横浜市から通えるフリースクール10選|小学生・中学生の費用と出席扱いを公式情報で比較【2026年版】

横浜市のフリースクール10選 費用・助成・出席扱いのまとめ

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授業と休み時間のようすを、実際に体験できます。日程はカレンダーからその場で選べます。

在籍900名超/出席認定 希望者の97%(しくみを見る)/少人数8〜10人制

横浜市で「学校以外の通い先」を探しはじめると、最初に戸惑うのは選択肢が多すぎることだと思います。市が公表している居場所情報だけでも各区にまたがって並び、そこに通信制高校のグループが運営する中等部や、学習塾が母体のフリースクール、親たちが手弁当で開いている居場所までが混ざります。料金も、月1,000円から月8万円台まで80倍近い開きがあります。この記事では、各施設の公式サイトと横浜市・神奈川県の公式資料に載っていることだけを使って10か所を整理しました。公式に書かれていない項目は、埋めずに「記載なし(要問合せ)」と書いています。そのほうが、見学のときに何を聞けばいいかがはっきりするからです。
結論:横浜市から通えるフリースクール選びの要点
  • 選択肢は10か所——横浜市から通える学びの場を、公的な支援・民間フリースクール・オンラインに分けて、費用・開所日時・出席扱いの対応とあわせて一覧表にまとめました
  • この記事のポイント——小学生・中学生の費用と出席扱いを公式情報で比較(2026年9月時点・各公式情報で確認)
  • 出席扱いは在籍校の校長が判断——通えば自動的に出席になるわけではありません。施設を決める前に担任の先生と教育委員会へ相談するのが近道です(文部科学省通知 令和元年10月25日)
  • 外出が難しい日はオンラインも——NIJINアカデミーのメタバース校舎は平日毎日開校、月100コマ、顔も声も出さずに参加でき、出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています
この記事でわかること
  • 横浜市内で通えるフリースクール・居場所10か所の、対象・開所日・費用・出席扱いの有無
  • 横浜市は、神奈川県のフリースクール利用料補助の実施市町村に入っていないという事実と、その確認方法
  • 公的な受け皿「ハートフル」と、校内ハートフル(全中学校で実施)の位置づけ
  • 出席扱いを公式に明記している施設は10か所中2か所だけという実情
  • 在籍校と横浜市教育委員会に、どの順番で何を相談すればいいか

横浜市の不登校の状況と、知っておきたい3つの前提

横浜市立小中学校の不登校児童生徒数は、令和6年度で10,050人(小学校4,442人・中学校5,608人)でした。前年度から275人増えています(横浜市教育委員会・令和7年10月公表)。18区あわせて1万人という規模は、政令市のなかでも大きい部類です。

出典:横浜市教育委員会「令和6年度「いじめ・暴力」・「長期欠席」等の状況調査結果」

横浜市には3つの層がある

横浜市の場合、学校の外の学び先を探す前に、校内 → 市の施設 → 民間という3つの層があることを知っておくと、遠回りが減ります。

  1. 校内ハートフル横浜市は「校内ハートフル(全中学校で実施)」と公表しています。令和7年度予算案の資料編では146校(令和6年度は80校)と記載されています。まず通っている中学校の中に別室があるかどうか、担任の先生に確認してください。
  2. ハートフル(横浜教育支援センター)市内13か所。スペース(週1〜2日程度)、ルーム(週5日まで・小学生用と中学生用に分かれる)、センター、民間委託の2施設があります。申し込みは原則として在籍校を通じて行います。
  3. 民間のフリースクール・居場所この記事の本体です。市が公表している居場所情報に載っている施設と、そうでない施設があります。
横浜みなとみらいの街並みと富士山

横浜市には利用料の補助がありません

ここは費用を考えるうえで、横浜市にお住まいの方がいちばん先に知っておくべき点です。

神奈川県は「フリースクール等に通う子どもへの支援」として、保護者を支援する市町村を補助する事業を行っています。ただしこれは県が直接保護者に払う制度ではなく、お住まいの市町村がその事業を実施している必要があります。県が公表している実施市町村は、相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町です。

横浜市は、この実施市町村に含まれていません。また、横浜市独自の保護者向け利用料補助についても、市の公式サイトでは確認できませんでした(要問合せ)。つまり横浜市内では、民間施設の利用料は基本的に全額自己負担になります。

出典:神奈川県「フリースクール等に通う子どもへの支援(市町村による取組を支援)」(2026年9月確認)

市の一覧は「お墨付き」ではありません

横浜市教育委員会は「不登校の児童生徒が利用できる地域の居場所情報」(令和7年7月時点)を公表しています。この資料には、次の注記がそのまま書かれています。

横浜市教育委員会の注記(原文)
  • 掲載団体は横浜市教育委員会が実施したアンケートにおいてウェブサイトへの掲載に同意いただいた団体であり、横浜市が保証・推薦するものではありません。ご自身で各団体に問い合わせの上、内容、費用、参加条件等を確認し、納得されてからご利用ください。

「市の資料に載っているから安心」ではなく、載っていない施設もあれば、載っていても内容は自分で確かめる必要があるということです。この記事も同じ立場で書いています。

出典:横浜市教育委員会「不登校の児童生徒が利用できる地域の居場所情報」(令和7年7月時点)

【一覧表】横浜市から通えるフリースクール10選

費用と対象を先に一覧で比べられるようにしました。「公式に記載なし」は、公式サイトに書かれていなかったという意味です。埋めずにそのまま残しています。

施設名市町村種別対象費用
① 横浜市教育支援センター ハートフル市内13か所公的(教育支援センター)小学生・中学生(施設により別)公式に記載なし(要問合せ)
② フリースペースたんぽぽ鶴見区フリースペース・親の会学齢期〜大学生程度月1口500円 または 年6,000円
③ SOW港北区フリースペース・親の会小学生・中学生公式に記載なし(要問合せ)
④ クラーク国際中等部 横浜西区中等部(学校法人運営)小6以上公式に記載なし(要問合せ)
⑤ COMETセミナー緑区フリースクール・学習塾原則小4〜高3月17,600〜84,700円(税込)
⑥ あかつき指導会青葉区フリースクール・学習塾小学生〜高校生日額3,300円/月上限39,600円(税込)
⑦ ともにあ・る・く(ACN)都筑区フリースペース・親の会小学生・中学生参加費16,500円+年会費12,000円
⑧ おっちー塾戸塚区フリースクール・フリースペース小学生〜高校生公式に記載なし(要問合せ)
⑨ まなべる いばしょ かけはし泉区・瀬谷区フリースペース小1〜中3市内在住 月1,000円
⑩ NIJINアカデミー横浜泉校泉区オルタナティブスクール小1〜中3月25,443〜43,743円(税込)
日本の駅のホーム

まず確認したい公的な受け皿と、鶴見区・港北区の2か所

最初に、市が設置している公的な受け皿を確認します。そのあと、市の北東部・北部にある民間の居場所を2か所。どちらも費用が軽く、保護者の相談窓口を兼ねています。

1 横浜市教育支援センター「ハートフル」

横浜市教育委員会が設置している公的な教育支援センターです。スペース(鶴見・上星川・都筑の3か所/週1〜2日程度)、ルーム(週5日まで。中学生用は鶴見・希望が丘・十日市場、小学生用は豊岡・仏向・南台・つづきの丘)、ハートフルセンター上大岡、民間に委託しているハートフルみなみ・ハートフル西部(週4〜5日)の、あわせて13か所があります。

民間施設を探す前に、まずここを確認する価値があるのは、出席扱いの取り扱いが公式に明記されている数少ない選択肢だからです。市のリーフレットには「それぞれの施設から、お子さんの通室した日や活動内容を学校に伝えています。学校長の判断で指導要録上の出席扱いにすることができます。」と書かれています。

申し込みは、横浜市立学校に在籍している場合は在籍校を通じて行います(ハートフルみなみ・西部は直接施設へ連絡)。見学は「原則毎週火曜日・木曜日の15時から(1日3組まで)」で、学校または教育支援センター(045-671-4637)に申し込みます。

ほかに、大学生等が2週間に1回程度訪問する「ハートフルフレンド」、民間教育施設の職員が訪問する「アウトリーチ」、オンライン会議システムを使う「ハートフルオンライン」もあります。

運営
横浜市教育委員会
所在地
市内13か所(例:ハートフルセンター上大岡=港南区上大岡西1-6-1 ゆめおおおかオフィスタワー13階)
対象
小学生・中学生(ルームは小学生用・中学生用に分かれます)
開所
月〜金(学校休業日等を除く)9時30分〜15時の中で、週1回1時間程度〜週5回
費用
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
出席扱い
記載あり「学校長の判断で指導要録上の出席扱いにすることができます」
相談窓口
保護者相談窓口 045-624-9414(月〜金9時〜17時/祝日・振替休日を除く)

出典:横浜市「不登校児童生徒への支援について」および同ページ掲載のハートフルリーフレット(2026年9月確認)

2 NPO法人フリースペースたんぽぽ

2008年5月に開設された、市北東部では数少ない民間の居場所です。会費が1か月1口500円(何口でも可)という設定で、この記事で扱う10か所のなかでは最も負担が軽い部類に入ります。年間分をまとめて6,000円で納める方法もあります。

子どもが過ごす場としてだけでなく、保護者の相談の受け皿としての機能がはっきりしているのが特徴です。相談日は毎週木曜13時〜17時で、月・火・木・金は13時〜16時にメールや電話での相談も受け付けています。毎月最終の木・金・土には「うてなの会」主催のバザーが開かれます。

見学は500円(資料代)、保護者の相談と当事者の体験はそれぞれ2,000円と、都度の費用が明示されているのもわかりやすい点です。

運営
NPO法人フリースペースたんぽぽ(公式サイトの振込先名義より)
所在地
鶴見区佃野町1-7-202(横浜市教育委員会の公表資料による。公式サイトには記載なし)
対象
学齢期の子ども、小学生から大学生あたりまで(横浜市の公表資料による)
開所
月・火・金 10時30分〜16時/木 13時〜16時
費用
会費 1か月1口500円(何口でも)または年間6,000円/見学500円(資料代)/保護者の相談2,000円/体験2,000円
出席扱い
公式サイトに記載なし
公式サイト
freespace-tanpopo.com

出典:フリースペースたんぽぽ 公式サイト(2026年9月確認)

木の机が並ぶ教室

3 SOW

「学校に行きづらい子とその親のための居場所」として、当事者の親たちで運営していると公式サイトに書かれています。港北区・神奈川区で開催しており、横浜市の公表資料では港北区篠原町1077「cocoしのはら」内とされています。

活動として「火曜日の居場所」のほかに、はらぺこ料理俱楽部、ヤギ好き好き倶楽部が挙げられています。料理と動物という、机に向かうこととは別の入口が用意されているのが、この場のいちばんの特徴です。親の会を併設しているため、保護者が同時につながれる点も他と違います。

ただし開催曜日の具体的な時刻と費用は、公式サイトからは確認できませんでした。イベント告知が画像で掲載されているためです。問い合わせで確認してください。

運営
当事者の親たちで運営(法人格についての記載なし)
所在地
港北区篠原町1077 cocoしのはら内(横浜市教育委員会の公表資料による)
対象
小学生・中学生
開所
「火曜日の居場所」。具体的な時刻は公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
費用
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
出席扱い
公式サイトに記載なし
併設
親の会

出典:SOW 公式サイト(2026年9月確認)

本棚に並ぶ本

西区・緑区・青葉区・都筑区の4か所

横浜市の中央部から北部にかけて。学校法人が運営する中等部、学習塾が母体のフリースクール、NPOが運営する居場所と、性格の異なる4か所が並びます。料金の公表のしかたにも差があります。

4 クラーク国際中等部 横浜キャンパス

学校法人創志学園が運営する中等部で、クラーク記念国際高等学校 横浜キャンパスの第1学舎1階にあります。JR桜木町駅から徒歩5分という立地は、この10か所のなかで最も交通の便がよい部類です。

公式サイトには「教えてくれる先生は同じクラークの先生、体育祭・文化祭・探究授業は一緒に行うのでクラーク国際生との交流が普段からあります。クラーク国際中等部から横浜キャンパスに入学する生徒は9割以上」と書かれています。中学だけでなく高校進学までの道筋が最初から見えている点が、他のフリースクールとの大きな違いです。

いっぽうで、学費・通学日・対象学年は公式サイトでは確認できませんでした。ここは必ず直接問い合わせてください。

運営
学校法人創志学園
所在地
〒220-0021 横浜市西区桜木町4-17-1(JR「桜木町駅」より徒歩5分)
対象
小学6年生以上(横浜市教育委員会の公表資料による。公式サイトには記載なし)
開所
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
費用
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
出席扱い
公式サイトに記載なし
特徴
クラーク記念国際高等学校 横浜キャンパスと同じ校舎・同じ教員。行事も合同

出典:クラーク記念国際高等学校 横浜キャンパス 公式サイト(2026年9月確認)

5 COMETセミナー(星の教室 不登校コース)

JR横浜線 十日市場駅から徒歩1分。この記事で扱う10か所のなかで、料金をもっとも細かく公表している施設です。コース別・回数別の月額がすべて税込で明記されており、教材費も含まれています。

コースは4種類あります。小学生コース(火・木・金 10:30〜15:00)、中学生コース(月・水・木 10:30〜16:00)、中学生・高校生の夕方コース(月〜金 16:30〜18:30)、中高生対象の1日コース(月・水・木 10:30〜18:30)。夕方コースがあるのは、朝に体が動かない時期の子にとって現実的な選択肢になります。

活動は調理、ものづくり、運動、自然体験、農業体験、アナログゲームなど。教育カウンセラーが常駐し、各種検定にも対応しています。出席扱いについては、制度の説明としてではなく利用者の事例のなかで「COMETセミナーを利用した日は、こちらから学校へ報告をし、全て学校の出席日数にカウントされています。」と紹介されています。制度として保証されているわけではないため、在籍校への確認は必要です。

運営
法人格の明示を確認できず(サイト運営者として株式会社オルビスの記載あり)
所在地
〒226-0025 横浜市緑区十日市場町805-1 佐藤ビル304(JR横浜線「十日市場駅」より徒歩1分/駐車場なし)
対象
原則小学4年生〜高校3年生
開所
小学生コース 火・木・金 10:30〜15:00/中学生コース 月・水・木 10:30〜16:00/夕方コース 月〜金 16:30〜18:30/1日コース 月・水・木 10:30〜18:30
費用
月額・税込。小学生 週1回24,200円/週2回39,600円/週3回47,300円、中学生 28,600円/44,000円/51,700円、夕方 17,600円/30,800円/41,800円、1日 41,800円/68,200円/84,700円(教材費込)
出席扱い
利用者事例として記載あり「全て学校の出席日数にカウントされています」(制度としての保証ではありません)
受付
月〜金 10:30〜19:00(祝日・年末年始を除く)

出典:COMETセミナー 公式サイト(2026年9月確認)

水彩絵の具で絵を描く子どもの手元

6 あかつき指導会 フリースクールコース

東急田園都市線 藤が丘駅から徒歩1分。学習塾が母体のフリースクールで、入会金・月額管理費・日額の3つがすべて税込で明示されているのは、この10か所のなかでここだけです。

いちばん実用的なのは日額3,300円という料金体系です。週1回から試せて、月12日以上通う場合は一律39,600円で頭打ちになります。「続けられるかわからない」段階で月謝を先に払わなくていいのは、最初の一歩としてかなり大きい違いです。2週間の無料おためし講習もあります。

通塾曜日は希望の曜日を選べ、開始時刻も自由。公式サイトには「無理やり勉強させることは一切致しません」と明記されています。通信制高校のサポートコースも併設しているため、高校進学まで同じ場所で相談できます。

運営
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
所在地
〒227-0043 横浜市青葉区藤が丘1-28-12 シーズ・レフィネ2D(東急田園都市線「藤が丘駅」より徒歩1分)※公式サイトには藤が丘2-5-29 も併記されています
対象
小学生・中学生・高校生(公式サイト内でも表記に幅があります。要確認)
開所
平日10時〜13時(当塾カレンダーによる)。通塾曜日・開始時刻は選択可
費用
入会金11,000円(税込)/月額管理費3,300円(税込)/日額3,300円(税込)※月12日以上は一律39,600円(税込)
出席扱い
公式サイトに記載なし
特徴
2週間の無料おためし講習/通信制高校サポートコース併設

出典:あかつき指導会 フリースクールコース(2026年9月確認)

7 ともにあ・る・く(NPO法人アーモンドコミュニティネットワーク)

横浜市営地下鉄グリーンライン 北山田駅直結のEKINIWA内にあります。この10か所のなかで、出席扱いを制度として公式に明記している施設です。公式サイトには「不登校の場合、利用日は在籍校に報告し、在籍校の校長先生の判断により指導要録上出席扱いとなります。」と書かれています。

開所は平日14時30分〜18時30分で、1回2時間程度の利用。午後からの開所なので、朝の時間帯に無理がある子でも通いやすい設計です。「傾聴」を土台に、居場所支援・学習支援・アート活動を組み合わせています。

第1土曜日にはこども食堂を、あわせてフードパントリーも運営しています。個別面接相談は有資格者が担当し、50分3,500円。費用は入会金・年会費・参加費に分かれているので、下の表で確認してください。

運営
NPO法人アーモンドコミュニティネットワーク(ACN)
所在地
都筑区北山田1-9-3 エキニワ北山田ビル1階・2階(横浜市営地下鉄グリーンライン「北山田駅」直結)
対象
小学生・中学生(高校生以上は相談・カウンセリングのみ)
開所
月〜金 14時30分〜18時30分(1回2時間程度の利用/年末年始・祝日休み)
費用
初年度入会金1,000円/年会費12,000円(年度毎・4口)/参加費16,500円(週1〜2日参加・消費税なし)/個別面接相談3,500円(50分)
出席扱い
記載あり「在籍校の校長先生の判断により指導要録上出席扱いとなります」
併設
こども食堂(第1土曜日)、フードパントリー

出典:NPO法人アーモンドコミュニティネットワーク「ともにあ・る・く」(2026年9月確認)

パン生地をこねる手元

戸塚区・泉区の3か所

市の南西部。夕方と土曜に開いている場所、横浜市在住なら月1,000円で通える場所、オンラインと組み合わせる場所と、通い方の形がそれぞれ違います。

8 おっちー塾

東戸塚で、マンツーマンでの指導を基本としている場です。公式サイトには「その日の活動は生徒自身が決める」と書かれており、算数・数学、英語、日本語など、その日に取り組みたい科目を選べます。

特徴的なのは、不登校の子だけでなく外国籍の子どもやコミュニケーションが不得意な子を対象に挙げている点です。日本語支援を行っている居場所は横浜市内でも多くありません。

開塾は火・木の16時〜18時と、土の13時〜15時。夕方と土曜という時間帯なので、日中は家で過ごし、夕方だけ人と会うという通い方ができます。2013年から2025年までの活動記録がサイトに継続して掲載されており、活動が途切れていないことが確認できます。費用は公式サイトからは確認できませんでした。

運営
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
所在地
横浜東戸塚(公式サイトの記載。番地・最寄駅の記載なし)
対象
不登校の児童・生徒、外国籍の子ども、コミュニケーションが不得意な子(横浜市の公表資料では小学生〜高校生)
開所
火・木 16時〜18時/土 13時〜15時
費用
公式サイトに記載を確認できず(要問合せ)
出席扱い
公式サイトに記載なし
特徴
マンツーマン指導/外国籍の子どもへの日本語支援

出典:おっちー塾 公式サイト(2026年9月確認)

9 まなべる いばしょ かけはし

一般社団法人かけはしが運営し、泉区と瀬谷区の2拠点があります。泉区は相鉄いずみ野駅 北口から徒歩5分、瀬谷区は松陽高校前バス停から徒歩7分です。

この記事で扱う10か所のなかで、費用の面で最も特殊です。横浜市在住なら月1,000円。これは、この拠点が横浜市の委託事業「ハートフル西部」を兼ねているためです。市外在住の場合は入会金5,000円・月会費5,000円(減額制度あり)になります。住んでいる自治体で費用が5倍変わることになります。

スタッフの多くが教員免許を持ち、必須課題を設けない自己決定型の学習を採っています。「わくわくのうえん」での農園活動もあります。昼食は持参または途中で購入(給食の提供はありません)。コースは曜日・時間帯別に4種類用意されています。

出席扱いについては、断定を避けた慎重な書き方がされています。「フリースクールなどの民間機関に通うことが、学校の出席に認定されるかどうかは、学校長が教育委員会と連携の上判断するとされています」。これは文部科学省の通知どおりの、正確な説明です。

運営
一般社団法人かけはし
所在地
〒245-0016 横浜市泉区和泉町6095-10(相鉄いずみ野駅 北口 徒歩5分)/〒246-0026 横浜市瀬谷区阿久和南4-8-2(松陽高校前バス停 徒歩7分)
対象
小学校1年生〜中学校3年生
開所
月・水・金コース(月水9:30〜14:00、金9:30〜12:30)/火AM・金コース/木・金コース/火PM・金コース(瀬谷区)
費用
横浜市在住 月1,000円(横浜市委託事業「ハートフル西部」として)/市外在住 入会金5,000円・月会費5,000円(減額制度あり)
出席扱い
記載あり(断定はせず)「学校長が教育委員会と連携の上判断するとされています」
特徴
スタッフの多くが教員免許を保有/農園活動「わくわくのうえん」

出典:まなべる いばしょ かけはし 公式サイト(2026年9月確認)

緑の多い公園と住宅

10 NIJINアカデミー横浜泉校

相鉄いずみ野線 弥生台駅の相鉄ライフ2階「TRY BOX」を教室にしている、オルタナティブスクールの拠点です。コンセプトは「街全体を教室に」。地域の方が講師になったり、企業と連携したプロジェクトを行ったりします。

他の9か所と大きく違うのは、リアル教室に通う日が週1日(木曜)で、残りの平日は家からメタバース校舎に通うという設計になっている点です。横浜市は18区と広く、区をまたいで毎日通うのは現実的でないことが多いのですが、この形なら「近くに通える場所がない」という理由で選択肢が消えません。

教室長の佐藤響子さんは、小学校教員として約15年勤めた後、青年海外協力隊としてニカラグアで過ごした経歴を持ちます。定員は5名(先着)と小さく、週1日の教室では一人ひとりの「やってみたい」に時間を割ける規模です。

運営
株式会社NIJIN
開校場所
神奈川県横浜市泉区弥生台16-1 相鉄ライフ2階 TRY BOX
対象
小学1年生〜中学3年生
開校曜日・時間
毎週木曜日 10時〜15時
定員
5名(先着)
費用
月額・税込。メタバース通学 25,443円/ハイブリッド通学 43,743円/リアル教室通学 34,943円。初月のみ入学金33,000円。年払いの場合はメタバース授業料が19,800円+メタ利用料1,683円
出席扱い
出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています(最終判断は在籍校)
連絡先
nijin.academy.yokohamaizumi@gmail.com

出典:NIJINアカデミー横浜泉校(2026年9月確認)

開いたノートと鉛筆

横浜市の公的な支援制度と、費用のこと

民間施設を検討する前に、公的な制度で使えるものを一度整理しておくと、費用の見通しが立ちます。横浜市の場合、押さえるべきは次の3つです。

1. 校内ハートフル(全中学校で実施)
令和7年度予算案の資料編には「校内ハートフル事業 146校(令和6年度:80校)」と記載され、増額の理由として「中学校全校実施の通年化による増」が挙げられています。不登校児童生徒支援事業の予算は令和7年度で1,089百万円(前年度709百万円)。学校の中に、教室以外の居場所があるという前提で担任の先生に相談できます。

書類にペンで記入する手元

2. 学びの多様化学校(旧・不登校特例校)
文部科学省の一覧によると、横浜市内には星槎中学校(緑区霧が丘6-13/平成17年)、星槎高等学校(令和2年)、横浜きりん学園(栄区庄戸3-1-1)があります。横浜きりん学園は学校教育法第1条に定める義務教育学校として認可された9年制で、前期課程1〜6年・後期課程7〜9年。募集対象は1年生〜7年生、募集人数は若干名です。出願資格は「義務教育課程に就学(もしくは、就学予定)し、不登校等の教育上特別な配慮が必要である者と校長が認めた者」と定められています。

※横浜きりん学園の設置年は、文部科学省の一覧では令和7年、学校公式サイトでは「2026年1月開校」と記載されています。出典:文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」/横浜きりん学園

3. 利用料の補助はありません
すでに書いたとおり、神奈川県のフリースクール等の利用料補助は「県が市町村を補助する」仕組みで、実施しているのは相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町です。横浜市は含まれていません。横浜市独自の補助制度も、市の公式サイトでは確認できませんでした。

この記事の一覧で「月1,000円」と「月8万円台」が同時に並んでいるのは、補助がない以上、その差額がそのまま家計にかかるという意味です。費用の欄は必ず見比べてください。

大人と子どもがつないだ手
NIJINアカデミーのイベントに集まった全国の子どもたちとスタッフの集合写真オルタナティブスクールという選択肢

学校に合わないからこそ、輝く個性がある。

NIJINアカデミーは、日本初、公教育を持ち運び可能にした
オルタナティブスクール(小中高一貫校)です。

  • 累計入学 900名超
  • 出席認定率 97%(希望者)
  • 全国52か所のリアル教室

※出席扱いの最終判断は在籍校です。数字はNIJINアカデミー公式サイトの掲載値。

友だち追加は無料・相談だけでもOKです|デジタルパンフレットを見る

横浜市内で「近くに教室がない」ときの選択肢

横浜市は18区あり、東西南北で電車の路線が分かれます。区をまたいで週に何度も通うのは、体力の面でも時間の面でも現実的でないことが多いはずです。「近所にちょうどいい場所がなかった」で検討が止まってしまうのが、横浜のような広い市でいちばん起きやすいことです。

NIJINアカデミーは、メタバース校舎(オンライン)を本体にして、リアル教室を週1日足すという構成をとっています。横浜市内には泉区の横浜泉校と、神奈川区の横浜反町校(東急東横線 反町駅から徒歩1分/横浜スタジオみんなのあそVIVA 1・2階/毎週木曜10時〜15時/定員8名)の2拠点があります。どちらの教室も通いにくい場合でも、メタバース校舎だけで通うことができます。

横浜泉校の1日は、その子の「気になる」「やってみたい」から始まります。地域の大人や企業と一緒に学びをつくる「街全体を教室に」というコンセプトは、教室という箱の広さに学びが縛られないようにするための設計です。

NIJINアカデミー横浜泉校のリアル教室で過ごす子どもたち
開校場所
神奈川県横浜市泉区弥生台16-1 相鉄ライフ2階 TRY BOX
開校曜日
毎週木曜日
開校時間
10時〜15時
定員
5名(先着)
対象
小学1年生〜中学3年生
市内のもう1拠点
横浜反町校(神奈川区上反町2-16-7/東急東横線「反町駅」より徒歩1分/毎週木曜10時〜15時/定員8名)

出典:NIJINアカデミー横浜泉校(2026年9月確認)

オンラインという選択肢|NIJINアカデミーのメタバース通学

メタバース校舎は平日毎日開いています。月100コマ用意されている授業から、受けたいものを自分で選んで参加する形です。クラスは8〜10人の少人数で、異年齢で構成され、担任の先生がつきます。

最初は顔も声も出さなくてかまいません。チャットだけの参加から始める子がほとんどです。画面の向こうに人がいることに慣れてから、少しずつ関わり方を選んでいけます。全国から900名を超える子どもたちが通っているので、同じ学年・同じ興味の子が必ずどこかにいます。

横浜市には利用料の補助がないぶん、費用の見通しは自分で立てる必要があります。メタバース通学は月25,443円(税込・メタ利用料1,683円を含む)。年払いにするとメタバース授業料が月あたり19,800円になります。区をまたぐ交通費がかからないことも、横浜では無視できない差になります。

NIJINアカデミーのメタバース校舎で行われているオンライン授業の画面
メタバース校舎の特徴
  • 平日毎日開校。月100コマの授業から、受けたいものを選んで参加できます
  • 少人数8〜10人のクラス。異年齢で構成され、担任の先生がつきます
  • 顔も声も出さずに参加できます。チャットだけでの参加からで大丈夫です
  • 出席扱いを希望した生徒の97%が、在籍校で出席として認められています(最終判断は在籍校)
  • 教育費 月額23,760円(年払いの場合 月あたり19,800円)+施設利用料1,683円

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「時間通り・決まり通り」がつらかった小学生が、どんなふうに居場所を見つけていったのか。実際に通っている子の言葉です。

出席扱いを相談するときの進め方

カーテン越しに差し込む朝の光

フリースクールに通えば自動的に出席になる制度ではありません。文部科学省の通知は、校長が設置者である教育委員会と十分に連携をとって判断するものと定めています。判断するのは在籍校です。

  1. 施設を決める前に、担任の先生に相談する「学校の外で学ぶことを考えています。出席扱いについて相談させてください」と伝えます。施設が決まっていない段階でかまいません。事後報告より、検討中に話しておくほうが進みます。
  2. 市町村の教育委員会 学校教育課に問い合わせる校長は教育委員会と連携して判断するため、市町村教委が実質的な窓口です。市役所の代表番号から「教育委員会 学校教育課」につないでもらえます。
  3. 公的な教育支援センターを先に確認する通知は、まず教育委員会等が設置する公的機関を基本としています。無料または低額で、出席扱いにも対応していることが多いため、話が整理されます。
  4. 民間・オンラインを検討するここで施設側に「出席扱いの実績はありますか」「学校へ渡す記録は出してもらえますか」「頻度はどのくらいですか」を必ず確認します。
  5. 記録を学校に提出し、判断を待つ判断には時間がかかることがあります。学期の途中でも、早めに動くほうが安全です。

参考:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日

見学のときに聞いておきたい6つのこと
  • 1日の流れは決まっていますか、自由ですか——構造化された時間割が合う子と、自由なほうが合う子で真逆になります
  • 今、何人くらい通っていますか。学年の内訳は——同年代がいるかどうかで、通い続けられるかが変わります
  • 出席扱いの実績は何件くらいありますか——「対応可能」と「実績あり」は違います
  • 学校に渡す記録は、どんな粒度で、どのくらいの頻度ですか——ここが曖昧だと学校が判断できません
  • 途中で行けなくなったとき、費用はどうなりますか——日額制か月額制かで負担がまったく違います
  • 送迎はありますか。ない場合、最寄りの公共交通は——通い続けられるかを決める、いちばん大きな要因です

よくある質問

横浜市に、フリースクールの利用料を補助する制度はありますか?
2026年9月時点で、横浜市の公式サイトでは確認できませんでした。神奈川県は「フリースクール等に通う子どもへの支援」として保護者を支援する市町村を補助する事業を行っていますが、県が公表している実施市町村は相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町で、横浜市は含まれていません。最新の状況は横浜市教育委員会にご確認ください。
フリースクールに通えば、学校の出席になりますか?
自動的に出席になる制度ではありません。文部科学省の通知は「校長が設置者である教育委員会と十分に連携をとって判断するもの」と定めています。判断するのは在籍校です。この記事の10か所のうち、出席扱いを公式に明記しているのは、公的なハートフルと、ともにあ・る・く(都筑区)、まなべる いばしょ かけはし(泉区・瀬谷区)です。
費用の相場はどのくらいですか?
この記事で扱った施設だけでも、月1,000円(まなべる いばしょ かけはし・横浜市在住の場合)から月84,700円(COMETセミナー 1日コースC)まで開きがあります。入会金や年会費が別にかかるところもあります。横浜市には利用料の補助がないため、月額だけでなく入会金・年会費・教材費を合わせた年間総額で比べてください。
小学生でも通えるところはありますか?
あります。公的なハートフルには小学生用のルームが4か所(豊岡・仏向・南台・つづきの丘)あります。民間では、まなべる いばしょ かけはし(小1〜中3)、ともにあ・る・く(小学生・中学生)、COMETセミナー(原則小4〜)、SOW(小学生・中学生)、NIJINアカデミー横浜泉校(小1〜中3)などが小学生を受け入れています。
近くに通える教室が見つからない場合は、どうすればいいですか?
横浜市は18区と広く、区をまたいで毎日通うのは負担が大きくなりがちです。オンラインを軸にして、リアル教室を週1日だけ足す形なら、住んでいる場所にしばられずに続けられます。NIJINアカデミーはメタバース校舎が平日毎日開いていて、横浜市内には横浜泉校(泉区)と横浜反町校(神奈川区)の2拠点があります。
見学はどう申し込めばいいですか?
ハートフルの見学は「原則毎週火曜日・木曜日の15時から(1日3組まで)」で、学校または横浜教育支援センター(045-671-4637)に申し込みます。民間施設は各施設に直接連絡します。横浜市教育委員会の公表資料にも「ご自身で各団体に問い合わせの上、内容、費用、参加条件等を確認し、納得されてからご利用ください」と書かれています。

まとめ

横浜市で学校以外の通い先を探すときに、この記事で押さえておきたいことは3つです。

  1. 横浜市には利用料の補助がありません神奈川県の補助事業の実施市町村は相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町で、横浜市は入っていません。月1,000円から月8万円台まで、費用の差はそのまま家計にかかります。
  2. 出席扱いを公式に明記しているのは、10か所中2か所ですともにあ・る・く(都筑区)が「校長先生の判断により指導要録上出席扱いとなります」、まなべる いばしょ かけはし(泉区・瀬谷区)が「学校長が教育委員会と連携の上判断するとされています」。公的なハートフルも明記しています。それ以外は公式サイトに記載がありません。「対応可能」と「実績がある」は違います。見学のときに必ず聞いてください。
  3. 校内 → ハートフル → 民間の順に確認すると、遠回りが減ります校内ハートフルは全中学校で実施、ハートフルは市内13か所。どちらも申し込みは在籍校を通じて行います。民間を検討するのは、そのあとでも遅くありません。

どこを選ぶにしても、決める前にひとつだけ先にやっておいてほしいことがあります。担任の先生に「学校の外で学ぶことを考えています」と伝えておくことです。施設が決まっていない段階でかまいません。出席扱いを判断するのは在籍校なので、事後報告より、検討している段階で話しておいたほうが話が進みます。

日本の住宅街の交差点と青空
NIJINアカデミーのイベントに集まった全国の子どもたちとスタッフの集合写真日本最大級のオルタナティブスクール|小中高一貫校

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  • 平日毎日ひらく、メタバース校舎
  • 8〜10人の少人数クラス
  • カメラ・マイクオフから参加OK

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