「ホームスクールって、実際いくらかかるの?」——学校以外の学びを考え始めた保護者の方が、いちばん気になるのが費用です。ところが日本語の情報は「海外の話」や、名前が同じだけの学習塾の料金ばかりで、日本でホームスクール(ホームスクーリング)を実践したときの費用を、内訳まで示したものはほとんどありません。この記事では、家庭学習中心型・オンライン型・フリースクール併用型という3つの通い方ごとに、年間いくらかかるかをシミュレーションし、費用の内訳、公立小中との比較、補助金や「出席扱い」まで、最新の公的データと一次情報をもとにまとめて解説します。
費用も通い方も、まず気軽に相談から
「うちの場合はいくら?」「学校の出席はどうなる?」——公式LINEや無料の見学・体験会で、その子に合った学び方と費用の目安を相談できます。顔出し・声出しは必要ありません。
ホームスクールとは?日本での位置づけ(費用の前に)
ホームスクール(ホームスクーリング)とは、学校に通うのではなく、家庭を拠点に学ぶ教育スタイルのことです。アメリカやイギリスでは一般的な選択肢で、日本でも不登校の増加とともに関心が高まっています。文部科学省の調査では、令和5年度の小中学校の不登校は346,482人と過去最多を更新しました。「学校に行く/行かない」の二択ではない学びを探す家庭が、確実に増えています。
不登校は過去最多(文部科学省)
令和5年度の小・中学校における不登校児童生徒数は346,482人で、過去最多となりました。学校以外の学びの場を求める声は年々大きくなっています。
出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」文部科学省
ホームスクール・フリースクール・学校の違い(早見表)
費用を考える前に、言葉を整理しておきましょう。混同されがちですが、通い方も費用も大きく変わります。
| 学ぶ場所 | 費用の目安 | 在籍 | |
|---|---|---|---|
| 学校(公立) | 学校の教室 | 年 約37万〜54万円※ | その学校に在籍 |
| フリースクール | 民間の施設 | 月 3〜5万円が中心 | 在籍校に籍を残すことが多い |
| ホームスクール | 家庭が拠点 | 選び方で大きく変動 | 在籍校に籍を残すのが一般的 |
※公立小中の「学習費総額」(塾・習い事など学校外活動費を含む)。後述します。
日本でホームスクールは違法?(就学義務との関係)
結論から言うと、ホームスクールそのものを禁じる・あるいは直接定めた法律は、日本にはありません。ここで多くの人が誤解するのが「義務教育」の意味です。
「義務教育」は“子どもが学校に行く義務”ではない
学校教育法では、保護者に対して、子どもを小学校・中学校に「就学させる義務」が定められています(学校教育法第17条)。これは保護者の義務であって、子ども本人が毎日通学する義務ではない、と解釈されています。実際には在籍校に籍を置いたまま、家庭を拠点に学ぶ形が現実的な進め方になります。
「日本の法律・就学義務・海外との違い」をより詳しく知りたい方は、ホームスクールは日本でできる?法律・就学義務・アメリカとの違い(一次資料つき解説)もあわせてご覧ください。この記事では、以降「費用」に絞って掘り下げます。
そもそもホームスクールは学校教育の代わりになるのか——については、NIJINアカデミーのタツロー校長(元公立教員)の解説動画も参考になります。
ホームスクールの費用の全体像【3タイプ×年間シミュレーション】
ホームスクールの費用は「いくら」と一言では言えません。どんな学び方を選ぶかで、年間十数万円から数十万円まで大きく変わるからです。日本での実践は、おおむね次の3タイプに分かれます。
| タイプ | 主な費用 | 年間の目安 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|
| ①家庭学習中心型 | オンライン教材・市販教材・検定料 | 約12〜18万円 | 親子で学習を進められる/費用を抑えたい |
| ②オンラインFS型 | オンラインフリースクールの月謝 | 約30〜50万円 | 仲間や担任の見守り・出席扱いも欲しい |
| ③通所FS併用型 | 通いのフリースクール月謝+教材 | 約50〜70万円 | リアルの居場所と手厚い支援が必要 |
それぞれ、何にいくらかかるのか。次に費用の「中身」を分解します。
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費用の内訳【項目別】何にいくらかかる?
ホームスクールの費用は、次のような項目の組み合わせで決まります。すべてを使うわけではなく、家庭ごとに必要なものを選ぶイメージです。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| オンライン教材 | 月 2,000〜11,000円 | タブレット学習・映像授業など |
| 市販の教科書・ドリル | 年 1〜3万円 | 教科書は在籍校から無償で受け取れる |
| フリースクール月謝 | 月 3〜5万円 | オンライン/通所で幅がある |
| 家庭教師・個別指導 | 1時間 3,000〜6,000円 | 苦手科目だけスポット利用も可 |
| 検定・受験料 | 1回 数千円 | 英検・漢検・数検など |
| 体験・イベント・交通費 | 実費 | 社会体験や交流の機会に |
オンライン教材の実際の料金(2026年時点)
家庭学習の中心になりやすいのがオンライン教材です。代表的なサービスの料金は次のとおりです。
主要オンライン教材の月額(税込)
- スタディサプリ:月 2,178円(小4〜中3・ベーシック)
- すらら:月 8,800円(3・4教科)/10,978円(5教科)+入会金7,700〜11,000円
- スマイルゼミ:小学生 月 3,278円〜/中学生 月 6,578円〜(別途タブレット代10,978円)
※料金は各社公式サイトの2026年時点の表示。コースや支払い方法で変わります。
映像授業中心なら月2,000円台から、対話型で学習設計まで任せたい場合は月8,000〜11,000円程度が目安です。教材だけなら、年10万円台に収まることが分かります。
フリースクールの月謝相場
フリースクールの月謝は平均約33,000円
文部科学省の調査では、フリースクール(民間の団体・施設)の月額会費の平均は約33,000円でした。近年は月3〜5万円が中心で、東京都の調査では平均約43,000円という結果もあります。ほかに入会金1〜5万円、教材費・イベント費が加わることがあります。
フリースクールの費用や補助金をさらに詳しく知りたい方は、フリースクールの費用はいくら?月謝の相場・内訳・補助金・無料の選択肢もどうぞ。

公立小中に通う場合と比べて、高い?安い?
「学校なら無料なのに、ホームスクールはお金がかかる」というイメージがあります。でも実際には、公立小中でも塾・習い事・学用品などで年30〜50万円台がかかっています。文部科学省の最新調査で比べてみましょう。
公立小中の「学習費総額」(令和5年度)
- 公立小学校:年 366,599円(うち学校外活動費=塾・習い事など 256,489円)
- 公立中学校:年 542,450円(うち学校外活動費 356,018円)
出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」文部科学省(PDF)
こうして並べると、①家庭学習中心型なら公立よりむしろ安く、②オンラインFS型でも公立中学校と同程度に収まることが分かります。「ホームスクール=高い」とは限らず、何を選ぶかでコントロールできるのです。
ホームスクールの費用を抑える3つの方法
費用は工夫しだいで大きく下げられます。押さえておきたいのが次の3つです。
① 無料・低額の選択肢を組み合わせる
- 教科書:在籍校から無償で受け取れます
- 教育支援センター(適応指導教室):自治体が運営し、原則無料
- 図書館・無料の学習アプリ・NHK for Schoolなどを活用
② 自治体の補助金・助成を使う
フリースクール利用料などに補助を出す自治体が増えています。たとえば東京都は月額最大2万円(小・中学生対象、所得制限あり)の補助制度があります。お住まいの自治体名+「フリースクール 補助金」で確認してみてください。
③ 「教材+オンラインフリースクール」で最適化
すべてを家庭教師や通所でまかなうと高額になりがちです。日々の学習はオンライン教材、居場所と見守り・出席扱いのサポートはオンラインフリースクール——と役割を分けると、費用と安心のバランスが取りやすくなります。
NIJINアカデミーで自分らしさを取り戻した子どもたちと保護者が、自分の言葉で語ったインタビューです。
小1で不登校に|生徒インタビュー「学校っていう場所が、自分には合ってなかったっぽい」かなでさんが見つけた、爽やかな毎日
小6|生徒インタビュー「苦しいんだったらちゃんとみんなに言う」不登校を経験した僕が、そのままの自分でいられるようになるまで
中1の母|保護者インタビューオンラインスクールを選んで正解だったのか――悩み続けた母が見た、娘の変化
費用と一緒に確認したい「出席扱い」制度
お金の話と並んで大切なのが、家庭やフリースクールでの学びを、在籍校で「出席扱い」にできるかです。これは費用対効果にも直結します。
出席扱いの制度(文部科学省)
不登校の子が自宅などでICTを活用して計画的に学ぶ場合、保護者と学校の連携や校長による学習状況の把握などの要件を満たせば、校長の判断で指導要録上の出席扱いにできる、と文部科学省が示しています。
出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」文部科学省
出席扱いには学習の記録づくりや学校との連携が必要です。NIJINアカデミーでは、この記録づくりと学校連携をサポートしています。手続きの詳細は出席扱い(認定)についてをご覧ください。
「学校か家か」で抱え込まない|オンラインフリースクールという選択肢
家庭学習だけでは「学習が続くか」「孤立しないか」が不安——という声はとても多いです。そこで費用と安心のバランスが取りやすいのが、週4日のオンライン+週1日のリアル教室を組み合わせられるオンラインフリースクールです。
NIJINアカデミーは、自宅を拠点にしながら、少人数のクラスや「好き」でつながるサークルで仲間とつながり、担任が見守るフリースクールです。オンライン中心なので刺激を調整しやすく、リアル教室は「行きたくなったら」で大丈夫。費用の詳細は学費のページで、授業の様子はオンライン授業のページでご確認いただけます。

まずは無料の見学・体験会へ
費用も学び方も、その子に合うかは実際に見てみるのがいちばんです。NIJINアカデミーでは、オンラインの見学や無料体験会を随時開催しています。顔出し・声出しは不要、まず親だけの参加・相談も歓迎です。
体験会でできること
- メタバース校舎の雰囲気を見学
- 費用・出席扱い・通い方を、その場で質問
- その子に合った学び方・費用の目安を相談
日程やリアル教室の見学は、見学・体験会(リアル校)のページからご確認・お申し込みいただけます。
よくある質問(ホームスクールの費用)
- Q. ホームスクールの費用は、結局いくらかかりますか?
- A. 学び方によって年 約12万円〜70万円と幅があります。オンライン教材中心なら年10万円台、オンラインフリースクールを使うと年30〜50万円、通いのフリースクール併用だと年50〜70万円が目安です。
- Q. 公立の学校に通うより高いですか?
- A. 必ずしも高くありません。公立でも塾・習い事を含む学習費は小学校で年約36.7万円、中学校で年約54.2万円かかっています(文科省 令和5年度)。家庭学習中心型なら、公立より安く収まることもあります。
- Q. 日本でホームスクールは違法ですか?
- A. ホームスクールを禁じる・直接定めた法律はありません。義務教育は「保護者が子を就学させる義務」であり、在籍校に籍を残したまま家庭を拠点に学ぶ形が一般的です。詳しくは法律・就学義務の解説記事をご覧ください。
- Q. 教科書代はかかりますか?
- A. 在籍校に籍があれば、義務教育の教科書は無償で受け取れます。市販のドリルや教材を追加する場合のみ費用がかかります。
- Q. 家庭やフリースクールでの学習は「出席扱い」になりますか?
- A. 一定の要件を満たせば、校長の判断で出席扱いにできます。文部科学省が要件を示しており、学習記録づくりや学校連携が必要です。NIJINアカデミーはこのサポートを行っています(出席扱いのページ)。
- Q. 費用の補助金はありますか?
- A. フリースクール利用料などに補助を出す自治体が増えています。東京都では月額最大2万円(所得制限あり)などの例があります。自治体名+「フリースクール 補助金」で確認してみてください。
- Q. 親が勉強を教えられなくても大丈夫ですか?
- A. 大丈夫です。オンライン教材やオンラインフリースクールを使えば、親が先生役を全部背負う必要はありません。苦手科目だけ家庭教師をスポット利用する方法もあります。
- Q. オンライン教材だけで学力は大丈夫ですか?
- A. 対話型教材(すらら等)は学習設計までサポートし、映像授業(スタディサプリ等)は低コストで学べます。学習の継続や仲間との関わりが不安な場合は、オンラインフリースクールの併用がおすすめです。
- Q. ホームスクールをしている家庭はどれくらいいますか?
- A. 日本では「ホームスクール」として集計した公式統計がなく、正確な割合は分かっていません。ただし不登校が過去最多(346,482人)となる中で、家庭を拠点にした学びを選ぶ家庭は増えています。
- Q. まず何から始めればいいですか?
- A. まずは在籍校に相談しつつ、無料の見学・体験会や公式LINEで学び方・費用・出席扱いの目安を確認するのがおすすめです。親だけの相談も歓迎しています。
まとめ|費用は「選び方」でコントロールできる
ホームスクールの費用は、学び方しだいで年12万円台から70万円台まで変わります。教科書は無償、教育支援センターは無料、自治体の補助金も使える——無料・低額の選択肢を組み合わせれば、公立に通う場合と同等かそれ以下に抑えることも十分可能です。大切なのは金額そのものより、その子が安心して学び続けられ、出席扱いなど進路の不安も減らせる形を選ぶこと。「学校か家か」で抱え込まず、費用と安心のバランスが取れる学び方を、一緒に探していきましょう。
その子に合った学び方と費用を、一緒に考えます
NIJINアカデミーは、週4オンライン+週1リアルで、家庭を拠点にしながら仲間とつながれる不登校の子のためのフリースクールです。費用のこと、出席扱いのこと、通い方のこと——まずは公式LINEや無料の見学・体験会で気軽にご相談ください。

