埼玉のオルタナティブスクールおすすめ7選|イエナプラン・費用【2026年】

埼玉のオルタナティブスクール7選

埼玉県で通えるオルタナティブスクールは、公式サイトで確かめられたものだけで7校です。教育法はイエナプラン、探究・自然体験型、デモクラティック(子どもが自分で決める型)、オンラインとリアル教室の組み合わせ。月額は約6,500円〜58,000円で、7校とも一条校ではないため、小中学校に籍を置いたまま通います。県の利用料補助はなく、公的な入口は教育支援センターと県の「メタキャンパス」です。

この記事は、各校と埼玉県・さいたま市・文部科学省の公式サイトで2026年10月に確かめた内容だけで作りました。確かめられなかった項目は「公式サイトに記載なし(要問い合わせ)」と書いています。

この記事の結論:埼玉のオルタナティブスクール選びの要点
  • 確かめられたのは7校——横瀬町・宮代町・さいたま市西区・越谷市(2校)・加須市の6か所と、自宅から通うNIJINアカデミーのメタバース校舎です
  • 教育法は4つの系統——イエナプラン(みんなの家な学園)、探究・自然体験型(タテノイト)、デモクラティック・子ども中心型(あみゅーず・りんごの木・花ぐるま)、オンライン+リアル教室(NIJINアカデミー)
  • 費用は月約6,500円〜58,000円——週5日の全日型は月5万円台、通う日を選べる型は月6,500円〜3万円台。入学金・入会金は1万1千円〜10万円です
  • 7校とも一条校ではありません——卒業証書は在籍する小中学校から出ます。出席扱いは在籍校の校長が判断します
  • 埼玉県には保護者向けの利用料補助がありません(2026年10月時点)——県は国に支援を求めている立場です。無料の公的な場は教育支援センターと「埼玉県メタキャンパス」です

埼玉でオルタナティブスクールを探す前に知っておきたい3つのこと

1. 「オルタナティブスクール」は、教育法で中身がまったく違います

オルタナティブスクールは、今の学校とは別の考え方で学ぶ場の総称です。法律で決まった定義はなく、シュタイナー(ヴァルドルフ)、サドベリー/デモクラティック、イエナプラン、モンテッソーリ、きのくに子どもの村のような体験学習型、フレネ・ドルトンなど、元になる教育法によって一日の過ごし方が大きく変わります。

たとえばイエナプランは異年齢グループの学びを大人が設計し、デモクラティックスクールはカリキュラムもテストもなく、子どもが何をするか自分で決めるのが基本です。この記事では、埼玉で確かめられた学校を教育法ごとに紹介します。

2. 埼玉で確かめられた7校は、どれも「一条校」ではありません

学校教育法の第1条に定められた学校(いわゆる一条校)は、公立・私立の小中学校などです。今回紹介する7校はいずれも一条校ではないため、小中学校に籍(学籍)を残したまま通う形になります。卒業証書や進路の書類は在籍校が出します。

横瀬町のタテノイトは入学案内のQ&Aで、自校が一条校ではなく、在籍する小・中学校を維持したうえで利用する必要があることをはっきり書いています。越谷市のりんごの木も、学籍は学校にそのまま残ると説明しています。「転校して通う学校」ではない、という点を最初に押さえておくと、在籍校との相談がスムーズです。

3. 埼玉県には、保護者向けのフリースクール利用料補助がありません

令和7年12月の埼玉県議会で、教育長は「フリースクール等へ通う家庭への補助について、国に必要な措置を講じるよう要望している」という趣旨の答弁をしています。県が今行っているのは、民間団体との「官民連携会議」と、利用を考える家庭のための個別相談会です。

そのため、埼玉でオルタナティブスクールを選ぶときは、学費を全額自己負担する前提で総額を計算する必要があります。市町村の独自制度は、お住まいの教育委員会に確かめてください。

【一覧表】埼玉のオルタナティブスクール7選|教育法・所在地・費用

公式サイトで確かめられた7校を、教育法のまとまりごとに並べました(順位ではありません)。

学校名教育法所在地対象通う日月額入学金・入会金
01 タテノイト(小中学部)探究・自然体験型秩父郡横瀬町横瀬小1〜中3(入学は小4まで)月〜金(週5日前提)58,000円(学費+教材・活動費)60,000円
02 みんなの家な学園イエナプラン南埼玉郡宮代町東小1〜小6公式サイトに記載なし(要問い合わせ)年額636,000円(ランチ代込み)100,000円
03 デモクラティックスクール さいたま あみゅーずデモクラティックさいたま市西区中野林4〜18歳(目安)月・水・金6,500円30,000円(2年以上在籍で返金)
04 フリースクール りんごの木(越谷らるご)子ども中心・ミーティングで決める型越谷市千間台東6〜20歳自由(月4日までのコースあり)15,750〜33,000円50,000円
05 体験型フリースクール 花ぐるま体験・プロジェクト型加須市不動岡公式サイトに記載なし(要問い合わせ)月・火・木1回1,650円〜月22,000円11,000円
06 NIJINアカデミー 越谷校オンライン+リアル教室(体験活動)越谷市赤山町小学生・中学生火・木(週1〜2回)34,943〜55,443円33,000円
07 NIJINアカデミー(メタバース校舎)オンライン型(異年齢・少人数)オンライン小1〜中3平日毎日25,443円33,000円

※2026年10月に各公式サイトで確認。金額は税込(あみゅーず・りんごの木は公式の記載どおり)。01の月額は学費55,000円と教材費・活動費3,000円の合計で、別に施設費が年20,000円かかります。02は授業料を4月と10月の2回に分けて払う形です。03は所属するデモクラティックスクール・ネットの学校案内の記載、05は2023年3月時点の公式掲載額です。費用は改定されることがあるため、申し込み前に各校へお確かめください。

NIJINアカデミーの校外活動で、橋の見える公園に集まって手を上げる子どもたちオルタナティブスクールという選択肢

学校に合わないからこそ、輝く個性がある。

NIJINアカデミーは、日本初、公教育を持ち運び可能にした
オルタナティブスクール(小中高一貫校)です。

  • 累計入学 1000名超
  • 出席認定率 97%(希望者)
  • 全国52か所のリアル教室

※出席扱いの最終判断は在籍校です。数字はNIJINアカデミー公式サイトの掲載値。

友だち追加は無料・相談だけでもOKです|デジタルパンフレットを見る

【地域別の早見表】さいたま市・東部・秩父・西部・北部から通えるところ

埼玉は東西に広く、住んでいる地域によって「通える学校」がはっきり分かれます。公式サイトに書かれたアクセスをもとに、地域ごとに並べました。西部と北部は、県内で確かめられたオルタナティブスクールが少ない地域です。

地域主な市町村通いやすい学校公式サイトのアクセス表記
さいたま市・県南部さいたま市・川口市・戸田市・蕨市・上尾市03 あみゅーずJR大宮駅西口からバス18分+徒歩3分
東部(越谷・春日部方面)越谷市・草加市・春日部市・八潮市・三郷市04 りんごの木/06 NIJINアカデミー越谷校せんげん台駅東口 徒歩1分/越谷駅 徒歩5分
東部(宮代・久喜・加須方面)宮代町・杉戸町・久喜市・幸手市・加須市02 みんなの家な学園/05 花ぐるま集合場所「はらっパーク宮代」まで送迎/加須市不動岡(番地はメールで案内)
秩父地域横瀬町・秩父市・皆野町・小鹿野町01 タテノイト横瀬駅から徒歩30分(NAZELABの拠点は徒歩10分)。保護者送迎が基本
西部(所沢・川越・飯能方面)所沢市・川越市・狭山市・入間市・飯能市07 メタバース校舎(自宅から)今回、県内のオルタナティブスクールは公式サイトで確かめられませんでした
北部(熊谷・深谷方面)熊谷市・深谷市・本庄市・行田市07 メタバース校舎(自宅から)今回、県内のオルタナティブスクールは公式サイトで確かめられませんでした

西部にお住まいの場合、西武池袋線・東武東上線で都内に出られるので、NIJINアカデミーの池袋校(豊島区・毎週火曜)や練馬石神井公園校(練馬区・毎週水曜)も候補になります。

出典:NIJINアカデミー 全国のリアル教室一覧/池袋校/練馬石神井公園校(2026年10月確認)

埼玉のオルタナティブスクールで、異年齢の子どもたちが畑で野菜を収穫している場面(イメージ)

01|探究・自然体験型|タテノイト(秩父郡横瀬町)

「好き」を出発点にした探究と、森や川での野外活動を軸にした幼小中一貫のオルタナティブスクールです。幼児部と小中学部があり、小中学部は「好きを見つける、深める、挑戦する」「つながる、広がる、学び合う」「教科を越える、学年を越える」の3つを学びの柱にしています。

週の流れは、テーマプロジェクト、オープンタイム、学年に応じた「言葉と数」、野外活動などで組まれています。ドリルなどの反復練習は行わず、教科の枠を越えたつながりの中で基礎学力を育てる、と入学案内のQ&Aに書かれています。

大切な前提が2つあります。1つは週5日通うことが前提であること(週1日の通学は想定されていません)。もう1つは、入学の募集が小学4年生までであることです。中学生から新しく入る学校ではない、という点は見学の前に知っておきたいところです。

教育法
探究・自然体験型(テーマプロジェクト、野外活動、教科横断の学び)
所在地
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1263-4(タテノイト)/横瀬町横瀬1926(NAZELAB)
最寄り
横瀬駅から徒歩30分(NAZELABは徒歩10分)。保護者送迎が基本で、電車通学は個別に相談
対象
小1〜中3(入学の募集は小4まで。なるべく小2頃までの入学が望ましいとの記載)
開校日時
月〜金(年間約200日、土日祝・夏冬春の長期休みあり)9時00分〜14時30分/放課後の居場所 14時30分〜18時00分
費用
入学金60,000円/学費 月55,000円/教材費・活動費 月3,000円/施設費 年20,000円(個別の教材費・校外学習費は実費)/出願料15,000円
一条校か
一条校ではない。在籍する小・中学校(原籍校)を維持したうえで利用
出席扱い
横瀬小中学校の場合は指導要録上の出席扱い。ほかの公立小中学校でも出席扱いの例があると記載(最終判断は在籍校)
見学・体験
入学希望者はオンライン説明会への参加が必須(アーカイブ動画あり)。現地体験会(2026年11月15日)・親子見学あり。2027年度はA・B・C日程で募集

出典:タテノイト 公式サイト/入学案内・よくある質問/小中学部(2026年10月確認)

02|イエナプラン|みんなの家な学園(南埼玉郡宮代町)

オランダで広まったイエナプラン教育の「20の原則」をベースに、日本の学習指導要領を融合させたオルタナティブスクールです。運営は一般社団法人オルタナティブ教育推進協会。テーマは「自然・農作・巡る一年」で、これを軸にしたワールドオリエンテーション(教科を横断する総合学習)を中心に学びます。

公式サイトによると、国語・算数・理科・社会を先生が一斉に教える授業はありません。午前は農作や手仕事などの実体験から学ぶ総合学習、午後は子どもが自分でスケジュールを立てて学習を進める「ブロックアワー」。学習フィールドは、子どもが自分の区画で野菜を育てて販売まで考える「なかのうえん(中農園)」と、築50年の古民家を自分たちの手で再生する「ひがしのいえ(東の家)」です。

毎朝「はらっパーク宮代」に集合して歩いて登校し、集合場所までの送り迎えは家庭の担当です。

教育法
イエナプラン(20の原則)+学習指導要領。ワールドオリエンテーションとブロックアワーが中心
所在地
埼玉県南埼玉郡宮代町東377-2
最寄り
公式サイトに最寄り駅の記載なし(要問い合わせ)。毎朝「はらっパーク宮代」に集合・解散
対象
小学1〜6年生(2027年4月時点)。転入学も随時受け入れ
1日の流れ
9時00分 集合・登校/9時30分 サークル対話/10時00分 午前の学び/12時15分 昼食/13時00分 午後の学び/15時15分 サークル対話/15時30分 下校(16時頃に集合場所へ到着)。開校曜日は公式サイトに記載なし(要問い合わせ)
費用
入学金100,000円/授業料 年額636,000円(4月と10月に318,000円ずつ。ランチ代込み)/第2子以降は授業料30%引き(同時に通う期間)/教材費など実費あり。初回の授業体験料1,000円
一条校か
一条校ではない(一般社団法人が運営する民間のスクール)。在籍校との連携・出席扱いは公式サイトに記載なし(要問い合わせ)
見学・体験
授業体験・オープンキャンパス等への参加が応募資格。2027年度入学の出願期間は2026年10月15日〜10月31日、募集は若干名。選考料なし、親子面接あり

出典:みんなの家な学園 公式サイト/学園について/入学案内(2026年10月確認)

03〜05|デモクラティック・子ども中心型|さいたま市西区・越谷市・加須市

「何をして過ごすかを子どもが自分で決める」「みんなのことはミーティングで決める」タイプの3校です。大人が授業を用意しないのが共通点です。

03 デモクラティックスクール さいたま あみゅーず(さいたま市西区)

デモクラティックスクール・ネットに加わるスクールです。同ネットの説明では、デモクラティックスクール(サドベリースクール)はカリキュラムもテストもなく、学年・クラス分けもない場で、スクール全体のことは子どももスタッフも同じ1票を持つミーティングで決めます。

あみゅーずの開校日は月・水・金曜日の9時40分〜17時30分。会費は月6,500円で、今回の7校でいちばん低い金額です。

教育法
デモクラティックスクール(サドベリー型の考え方)。カリキュラム・テスト・学年分けなし、ミーティングで決める
所在地
埼玉県さいたま市西区中野林799-4
最寄り
JR大宮駅西口からバス18分、最寄りのバス停から徒歩3分
対象
4〜18歳(あくまで目安)/定員なし/随時募集
開校日時
月・水・金曜日 9時40分〜17時30分(和太鼓教室の参加者のみ土日活動の場合あり)
費用
入会金30,000円(2年以上在籍で返金)/会費 月6,500円(学びに応じて別途必要な場合あり)
一条校か
一条校ではない。在籍校との関係・出席扱いは公式の学校案内に記載なし(要問い合わせ)
連絡先
050-7119-6069/saitama.amuse@gmail.com

出典:デモクラティックスクール・ネット「デモクラティックスクール さいたま あみゅーず」/デモクラティックスクール(サドベリースクール)の特徴(2026年10月確認)

04 フリースクール りんごの木(越谷市・NPO法人越谷らるご)

1990年6月に「フリースペース・りんごの木」として始まった、県内でも長く続いている学びの場です。2001年に運営団体の越谷らるごがNPO法人になり、フリースクールとして続いています。日々10名くらいが来ている、こぢんまりとした場だと公式サイトに書かれています。

柱になるルールは「自分のことは自分で決める」「みんなのことはみんなで決める」「みんなで決めたことはみんなで守る」の3つ。スタッフは課題を出したり、やることを用意したりはせず、「先生(指導者)」として上から関わらないようにしている、とあります。勉強は毎日の「学習タイム」にスタッフが個別にサポートし、気持ちが向かない人はやらなくても大丈夫、という方針です。水曜日は特別活動の日、火曜日はみんなでごはんを作る「ひるめし食堂」です。

FAQでは、出席扱いについて「在籍する小中学校の校長先生が認めれば、出席扱いになる。りんごの木の多くの子どもたちは、これまで出席扱いになっている」と説明され、出席日数などを書いた報告書を学校へ送っているそうです。

教育法
子ども中心のフリースクール(自己決定とミーティング。デモクラティックに近い運営)
所在地
埼玉県越谷市千間台東1-2-1 白石ビル2F
最寄り
東武スカイツリーライン せんげん台駅東口 徒歩1分
対象
6歳以上20歳までの子ども・若者
開所時間
10時00分〜18時00分(月曜・木曜の午後はオープンスクール)。開所曜日の詳細は要問い合わせ
費用
入会金50,000円/いつでもコース 月33,000円/ときどきコース(月4日まで)月15,750円(いずれも税込、合宿費等は別)/兄弟姉妹は毎日コースの2人目以降が半額/減免制度あり
一条校か
一条校ではない。義務教育期間は学籍が在籍校に残る
出席扱い
在籍校の校長が認めれば出席扱い。多くの子が出席扱いになってきたと記載。報告書を学校へ送付
見学・体験
見学無料(まず保護者、その後に本人がおすすめ)/体験入会1万円(5回分)

出典:フリースクール りんごの木/入会のご案内/越谷らるごのあゆみ/よくある質問(2026年10月確認)

05 体験型フリースクール 花ぐるま(加須市)

「子ども達と0から作る」を掲げる、加須市不動岡の体験型スクールです。スクールでは何も用意せず、何をしたいかを子どもと大人が話し合って決める、大人も子どもも同じ一票、という考え方は、デモクラティックスクールに近いものです。計算もプリントではなく、ピザ窯づくりのような実際の場面で覚える学び方です。

開いているのは水曜・金曜以外の平日(月・火・木)10時〜16時で、好きな時間に来て好きな時間に帰る形です。料金は月末に安いほうのコースで計算する仕組みです。公式サイトの料金は2023年3月時点の掲載なので、最新の金額は問い合わせてください。

教育法
体験・プロジェクト型(子どもと大人が話し合って活動を決める)
所在地
埼玉県加須市不動岡(番地以下はメールで案内)
最寄り
公式サイトに記載なし(要問い合わせ)。送迎時間は相談可
対象
公式サイトに記載なし(要問い合わせ)
開所日時
月・火・木曜日 10時〜16時(祝日は代替日あり)
費用
入学金11,000円(兄弟は2人目以降半額)/フリーコース 月22,000円/週2回コース 月11,000円/通った分だけコース 1回1,650円(2023年3月時点の掲載、税込)
一条校か
一条校ではない。出席・卒業の扱いは加須市の学校教育課と相談しながら進めたいと記載(現時点での適用は記載なし)
連絡先
hanaguruma87960@gmail.com

出典:体験型フリースクール 花ぐるま 公式サイト/スクール料金/花ぐるまからのお願い(2026年10月確認)

埼玉のオルタナティブスクールで、子どもたちと大人が古民家の床に輪になって話し合っている場面(イメージ)

シュタイナー・サドベリー・モンテッソーリ・フレネは、埼玉にある?

公式サイトで確かめられた範囲では、次のとおりでした。

  • シュタイナー(ヴァルドルフ):県内には幼児向けの園や会はありますが、小中学生が毎日通うシュタイナー学校は、埼玉県内では公式サイトで確かめられませんでした。首都圏の学校は東京都・神奈川県にあります。
  • サドベリー/デモクラティック:さいたま市西区のあみゅーず(03)が、デモクラティックスクール・ネットに載っています。
  • イエナプラン:宮代町のみんなの家な学園(02)が、イエナプランの20の原則をベースにしています。
  • モンテッソーリ:県内には幼稚園・保育園が多い一方、小学生が毎日通うモンテッソーリのスクールは、埼玉県内では確かめられませんでした。
  • 体験学習型(きのくに子どもの村など):きのくに子どもの村学園の学校は埼玉県にはありません。体験を軸にした学び方は、タテノイト(01)や花ぐるま(05)が近い考え方です。
  • フレネ・ドルトン:埼玉県内では確かめられませんでした。
  • ホームスクール支援・オンライン型:自宅から参加できるNIJINアカデミーのメタバース校舎(07)があり、県内どこからでも使えます。

願いの根っこが「自然の中で学ばせたい」「自分で決める経験をさせたい」なら、教育法の名前より一日の過ごし方で比べると、県内でもかなえられることがあります。

【比較表】教育法ごとの違い|学び方・大人の役割・通い方

どれが優れているかではなく、お子さんに合うかどうかを見るための表です。

教育法学び方の中心大人の役割時間割・テスト埼玉で確かめられた例
シュタイナー(ヴァルドルフ)芸術・手仕事・物語を通した学び担任が長い期間をともにする独自のカリキュラムあり確かめられず
サドベリー/デモクラティック自分でやりたいことを選ぶ。ミーティングで運営見守る・ミーティングの一員カリキュラム・テストなし03 あみゅーず(04・05も近い運営)
イエナプラン異年齢グループで対話・遊び・仕事・催し。総合学習が中心グループリーダーとして学びを設計ブロックアワーなど独自の時間の組み方02 みんなの家な学園
モンテッソーリ整えられた教具と環境で、自分で選んだ「お仕事」に集中環境を整え、観察する個別のペースで進む小学生向けは確かめられず
体験学習・探究型自然・ものづくり・プロジェクトから学ぶ問いが育つ土壌をつくる学校ごとに異なる01 タテノイト/05 花ぐるま
オンライン+リアル教室自宅のオンライン授業と、地域の教室での体験を組み合わせる担任・教室長が伴走月100コマの授業から選んで参加(録画視聴も可)06・07 NIJINアカデミー

※各教育法の説明は、一般的な考え方を短くまとめたものです。同じ教育法でも、学校ごとに運営のしかたは異なります。イエナプランの「4つの基本的な活動」は、みんなの家な学園が掲載している「20の原則」によります。

06〜07|NIJINアカデミーという選択肢|越谷校とメタバース校舎

NIJINアカデミーは、日本語で学べるオルタナティブスクールです。インターナショナルスクールではありません。平日毎日ひらいているメタバース校舎(オンライン)と、全国52か所のリアル教室を組み合わせて通います。在籍している小中学校に籍を置いたまま利用でき、出席扱いを希望したご家庭の97%が在籍校で出席として認められています(最終判断は在籍校の校長)。2023年9月の開校以来、累計入学者は1000名を超えました。

06 NIJINアカデミー 越谷校(越谷市)

越谷駅から徒歩5分の、定員8名の少人数の教室です。調理実習、工作・科学実験、社会科見学、子どもたちが仕入れから販売まで考える移動式駄菓子屋「POTO」など、体験活動を大切にしています。参加するかどうかを決めるのは子ども自身で、「今日はやらない」も選べます。

教育法
オンライン(メタバース校舎)+リアル教室の体験活動
所在地
埼玉県越谷市赤山町1-147 マリフラット2
最寄り
東武スカイツリーライン 越谷駅 徒歩5分
対象
小学生・中学生(定員8名)
開校日時
火・木曜日 10時00分〜15時00分(週1回・週2回から選択)/延長預かり 15時00分〜18時00分 1回3,000円
費用
リアル通学プラン 週1回 月34,943円・週2回 月45,443円/ハイブリッドプラン 週1回 月44,943円・週2回 月55,443円(ハイブリッドはメタバース授業料の年払いで月額換算 週1回39,300円・週2回49,800円)/入学金33,000円(初月のみ)
一条校か
一条校ではない。在籍校に籍を置いたまま通う
出席扱い
出席扱いを希望したご家庭の97%が在籍校で認定(NIJINアカデミー全体。最終判断は在籍校の校長)
見学・体験
見学・体験・個別相談あり。保護者だけの相談からでも可

出典:NIJINアカデミー 越谷校/学費・プラン(2026年10月確認)

07 NIJINアカデミー(メタバース校舎)

自宅からアバターで通うオンラインの校舎です。平日毎日開校し、月100コマのオンライン授業から興味や生活リズムに合わせて選んで参加できます。授業はあとから録画で見ることもできます。クラスは8〜10人ほどの異年齢の少人数で、担任がつきます。顔も声も出さずに、チャットだけ・見ているだけの参加からで大丈夫です。

近くに通える学校がない地域でも同じ条件で使え、担任が毎週つくる「学びのポートフォリオ」で在籍校との連携を支えます。

教育法
オンライン型(異年齢・少人数クラス、探究プロジェクト、自由進度学習)
所在地
オンライン(自宅から参加)
対象
小学1年生〜中学3年生
開校日時
平日毎日(月100コマのオンライン授業、アーカイブ視聴可)
費用
月額25,443円(メタバース料23,760円+施設利用料1,683円、税込)/初月のみ入学金33,000円/年払いは月払いより年間47,520円お得/兄弟姉妹は2人目以降 月5,000円引き
一条校か
一条校ではない。在籍校に籍を置いたまま利用
出席扱い
出席扱いを希望したご家庭の97%が在籍校で認定(最終判断は在籍校の校長)
見学・体験
無料の体験説明会あり(保護者だけの参加も可)。最短で翌月から入学

出典:NIJINアカデミー 公式サイト/学費・プラン(2026年10月確認)

ほかのオルタナティブスクールと、どこが同じで、どこが違うか

NIJINアカデミーは、イエナプランやデモクラティックスクールと「同じ」学校ではありません。ただ、異年齢の少人数で過ごすこと、子どもが自分で選ぶ時間を大切にすることは共通しています。いちばん大きな違いは、通い方の柔らかさです。毎日通学を前提にする学校と比べて、週0〜2日の通学から始められる分、自然の中で毎日過ごす体験の量は少なくなります。

比べる点探究・自然体験型(タテノイト)イエナプラン(みんなの家な学園)デモクラティック(あみゅーず)NIJINアカデミー
通い方週5日の通学が前提通学(開校曜日は要問い合わせ)週3日(月・水・金)自宅のオンラインが平日毎日+教室は週1〜2日から
学年小1〜中3(入学は小4まで)小1〜小64〜18歳(目安)小1〜中3
月の費用の目安58,000円+施設費 年20,000円年636,000円(月53,000円相当)6,500円25,443円(越谷校と組み合わせると34,943円〜)
在籍校との関係原籍校を維持して利用公式サイトに記載なし(要問い合わせ)公式の学校案内に記載なし(要問い合わせ)籍を残して利用。毎週の記録で連携を支援
自分で決める度合い「好き」を出発点に自分で選んで探究午後のブロックアワーで自分で計画過ごし方はすべて自分で決める受ける授業や活動を自分で選ぶ
学び方テーマプロジェクト・野外活動・教科横断農作・手仕事の総合学習+ブロックアワーカリキュラム・テストなしオンライン授業・探究・自由進度学習+教室での体験

外に出るのがまだ難しい時期や、近くに通える学校がない地域では、自宅から始められるNIJINアカデミーが合うことがあります。反対に、毎日の通学と自然体験の量を重視するご家庭には、NIJINアカデミーだけでは物足りないかもしれません。

埼玉の自宅で、不登校の子どもと保護者がオンラインのオルタナティブスクールの授業を一緒に見ている場面(イメージ)

一条校かどうかで何が変わる?|卒業資格・在籍校・出席扱い

いちばん誤解が起きやすいところなので、表で整理しました。

比べる点一条校(公立・私立の小中学校、学びの多様化学校)一条校ではない学校(今回の7校)
法律上の位置づけ学校教育法第1条の「学校」民間の学びの場(NPO法人・一般社団法人・会社などが運営)
籍(学籍)その学校に籍がある住んでいる地域の小中学校などに籍を残す
卒業証書その学校が出す籍を置く在籍校が出す
出席の扱いその学校の出席在籍校の校長が、教育委員会と連携して出席扱いにするか判断する
費用公立は授業料無料(私立は学費あり)学費は家庭の負担。埼玉県の利用料補助はなし
埼玉での例さいたま市立いろどり学園(学びの多様化学校)などタテノイト、みんなの家な学園、あみゅーず、りんごの木、花ぐるま、NIJINアカデミー

出席扱いについて、文部科学省の通知(令和元年10月25日「不登校児童生徒への支援の在り方について」)は、学校外の施設で相談・指導を受けたときの出欠の扱いを、校長が判断するものとしています。さいたま市教育委員会は、この通知を受けて出席扱いに関するガイドラインを作り、市立学校に周知しています。この記事の「出席扱い」欄は各校の公式サイトの書き方をまとめたもので、認定を約束するものではありません。

参考:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日/さいたま市の教育相談(2026年10月確認)

埼玉県の公的な支援|メタキャンパス・教育支援センター・いろどり学園

埼玉県メタキャンパス(県教育委員会)

埼玉県教育委員会は令和7年度から、公立小・中学校の不登校の子どもたちの新しい居場所・学びの場として、メタバース空間を使った「埼玉県メタキャンパス」を行っています。メタバース上で「朝の会」や「オンライン学習」があり、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーへのオンライン相談もできます。

申し込めるのは、この事業に参加している市町村の子どもだけです。参加している市町村の一覧(令和8年5月時点)は県のページに載っているので、お住まいの市町村が入っているか確かめてください。

市町村の教育支援センター(適応指導教室)

教育支援センターは、不登校の小・中学生を主な対象に、市町村の教育委員会が学習の機会を確保する場です。利用の条件や場所は市町村ごとに違うため、県が公開している「市町村の教育支援センター一覧」で窓口を確かめ、詳しくは市町村の教育委員会に問い合わせます。県教育委員会のサイトには、地域別の民間施設や相談窓口の一覧もあります。

さいたま市立いろどり学園(学びの多様化学校)

さいたま市は令和8年(2026年)4月に、学びの多様化学校「さいたま市立いろどり学園小学部・中学部」を開校しました。不登校の子どもの実態に配慮した特別な教育課程を組める、文部科学省指定の学校で、小・中一貫型の一条校です。対象は原則として学校を30日以上欠席している、またはしていた子どもで、校舎は本校(市立教育研究所の一部)と市内6か所のキャンパスです。令和9年度4月転入学の説明資料は令和8年11月中旬に掲載予定です。

いろどり学園は「転校して通う公立の学校」で、籍を残して通うオルタナティブスクールとは位置づけが違います。

出典:埼玉県 メタバース空間を活用した不登校児童生徒等支援事業(埼玉県メタキャンパス)/埼玉県教育委員会 不登校の子供たちとその保護者を支援するためのサイト/埼玉県議会 令和7年12月定例会 一般質問/さいたま市「学びの多様化学校」について(2026年10月確認)

後悔しないための選び方|子どものタイプ別のおすすめ

「おすすめ」は人気の順位ではなく、お子さんのタイプと家庭が続けられる条件で決まります。

お子さんのタイプ・家庭の状況合いやすい教育法埼玉で検討しやすい学校
外で体を動かしたい。生き物や自然が好き探究・自然体験型、イエナプラン01 タテノイト/02 みんなの家な学園
大人に決められるのが苦手。自分のペースで過ごしたいデモクラティック・子ども中心型03 あみゅーず/04 りんごの木
ものづくりや料理など、手を動かすのが好き体験・プロジェクト型05 花ぐるま/06 NIJINアカデミー越谷校
まだ外出が難しい。人の多い場所が苦手オンライン型から始める07 メタバース校舎
小学校入学の前後から、毎日通う学校を探している全日型(週5日)01 タテノイト/02 みんなの家な学園
中学生から新しく通える場を探している通う日を選べる型、オンライン型03・04・06・07(01は入学が小4まで、02は小学生まで)
近くに学校がない(西部・北部・秩父の一部)オンライン型+都内の教室07 メタバース校舎(池袋校・練馬石神井公園校も候補)
見学のときに確かめたい7つのこと
  • 週に何日、何時から何時まで通う前提ですか——週5日が前提の学校と、日数を選べる学校があります
  • 何年生まで新しく入れますか——入学を小4までにしている学校もあります
  • 在籍校とはどう連携しますか。学校に渡す記録はありますか——出席扱いの相談の土台になります
  • 送り迎えは必要ですか——集合場所までの送迎や、駅から徒歩30分の立地もあります
  • 学費のほかに、何にお金がかかりますか——施設費・教材費・校外学習費・ランチ代の扱いは学校ごとに違います
  • 保護者の関わりはどのくらいですか——行事や運営への参加を大切にしている学校もあります
  • 子ども本人が体験できる回数は——体験を経てからの入学を条件にしている学校もあります

よくある質問

埼玉でおすすめのオルタナティブスクールはどこですか。
人気の順位はつけていません。毎日自然の中で学ぶならタテノイトやみんなの家な学園、自分で過ごし方を決めたいならあみゅーずやりんごの木、ものづくりなら花ぐるまやNIJINアカデミー越谷校、外出が難しい時期ならメタバース校舎が検討しやすい選択肢です。
埼玉にシュタイナー学校やモンテッソーリの小学校はありますか。
2026年10月に公式サイトで確かめた範囲では、小中学生が毎日通うシュタイナー学校とモンテッソーリのスクールは、埼玉県内では見つけられませんでした。幼児向けの園は県内にもあります。イエナプランはみんなの家な学園(宮代町)、デモクラティック(サドベリー型)はあみゅーず(さいたま市西区)があります。
埼玉のオルタナティブスクールの費用はどのくらいですか。
今回の7校では、月額が約6,500円〜58,000円でした。週5日の全日型(タテノイト・みんなの家な学園)が月5万円台、通う日を選べる型が月6,500円〜3万円台、NIJINアカデミーのメタバース校舎が月25,443円です。入学金・入会金は11,000円〜100,000円で、施設費や教材費、校外学習費が別にかかる学校もあります。
オルタナティブスクールに通えば、出席扱いになりますか。
自動的にはなりません。在籍校の校長が、教育委員会と連携して判断します。タテノイトは横瀬小中学校の場合に出席扱いとなっていること、りんごの木は多くの子が出席扱いになってきたことを公式サイトに書いています。NIJINアカデミーでは、出席扱いを希望したご家庭の97%が在籍校で認められています。
埼玉県にフリースクールやオルタナティブスクールの利用料補助はありますか。
2026年10月時点で、埼玉県には保護者向けの利用料補助はありません。県は国に必要な措置を求めつつ、官民連携会議や個別相談会を行っています。無料で使える公的な場として、市町村の教育支援センターと「埼玉県メタキャンパス」(参加市町村のみ)があります。市町村の独自制度は、お住まいの教育委員会に確かめてください。
中学生から通えるオルタナティブスクールはありますか。
あります。あみゅーず(4〜18歳が目安)、りんごの木(6〜20歳)、NIJINアカデミー越谷校(小学生・中学生)とメタバース校舎(小1〜中3)は、中学生も対象です。タテノイトは小1〜中3が在籍しますが、新しく入れるのは小学4年生まで、みんなの家な学園は小学生が対象です。

まとめ

埼玉でオルタナティブスクールを選ぶときの順番を、もう一度整理します。

1つめは、教育法と「一日の過ごし方」を確かめること。県内で確かめられたのは、イエナプラン、探究・自然体験型、デモクラティック・子ども中心型、オンライン+リアル教室の7校です。

2つめは、通い方と送迎を続けられるか考えること。週5日が前提の学校から、自宅から参加できる校舎まであります。地域別の早見表で通える範囲を先に絞り込みましょう。

3つめは、一条校ではないことを前提に、在籍校と話しておくこと。出席扱いは校長が判断します。県の利用料補助はないため、総額を先に計算しておきましょう。

どの学校が合うかは、お子さんによって違います。気になる学校があれば、まず保護者だけで見学や説明会に行ってみるところからで大丈夫です。外に出るのがまだ難しいときは、自宅から参加できるメタバース校舎も選択肢に入れてみてください。

NIJINアカデミーのイベントに集まった全国の子どもたちとスタッフの集合写真日本最大級のオルタナティブスクール|小中高一貫校

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