学区の中学に行きたくないときの選択肢|私立受験・指定校変更・受験しない道を比較

学区の中学に行きたくないときの選択肢|私立受験・指定校変更・受験しない道

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小学校の同級生と、また同じ中学に進む。そのことを思うと、お子さんの表情が曇る。「学区の中学に行きたくない」という言葉を聞いて、受験をするべきか、それ以外の道はあるのか、調べ始めた方が多いと思います。

この記事では、受験する道と、受験しない道を、費用・時期・使える制度とあわせて並べます。公立中学の決まり方から、指定校変更や学校選択制、私立中学の費用、在籍校のまま使える場所までを、文部科学省などの公式情報をもとに整理しました。受験を勧める記事でも、止める記事でもありません。選ぶための地図です。

結論:「学区の中学に行きたくない」ときの選択肢
  • 受験しなくても、学区の外を選べる場合があります——指定校変更・区域外就学・学校選択制という仕組みがあり、可否は市区町村の教育委員会の判断です。窓口への相談が最初の一歩です
  • 私立中学は、顔ぶれから離れる有力な方法——学習費は年間の平均で私立1,560,359円・公立542,450円(令和5年度、文部科学省)。受験準備の期間と費用も見ておきます
  • 受験の有無とは別に、もうひとつの場所を持てます——在籍校のまま通える別の場所を、受験前・受験と並行・入学後のどの時期にも併用できます
  • 今日決める必要はありません——小6の秋〜冬は、教育委員会の案内と、学校ごとの募集要項を確かめる時期。決める前に、選択肢を並べて比べれば十分です
この記事でわかること
  • 公立中学が「住所で決まる」仕組みと、指定の通知の時期(学校教育法施行令)
  • 受験しないで学区の外へ進む3つの方法:指定校変更・区域外就学・学校選択制
  • 校内教育支援センター・教育支援センター・学びの多様化学校など、公立の中にある居場所
  • 公立中高一貫校・国立中・私立中学と、私立と公立の費用差
  • 5つの道の比較表と、小6の秋〜冬の進め方・相談先
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から900名を超える子どもたちが通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の知見も踏まえて構成しています。NIJINには、学校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。

「学区の中学に行きたくない」と感じたとき、まず整理したいこと

「学区の中学に行きたくない」。この言葉の中身は、ご家庭によってずいぶん違います。同じ小学校の同級生と、また3年間同じ教室で過ごすことへの重さかもしれません。クラスの中での立ち位置が固まってしまっていて、中学では一度リセットしたいのかもしれません。あるいは、お子さん自身は言葉にできていないけれど、朝の表情から「このまま上がるのは難しそうだ」と感じておられるのかもしれません。

どの場合も、小5〜小6の時点で動き始めるのは早すぎません。中学の入口は、いくつもあります。そしてそのうち、中学受験は選択肢のひとつです。受験しない道も、受験と並行して持てる道もあります。

まず、「環境を変える」という言葉を3つに分けてみます。何を変えたいのかが見えると、選ぶ道が絞られます。

「環境を変える」を分けて考える
何を変えたいのかで、選ぶ道が変わります

「学区の中学に行きたくない」の中身は、おおむね次の3つのどれか(または組み合わせ)です。

01
顔ぶれを変えたい

特定の同級生や、小学校の人間関係が持ち上がることがしんどい場合です。学区の外の学校に通う、私立に進む、といった道が合います。

02
集団の形を変えたい

同学年だけの大きな教室、決まった時間割、毎日の評価そのものが重い場合です。顔ぶれを変えても、この部分は残りやすくなります。

03
通う場所を増やしたい

学校は学校として、もうひとつ安心できる居場所が欲しい場合です。在籍はそのままで、別の場所を併用する道があります。

3つのうち、いちばん近いのはどれか。お子さんと一緒に、ゆっくり考えてみてください。

この記事では、公立中学の決まり方から、受験しない道、受験する道、そして併用までを、文部科学省などの公式な情報をもとに順番に整理します。

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公立中学は、どうやって決まるのか|就学校の指定と通知の時期

公立の中学校は、住んでいる市区町村の教育委員会が、どの学校に通うかを決めます。これは学校教育法施行令に書かれている仕組みです。

施行令第5条第2項は、市町村が設置する中学校(義務教育学校を含む)が2つ以上ある場合、市町村の教育委員会が、就学予定者の就学すべき中学校を指定しなければならないと定めています。通学区域(学区)は、自治体がこの「指定」を行うために定めているものです。

指定の通知にも時期があります。同じ第5条第1項は、保護者に対して翌学年の初めから2か月前までに入学期日を通知するよう定めています。4月入学なら、1月末ごろまでに「あなたの学校はここです」という通知が届く計算です。具体的な発送日は、市区町村によって違います。

「指定」のあとにも、変えられる仕組みがあります

施行令第8条は、市町村の教育委員会が相当と認めるときは、保護者の申立てにより、指定した中学校を変更できると定めています。これが「指定校変更」と呼ばれるものです。

第9条には、住んでいる市町村以外の学校に通わせたい場合の定めがあります。これが「区域外就学」です。受け入れる側の教育委員会の承諾を示す書面を添えて、住んでいる市町村の教育委員会に届け出ます。

ここで大事なのは、どちらも「相当と認めるとき」「承諾があるとき」という、教育委員会の判断を前提にした仕組みだということです。申し込めば必ず通るわけではありません。いっぽうで、制度としては用意されています。文部科学省は、市町村の教育委員会が変更できる場合の要件と手続を定めて公表しておく必要がある(学校教育法施行規則第33条)、と示しています。

つまり、「どんな場合なら変更できるのか」は、お住まいの自治体の教育委員会のページや窓口で確認できる形になっています。

出典:e-Gov法令検索「学校教育法施行令」/文部科学省「就学すべき学校の指定の変更や区域外就学について」(2026年10月確認)

受験しないで学区の外へ|指定校変更・区域外就学・学校選択制

受験をしないで学区の外の中学を選ぶ方法は、大きく3つあります。どれが使えるかは自治体によって違うので、まず仕組みを知っておくと窓口で話が早くなります。

指定校変更:同じ市町村の、別の公立中学へ

文部科学省は、指定校の変更が認められる事由として、「いじめへの対応」「通学の利便性」「部活動等学校独自の活動」などを理由とする場合のほか、市町村教育委員会が相当と認めるときを示しています。具体的な基準は、自治体ごとに定められ、公表されています。

文部科学省のこのページの例には、「友人関係」という言葉そのものは書かれていません。お子さんの状況が自治体の基準のどれに当たるのかは、事前に教育委員会へ相談して確かめるのが近道です。

区域外就学:ほかの市町村の公立中学へ

住んでいる市町村とは別の市町村の公立中学に通う方法です。受け入れる側の市町村の教育委員会が承諾し、住んでいる市町村の教育委員会と協議が整うことが前提になります。二地域居住や地方への移住の場面で使われることを想定して、通知(地方移住等に伴う区域外就学制度の活用について)も出ています。受け入れの条件は、市町村ごとにかなり違います。

学校選択制:あらかじめ「選べる」自治体

学校選択制は、就学校を指定するときに、あらかじめ保護者の意見を聴いたうえで決める仕組みです。文部科学省は、次のような型を整理しています。

  • 自由選択制——市町村内のすべての学校から、希望する学校を選べる
  • ブロック選択制——市町村内をブロックに分け、ブロック内の学校から選べる
  • 隣接区域選択制——従来の通学区域は残し、隣接する区域内の学校から選べる
  • 特認校制——従来の通学区域は残し、特定の学校だけは、通学区域に関係なく通える
  • 特定地域選択制——特定の地域に住む人について、学校の選択を認める

実施している自治体は全国の一部です。文部科学省の令和4年5月1日時点の調査では、学校選択制を実施している中学校等の設置者は195の教育委員会(15.6%)でした。「うちの市にはない」ことも多いので、まずは有無を確認してみてください。ある場合は、受付の時期や範囲が自治体ごとに決まっているので、早めに確認します。

窓口に聞く3つのこと
教育委員会に問い合わせるとき、この3つを聞くと整理できます

電話や窓口で、最初に確認しておくと話が進みやすい点です。

01
どの制度が使えるか

学校選択制、指定校変更、区域外就学のうち、お住まいの自治体で使えるものはどれかを聞きます。

02
どんな理由が認められるか

許可の事由と、理由を説明する書類があるかどうかを聞きます。いまのお子さんの状況を伝えて、当てはまるかを相談します。

03
いつまでに、何をするか

受付期間と、申立ての方法、必要な書類を聞きます。指定の通知の前後どちらで相談できるかも、あわせて確認します。

「受験せずに学区の外へ」は、自治体の制度しだい。最初の1本の電話が、いちばんの情報源になります。

出典:文部科学省「就学すべき学校の指定の変更や区域外就学について」/文部科学省「小・中学校における学校選択制等の実施状況について」/文部科学省「就学校の指定・区域外就学の活用状況調査(令和4年5月1日現在)」(2026年10月確認)

学区の公立中学のまま、過ごし方を変える|校内の居場所と相談先

学区の公立中学に在籍したまま、過ごし方を変える方法もあります。ただし、この章の仕組みはおもに、学校に行きづらさを感じている子のための支援です。「いまは学校に通えている」段階のお子さんは、対象にならない場合があります。実際に使えるかどうかは、お住まいの教育委員会や学校に聞いて確かめてください。

校内教育支援センター:学校の中にある居場所

学校内の空き教室などを使った部屋で、学校には来られるけれど教室には入りづらい子が過ごせる場所です。文部科学省の資料では、令和7年6月時点で、全国の公立小中学校の約59%に設置されています。進学先の中学に設置されているかどうかを、入学前に学校へ聞いておくと安心材料になります。

教育支援センター:教育委員会が開く、学校の外の場所

各地域の教育委員会などが開設する施設で、一人ひとりに合わせた個別の指導や相談を行います。令和6年度時点で全国に1,873か所あります。不登校の状態にあるお子さんの支援が中心です。

学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)

不登校児童生徒の実態に配慮した、特別の教育課程を編成して教育を行う学校です。文部科学省の資料では、令和8年4月現在、全国に84校が設置され、将来は全国で300校の設置を目指すとされています。対象は不登校の児童生徒なので、いま学校に通えているお子さんは対象にならないことがあります。学校の数も限られ、お住まいの地域にあるとは限りません。

スクールカウンセラー:保護者も相談できます

スクールカウンセラーは、児童生徒の心理に関する専門家として、学校に配置されています。文部科学省の資料では、相談できるのは児童生徒、保護者、教職員の三者とされています。「学区の中学に行きたくない」というお子さんの気持ちを、学校の中で受けとめる窓口のひとつです。

文部科学省の通知(不登校児童生徒への支援の在り方について)は、学校に戻ることだけを目標とせず、教育支援センター、学びの多様化学校、ICTを使った学習、フリースクールなど、さまざまな学びの場を選べるようにする考え方を示しています。学区の中学に進むとしても、「合わなかったときのもうひとつの行き先」を事前に知っておくことは、心の余裕につながります。

出典:文部科学省「教育委員会月報 2026年6月号」/文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)について」/文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業に関するQ&A」/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(2026年10月確認)

受験を選ぶ場合|公立中高一貫校・国立中学校・私立中学

受験を選ぶ場合は、受験先が3種類あります。学区の顔ぶれから離れられる点はどれも共通ですが、仕組みや合格までの道筋は違います。

公立中高一貫校

文部科学省によると、中高一貫教育は平成11年4月から導入が可能になった制度で、中等教育学校・併設型・連携型の3つの形があります。中等教育学校は、1つの学校として6年間を一体的に教育します。併設型は、同じ設置者の中学校と高校を、高校の入学者選抜を行わずに接続します。

公立の中等教育学校と併設型の中学校は、入学者の決定にあたって学力検査を行わないとされています。受験競争が過熱しないようにするためです。通学区域は、ふつうの公立中学とは別に、それぞれの学校が設けています。公立の場合、前期課程(中学の部分)の授業料はかかりません。選び方は自治体によって違うため、お住まいの地域の教育委員会で募集の有無と方法を確認します。

国立大学の附属中学校

国立大学に附属する中学校もあります。文部科学省の資料では、設置目的は、附属する大学・学部における児童・生徒の教育に関する研究に協力し、学生の教育実習にあたることとされています。入学者の選び方は学校ごとに違うので、各校の募集要項で確かめます。

私立中学

私立中学は、学校ごとに教育方針や校風、入試の形がちがいます。学区という考え方がないので、いろいろな地域から生徒が集まります。小学校の同級生と同じ学校になる可能性が低くなるのは、実際に大きな安心材料です。

受験をするかどうかは、お子さんの気持ちと、ご家庭の状況の両方で決めることです。私立には、環境を一新したいお子さんにとって、よい出会いになる学校がたくさんあります。いっぽうで、同学年だけの集団と決まった時間割、定期的な評価という構造は、学校の種類を変えても続くことが多いです。「何を変えたいのか」(第1章の3つ)と合わせて考えると、選びやすくなります。

出典:文部科学省「中高一貫教育の概要と設置状況」/文部科学省「中高一貫教育Q&A:種類・制度・入学に関すること」/文部科学省「国立の附属学校の概要(平成28年度)」(2026年10月確認)

私立中学の費用と、受験までにかかる時間

私立を考えるとき、いちばん現実的な話になるのが費用です。文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」で、中学生1人あたりの年間の平均額を見てみます。

  • 学習費総額——私立中学校 1,560,359円/公立中学校 542,450円
  • うち学校教育費(授業料・施設費・教材費など)——私立 1,128,061円/公立 150,761円
  • うち学校外活動費(塾や習い事など)——私立 422,981円/公立 356,018円

学習費総額で比べると、私立は公立のおよそ2.9倍、1年あたりの差は約102万円です。1年分の平均を単純に3年に置き換えると、私立で約468万円、公立で約163万円になります。これは全国の平均です。学費は学校ごとに幅があるので、気になる学校の募集要項で、入学金と授業料を直接見ておくと正確です。

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」(2026年10月確認)

受験までにかかる塾代と、時間

私立受験の準備には、塾の費用もかかります。中学受験の大手4塾(SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー)の場合、小4から小6までの3年間でおよそ233万円〜287万円とされています(季節講習・テスト代を含む試算)。受験料や入学手続き金は別です。

出典:ダイヤモンド教育ラボ「中学受験の大手4大塾の年間費用(料金)を比較」(2026年10月確認)

費用と同じくらい大切なのが、時間と気持ちの余裕です。受験を選ぶと、結果が出るまで、通塾とテストが続く日々になります。これが合うお子さんもいます。塾の中に居場所を見つけて、学校がしんどくても塾があるから持ちこたえた、という話もあります。いっぽうで、すでに人間関係で疲れているお子さんには、評価される場がひとつ増えることにもなります。

どちらが正しいということではありません。お子さんの様子を見ながら、「受験に向かう毎日を、この子は前向きに過ごせそうか」を考える材料にしてください。併願校の組み方によって進学先は変わり、結果によっては、離れたかった学区の中学に進むことも起こりえます。その場合に備えて、第3章の仕組みも頭の隅に置いておくと安心です。

決める前に、
もうひとつの選択肢を
希望者の出席認定率 97%メタバース+リアル教室在籍校はそのまま

受験の前でも、入学後でも|在籍校のまま「もうひとつの場所」を持つ

受験をするかどうかを決める前に、あるいは決めたあとでも、学校とは別の「もうひとつの場所」を持てる道があります。在籍校はそのままで、並行して通う使い方です。

NIJINアカデミーは、メタバース(バーチャル)校舎を中心にしたオルタナティブスクールで、全国から900名を超える子どもたちが通っています(2026年7月時点)。同じ小学校の同級生と同じクラスになる可能性は、ほとんどありません。小学校の人間関係から離れられる点は私立中学と共通で、受験は必要ありません。

メタバース校舎の基本データ
  • 8〜10人の少人数・異年齢クラス——同学年のなかで位置を確保する競技がありません
  • 授業は月100コマから選べます——アーカイブ授業は500本以上。平日は毎日開校しています
  • カメラ・音声オフで参加できます——「まず見ているだけ」から始められます
  • 在籍校はそのまま——公立中学に在籍したまま、私立に通いながら、どちらでも併用できます
  • 費用は月額25,443円(教育費23,760円+施設利用料1,683円)。年払いなら教育費が月あたり19,800円。入学金は33,000円です

使い方は、ご家庭ごとに違います。

  • 受験を決める前に——別の場の空気を知ってから、受験するかどうかを決める
  • 受験と並行して——塾のない日だけ参加するなど、量を調整しながら居場所を持っておく
  • 公立の学区の中学に在籍したまま——学校は学校として、もうひとつの場所を持つ
  • 私立に入ってから——合うかどうか心配なときの、もうひとつの選択肢にする

各地のリアル教室もあります(教室の一覧は公式サイトで確認できます)。メタバース校舎なら、自宅から参加できます。

出席扱いについて

出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています。ただし、これは学校に通えなくなったお子さんに関わる制度で、判断するのは在籍校(校長が教育委員会と連携して判断)です。文部科学省の通知は、不登校の児童生徒が学校外の施設で相談・指導を受けている場合に、校長が出席扱いにできると定めています。いま学校に通えているお子さんには、直接関わる話ではありません。

出典:NIJINアカデミー 学費・プラン/NIJINアカデミー 出席認定の仕組み/NIJINアカデミー 全国のリアル教室/文部科学省「学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(2026年10月確認)

5つの道を、5つの観点で比べる

ここまでの道を、5つの観点で並べてみます。どれか1つに決める必要はなく、組み合わせることもできます。

5つの道を比較
「学区の中学に行きたくない」ときの選択肢
学区の公立中指定校変更・区域外就学学校選択制私立中学NIJIN併用
顔ぶれから離れられる×△△○○
受験なしで進める○○○×○
費用の負担が小さい○○○×△
同学年だけの集団ではない××××○
対面の校舎・部活動がある○○○○△

○=あてはまる △=一部 ×=あてはまらない / ※一般的な傾向。指定校変更・区域外就学は教育委員会の判断、学校選択制は実施する自治体のみ。顔ぶれは選ぶ学校・範囲によって△になる。対面教室は一部の地域のみ。費用は2026年10月時点の公表情報。

表のとおり、一つの道ですべてが揃うことは少なく、「顔ぶれ」「受験」「費用」「集団の形」「対面の場」のどこを大切にするかで、選ぶ道が変わります。

たとえば、顔ぶれから離れることが最優先なら、私立中学や、もうひとつの場所の併用が当てはまります。受験の負担を避けたいなら、指定校変更・学校選択制・併用が検討の範囲に入ります。費用を抑えたいなら、公立の仕組みの活用です。組み合わせることもできます。たとえば、「学区の公立中学に在籍し、指定校変更を相談しながら、もうひとつの場所も持っておく」といった形です。

どの道にも、それぞれ「得意なこと」があります。比べるのは、優劣をつけるためではなく、お子さんに合う組み合わせを見つけるためです。

小6の秋〜冬の進め方と、相談できる場所

最後に、小6の秋から冬にかけての進め方を、順番に整理します。急いで決める必要はありません。ここでは「何を、いつ確かめておくと選べるか」だけをまとめます。

  1. お子さんと「何を変えたいか」を話す第1章の3つ(顔ぶれ・集団の形・通う場所)のうち、近いものを聞いてみます。うまく言葉にならなくても、「このままでいいか」と聞くだけで十分です。
  2. 教育委員会のページや窓口で、制度を探すお住まいの市区町村名に、「就学校 変更」「区域外就学」「学校選択制」を加えて探します。変更できる場合の要件と手続は、教育委員会が定めて公表することになっています。窓口は、学校教育課や学務課などの名前の部署が多いです。
  3. 学校の先生、スクールカウンセラーに相談するスクールカウンセラーは、保護者からの相談にも応じます。学校の中で、お子さんの様子を一緒に見てもらえます。
  4. 受験を考えるなら、募集要項を学校ごとに見る出願期間、試験日、入学金・授業料は学校ごとに違います。説明会や見学の日程も、各校の公式サイトで確認します。
  5. 指定の通知の時期を意識する公立中学の指定は、翌学年の初めから2か月前までに通知されます。指定の変更は、指定をしたあとの手続きですが、受付や相談の時期は自治体ごとに違うので、早めに問い合わせておくと慌てません。
  6. もうひとつの場所も見ておく受験するかどうかを決める前に、学校とは別の場の空気を知っておくと、判断が落ち着きます。

相談できる窓口

  • 教育委員会(学校教育課・学務課など)——指定校変更・区域外就学・学校選択制・教育支援センターの入口です
  • 在籍小学校の先生・スクールカウンセラー——保護者も相談できます
  • 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)——文部科学省の電話相談で、悩んでいる子どもや保護者がいつでも相談できます

夜中に不安が大きくなったときも、ひとりで抱えなくてかまいません。

出典:e-Gov法令検索「学校教育法施行令」/文部科学省「就学すべき学校の指定の変更や区域外就学について」/文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業に関するQ&A」/文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」について(2026年10月確認)

よくある質問

中学受験をしないで、学区の外の中学に通えますか。
制度としては、指定校変更(同じ市町村内の別の公立中学)、区域外就学(ほかの市町村の公立中学)、学校選択制(実施する自治体のみ)があります。いずれも、可否は市区町村の教育委員会の判断です。お住まいの自治体で使える制度と受付の時期は、教育委員会のページや窓口で確認できます。
「小学校の友達関係がつらい」という理由で、指定校変更はできますか。
文部科学省のページでは、いじめへの対応、通学の利便性、部活動など学校独自の活動を理由とする場合のほか、市町村の教育委員会が相当と認めるときに変更できると示しています。「友人関係」という言葉そのものは例に書かれていませんので、お子さんの状況が自治体の基準に当たるかどうかは、教育委員会へ事前に相談するのが確実です。
受験の結果によって、学区の中学に進むことになった場合はどうなりますか。
併願の組み方によって進学先は変わりますが、学区の公立中学に進む場合でも、指定校変更の相談、学校選択制の有無の確認、校内教育支援センターやスクールカウンセラーの活用、学校外の場所の併用など、使える道は残っています。受験前にこれらを知っておくと、結果にかかわらず落ち着いて動けます。
私立中学と公立中学では、費用はどれくらい違いますか。
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」では、中学生1人あたりの年間の学習費総額の平均は、私立1,560,359円、公立542,450円です。学校教育費は私立1,128,061円、公立150,761円、学校外活動費は私立422,981円、公立356,018円でした。調査の原文はこちらです。
学校に通えている子でも、NIJINアカデミーに入れますか。
在籍校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。在籍校はそのままです。学校に行けなくなった子の受け皿としてだけでなく、受験の前や私立に通いながらの、もうひとつの場所としても使えます。お子さんに合うかどうかは、無料の説明会やLINEでご相談ください。
スクールカウンセラーには、保護者だけでも相談できますか。
文部科学省の資料では、スクールカウンセラーの相談対象は児童生徒、保護者、教職員とされています。保護者からの相談にも応じます。まずは在籍小学校の先生を通じて、相談の予約の方法を聞いてみてください。

まとめ

「学区の中学に行きたくない」という気持ちは、わがままでも、気にしすぎでもありません。公立中学は住所で決まる仕組みですが、そこから動ける制度も、法令の中にきちんと用意されています。

受験しない道には、指定校変更・区域外就学・学校選択制、そして公立の中にある居場所があります。受験する道には、公立中高一貫校・国立中・私立中学があります。どれにも得意なことがあり、組み合わせることもできます。大切なのは、「顔ぶれ」「集団の形」「通う場所」のうち、お子さんが何を変えたいのかを一緒に見つけることです。

小6の秋〜冬は、教育委員会の案内と、学校ごとの募集要項を確かめる時期です。ひとりで抱えず、教育委員会、学校の先生、スクールカウンセラーを頼ってください。

受験するかどうかを、今日決める必要はありません。決める前に、もうひとつの場所を見てから決めていただければと思います。

タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。どの道を選ぶ場合でも、お子さんが安心して力を出せる場所を、学校の内にも外にもいくつか持てるようにする。それがNIJINアカデミーの考え方です。中学の選び方に、ひとつだけの正解は必要ありません。

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