

放っておくと、どうなるか

厚生労働科学研究の調査(当事者・家族133名の回答)では、緘黙の症状が悪化傾向にあると答えた割合が、中学生で48.0%と最も高くなっていました。小学生は21.3%、高校生以上は25.7%です。

学年が上がるほど楽になる、とはかぎらない

21.3%小学生48.0%中学生25.7%高校生以上緘黙の症状が「悪化傾向」と回答した割合
出典:厚生労働科学研究「場面緘黙症の実態把握と支援のための調査研究」(2020年・回答133名)。当事者団体などを通じた調査のため、日本の全体像そのものではありませんが、思春期にかけて軽くならない子が一定数いることを示しています。

日本小児神経学会も、話せない状態が続くことで学習が進みにくくなることや、社会的な自立が難しくなるといった二次的な問題が生じることがあるとしています。「様子を見る」だけで時間が過ぎてしまうことが、いちばん避けたいことです。

「親のせい」ではありません

場面緘黙の背景にあるのは、不安を感じやすい生まれ持った気質だと考えられています。しつけや愛情のかけ方が原因だという根拠はありません。むしろ、家庭が安心して話せる場になっているからこそ、家では話せているのです。それは育て方がうまくいっている証拠のほうです。

家庭でできること、避けたいこと

家庭の役割は「話せるようにすること」ではありません。学校で張りつめた分を、家でゆるめられることです。そのうえで、学校とは別の場面で少しずつ人と関わる機会を作っていきます。

避けたい対応意識したい対応
「挨拶だけでも言ってごらん」と促す声を求めず、うなずきやカードで伝わったことを一緒に喜ぶ
話せた日だけをほめる行けたこと、座っていられたこと、参加できたことをほめる
「なんで話さないの」と理由を聞く「話したいのに出ないんだよね」と、本人の代わりに言葉にする
人前で「この子は話せなくて」と説明する事前に本人と、何をどこまで伝えるか決めておく
きょうだいや友だちと比べる去年の本人と比べる。できることは必ず増えています
学校の話を質問攻めにする家では学校の話をしなくてよい時間を作る
人の多い場所に慣れさせようと連れ出す店員さんに指さしで注文するなど、小さく成功する場面を選ぶ
本人には、こう伝わると楽になります

「あなたが悪いわけでも、努力が足りないわけでもない」「話せない場面があるのは、不安が強いときに体が固まるから」「話さなくても参加する方法はいくらでもある」。この3つが伝わっていると、話せなかった日を失敗だと思わずにすみます。

STEP6
STEP 6 | 学校

学校に、何を頼めるか。

お願いするのは「話せるようにしてください」ではありません。声を使わずに参加できる方法を用意してもらうことです。学校は合理的配慮を提供する義務があり、特別な制度を使わなくても、担任との相談でできることがたくさんあります。

困っている場面お願いする配慮の例伝え方
出欠の返事手を挙げる・カードを出すなど、声以外の合図にしてもらう「返事の代わりに、机の上のカードを立てる形にしていただけますか」
音読・発表家で録音したものを流す、筆談・タブレット入力に替える、見学から始める「発表は、家で録音したものを再生する形でも評価していただけますか」
質問・困りごと「困ったときカード」や連絡帳で、声を出さずに伝えられるようにする「助けが必要なときに見せるカードを持たせてもよいでしょうか」
トイレ声を出さずに行ける合図を決める、休み時間に声をかけてもらう「トイレは、黙ってカードを見せたら行ってよい、にできますか」
給食量を自分で減らせるようにする、食べられない日を責めない「量は自分で調整してよい、としていただけると助かります」
休み時間行き先を決めておく(図書室・保健室)、役割をひとつ持たせる「休み時間の居場所を、本人と決めておきたいです」
注目が集まる場面当てる前に合図を決める、無理に当てない、ペアを固定する「当てるときは、事前に順番を伝えていただけますか」
担任に伝えるときの順番

①家ではふつうに話していること、②学校では声が出ないこと、③本人は話したいと思っていること、④話すよう促されると逆に出にくくなること、⑤声を使わずに参加できる方法を一緒に考えたいこと。この5つを、この順番で。診断がなくても相談はできます。

通級・支援級という選択肢

場面緘黙は、通級による指導や特別支援学級の対象になることがあります。「自立活動」として、少人数で話す練習を段階的に積む使い方が推奨されています。選び方の比較は場面緘黙の子は支援級?普通学級?にまとめています。

STEP7
STEP 7 | きっかけ

「治ったきっかけ」は、何だったか。

経験者や家族の話に共通して出てくるのは、特効薬のような出来事ではありません。環境が変わったことと、話す以外の参加の形が増えたことの2つです。進級してクラスが替わった、少人数の場に移った、信頼できる大人が1人できた。そうした変化のあとに、声が出はじめたという話が多く聞かれます。

逆に、効果が出にくいのは「がんばって話してみよう」と促すことです。話すことを目標にすると、話せなかった日がすべて失敗になります。目標にするのは、声ではなく参加です。

声からではなく、参加の形から増やす

1その場にいる(見るだけ)2うなずく・首をふる3指さし・カードを見せる4筆談・チャットで伝える5特定の相手と、小さな声で6場面を少しずつ広げる
1段ずつ上がる必要はありませんし、行ったり来たりもします。大切なのは、いまの段で安心して過ごせる時間を十分にとること。安心が足りないまま次の段に進むと、戻ってしまいます。

学校に通い続けることが難しくなってきた場合は、教室以外の場も選択肢になります。学びを止めないことが、戻るときの力になります。

1
別室登校・保健室登校在籍校に通いながら、人数の少ない部屋で過ごす。担任との関係が切れないのが利点です。
2
通級・特別支援学級「自立活動」として、少人数で段階的に話す練習ができます。就学相談を通して利用します。
3
オンラインの学び場カメラ・マイクをオフのまま、チャットやスタンプで参加できます。声を出す場面を自分で選べます。
4
教育支援センター・フリースクール通所型。少人数で、学校とは違うペースで過ごせます。費用や出席扱いの条件は場所により異なります。
家庭での学習も「出席」になります

自宅でのICT等を使った学習を、在籍校の校長の判断で出席扱いにできます。文部科学省の調査では、令和6年度にこの扱いを受けた小中学生は1万3,261人でした。条件と手続きは出席扱いとは?条件・手続きで確認できます。

オンラインが合いやすい理由

画面越しなら、全員の視線が自分に集まる場面が起きません。発言はチャットでもスタンプでもよく、声を出すかどうかを自分で決められます。教室では「話すか、黙っているか」の二択でしたが、オンラインにはその間がたくさんあります。

REAL VOICE

声を出さないまま、どう過ごしているか。

一般論ではなく、NIJINアカデミーに通っている家庭の話です。

「時間通り・決まり通り」がつらかった小学生が、どんな場所なら過ごせたのか。本人と保護者が話しています。(NIJINアカデミー公式)
場面教室ではNIJINアカデミーでは
出欠の返事名前を呼ばれて声で返事をするチャットかスタンプ、反応ボタンでOK
発言手を挙げて、全員の前で話すチャットに書く。先生が代わりに読み上げる
顔を出す常に全員から見えているカメラはオフのままでよい
休み時間何をするか、自分で決めないといけない担任と少人数の時間がある。いなくてもよい
つらくなったとき教室を出るのに説明がいる途中で抜けてよい。戻ってきてもよい
出席の記録登校しないと欠席になる在籍校と連携して出席扱いの相談ができる
「見ているだけ」も、参加のうち

入ったばかりの子の多くは、最初の数週間はカメラもマイクもオフで、画面を見ているだけです。それでも出席の記録になります。やがてスタンプを押すようになり、チャットに一言書くようになり、何か月かして小さな声が出る子もいます。順番を決めているのは、こちらではなく本人です。

AVOID REGRET

よくある後悔と、その避け方。

あとから「もっと早く知りたかった」と言われることを、4つ挙げます。

「そのうち慣れる」と2年待った
入学して2〜3か月たっても声が出なければ、慣れの問題ではありません。その時点で担任に相談を。
「挨拶だけでも」と毎朝うながした
声を求めるほど、その場面の不安が上がります。声ではなく、参加の形から増やします。
診断がないから相談できないと思っていた
配慮の相談に診断は要りません。困っている場面を具体的に伝えれば、学校は動けます。
学校を休ませると、戻れなくなると思った
学びを止めなければ、戻る力は落ちません。出席扱いの仕組みを
先に確認しておくと
選択肢が増えます。
OUR CASE

声を出さずに通える学校。

NIJINアカデミーは、全国から小中学生が通うオンライン中心のオルタナティブスクールです。

NIJINアカデミーの授業とリアル教室

カメラもマイクもオフのまま参加できます。発言はチャットでもスタンプでもよく、途中で抜けてもかまいません。声を出すかどうかを、本人が決められるのがいちばんの違いです。

担任は全員が教員経験者で、1クラス8〜10人。在籍校と連携して、出席扱いの
相談にも対応しています。

97%希望者の
出席認定率
900名超全国から通う
小中学生
100コマ/月全教科の
対話型授業。
平日毎日開校
8〜10人少人数クラス・担任制

体験会は保護者の方だけの参加もできます。学費の詳細/授業の様子

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FAQ

よくある質問。

Q場面緘黙は発達障害ですか?

違います。場面緘黙(選択性緘黙)は不安症のグループに分類される状態で、発達障害とは別のものです。ただし併存することはよくあります。海外の研究ではASDの併存が約3割、調査によっては63%という報告もあります。

Q場面緘黙と緘黙、選択性緘黙は何が違いますか?

指しているものは同じです。医学の診断名が選択性緘黙、保護者や支援団体の間で広く使われているのが場面緘黙です。「緘黙」はその省略形として使われます。

Q人見知りや恥ずかしがり屋とは、どう違うのですか?

いちばん分かりやすい違いは時間での変化です。人見知りは慣れれば話せるようになりますが、場面緘黙は1か月以上、同じ場面で一貫して声が出ません。入学後2〜3か月たっても変わらないなら、慣れの問題ではありません。

Q場面緘黙は何人に1人の割合ですか?

日本の小学生約14万7千人を対象にした大規模調査では0.21%でした。およそ500人に1人です。研究によって0.02〜1.89%と幅があるため、「1,000人から数百人に1人」と考えるのが実態に近いとされています。

Q何歳ごろに始まりますか?

発症は2〜5歳ごろが多いとされています。ただし集団生活が始まるまでは家庭の中で気づかれないため、入園・入学ではじめて分かることがほとんどです。

Q親のせい、育て方のせいですか?

違います。背景にあるのは不安を感じやすい生まれ持った気質と考えられており、しつけや愛情のかけ方が原因だという根拠はありません。家で話せているのは、家庭が安心できる場になっているということです。

Q自然に治りますか?放っておいたらどうなりますか?

自然に軽くなる子もいますが、そうでない子もいます。厚生労働科学研究の調査では、症状が悪化傾向にあると答えた割合は中学生で48.0%と最も高く、小学生21.3%、高校生以上25.7%でした。日本小児神経学会も、話せない状態が続くことで学習や社会的な自立に二次的な問題が生じることがあるとしています。

Qやってはいけないことは何ですか?

いちばん避けたいのは話すよう促すことです。「挨拶だけでも」「言ってごらん」は、その場面の不安をさらに上げます。ほかに、話せたことだけをほめる、話せない理由を本人に問いただす、きょうだいや友だちと比べる、人前で「この子は話せないんです」と説明する、も避けてください。

Q診断テストはありますか?

自己判断で確定できるテストはありません。本ページのチェックは相談の材料を整理するためのもので、診断ではありません。実際の診断は、これまでの経過と場面ごとの様子を詳しく聞いたうえで医師が行います。

Qどこに相談すればいいですか?

医療なら小児科・小児神経科・児童精神科、学校なら担任・スクールカウンセラー、地域なら自治体の教育相談・発達支援センターです。どこからでもかまいません。日本小児神経学会は、早めに相談することが大切としています。

Q治療はどんなことをしますか?

主に心理行動療法などによるアプローチが行われ、必要に応じて薬が使われることもあります。共通して言われるのは、無理に話させようとしないことです。安心できる場面から、少しずつ参加の形を広げていきます。

Q家ではうるさいくらい話します。それでも場面緘黙ですか?

はい、それが典型的な現れ方です。家庭では年齢相応に話せるのに、特定の場面では話せないというのが場面緘黙の定義そのものです。家で話せることは、むしろ判断の手がかりになります。

Q声だけでなく、動きも止まるのはなぜですか?

緘動(かんどう)と呼ばれる状態です。強い不安で体が固まる反応が、声以外の動きにも出ています。手を挙げられない、トイレに行けない、給食が食べられないといったことが起きますが、やる気の問題ではありません。

Q通級や支援級の対象になりますか?

なることがあります。「自立活動」として、少人数で段階的に話す練習を積む使い方が推奨されています。利用には就学相談が必要なので、まず学校か自治体に問い合わせてください。

Q学校を休ませると、出席はどうなりますか?

自宅でのICT等を使った学習は、在籍校の校長の判断で出席扱いにできます。文部科学省の調査では、令和6年度にこの扱いを受けた小中学生は1万3,261人でした。手続きは学校との事前の相談が前提になります。

Q大人になっても続くことはありますか?

あります。子どものころの場面緘黙が十分に支援されないまま続き、職場など特定の場面で話せない状態が残ることがあります。だからこそ、子どものうちに「話さなくても参加できる」経験を積んでおくことが意味を持ちます。

ABOUT THE AUTHOR

このページを書いている人。

医療の専門家ではなく、教室の側から書いています。

星野 達郎(ほしの たつろう)

株式会社NIJIN 代表取締役/
オルタナティブスクール
「NIJINアカデミー」校長
元公立小学校教諭(7年)・JICA海外協力隊 小学校教育隊員(グアテマラ)
著書『教室の心理的安全性』(明治図書出版・2024年)

JCI TOYP 2026 世界の傑出した若者10人JCI JAPAN TOYP 2025 内閣総理大臣奨励賞NIKKEI THE PITCH SOCIAL 最優秀賞QWS STARTUP AWARD 2025 最優秀賞
  • 千葉大学教育学部を卒業後、JICA海外協力隊の小学校教育隊員として、グアテマラへ。
  • 帰国後、青森県八戸市の公立小学校で7年間、学級担任として勤務。
  • 2022年に株式会社NIJINを設立し、NIJINアカデミーを開校。現在、全国900名超が在籍。
  • 2026年9月、JCI(国際青年会議所)の「世界の傑出した若者10人(TOYP)」に、子ども・平和・人権部門で日本から唯一選出。

このページの立ち位置について。場面緘黙(選択性緘黙)は医学的な診断名です。診断や治療の判断は医師の領域で、このページがそれに代わるものではありません。人数や制度については
厚生労働科学研究や文部科学省の一次資料から、教室で実際に何が起きるかは、担任としての経験と、NIJINアカデミーに通う
900名超の家庭から
聞いた話をもとに書いています。出典はページ下部に記載しています。

話せないままでも、
参加できる場所があります

無料の体験説明会では、メタバース校舎の授業をそのままご覧いただけます。保護者の方だけの参加もできます。

カメラ・音声オフで参加可チャット・スタンプだけでOK在籍校と連携可

平日毎日開校/全国から参加できます。学費・全国のリアル教室もご覧いただけます。

公開日:2026年10月12日/最終更新日:2026年10月12日|文責:星野達郎(NIJINアカデミー校長・元公立小学校教諭)/編集:NIJINアカデミー編集部
参考文献:厚生労働科学研究費補助金(障害者政策総合研究事業)「場面緘黙症の実態把握と支援のための調査研究」(出現率0.21%/学年別の悪化傾向/困りやすい場面)/一般社団法人 日本小児神経学会「Q71:場面緘黙症には治療が必要ですか?」(治療・二次的な問題)/文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(自宅ICT等の出席扱い1万3,261人)/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」