横須賀市で中学受験を考える前に|私立中学2校・指定校変更・受験しない道

横須賀市の私立中学2校を比較|受験しない道・費用・指定校変更

小学校の同級生との関係がしんどそうで、このまま学区の中学に上がれば、同じ顔ぶれがそのまま持ち上がる。それならいっそ私立に入れて、環境ごと変えてあげたほうがいいのではないか。いま、そう考えている横須賀市の保護者の方に向けて書いています。

この記事では、横須賀市で中学の環境を変える方法を5つ、費用と結果が出る時期まで並べます。私立受験だけが方法ではありません。横須賀市には、受験をしないで通う学校を変えるための市の承認基準や、学び方の違う場もあります。

結論:横須賀市で私立中学を考えるときの要点
  • 横須賀市内の私立中学は2校——文部科学省「学校コード」で所在地を確認した学校の一覧と、費用の目安をまとめました
  • 費用は公立の約2.9倍——私立中学の年間学習費は平均1,560,359円(公立542,450円)。受験準備の塾代は小4〜小6で約233万〜287万円とされます
  • 私立で変わるのは「誰と過ごすか」——同じ年齢の30〜40人・固定の時間割という学校の「構造」は、公立でも私立でも変わりません
  • 受験せずに環境を変える方法もある——NIJINアカデミーは在籍校はそのままで、8〜10人の異年齢クラス、月100コマから授業を選べるメタバース校舎。出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています
この記事でわかること
  • 横須賀市の市立中学23校は住民登録上の住所で指定され、新中学1年生の就学通知書は12月初旬に届くこと
  • 横須賀市の指定変更の承認基準に「いじめのため転校を希望した場合」「その他教育的配慮が必要な場合(性格、指導、環境等)」があること(窓口は教育委員会 支援教育課)
  • 横須賀市内の私立中学2校と、神奈川県の私立中学の初年度納付金平均1,008,884円(令和8年度)
  • 神奈川県の私立中学向けの支援は家計急変世帯が対象で、授業料を対象にした国の制度はないこと
  • 市内5施設7教室の「相談教室」と、受験をしないで学区の顔ぶれから離れる方法
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から累計1000名を超える子どもたちが通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の知見も踏まえて構成しています。NIJINには、学校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。「学校に行けなくなってから」ではなく、「行けているうちに別の場所も見ておく」という使い方をされているご家庭もあります。

「この子たちと、あと3年間同じ教室にいるのか」

横須賀市教育委員会は、就学する子どもの住民登録上の住所により、就学すべき学校を指定しています。市立の中学校は追浜中学校から大楠中学校まで23校あり、通学区域は町名ごとに一覧表で決められています。新しく中学1年生になる子どもの「就学通知書」は、入学する前年の12月初旬に、住民登録されている住所へ郵送されます。

また横須賀市には、通学区域の境目などに「指定変更承認地域」が設けられています。市は「原則として、指定校(小・中学校)に就学していただきますが、『指定変更承認地域』にお住まいの場合には指定校を変更できます」と説明しています。ただ、多くの家庭では、何も手続きをしなければ、同じ小学校から同じ中学校へ進むことになります。地域の中で顔見知りの友だちと中学に上がれる仕組みは、うまくいっている子にとっては心強いものです。

一方で、いま小学校でしんどい関係があるなら、その関係ごと中学に持ち上がる。保護者が「この子たちと、あと3年間同じ教室にいるのか」と考えてしまうのは、ごく自然なことです。お子さんは今のところ学校に通えている。だからこそ、表立って困っているわけではない。それでも、帰ってきたときの表情や、友だちの名前が出なくなったことに気づいているのは保護者です。「まだ行けているうちに、次の3年間の環境を考えておきたい」という気持ちを、この記事では出発点にします。

出典:横須賀市「横須賀市立小・中学校指定変更就学(他学区からの就学)承認基準」/横須賀市「小学校・中学校の新1年生の就学通知書、就学説明会について」/横須賀市「通学区域一覧表」/横須賀市「指定変更承認地域一覧表」/横須賀市「市立学校一覧表」(2026年9月確認)

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中学に上がるとき、不登校は1.5倍に増えます

まず、保護者が感じている不安がデータとして裏づけられることを確認しておきます。

文部科学省の調査(令和6年度)によると、全国の不登校児童生徒数は学年が上がるごとに増え、小6で38,080人、中1で58,736人。小6から中1にかけて1年で20,656人、率にして52.1%の増加で、小1から中3までのどの学年の変わり目よりも大きな跳ね上がりです。

中学に上がると、教科担任制になって先生との関係が薄くなり、定期テストで順位がつき、部活動の上下関係が入ってきます。同じ調査では、不登校のきっかけとして「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が13.2%、「教職員との関係をめぐる問題」が15.6%挙がっています。

横須賀市でも同じ傾向があります。市教育委員会の「令和6年度横須賀市立小中学校における児童生徒の問題行動・不登校等の状況調査の結果について」(令和7年11月)によると、市の小中学校の不登校児童生徒は1,330人で、前年度より52人増えました(小学校で15人減少、中学校で67人増加)。不登校児童生徒の出現率は前年度より0.35ポイント増えて5.51%です。中学に上がる前に環境を考えておきたいという保護者の感覚は、数字の面からも裏づけられています。

出典:横須賀市教育委員会「令和6年度横須賀市立小中学校における児童生徒の問題行動・不登校等の状況調査の結果について」(2026年9月確認)

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」(2026年9月確認)

ここが大切

この数字は脅すためのものではありません。「中学に上がる前に手を打っておきたい」という判断は、遅すぎるどころか、むしろ早いということを確認するためのものです。多くのご家庭が動き出すのは、子どもが実際に行けなくなってからです。

横須賀市と中学受験——市内に私立中学が2校

横須賀市内には、所在地が市内にある私立の中学校が2校あります(文部科学省「学校コード」による)。神奈川歯科大学系属緑ヶ丘女子中学校と横須賀学院中学校です。私立には学区がないため、通学時間の許す範囲であれば市外の私立中学も選択肢に入ります。神奈川県がまとめた令和8年度の私立中学校の生徒募集要項では、横須賀学院の所在地区は「横須賀」となっており、同じ一覧で県内のほかの地区の学校と入試日程や納付金を並べて比べられます。

横須賀学院中学校(稲岡町82)は共学校です。「中高6ヶ年一貫コース」として、高校から入学する生徒とは別クラス・別カリキュラムで6年間の学習指導を行うと紹介しています。2027年度の入試は、2月1日の1次A(25名、2科・4科から選択)と1次B(25名、国語・算数の2科)、2月2日の2次(20名)、2月3日の3次(20名)、2月1日の適性検査型(20名、適性検査Ⅰ・Ⅱ)、2月2日の英語資格利用(若干名、2科と保護者同伴面接)です。募集要項では、JR横須賀駅からバス5分の「大滝町」バス停から徒歩約5分と案内されています。神奈川県の資料では、初年度納付金の合計は1,030,000円です。

神奈川歯科大学系属緑ヶ丘女子中学校(緑が丘39)は女子校で、緑ヶ丘女子高等学校と同じ緑ヶ丘学院の学校です。京浜急行「汐入」駅から徒歩5分、JR横須賀駅から徒歩15分です。学校のページには教育目標、教科指導の特色、英語教育、クラブ活動、進路指導などの項目が並んでいます。入試の日程や募集の状況は、受験を考える段階で学校に直接問い合わせておくと安心です。

ただ、この記事の読者にとって大事なのは、周りがどうするかではなく、お子さんにとって何を変えたいのかです。次のセクションから、その整理をしていきます。

出典:横須賀学院中学校「募集要項」/横須賀学院中学高等学校「2027年度 募集要項」(PDF)/横須賀学院中学校/緑ヶ丘女子中学校/緑ヶ丘学院「アクセス」/神奈川県「令和8年度 私立中学校生徒募集要項」(PDF)(2026年9月確認)

横須賀市の保護者が迷う3つのこと
横須賀市で中学の環境を考えるとき

横須賀市で「学区の中学に行かせたくない」と考えたとき、多くの保護者が次の3つで迷います。

01
人間関係が持ち上がる不安

横須賀市は住民登録上の住所で市立中学23校のどこに通うかを指定します。別の学校に通うには、「いじめ」や「教育的配慮」などの承認基準による指定変更が必要です。

02
受験の費用と時間

神奈川県の私立中の初年度納付金は平均1,008,884円(令和8年度)。市内の横須賀学院は2科・4科・適性検査型など、入試の方式が複数あります。

03
合わなかったときの次の一手

横須賀市には、学校の内外に5施設7教室の「相談教室」があり、通室した日は在籍校に出席したことになります。

「何を変えたいのか」を先に決めると、選ぶべき方法が見えてきます。
ノートとコーヒー

「環境を変える」には、2つの意味があります

ここがこの記事のいちばん大事なところです。環境を変えるというとき、実は性質のちがう2つの軸があり、ほとんどの場合この2つは区別されずに語られています。

環境を変える2つの軸
学区の中学・私立中学・NIJINで何が変わるか
学区の公立中学私立中学NIJIN(オンライン)
① 場所・人が変わる(誰と過ごすか)×○○
② 構造が変わる(同学年だけ/時間割が固定)××○
対面の校舎・部活動がある○○×
受験なしで始められる○×○

○=変わる・ある ×=変わらない・ない / ※一般的な傾向。制度は2026年9月時点。

私立中学は、①を確実に変えられます。学区の同級生とは離れられる。新しい顔ぶれのなかで、もう一度やり直せる。これは本当に効きます。ただし②は私立でも変わりません。同じ年齢の子が30〜40人集まった教室に、決められた時間割で毎日いる。この構造そのものは公立でも私立でも同じです。

私立を選んで解決するケース

困りごとが「特定の誰か」「特定のグループ」との関係にはっきりしているなら、私立中学は有効な選択肢です。学区とは関係なく生徒が集まるので、小学校の顔ぶれからは確実に離れられます。新しい環境で、お子さんが人間関係をゼロから作り直せる。これは私立だからこそできることです。

横須賀市内の私立中学2校は、共学の横須賀学院中学校と、女子校の緑ヶ丘女子中学校です。緑ヶ丘女子は京浜急行「汐入」駅から、横須賀学院はJR横須賀駅からのバスで通える場所にあります。市外に目を向ければ、横浜方面や鎌倉・逗子方面など、通学時間の許す範囲で「この子に合いそうな場」を探せる幅は広がります。

場所を変えても、同じことが起きうるケース

困りごとが「同学年の集団のなかで自分の位置を作ること、そのもの」にある場合は、少し慎重に考えたほうがいいかもしれません。たとえば、こういうお子さんです。

  • 教室のざわざわした音や人の多さで、帰る頃には消耗しきっている
  • グループを作る場面(班決め、体育のペア、休み時間)がいちばんしんどい
  • 大人数のなかだと発言できないが、少人数や年下の子となら話せる
  • 「みんなと同じペース」で進むことに無理が出ている

こうした場合、顔ぶれが入れ替わっても、半年から1年ほどで似た構図が戻ってくることがあります。問題が「誰といるか」ではなく「どういう作りの場にいるか」にあるからです。そして私立の場合、合わなかったときの次の一手が限られます。学区がないので、転校するにはもう一度どこかを受け直すか、横須賀市の公立中学に入り直すことになります。

横須賀市の私立中学2校と、かかる費用

文部科学省の「学校コード」一覧(2026年5月20日更新)で、横須賀市内に所在地がある私立の中学校・中等教育学校は次の2校です。

神奈川歯科大学系属緑ヶ丘女子中学校/横須賀学院中学校

出典:文部科学省「学校コード」(2026年9月確認)。通信制や特定の対象者向けの学校を含む場合があります。募集状況は各校の公式サイトでご確認ください。

神奈川県が公表している「令和8年度 試験日程等・生徒納付金の状況」によると、県内の私立中学校の初年度納付金の平均は1,008,884円(前年比102.7%)です。内訳は、入学時の納付金が366,543円(うち入学金223,087円)、授業料等の納付金が642,340円(うち授業料488,087円)。学校によって610,000円から1,560,000円まで幅があります。

負担を軽くする制度として、神奈川県の「私立学校生徒学費緊急支援補助金」があります。対象は県内の学校法人立の私立小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)・義務教育学校で、生徒の主たる生計維持者の解雇などで家計が急変した世帯が対象です。学校が授業料を軽減する仕組みのため、軽減の方法や時期は学校ごとに異なり、12月ごろに学校から申請の案内があります(令和8年度の案内は11月下旬に掲載予定とされています)。県の「学費補助金」は私立高校等の生徒が対象の制度で、私立中学生向けの県の支援は、この家計急変世帯向けの補助金です。

なお、国の「高等学校等就学支援金」は高校生等のための制度で、私立中学校の授業料を支援する国の制度はありません。中学の3年間の授業料は、基本的に家庭が負担すると考えておくと安全です。受験準備の塾代も含めて「3年間続けられるかどうか」まで家族で話しておくと、あとで慌てずに済みます。

出典:神奈川県「令和8年度 試験日程等・生徒納付金の状況」(PDF)/神奈川県「令和8年度私立高等学校・中学校・中等教育学校生徒募集及び生徒納付金概要について」/神奈川県「私立学校生徒学費緊急支援補助金について」/文部科学省「高校生等への修学支援」(2026年9月確認)

全国の平均では、文部科学省の令和5年度「子供の学習費調査」で私立中学校に通う子ども1人あたりの年間の学習費総額は1,560,359円(塾・習い事などの学校外活動費422,981円を含む)。公立中学校は542,450円で、およそ2.9倍です。3年間では私立で約468万円になります。

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」(2026年9月確認)

受験までの塾代と、1年半という時間

私立中学に進むまでには、受験準備の費用もかかります。中学受験の大手4塾(SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー)の場合、小4から小6までの3年間でおよそ233万円〜287万円とされています(季節講習・テスト代を含む試算)。受験料や入学手続き金は別です。

出典:ダイヤモンド教育ラボ「中学受験の大手4大塾の年間費用(料金)を比較」(2026年9月確認)

費用と同じくらい大事なのが時間です。いま小5のお子さんの場合、受験の結果が出るのは2028年の1〜2月、小6なら2027年の1〜2月です。その間、通塾と定期的なテストによる順位づけが続きます。これが合うお子さんもいます。塾に自分の居場所を見つけて、学校がしんどくても塾があるから持ちこたえた、という話は珍しくありません。ただ、すでに人間関係で消耗しているお子さんにとっては、評価される場が1つ増えることでもあります。

もうひとつ。中学受験では、第一志望に合格するのは3割程度と言われます(公的な統計はなく、塾や受験メディアでよく語られる経験則です)。併願をしっかり組めば進学先そのものは確保できますが、結果によっては、離れたかった学区の中学に進む可能性もあります。そのときに何を用意しておくかも、受験を決める前に考えておく価値があります。

私立に決める前に、
もうひとつの選択肢を
希望者の出席認定率 97%メタバース+リアル教室在籍校はそのまま
草原の一本道

私立以外に、横須賀市で環境を変える方法があります

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。横須賀市には、受験をしないで通う学校を変えたり、学び方の違う場を選んだりするための仕組みがあります。

指定変更の承認基準に「いじめ」「教育的配慮」の項目があります

横須賀市は「特別な事情により指定された学校を変更して通学する場合は、保護者の申立てにより、教育委員会が就学すべき学校の変更(指定変更)を認める場合があります」としています。市の「指定変更就学(他学区からの就学)承認基準」には13の申立内容があり、人間関係や学校生活に関わるものは次のとおりです。

  • 8 「いじめのため転校を希望した場合」(指定変更申立書と学校長の副申書が必要)
  • 10 「不登校が明らかに予測される場合」(指定変更申立書、就学通知書、学校長の副申書が必要)
  • 13 「その他教育的配慮が必要な場合(性格、指導、環境等)」(指定変更申立書、就学通知書、学校長の副申書が必要)
  • 12 「指定校に希望する部活動がない場合(中学校就学時のみ)」(指定変更申立書、就学通知書、志望動機等確認書が必要)

このほか、「指定変更承認地域」「身体的理由がある場合」「兄弟関係の配慮を必要とする場合」などの項目もあります。人間関係のことで学校を変えたい事情がある場合は、8・10・13のどれにあてはまるかを相談することになり、いずれも学校長の副申書が必要です。新中学1年生の指定変更の申立ては、就学通知書が届いてから(12月以降)行えます。手続きは教育委員会の支援教育課で行うのが原則です。部活動を理由とする申立ては、指定校に希望する部活動がなく隣接校にある場合が対象で、案内ページでは12月1日から12月18日まで(土日を除く)の受付期間が示されています。

学校の内外に5施設7教室の「相談教室」

横須賀市は、不登校の状況にある児童生徒を対象に、学校の内外に5施設7教室の「相談教室」を設けています。学校に在籍したまま通室し、通室した日は在籍校に出席したことになります。対象は、市立小・中学校に在籍していて、学校に登校できない、または登校することに過度な負担がある児童生徒です。市の案内資料では、中学生が通える教室として武山(武山中学校内)、久里浜(久里浜中学校内)、公郷(公郷中学校内)、ゆうゆう坂本(旧坂本小学校内)が挙げられ、月曜〜金曜の10時〜14時に、学習やスポーツ、調理実習、畑仕事などの活動をしています。通室は、学校の先生に相談し、教育相談を予約して、見学と初回面談を経る流れです。

また市は、就学援助を受けている世帯の不登校の小・中学生が、市が指定するフリースクールを無料(月12回が上限)で利用できる「フリースクール学習支援事業」を行っています。学びの多様化学校については、市民からの声への回答で「検討を進めているところ」としています。どれも、いま学校に通えているお子さんがすぐに使うものではありませんが、「中学に上がってから合わなかったとき」の受け皿として知っておくと安心です。

まず相談するなら

指定変更の申立ては横須賀市教育委員会 学校教育部 支援教育課(市役所本館1号館6階、046-822-8480)へ。学校生活の悩みや相談教室のことは、同じ支援教育課の教育相談(046-822-8564、平日9時〜17時)が窓口で、電話相談「子どもの悩みホットライン」(046-822-6522、月・水・金)もあります。就学通知書が届く前から相談しておくと、選べる道を落ち着いて比べられます。

出典:横須賀市「指定変更就学(他学区からの就学)承認基準」/横須賀市「新1年生の就学通知書、就学説明会について」/横須賀市「部活動を理由とした指定変更就学承認基準について」/横須賀市「学校に登校することが難しい子どもが通える場所はありますか」/横須賀市「相談教室」(PDF)/横須賀市「横須賀市教育委員会の教育相談」/横須賀市「横須賀市フリースクール学習支援事業」/横須賀市「学びの多様化学校の設置について」(2026年9月確認)

横須賀市で取れる選択肢を、並べます

ここまでの内容を、横須賀市で取れる選択肢ごとに並べます。横須賀市は住所で指定校が決まる仕組みのため、公立のなかで学校を変える方法は、承認基準にあてはまる場合の指定変更になります。

横須賀市で取れる選択肢を比較
横須賀市で環境を変える選択肢
学区の公立中学指定変更私立中学NIJIN(併用可)
小学校の顔ぶれから離れられる×△○○
受験なしで始められる○○×○
費用の負担が小さい○○×△
同学年だけの集団ではない×××○
対面の校舎・部活動がある○○○×

○=あてはまる △=一部 ×=あてはまらない / ※一般的な傾向。費用・制度は2026年9月時点。

NIJINアカデミーは、ほかの選択肢と両立できます。学区の公立中学に在籍したまま併用することも、私立に通いながら使うこともできます。「受験するかどうかを決める前に、もうひとつの場を見てから決められる」——これがこの選択肢の実用的な意味です。

受験しないで、環境を変えるという方法

NIJINアカデミーは、メタバース(バーチャル)校舎を中心としたオルタナティブスクールです。全国から累計1000名を超える子どもたちが通っています。この記事の文脈で大事なのは、①の場所・人だけでなく、②の構造そのものが変わるという点です。

全国から参加します。クラスメイトは北海道から九州まで、いろいろな地域の子です。横須賀市の同級生と同じクラスになることは、ほとんどありません。8〜10人の少人数・異年齢クラスなので、「同学年のなかで自分の位置を確保する」という競技そのものがありません。授業は月100コマから選びます。時間割が上から決められているのではなく、受けたいものを選んで参加します。カメラも音声もオフのまま参加できます。「まず見ているだけ」から始められます。

メタバース校舎の基本データ
  • 平日毎日開校。月100コマのリアルタイム授業から選べます(アーカイブ授業500本以上)
  • 8〜10人の少人数×異年齢クラス。担任がつき、週2回のクラス会議・ホームルームがあります
  • 顔も声も出さずに参加できます。チャットだけの参加から始められます
  • 在籍校はそのまま。出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています(最終判断は在籍校)
  • 費用は月額25,443円(教育費23,760円+施設利用料1,683円)。年払いなら教育費が月あたり19,800円。入学金33,000円は初月のみ

横須賀市から通いやすいNIJINアカデミーのリアル教室に、鎌倉市の「鎌倉深沢校」があります。所在地は鎌倉市深沢(幼児教室みらい塾内)で、湘南モノレール「湘南深沢」駅から徒歩1分。対象は小学生・中学生で、開校日は毎週月曜日の10時〜15時です。鎌倉の自然・歴史・文化をフィールドにした活動や、創作活動、英語、音楽などに取り組むと紹介されています。

もうひとつ、横浜市泉区の「横浜泉校」は相鉄線「弥生台」駅から徒歩1分で、毎週木曜日の10時〜15時に開いています(教室ページでは、現在は空きが出しだいの案内とされています)。ふだんはメタバース校舎で授業を受け、週1回だけ教室に通うといった組み合わせもできます。教室に行かない日は、横須賀市の自宅からメタバース校舎に参加できます。

出典:NIJINアカデミー鎌倉深沢校/NIJINアカデミー横浜泉校(2026年9月確認)

出典:NIJINアカデミー 学費・プラン/全国のリアル教室一覧(2026年9月確認)

タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。教室でうまく話せない子も、グループに入れない子も、場所が変われば別の顔を見せます。変わる必要があるのは子どもではなく、その子に合う場のほうかもしれません。

絵の具で色をぬる子どもたち

NIJINアカデミーの雰囲気を見る

感覚の過敏さが理由で学校がつらくなったお子さんと、そのお母さんが「環境を変える」という答えにたどり着くまでの話です。越谷校に通うご家庭のインタビューです。

よくある質問

学校に行けている子でも入れますか。不登校の子のための場所ではないのですか。
学校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。NIJINアカデミーは「学校に行けなくなった子の受け皿」としてだけでなく、学び方の選択肢として使っていただけます。在籍校はそのままです。お子さんの状況に合うかどうかは、無料の説明会やLINEでご相談ください。
横須賀市の市立中学は、自分で選べますか。
横須賀市は住民登録上の住所により就学すべき学校を指定しています。「指定変更承認地域」に住んでいる場合は指定校を変更できます。それ以外で別の学校に通いたい場合は、保護者の申立てにより、教育委員会が承認基準に基づいて指定変更を認める場合があります。窓口は教育委員会 支援教育課(046-822-8480)です。
横須賀市の指定変更は、いつ申し立てますか。
新中学1年生は、12月初旬に届く就学通知書を受け取ってから(12月以降)申し立てられます。人間関係などの事情は、承認基準の「いじめのため転校を希望した場合」「不登校が明らかに予測される場合」「その他教育的配慮が必要な場合(性格、指導、環境等)」にあたるかどうかの相談になり、学校長の副申書が必要です。
横須賀市に住んでいて私立中学に通うと、授業料の補助はありますか。
神奈川県の「私立学校生徒学費緊急支援補助金」は、県内の私立中学校なども対象で、生計維持者の解雇などで家計が急変した世帯が対象です。申請は通っている学校を通じて行い、12月ごろに学校から案内があります。私立中学校の授業料を支援する国の制度はありません。
横須賀市から通えるNIJINの教室はありますか。
鎌倉市の「鎌倉深沢校」(湘南モノレール湘南深沢駅から徒歩1分、毎週月曜日10時〜15時)と、横浜市泉区の「横浜泉校」(相鉄線弥生台駅から徒歩1分、毎週木曜日10時〜15時)があります。メタバース校舎なら、横須賀市の自宅から参加できます。
中学受験の勉強と両立できますか。
できます。NIJINアカデミーの授業は月100コマから受けたいものを選ぶ形なので、塾の日は参加しない、といった調整がしやすい作りです。受験をするかどうかを決める前の段階から、併用して様子を見ているご家庭もあります。

まとめ

横須賀市の市立中学は、住民登録上の住所で指定校が決まり、12月初旬に就学通知書が届きます。小学校の顔ぶれがそのまま持ち上がりやすいからこそ、「私立に入れて環境を変えたい」という考えは、とても筋の通ったものです。市内には2校の私立中学があり、神奈川県の私立中の初年度納付金は平均1,008,884円です。

ただ、「環境を変える」には、①誰と過ごすかと、②どういう作りの場にいるか、の2つの意味があります。私立は①を確実に変えられますが、②は変わりません。そして横須賀市には、受験をしないで選べる道として、「いじめ」や「教育的配慮」の項目を含む指定変更の承認基準や、5施設7教室の相談教室があります。まずは支援教育課や教育相談に相談してみてください。

NIJINアカデミーは、①と②の両方が変わる場です。全国から集まる8〜10人の異年齢クラスで、授業を選んで参加します。在籍校はそのままで、受験の準備と並行して使うこともできます。

受験するかどうかを、今日決める必要はありません。決める前に、もうひとつの場所を見てから決めていただければと思います。

中学の選択肢を、
一緒に整理しませんか
希望者の出席認定率 97%メタバース+リアル教室在籍校はそのまま