情緒障害の原因は?親の育て方のせいではない理由と、子どもに起きていること・環境の整え方

情緒障害の原因は?親の育て方のせいではない理由と、子どもに起きていること・環境の整え方

「情緒障害と言われた。私の育て方が悪かったのだろうか」「愛情不足が原因だと聞いて、自分を責めている」——子どもが情緒障害の状態にあると知ったとき、多くの保護者がまず原因を探し、そして自分を責めます。

はじめに伝えたいのは、情緒障害は、親の育て方だけで起きるものではないということです。文部科学省は情緒障害を、周囲の環境から受けるストレスへの反応として説明しています。この記事では、情緒障害がどのようにして起きるのかを、子どもの気質、環境、きっかけの3つから整理し、原因探しよりも大切な「環境の整え方」をお伝えします。

結論:情緒障害は「気質×環境×きっかけ」が重なって起きる
  • 原因は一つではない——子どもの感じやすさ、学校や家庭の環境、きっかけになる出来事が重なって起きます
  • 育て方だけのせいではない——同じ家庭で育ったきょうだいでも、状態はちがいます
  • 背景に発達の特性があることも——特性と環境が合わず、強いストレスを受け続けた結果として現れることがあります
  • 原因探しより環境調整——ストレスのもとを減らし、安心できる場をつくることが支援の出発点です
この記事でわかること
  • 文部科学省による情緒障害の説明
  • 情緒障害が起きる3つの要素(気質・環境・きっかけ)
  • 「親の育て方が原因」という見方が正確でない理由
  • 学校と家庭、それぞれのストレス要因
  • 原因がわからないときにできること
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から累計1000名を超える不登校の小中学生が通うNIJINアカデミーが、文部科学省の資料をもとにまとめたものです。情緒障害は教育の場で使われる言葉で、医学的な診断名ではありません。心や体の症状が強いときは、医療機関に相談してください。

情緒障害とはどんな状態か

文部科学省の「障害のある子供の教育支援の手引」は、情緒障害を次のように説明しています。「周囲の環境から受けるストレスによって生じたストレス反応として状況に合わない心身の状態が持続し、それらを自分の意思ではコントロールできないことが継続している状態」。

この説明には、原因を考えるうえで大切な点が3つ含まれています。

定義を読み解く
情緒障害の説明に含まれる3つのポイント

原因を考える手がかりになります

01
環境からのストレス

出発点は、周囲の環境から受けるストレスです

02
ストレス反応

その反応として、場面に合わない心や体の状態が現れます

03
コントロールできない

本人の意思では止められない状態が続いています

本人の意思や性格の問題ではない、というのが出発点です

つまり、情緒障害は「わがまま」「甘え」「やる気の問題」ではなく、ストレスに対する心と体の反応です。主な状態として、特定の場面で話せなくなる選択性かん黙(場面緘黙)、心理的な要因による不登校、かんしゃくや強い不安、気分の落ち込み、体の不調などが挙げられています。全体像は情緒障害とは?で解説しています。

出典:文部科学省「障害のある子供の教育支援の手引」情緒障害(2026年10月確認)

情緒障害が起きる3つの要素

情緒障害は、一つの原因で起きるものではありません。次の3つが重なったときに現れると考えると、理解しやすくなります。

流れ
3つの要素が重なって起きる
STEP 1
子どもの気質
感じやすさ、不安の強さ、変化への敏感さなど、生まれ持った傾向
STEP 2
環境からのストレス
学校、家庭、友だち関係などで受け続ける負担
STEP 3
きっかけ
進級、転校、叱責、いじめ、家族の変化など、引き金になる出来事

同じ出来事を経験しても、情緒障害の状態になる子とならない子がいます。それは、その子の気質と、そのときの環境の組み合わせがちがうからです。「原因はこれ」と一つに決められないのが、情緒障害の特徴です。

要素1:子どもの気質

生まれつき、音や光、人の表情に敏感な子がいます。初めての場所や人に慣れるのに時間がかかる子、失敗を強く恐れる子、物事を深く考える子もいます。こうした気質は、良い悪いではなく、その子の持ち味です。

ただ、感じやすい子は、同じ環境からより多くの刺激を受け取ります。教室のざわめき、先生がほかの子を叱る声、予定の変更。ほかの子が気にしないことが、大きな負担として積み重なっていきます。

要素2:環境からのストレス

子どもが1日の大半を過ごす学校は、ストレスの大きな源になり得ます。大人数の教室、決められた時間割、集団行動、テスト、友だち関係。これらに、家庭での出来事や、習い事、きょうだいとの関係などが加わります。

ストレスは、一つひとつは小さくても、長く続くと心と体の余裕を奪います。「これといった出来事はないのに」と保護者が感じる場合は、小さな負担が長い間積み重なっていた可能性があります。

要素3:きっかけになる出来事

積み重なったストレスが限界に近づいているとき、ある出来事が引き金になります。進級や進学、転校、担任の交代、友だちとのトラブル、先生からの叱責、発表での失敗、家族の病気や引っ越しなどです。

周りからは「そんなことで」と見える出来事でも、コップの水があふれる最後の一滴になることがあります。きっかけは原因のすべてではなく、あくまで引き金です。

積み木で遊ぶ手元
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「親の育て方が原因」は正確ではない

インターネットや昔の本には、「情緒障害は愛情不足が原因」「親の育て方に問題がある」という説明が見られます。こうした説明を読んで、深く傷ついた保護者も多いでしょう。

現在の文部科学省の説明は、家庭だけを原因とする立場をとっていません。情緒障害は、周囲の環境から受けるストレスへの反応であり、その環境には学校も、友だち関係も、社会も含まれます。

よくある思いこみ実際のところ
愛情不足が原因愛情を十分に注いでいる家庭でも起こる。きょうだいで状態がちがうことも多い
甘やかしたから本人の意思ではコントロールできない状態。甘えとは別のもの
厳しくしすぎたから関わり方は影響する要素の一つだが、それだけで決まるわけではない
母親が働いているから保護者の就労と情緒障害を結びつける根拠は示されていない
親が気づくのが遅かったから内向きの現れ方は周りから見えにくく、専門家でも気づきにくい

家庭の関わり方が子どもの状態にまったく影響しない、ということではありません。けれども、それはたくさんある要素の一つであり、「親のせい」と言い切れるものではありません。

保護者が自分を責め続けると、家庭の空気が重くなり、子どもは「自分のせいでお母さん、お父さんが苦しんでいる」と感じます。過去の原因を探すより、これからの環境を整えることに力を使うほうが、子どもの回復につながります。

学校で起きやすいストレス要因

子どもが受けるストレスのうち、学校に関わるものは小さくありません。文部科学省の不登校に関する調査では、教職員が把握した不登校の子どもの状況として、次のような項目が上位に挙がっています。

データ
不登校の小中学生について学校が把握した事実(2024年度・複数回答)
学校生活にやる気が出ない30.1%
生活リズムの不調25.0%
不安・抑うつ24.3%

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」。学校側が把握した内容で、本人の回答ではありません。

不安や気分の落ち込みが、不登校の子の約4人に1人で把握されています。情緒障害の状態と不登校は、深く重なり合っています。

学校で起きやすいストレスを、場面ごとに整理しました。

場面ストレスになりやすいこと
教室の環境人数の多さ、ざわめき、においや光、座席の位置
授業発表、音読、板書を写す速さ、わからないまま進むこと
集団行動行事の練習、グループ活動、給食、掃除
友だち関係からかい、仲間はずれ、暗黙のルール
先生との関係強い口調、ほかの子が叱られる場面、相性
予定の変化時間割の変更、席替え、担任の交代

とくに感じやすい子は、自分が叱られていなくても、教室で誰かが叱られているだけで強い緊張を感じます。先生は気づきにくいため、家庭から伝えることが大切です。

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2026年10月確認)

家庭で起きやすいストレス要因

家庭の中の変化も、子どもにとってはストレスになります。保護者に落ち度があるという意味ではなく、どの家庭にも起こり得る出来事です。

家庭で起こり得る変化
  • 引っ越しや転校
  • きょうだいの誕生、進学、入院
  • 家族の病気や介護
  • 保護者の仕事の変化、単身赴任
  • 家族の関係の変化
  • 習い事や受験勉強の負担
  • 生活リズムの乱れ

こうした出来事は避けられないことも多く、「起こさないようにする」ことはできません。できるのは、変化があったときに、子どもの様子をいつもより丁寧に見ることです。変化の前後で、眠り、食欲、口数、表情に変わりがないかを気にかけてください。

年齢によってストレスの源は変わる

子どもが受けるストレスの中身は、年齢とともに変わっていきます。いまの年齢で負担になりやすいことを知っておくと、原因の見当をつけやすくなります。

時期負担になりやすいこと現れやすい様子
幼児期〜小学校入学保護者と離れること。集団生活の始まり登園・登校しぶり、泣く、園や学校で話さない
小学校低学年45分座ること。決まりの多さ。先生の叱る声腹痛・頭痛、帰宅後のかんしゃく、夜泣き
小学校中学年勉強がむずかしくなる。友だちグループができる自信をなくす、孤立、学校の話をしなくなる
小学校高学年周りと比べる。体の変化。受験気分の落ち込み、イライラ、眠れない
中学生教科担任制、定期テスト、部活動、SNS朝起きられない、不登校、部屋にこもる

年齢が上がるほど、子どもは自分の気持ちを隠すのがうまくなります。小学校高学年以降は、言葉よりも、睡眠・食欲・表情の変化を手がかりにしてください。

「がんばり屋の子」ほど気づかれにくい

情緒障害の状態になる子の中には、学校では真面目で、先生からの評価も高い子が少なくありません。周りの期待に応えようとして、自分の限界をこえてがんばり続けてしまうタイプです。

こうした子は、学校で問題を起こさないため、困りごとに気づかれにくくなります。保護者も「学校ではちゃんとやっている」と聞いて安心してしまいます。けれども、家に帰ったとたんに動けなくなる、些細なことで泣く、休日は一日中寝ている、という様子があるなら、学校で無理を重ねているサインかもしれません。

がんばりすぎのサイン
  • 学校では良い子なのに、家では荒れる
  • 完璧にできないと強く落ちこむ
  • 宿題や持ち物を何度も確認する
  • 「大丈夫」が口ぐせになっている
  • 日曜の夜や月曜の朝に体調を崩す
  • 好きだったことに興味を示さなくなった

がんばり屋の子には、「もっとがんばれ」ではなく、「休んでもいい」「できなくてもいい」という言葉が必要です。

背景に発達の特性があることも

情緒障害の状態の背景に、自閉スペクトラム症やADHD、学習障害などの発達の特性があることがあります。特性そのものが情緒障害なのではなく、特性と環境が合わないまま過ごし続けたことで、強いストレスを受けている状態です。これを二次的な問題、二次障害と呼ぶことがあります。

特性環境と合わないときに起きやすいことその結果として現れやすい状態
感覚の過敏さ教室の音や人の多さに耐え続ける強い疲れ、登校しぶり、体の不調
見通しの持ちにくさ予定の変更にたびたび混乱する強い不安、かんしゃく
読み書きの困難できないことを叱られ続ける自信の低下、気分の落ち込み
不注意・多動注意されることが多い反抗的な言動、意欲の低下
対人関係の苦手さ友だちとのトラブルが重なる孤立、学校への拒否感

発達の特性があるかどうかは、医療機関や教育相談の検査で調べることができます。特性がわかると、「どんな環境なら負担が減るか」が具体的になります。両者のちがいは情緒障害と発達障害の違いでくわしく解説しています。

よくある声(一例)

「ずっと自分の育て方を責めていました。相談先で『お母さんのせいではありません。この子は人一倍感じやすくて、教室がとても疲れる場所だったんですね』と言われたとき、涙が止まりませんでした」(小学4年生の保護者)

ひとりで原因を探している方へ
話を聞かせてください

原因がわからなくても大丈夫です。NIJINアカデミーのスタッフがLINEでお話をうかがいます。

希望者の出席認定率 97%8〜10人の少人数クラス在籍校はそのまま
木のテーブルに置かれた紅茶

原因がわからないときにできること

「何が原因なのか、本人に聞いても答えない」という相談はとても多くあります。子ども自身にも、理由がわからないことがほとんどです。原因がはっきりしなくても、できることはあります。

流れ
原因がわからなくてもできる4つのこと
STEP 1
ストレスを減らす
いまある負担を一つでも減らす。休むことも選択肢
STEP 2
安心できる場をつくる
家を、がんばらなくていい場所にする
STEP 3
様子を記録する
眠り、食欲、表情、つらそうな場面をメモする
STEP 4
専門家に相談する
学校、教育相談、医療機関のどこからでもよい

原因を特定してから対応する、という順番にこだわる必要はありません。負担を減らしてみて、子どもの様子が変わるかどうかを見ることで、何が負担だったのかがあとからわかることもあります。

「なぜ」より「どんなとき」を聞く

「どうして学校に行けないの?」「何が嫌なの?」という質問は、子どもを追いつめます。代わりに、「どの時間がいちばん疲れる?」「どこにいるときが楽?」と、場面を聞いてみてください。

言葉で答えにくい子には、時間割に色を塗ってもらう、表情のイラストを指さしてもらう、という方法もあります。答えが返ってこなくても、聞こうとする姿勢そのものが、子どもには伝わります。

環境を整えるための具体的な手立て

原因探しよりも効果があるのは、環境の調整です。学校と家庭、それぞれでできることを挙げます。

場所できること
学校(通常学級)座席の位置、発表の方法、休憩できる場所、課題の量の調整
学校(別の場)通級による指導、情緒学級、別室、校内教育支援センター
家庭睡眠と食事のリズムを守る。責めない。本人が選べる場面を残す
学校の外教育支援センター、フリースクール、オンラインスクール
医療・相談小児科、児童精神科、教育相談室、スクールカウンセラー

学校での支援は、通常学級での配慮、通級による指導、情緒学級の順に手厚くなります。学級の仕組みは情緒学級とは?、相談先は不登校の相談先12選にまとめています。

学校がストレスの大きな源になっている場合は、いったん学校から離れることが、いちばんの環境調整になることもあります。休むことは、逃げではなく回復のための手立てです。

専門家に相談するときに伝えたいこと

原因を考えるうえで、専門家の視点は助けになります。学校、教育相談室、医療機関のどこに相談する場合も、次のことをメモにまとめておくと、短い時間でも状況が伝わります。

相談のときに伝えること
  • 気になる様子が始まった時期と、そのころにあった出来事
  • 学校での様子と、家での様子のちがい
  • 体の症状(頭痛、腹痛、眠り、食欲)
  • つらそうな場面と、落ち着いている場面
  • これまで試したことと、その結果
  • 家族の中で最近あった変化

医療機関では、体の病気が隠れていないか、不安や気分の落ち込みが治療の必要な状態かどうかを見てもらえます。教育相談室やスクールカウンセラーには、学校での環境調整について相談できます。一か所で答えが出なくても、別の窓口で糸口が見つかることがあります。

環境を変えたあとに起きること

環境を整えると、すぐに元気になる子もいれば、いったん状態が悪くなったように見える子もいます。これまで張りつめていた気持ちがゆるみ、たまっていた疲れが出てくるためです。

寝てばかりいる、何もしたがらない、赤ちゃん返りのように甘える、といった様子が見られても、多くは回復の過程です。エネルギーがたまってくると、好きなことに取り組み始め、「ひま」「何かしたい」という言葉が出てきます。そこから、少しずつ外とのつながりを取り戻していきます。

回復の速さは一人ひとりちがいます。焦らず、子どものペースに合わせることが、遠回りに見えて近道です。

保護者が自分を責めないために

原因について調べるほど、「あのとき叱りすぎた」「もっと早く気づいていれば」という後悔が浮かんできます。その気持ちは自然なものですが、過去は変えられません。

覚えておいてほしいのは、保護者はそのときどきで、子どものためにできることをしてきたということです。叱ったのも、学校に行かせようとしたのも、子どもの将来を思ってのことでした。そして、いまこの記事を読んで原因を知ろうとしていること自体が、子どもを大切にしている証です。

自分を責めそうになったら
保護者を支える3つの考え方

保護者が落ち着くことが、子どもの安心につながります

01
過去より今日

変えられるのは今日からの関わり方だけです

02
完璧を目指さない

うまくいかない日があって当たり前です

03
助けを借りる

スクールカウンセラーや親の会は、保護者のための場でもあります

一人で抱えず、話せる相手を持ってください

保護者自身が眠れない、食べられない、涙が止まらない、という状態が続くときは、保護者にも休息と支えが必要です。子どもの相談とあわせて、自分のことも話してみてください。

情緒障害の子が使える学びの場を比べる

4つの学びの場を正直に比較
通常学級+通級・情緒学級・教育支援センターとNIJIN

心理的な困りごとのある子が使える代表的な場を並べました

通常学級+通級情緒学級教育支援センターNIJIN(オンライン)
少人数で過ごせる△○○○
ストレスの少ない環境を選べる△○○○
家から出られない日も参加できる×××○
声を出さずに参加できる×××○
出席扱いにつながる○○○○
毎日通える対面の場がある○○○×

○=対応 △=学校や場所による ×=非対応。一般的な傾向で、学校・施設によって異なります。

色鉛筆と削りかす

NIJINアカデミーという選択肢

音や人の多さ、話すことにハードルがある子にとって、「自宅から、自分に合った距離で参加できる」ことは大きな意味を持ちます。

NIJINアカデミーは、全国から累計1000名を超える子どもたちが通う、不登校の小中学生のためのオルタナティブスクールです。公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長が、「学校では本来の姿を出せない子ども」と数多く出会ったことをきっかけに立ち上げました。

メタバース校舎に、いつでも入れる

授業や休み時間は、オンライン上の「メタバース校舎」で過ごします。アバターで校舎の中を動き回り、話したい子のところへ近づいて会話ができます。カメラや音声をオフにしたまま、チャットやリアクションボタンで参加することもできるので、人と話すことに不安がある子も、自分に合った距離から始められます。

8〜10人の少人数クラスと、1対1の担任

クラスは8〜10人ほどの少人数で、学年をこえた子どもたちが一緒に過ごします。一人ひとりに専任のサポート担任がつき、学習の進み具合や気持ちの変化を見ながら伴走します。担任は、教員経験や不登校経験を持つ大人から選ばれています。

授業を選べて、学び直しもできる

月100コマ以上の授業から、興味のあるものを選んで参加できます。教員研修の講師を務める先生や企業・専門家による授業もあり、TOPPANと共同研究したAI型学習ドリル「navima」で、小1〜中3の範囲の学び直しや先取りも自分のペースで進められます。

通い始めた子どもたちの変化

メタバース校舎では、異年齢・異地域の友達と平均3日で友達ができると言われています。自由度の高さに「半信半疑」だった保護者のもとで、入学初日に「友達できたよ!」と笑顔で話した子もいます。

小5から学校に行けなくなり、腹痛や眠れない日を抱えていた中学1年生は、NIJINでプログラミングに出会って「作る側」になり、教育の展示会で企業とともに登壇しました。読み書きに困難のある中学2年生は、デジタルツールでCG制作に打ち込み、展示会のステージで将来のビジョンを語っています。合う環境に出会うと、子どもは驚くほど変わっていく——それが、NIJINで日々見ている光景です。

在籍校の出席扱いと、全国のリアル教室

在籍校と連携し、学習の記録を共有しています。出席扱いを希望した生徒の97%が、在籍校で出席として認められています(最終的な判断は在籍校の校長)。オンラインだけでなく、全国52か所のリアル教室に週1回から通うこともできます。

費用は、入学金33,000円、授業料は年払いで月19,800円・月払いで月23,760円(施設利用料 月1,683円が別途)です。

保護者にとっての安心

子どもが学校に行けなくなると、保護者も孤立しがちです。NIJINアカデミーでは、専任のサポート担任が子どもの様子を保護者と共有し、在籍校とのやりとりについても相談にのります。保護者同士がつながる機会もあり、「同じ悩みを持つ家庭がほかにもある」と知るだけで気持ちが軽くなったという声も聞かれます。学びの場選びに迷っている段階からでも、まずは話を聞いてみるところから始められます。

NIJINアカデミーの雰囲気を見る

NIJINアカデミー公式YouTubeチャンネルの人気動画です。感覚の過敏さが理由で学校がつらくなったお子さんと、そのお母さんが「環境を変える」という答えにたどり着くまでを、越谷校に通うご家庭へのインタビューで紹介しています。

よくある質問

情緒障害の原因は何ですか?
一つの原因で起きるものではありません。子どもの気質、学校や家庭など環境からのストレス、きっかけになる出来事が重なって起きると考えられています。
情緒障害は親の育て方が原因ですか?
育て方だけが原因ではありません。文部科学省は、周囲の環境から受けるストレスへの反応として説明しており、環境には学校や友だち関係も含まれます。
愛情不足で情緒障害になりますか?
愛情を十分に注いでいる家庭でも起こります。同じ家庭で育ったきょうだいでも状態がちがうことが多く、愛情不足だけで説明できるものではありません。
学校が原因で情緒障害になることはありますか?
学校での環境や人間関係が大きなストレスになり、情緒障害の状態につながることはあります。教室の環境、集団行動、友だちや先生との関係などが要因になり得ます。
発達障害が原因で情緒障害になりますか?
発達の特性そのものが情緒障害なのではなく、特性と環境が合わないまま強いストレスを受け続けることで、情緒障害の状態が現れることがあります。
原因がわからないときはどうすればいいですか?
原因を特定しなくても、負担を減らし、安心できる環境をつくることから始められます。様子を記録し、学校や医療機関に相談してください。
学校に行けなくなったらどうすればいいですか?
無理に登校させず、まず休める環境をつくってください。NIJINアカデミーは在籍校に籍を置いたまま自宅から参加でき、出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています。
タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。特性は、合う環境に出会えば「困りごと」から「その子らしさ」に変わっていきます。学校の種類よりも、その子が安心して力を出せる場所かどうかを大事にしてほしいと思います。

白い机に並んだノートと色鉛筆

まとめ

情緒障害は、周囲の環境から受けるストレスへの反応として、場面に合わない心や体の状態が続くことです。原因は一つではなく、子どもの気質、環境からのストレス、きっかけになる出来事が重なって起きます。「親の育て方が原因」「愛情不足」という説明は正確ではありません。背景に発達の特性があり、環境と合わないままストレスを受け続けていることもあります。原因がはっきりしなくても、負担を減らし、安心できる環境をつくることはできます。過去の原因を探して自分を責めるより、これからの環境を一緒に整えていくことが、子どもの回復につながります。

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