情緒障害とは?小学生・子どもの特徴と年齢別サイン|チェックリスト20項目

情緒障害の子どもの特徴とは?年齢別のサインと気づくためのチェックリスト20項目

「最近、ささいなことで泣いたり怒ったりする」「学校では一言も話さないと先生に言われた」「朝になるとお腹が痛いと言う」——子どもの様子がいつもとちがうとき、保護者は「これは性格なのか、それとも何かのサインなのか」と迷います。

情緒障害は、周囲の環境から受けるストレスへの反応として、場面に合わない心や体の状態が続くことを指します。外から見てわかりやすい特徴もあれば、気づかれにくい特徴もあります。この記事では、情緒障害の子どもに見られる特徴を、現れ方と年齢に分けて整理し、家庭と学校で気づくためのチェックリストを紹介します。

結論:見るべきは「いつもとちがう状態が、続いているか」
  • 現れ方は2種類ある——自分の内側に向かうもの(不安、落ち込み、話せない)と、外側に向かうもの(かんしゃく、反抗)です
  • 内向きのサインは見逃されやすい——おとなしい子、がんばり屋の子ほど気づかれにくくなります
  • チェックリストは診断ではない——気づくための目安です。あてはまる数より、続いている期間と生活への影響を見ます
  • 2週間以上続くなら相談を——学校、教育相談、医療機関のどこからでも始められます
この記事でわかること
  • 情緒障害の子どもに見られる特徴(内向き・外向き)
  • 幼児期から中学生までの年齢別のサイン
  • 家庭と学校で使えるチェックリスト20項目
  • 性格や反抗期とのちがい
  • 相談・受診の目安と、気づいたあとの関わり方
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から累計1000名を超える不登校の小中学生が通うNIJINアカデミーが、文部科学省の資料をもとにまとめたものです。この記事のチェックリストは、情緒障害かどうかを判定するものではありません。気になる様子が続くときは、学校や医療機関に相談してください。

情緒障害とは

文部科学省の「障害のある子供の教育支援の手引」は、情緒障害を「周囲の環境から受けるストレスによって生じたストレス反応として状況に合わない心身の状態が持続し、それらを自分の意思ではコントロールできないことが継続している状態」と説明しています。

情緒障害は、主に教育の場で使われる言葉で、医師がつける診断名ではありません。主な状態として、選択性かん黙(場面緘黙)、心理的な要因による不登校、そのほか(かんしゃく、過度の不安、気分の落ち込み、体の不調の訴え、離席、反抗的な行動など)が挙げられています。くわしくは情緒障害とは?をご覧ください。

出典:文部科学省「障害のある子供の教育支援の手引」情緒障害(2026年10月確認)

特徴は「内向き」と「外向き」に分かれる

情緒障害の特徴は、大きく2つに分けて考えるとわかりやすくなります。

現れ方主な特徴周りからの見え方
内向き(自分の内側に向かう)話せない、強い不安、気分の落ち込み、体の不調、引きこもるおとなしい子、手のかからない子に見える。気づかれにくい
外向き(外側に向かう)かんしゃく、怒り、離席、反抗、物に当たる困った子、乱暴な子に見える。叱られやすい

どちらも、根っこにあるのは強いストレスと不安です。内向きの子は我慢して自分の中にためこみ、外向きの子は行動として外に出します。同じ子が、学校では内向き、家では外向きという現れ方をすることもあります。

内向きに現れる特徴

内向きのサイン
  • 家では話すのに、学校や特定の場所では話せない
  • 新しい場所や人を強く怖がる
  • 心配ごとを何度もくり返し口にする
  • 頭痛、腹痛、吐き気を訴えるが、検査では異常がない
  • 表情が乏しくなり、笑わなくなった
  • 好きだった遊びに興味を示さない
  • 食欲が落ちた、または食べすぎる
  • 眠れない、夜中に目が覚める、朝起きられない
  • 学校に行きたがらない、行けない

内向きのサインは、周りを困らせないため、長く見過ごされることがあります。とくに、家では話せるのに学校で話せない選択性かん黙(場面緘黙)は、「恥ずかしがり屋」「おとなしい性格」と受け取られがちです。

外向きに現れる特徴

外向きのサイン
  • ささいなことで激しく怒る、泣き叫ぶ
  • 怒りがおさまるまでに長い時間がかかる
  • 物を投げる、壊す、たたく
  • 授業中に席を離れる、教室から出ていく
  • 指示に従わない、強く反抗する
  • 集団の活動から外れてしまう
  • きょうだいや友だちへの乱暴な言動が増えた

外向きのサインは「わがまま」「しつけの問題」と見られやすく、叱られることでさらにストレスが強まる、という悪循環になりがちです。行動の裏にある不安や疲れに目を向けることが、関わり方を変える第一歩です。

机で絵を描く子どもの手元

年齢別に見たサイン

同じ情緒障害の状態でも、年齢によって現れ方は変わります。

時期現れやすいサイン
幼児期(3〜6歳)保護者から離れられない。園で話さない。激しいかんしゃく。夜泣き、おねしょが増える。爪かみ、指しゃぶり
小学校低学年登校しぶり。朝の腹痛・頭痛。学校で話さない。帰宅後に荒れる。一人で寝られなくなる
小学校中学年友だちの輪に入れない。失敗を極端に怖がる。宿題に手がつかない。「どうせできない」と言う
小学校高学年気分の落ち込み。イライラ。眠れない。保護者に話さなくなる。欠席が増える
中学生朝起きられない。不登校。部屋にこもる。昼夜が逆転する。スマートフォンやゲームに没頭する

幼児期:体と行動に出る

幼い子は、気持ちを言葉にできません。そのため、ストレスは体と行動に現れます。保護者から離れるときに激しく泣く、園では一言も話さない、できていたトイレがうまくいかなくなる、といった変化です。

この時期の変化は、発達の過程で一時的に見られることもあります。数か月たっても変わらない、園での生活に大きな支障がある、という場合は、園の先生や保健センターに相談してみましょう。

小学生:学校に関わるサインが増える

小学校に入ると、サインは学校と結びついて現れます。日曜の夜から元気がなくなる、月曜の朝に腹痛を訴える、学校の話をしなくなる、といった様子です。

学校では問題なく過ごしているように見えても、家に帰ると動けなくなったり、癇癪を起こしたりする子がいます。学校でがんばれる子ほど、家で崩れます。担任から「学校では大丈夫ですよ」と言われても、家での様子が気になるなら、そのまま伝えてください。

中学生:言葉より生活の変化に出る

中学生になると、気持ちを保護者に話さなくなります。反抗期とも重なり、見分けがむずかしくなります。手がかりになるのは、言葉よりも生活の変化です。朝起きられない、食事の量が変わる、風呂に入らない、部屋から出てこない、成績が急に下がる、といった変化が続くときは、注意が必要です。

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家庭と学校で使えるチェックリスト20項目

次のチェックリストは、情緒障害かどうかを判定するものではありません。子どもの様子をふり返り、相談するときの材料にするためのものです。この1か月の様子を思い出して確かめてみてください。

家庭でのチェック(10項目)
  • 朝、頭痛や腹痛を訴える日が週に2日以上ある
  • 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝起きられない
  • 食欲が明らかに落ちた、または増えた
  • ささいなことで泣く、怒る、パニックになる
  • 好きだったことに興味を示さなくなった
  • 学校の話をしなくなった、聞くと嫌がる
  • 日曜の夜や月曜の朝に元気がなくなる
  • 「どうせ自分なんか」「消えたい」などの言葉が出る
  • 保護者から離れたがらない、一人でいられない
  • 帰宅後にぐったりして動けない
学校でのチェック(10項目)
  • 学校で話さない、声が極端に小さい
  • 休み時間に一人でいることが増えた
  • 保健室に行く回数が増えた
  • 授業中にぼんやりしている、または席を離れる
  • 発表や音読を強く嫌がる
  • 遅刻、早退、欠席が増えた
  • 給食を食べられない、残す量が増えた
  • 友だちとのトラブルが増えた、または関わらなくなった
  • 行事の前に体調を崩す
  • 忘れ物や提出物の遅れが急に増えた

チェックリストの見方

結果の見方
数よりも3つの視点で見る

あてはまる項目の数だけで判断しないでください

01
続いている期間

2週間以上続いているか。良くなったり悪くなったりをくり返しているか

02
生活への影響

学校に行けない、眠れない、食べられないなど、生活に支障が出ているか

03
以前との変化

もともとの性格ではなく、ある時期から変わったか

気になるなら、数が少なくても相談してかまいません

「消えたい」「いなくなりたい」といった言葉があるとき、自分を傷つける行動があるときは、様子を見ずに、すぐに医療機関や相談窓口に連絡してください。

よくある声(一例)

「おとなしくて手のかからない子だと思っていました。担任の先生から『学校で一度も声を聞いたことがありません』と言われて、初めて気づきました。もっと早く聞いていればと思います」(小学2年生の保護者)

子どもの様子が気になる方へ
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診断がなくても、相談先が決まっていなくても大丈夫です。NIJINアカデミーのスタッフがLINEでお話をうかがいます。

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性格・反抗期・発達障害とのちがい

「これは性格では?」「反抗期だから?」と迷うことは多いでしょう。見分けるときの目安を整理しました。

比べるもの特徴情緒障害とのちがいを見るポイント
性格(内気・慎重)小さいころから一貫している。場面によって少しずつ慣れるある時期から急に変わったか。生活に支障が出ているか
反抗期保護者への反発が中心。友だちや好きなことは楽しめている学校、友だち、趣味など生活全体に元気がなくなっているか
発達障害幼いころから特性が見られる。環境が変わっても傾向は続く環境の変化やストレスのあとに現れたか
体の病気検査で原因が見つかる検査で異常がないのに症状が続くか

これらは、はっきり線が引けるものではありません。内気な性格の子が強いストレスを受けて話せなくなることもあれば、発達の特性がある子が、環境と合わないために情緒障害の状態になることもあります。見分けることより、困っている状態に手を打つことが大切です。発達障害との関係は情緒障害と発達障害の違いで解説しています。

見逃されやすい「おとなしいタイプ」のサイン

情緒障害のサインは、目立つ行動だけではありません。教室で静かに座っている子ほど、困りごとが周囲に伝わりにくくなります。文部科学省の手引でも、情緒障害は外に向かう行動と内に向かう行動の両方を含むものとして整理されています。先生から「学校では問題ありません」と言われていても、家庭での様子が大きく違うなら、それ自体が大切な手がかりです。

場面学校で見える姿家庭で見える姿
朝黙って登校している腹痛や頭痛を訴えて動けない
授業中静かに座っている帰宅後にぐったりして何もできない
休み時間ひとりで本を読んでいる友だちの話題をまったくしなくなる
行事の前とくに変化がないように見える数日前から眠れない、食欲が落ちる
週末(学校からは見えない)日曜の夕方から表情がかたくなる

学校と家庭で姿がちがうのは、外でがんばった分だけ家で力が抜けているという見方ができます。「家ではわがまま」と受け取るよりも、どの場面でエネルギーを使い切っているのかを一緒に探すほうが、次の手立てにつながります。

おとなしいタイプで気をつけたい3つの変化
  • 以前は好きだったことに手が伸びなくなった
  • 「べつに」「ふつう」など短い返事が増えた
  • 忘れ物や提出物の遅れが急に目立ってきた

チェックのあとに記録しておきたいこと

チェックリストで当てはまる項目が見つかったら、すぐに結論を出すのではなく、2週間ほど記録をつけてみてください。相談先では「いつから」「どのくらいの頻度で」「どんな場面で」を必ず聞かれます。記録があると、短い面談時間でも状況が正確に伝わります。

流れ
2週間の記録の進め方
STEP 1
①日付と時間帯
朝・授業中・放課後・夜など、いつ起きたかを書きます
STEP 2
②きっかけ
直前に何があったか、思い当たることを一言で残します
STEP 3
③様子
泣く、黙る、物に当たるなど、見たままを書きます
STEP 4
④おさまり方
何分くらいで落ち着いたか、何が助けになったかを書きます
STEP 5
⑤学校の情報
連絡帳や先生からの話も、同じノートにまとめます

記録は、親の解釈をまじえずに事実だけを書くのがこつです。「わがままを言った」ではなく「宿題の途中でプリントを破った」と書いておくと、専門家が背景を考えやすくなります。スマートフォンのメモでもかまいません。完ぺきに続けるよりも、3日分でも残っていることのほうが役に立ちます。

ポイント

記録は子どもを評価するためのものではありません。子どもがどんな場面で困っているかを、大人どうしで共有するための道具です。本人の目に入る場所には置かないようにしましょう。

相談・受診の目安

次のような場合は、早めに専門家に相談しましょう。

流れ
相談先を選ぶ目安
STEP 1
学校での様子が気になる
担任、スクールカウンセラーへ
STEP 2
学校には話しにくい
教育相談室(教育センター)へ
STEP 3
体の症状が続く
かかりつけの小児科へ
STEP 4
落ち込みや不安が強い
児童精神科、心療内科へ

医療機関では、まず体の病気がないかを確かめます。朝起きられない背景に起立性調節障害が見つかることもあります。児童精神科は予約が数か月先になることも多いため、かかりつけの小児科から始めるのが現実的です。

相談するときは、チェックリストの結果と、気になる様子が始まった時期、家と学校でのちがいをメモにまとめておくと、短い時間でも状況が伝わります。相談先の一覧は不登校の相談先12選にまとめています。

気づいたあとの関わり方

サインに気づいたら、まず次の3つを意識してください。

気づいたあとに
最初の3つの関わり

原因を問いつめるより、安心を届けることが先です

01
責めない・問いつめない

「どうして」と聞かれても、本人にも理由はわかりません

02
負担を減らす

習い事を休む、宿題を減らしてもらう、学校を休むことも選択肢です

03
安心できる時間をつくる

一緒にごはんを食べる、好きなことをする。特別なことは必要ありません

保護者が落ち着いていることが、何よりの支えになります

「がんばれ」「みんな行っているよ」という励ましは、すでに限界までがんばっている子を追いつめます。代わりに、「つらかったね」「休んでいいよ」と、いまの状態をそのまま受け止める言葉をかけてください。具体的な関わり方は情緒障害の子どもへの接し方でくわしく紹介しています。

やってしまいがちな対応と言いかえの例

サインに気づいた直後は、親も不安になり、つい強い言葉が出やすくなります。責める必要はありませんが、言い方を少し変えるだけで子どもの反応が変わる場面は多くあります。よくある声かけと、その言いかえを並べました。

場面つい言ってしまう言葉言いかえの例
朝起きられない「早くしなさい、遅刻するよ」「今日はどこまでならできそう?」
学校の話をしない「何があったの、ちゃんと話して」「話したくなったら聞くからね」
かんしゃくが出た「いい加減にしなさい」(落ち着くまで待ってから)「さっきはつらかったね」
宿題に手がつかない「みんなやっているでしょ」「1問だけ一緒にやってみようか」
何を聞いても黙る「黙っていたらわからない」「はい・いいえで答えられることだけ聞くね」

言いかえに共通しているのは、子どもが自分で選べる余地を残していることです。情緒が不安定なとき、子どもは「できない自分」を強く意識しています。選択肢が小さく示されると、ひとつ選べたという感覚が次の行動の足がかりになります。

もちろん、毎回うまく言いかえられる親はいません。強く言ってしまった日は、落ち着いてから「さっきは言いすぎたね」と伝えれば十分です。大人が言い直す姿を見せること自体が、気持ちの立て直し方を子どもに見せることになります。

関わり方
家庭で続けやすい3つの工夫

無理なく続けられることだけを選びます

01
予定を先に伝える

「このあと歯医者に行くよ」など、変更や予定は早めに短く伝えます。見通しがあると不安が小さくなります。

02
休む場所を決める

リビングのすみや自分の部屋など、ひとりになれる場所を決めておきます。そこにいる間は声をかけない約束にします。

03
できたことを一言で伝える

「着がえられたね」のように、事実だけを短く伝えます。大げさにほめる必要はありません。

全部やろうとせず、ひとつから始めてください

学校で受けられる支援

情緒障害の状態にある子は、学校で支援を受けることができます。

支援の場内容対象の目安
通常学級での配慮座席、発表の方法、休憩場所、課題の量の調整まずここから。診断がなくても相談できる
通級による指導通常学級に籍を置いたまま、週に数時間、自立活動などの指導を受けるおおむね通常学級で学べる子
情緒学級8人までの少人数学級。学年どおりの内容と自立活動少人数の環境が必要な子
校内の別室保健室、相談室、校内教育支援センター教室に入りづらい子

情緒学級の仕組みは情緒学級とは?で解説しています。学校に行くこと自体がつらい場合は、学校の外の居場所を使うこともできます。

きょうだいや祖父母にどう伝えるか

サインに気づいたあと、意外と悩むのが家族への伝え方です。きょうだいは「なんであの子だけ休めるの」と感じやすく、祖父母は「甘やかしではないか」と心配することがあります。説明の軸をそろえておくと、家の中の空気が落ち着きます。

家族に伝えるときの3つの軸
  • 怠けているのではなく、気持ちの調整がうまくいかない状態だと伝える
  • 今は休むことと、相談先につながることを優先していると伝える
  • きょうだいには、親と二人だけで過ごす時間を別に用意する

きょうだいへの説明は、長い話よりも「今は心がつかれていて、充電しているところ」という短い言葉のほうが届きます。祖父母には、学校や相談機関から聞いた説明をそのまま伝えると、親個人の判断ではないことが伝わりやすくなります。

情緒障害の子が使える学びの場を比べる

4つの学びの場を正直に比較
通常学級+通級・情緒学級・教育支援センターとNIJIN

心理的な困りごとのある子が使える代表的な場を並べました

通常学級+通級情緒学級教育支援センターNIJIN(オンライン)
少人数で過ごせる△○○○
自分のペースで参加できる△○○○
家から出られない日も参加できる×××○
声を出さずに参加できる×××○
出席扱いにつながる○○○○
毎日通える対面の場がある○○○×

○=対応 △=学校や場所による ×=非対応。一般的な傾向で、学校・施設によって異なります。

ノートと定規とペン

NIJINアカデミーという選択肢

音や人の多さ、話すことにハードルがある子にとって、「自宅から、自分に合った距離で参加できる」ことは大きな意味を持ちます。

NIJINアカデミーは、全国から累計1000名を超える子どもたちが通う、不登校の小中学生のためのオルタナティブスクールです。公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長が、「学校では本来の姿を出せない子ども」と数多く出会ったことをきっかけに立ち上げました。

メタバース校舎に、いつでも入れる

授業や休み時間は、オンライン上の「メタバース校舎」で過ごします。アバターで校舎の中を動き回り、話したい子のところへ近づいて会話ができます。カメラや音声をオフにしたまま、チャットやリアクションボタンで参加することもできるので、人と話すことに不安がある子も、自分に合った距離から始められます。

8〜10人の少人数クラスと、1対1の担任

クラスは8〜10人ほどの少人数で、学年をこえた子どもたちが一緒に過ごします。一人ひとりに専任のサポート担任がつき、学習の進み具合や気持ちの変化を見ながら伴走します。担任は、教員経験や不登校経験を持つ大人から選ばれています。

授業を選べて、学び直しもできる

月100コマ以上の授業から、興味のあるものを選んで参加できます。教員研修の講師を務める先生や企業・専門家による授業もあり、TOPPANと共同研究したAI型学習ドリル「navima」で、小1〜中3の範囲の学び直しや先取りも自分のペースで進められます。

通い始めた子どもたちの変化

メタバース校舎では、異年齢・異地域の友達と平均3日で友達ができると言われています。自由度の高さに「半信半疑」だった保護者のもとで、入学初日に「友達できたよ!」と笑顔で話した子もいます。

小5から学校に行けなくなり、腹痛や眠れない日を抱えていた中学1年生は、NIJINでプログラミングに出会って「作る側」になり、教育の展示会で企業とともに登壇しました。読み書きに困難のある中学2年生は、デジタルツールでCG制作に打ち込み、展示会のステージで将来のビジョンを語っています。合う環境に出会うと、子どもは驚くほど変わっていく——それが、NIJINで日々見ている光景です。

在籍校の出席扱いと、全国のリアル教室

在籍校と連携し、学習の記録を共有しています。出席扱いを希望した生徒の97%が、在籍校で出席として認められています(最終的な判断は在籍校の校長)。オンラインだけでなく、全国52か所のリアル教室に週1回から通うこともできます。

費用は、入学金33,000円、授業料は年払いで月19,800円・月払いで月23,760円(施設利用料 月1,683円が別途)です。

保護者にとっての安心

子どもが学校に行けなくなると、保護者も孤立しがちです。NIJINアカデミーでは、専任のサポート担任が子どもの様子を保護者と共有し、在籍校とのやりとりについても相談にのります。保護者同士がつながる機会もあり、「同じ悩みを持つ家庭がほかにもある」と知るだけで気持ちが軽くなったという声も聞かれます。学びの場選びに迷っている段階からでも、まずは話を聞いてみるところから始められます。

NIJINアカデミーの雰囲気を見る

NIJINアカデミー公式YouTubeチャンネルの人気動画です。感覚の過敏さが理由で学校がつらくなったお子さんと、そのお母さんが「環境を変える」という答えにたどり着くまでを、越谷校に通うご家庭へのインタビューで紹介しています。

よくある質問

情緒障害の子どもにはどんな特徴がありますか?
特定の場面で話せない、強い不安、気分の落ち込み、体の不調といった内向きの特徴と、かんしゃく、離席、反抗的な言動といった外向きの特徴があります。
チェックリストにいくつあてはまったら情緒障害ですか?
チェックリストは判定のためのものではありません。あてはまる数よりも、2週間以上続いているか、生活に支障が出ているか、以前と変わったかを見てください。
情緒障害と性格のちがいは何ですか?
性格は小さいころから一貫しています。ある時期から急に様子が変わった、生活に支障が出ている、という場合は、ストレスへの反応である可能性があります。
学校では普通なのに家で荒れるのは情緒障害ですか?
学校で無理を重ね、安心できる家で緊張がほどけて崩れている可能性があります。家での様子を担任に伝え、学校での負担を減らす方法を相談してください。
何歳ごろから情緒障害の特徴が出ますか?
年齢は決まっていません。幼児期から現れることもあれば、小学校高学年や中学生になってから現れることもあります。
病院に行く目安はありますか?
体の症状や気分の落ち込みが2週間以上続くとき、眠れない・食べられない状態があるときは受診を検討してください。自分を傷つける言動があるときは、すぐに相談してください。
学校に行けなくなったらどうすればいいですか?
無理に登校させず、まず休める環境をつくってください。NIJINアカデミーは在籍校に籍を置いたまま自宅から参加でき、出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています。
タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。特性は、合う環境に出会えば「困りごと」から「その子らしさ」に変わっていきます。学校の種類よりも、その子が安心して力を出せる場所かどうかを大事にしてほしいと思います。

紫色の折り紙

まとめ

情緒障害の子どもの特徴は、話せない・不安・落ち込み・体の不調といった内向きの現れ方と、かんしゃく・離席・反抗といった外向きの現れ方に分かれます。内向きのサインは気づかれにくく、がんばり屋の子ほど見過ごされがちです。年齢によって現れ方は変わり、幼児期は体と行動に、小学生は学校に関わる場面に、中学生は生活の変化に出ます。チェックリストは診断ではなく、気づくための目安です。あてはまる数より、続いている期間と生活への影響を見てください。気づいたら、責めずに負担を減らし、安心できる時間をつくること。そして、一人で抱えずに相談することが大切です。

子どもの変化が気になったら
まず話してみませんか

診断の有無にかかわらず相談できます。NIJINアカデミーのスタッフがLINEでお話をうかがいます。

希望者の出席認定率 97%8〜10人の少人数クラス在籍校はそのまま