杉並区の私立小学校2校一覧|学費・転入編入と受験以外の選択肢【2026年最新】

杉並区の私立小学校|不登校の子の学びの場と費用

杉並区にある私立小学校は、東京都私学財団の一覧と各校の公式サイトで確認できた範囲で2校(立教女学院小学校・光塩女子学院初等科)で、どちらも女子校です。初年度に納めるお金は、公式の金額を足すと約117万円〜約140万円。転入・編入は2校とも「欠員が出たときだけ」で、5・6年生の募集はありません。区の公的な入口は「さざんかステップアップ教室」です。

この記事は、東京都私学財団・杉並区・東京都と各校の公式サイトで2026年10月に確認できた内容だけで作りました。確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし(要問い合わせ)」と書いています。偏差値や倍率、評判は載せていません。

結論:杉並区で私立小学校を調べるときの要点
  • 区内の私立小学校は2校、どちらも女子校——久我山の立教女学院小学校と、高円寺南の光塩女子学院初等科。共学や男の子が通える私立小学校は、中野区・練馬区・武蔵野市・三鷹市など近隣で探すことになります
  • 初年度の納付金は約117万円〜約140万円——入学金はどちらも30万円。授業料は年48万円と年64万8,000円です(年度と内訳は本文の表に)
  • 転入・編入は「欠員が出たときだけ」——立教女学院小学校は7月末と3月末の年2回、光塩女子学院初等科は3学期末。どちらも5・6年生の募集はありません
  • 公立のまま環境を変える道もあります——杉並区の指定校変更・区域外就学は、教育委員会が審査基準に基づいて認定の可否を決めます
  • 受験のいらない選択肢——区の「さざんかステップアップ教室」、民間のフリースクール・オルタナティブスクール、自宅から参加できるオンラインの学び場があります

杉並区で私立小学校を調べる前に、押さえておきたい3つのこと

1. 「いまの学校が合わない」から私立を調べるのは、自然な流れです

クラスの雰囲気が合わない、先生との関係がしんどい、朝になるとおなかが痛くなる。そんな日が続くと、「学校を変えたら楽になるのでは」と考えるのは、ごく自然なことです。環境を変えることを考えるのは、逃げでも甘やかしでもありません。お子さんに合う場所を探す、まっとうな動きです。

ただ、私立小学校は「入りたいときに入れる学校」ではありません。この記事では、杉並区の2校の事実を並べたうえで、私立への転入がむずかしいときに使える、ほかの道まで一緒に整理します。

2. 私立小学校の入口は、ほぼ「新1年生の入学試験」です

杉並区の2校は、どちらも毎年秋に新1年生の入学試験を行っています。2027年度入学の募集人員は、立教女学院小学校が女児72名、光塩女子学院初等科が女子80名(系列の幼稚園からの内部入学者を含む)です。

一方、2年生以降の途中から入る「転入・編入」は、在校生に欠員が出たときだけ行われる試験です。欠員がなければ、その回は試験そのものがありません。実際に、立教女学院小学校は公式サイトで「2026年7月の転編入学試験(9月入学)は欠員がないため行いません」と知らせています。

3. 杉並区内の2校はどちらも女子校。共学・男の子は近隣で探します

東京都私学財団の私立小学校一覧では、杉並区の学校として載っているのは2校だけで、2校とも女子だけを募集する学校です。男の子のご家庭や、共学を希望するご家庭は、区内には選択肢がありません。

そのため、後半で中野区・練馬区・三鷹市の私立小学校4校を「近隣」として別枠で紹介しています(一覧の2校には数えていません)。

【一覧表】杉並区の私立小学校2校|所在地・最寄り駅・初年度の納付金・転編入

東京都私学財団の「私立小学校」一覧に杉並区として載っている学校を、各校の公式サイトで確かめてまとめました。納付金は公式サイトに載っている項目を足したもので、年度は学校ごとに違います。

学校名所在地共学/女子最寄り駅初年度の納付金(公式の金額の合計)転入・編入
01 立教女学院小学校杉並区久我山女子校京王井の頭線 三鷹台駅 北口 徒歩1分約140万円(2027年度・予定)欠員時のみ年2回(7月末・3月末)。5・6年生は募集なし
02 光塩女子学院初等科杉並区高円寺南女子校東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅 徒歩7分約117万円(2025年度実施額)現1〜4年生で欠員時のみ(3学期末)。5・6年生は実施なし

※出典:東京都私学財団「私立小学校」一覧と各校の公式サイト(2026年10月確認)。立教女学院小学校の金額は入学金+学費+校納金(給食費を含む)の合計1,397,200円、光塩女子学院初等科は入学金+施設設備資金+授業料+教育充実費+その他(約5万円)の合計約117万円で、学校債(任意)とiPad本体代は含みません。金額は改定されることがあるため、出願前に各校の募集要項でお確かめください。

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杉並区の私立小学校の学費|初年度の納付金の内訳と、表の外でかかるお金

「私立小学校はいくらかかるのか」は、入学金と授業料だけを見ても分かりません。施設費や教育充実費、給食費、保護者の会の会費など、学校によって項目の名前も中身も違います。公式サイトに書かれている項目を、そのまま並べました。

項目立教女学院小学校(2027年度・予定)光塩女子学院初等科(2025年度実施額)
入学金300,000円300,000円(入学手続時)
授業料(年額)648,000円480,000円
教育充実費(年額)156,000円240,000円
施設にかかる費用施設設備費 144,000円施設設備資金 100,000円(入学手続時)
保護者の会など藤の会費 18,000円+入会金 10,000円(初年度のみ)その他 約50,000円(積立金、後援会費など)
給食費121,200円公式サイトに記載なし(要問い合わせ)
そのほか公式サイトに記載なし(要問い合わせ)学校債 1口50,000円(2口以上・任意)/iPad本体代が別途
受験料・入学検定料30,000円25,000円
上の金額の単純な合計(受験料・学校債・iPadを除く)1,397,200円約1,170,000円

※出典:立教女学院小学校「募集要項(2027年度 抜粋)」、光塩女子学院初等科「新一年生募集要項(2027年度生)」。光塩女子学院初等科は「いずれも2025年度実施額。2026年度・2027年度は一部変更の場合がある」と書かれています。合計は編集部が公式の金額を足したものです(2026年10月確認)。

表の外でかかるお金も、先に聞いておくと安心です

私立小学校では、上の納付金のほかに、制服や指定のかばん、教材、校外学習、通学の定期代などがかかるのが一般的です。ただし、杉並区の2校がそれぞれいくらかかるのかは、公式サイトでは確認できませんでした。説明会や学校見学で「初年度に、表の金額のほかに用意するお金はどのくらいですか」と聞いておくと、あとで慌てずにすみます。

もうひとつ大事なのは、2年目以降も毎年かかる金額です。入学金と、入学手続きのときだけ納める費用を除くと、立教女学院小学校は年に約109万円(学費948,000円+藤の会費18,000円+給食費121,200円)、光塩女子学院初等科は年に約77万円(授業料480,000円+教育充実費240,000円+その他約50,000円)が目安になります。6年間で考えると大きな金額なので、家計の見通しと合わせて考えてください。

補足

立教女学院小学校の公式サイトには「奨学金」のページがあります。条件や金額は年度によって変わることがあるので、気になる方は学校の案内を直接ご確認ください。

杉並区の私立小学校に、途中から入れる?|転入・編入の公式情報

いま小学2年生や3年生で、「来年度から私立に移れないか」と考えているご家庭に向けて、2校の転入・編入の決まりを公式サイトの記載どおりに整理しました。

項目立教女学院小学校光塩女子学院初等科
行われる条件定員に欠員が生じた場合のみ現1〜4年生の学年で欠員があった場合
時期年2回。7月末(9月入学)と3月末(4月入学)3学期末(4月1日からの転編入)
募集しない学年5・6年生は欠員が生じても募集なし5・6年生は転編入学を実施しない
直近の実施状況2026年7月の試験(9月入学)は欠員がないため実施なし2026年4月入学は第2・3・5学年(当時の1・2・4年生)で若干名を募集。学科試験は2026年2月14日
試験の内容公式サイトに記載なし(要問い合わせ)2026年度は第2・第3学年が国語・算数、第5学年が国語・算数・社会・理科。ほかに面接
知らせ方公式サイト「転編入学試験」のページ1月中旬までに公式サイトで実施予定を更新。事前に希望登録もできる

※出典:立教女学院小学校「転編入学試験」、光塩女子学院初等科「転編入学について」(2026年10月確認)。

転編入を考えるときに知っておきたいこと

表から分かるのは、転入・編入は「時期」と「学年」と「欠員」の3つがそろって、はじめて受けられる試験だということです。立教女学院小学校は「6年間のうち2年以上在籍していただくことが望ましい」という理由で、5・6年生の募集を行っていません。光塩女子学院初等科も、5・6年生は実施しないと明記しています。

つまり、高学年のお子さんが杉並区内の私立小学校へ移る道は、公式情報の範囲では開いていません。また、低学年・中学年でも、「いますぐ環境を変えたい」という気持ちと、試験の時期が合わないことがよくあります。学校がつらい状態が続いているなら、転編入の募集を待つあいだの居場所を、別に用意しておくほうが安心です(後半で紹介します)。

光塩女子学院初等科は、現1〜4年生で転編入を希望する方が事前に希望登録をしておける仕組みを用意しています。登録した方には、その年度内に試験を行う場合だけ学校から連絡が来る、と案内されています。

杉並区の私立小学校選びで、父と娘が学校案内を一緒に見る場面(イメージ)

杉並区の私立小学校2校を、1校ずつ|所在地・最寄り駅・学費・転編入

01 立教女学院小学校|三鷹台駅から徒歩1分、久我山にある女子校

杉並区の南西の端、久我山4丁目にある女子の小学校です。最寄りは京王井の頭線の三鷹台駅で、北口から徒歩1分。JR中央線の西荻窪駅南口から、関東バス「立教女学院行き」(乗車時間は約10分)でも通えます。

公式サイトの学校概要では、定員は432名。2026年4月現在の教員構成として、担任12名のほか、理科・算数・英語・音楽・図工・聖書などの専科教員、英語のネイティブ講師3名、カウンセラー2名が載っています。専科に「聖書」がある学校です。

2027年度の募集は第1学年 女児72名。出願はWebと郵送の両方が必要で、面接は2026年10月15日〜19日のいずれか1日、入学試験は11月3日の1日だけです。学費は年額で授業料648,000円、教育充実費156,000円、施設設備費144,000円(いずれも予定)です。

所在地
東京都杉並区久我山4-29-60
共学/女子
女子校(2027年度は第1学年 女児72名を募集)
最寄り
京王井の頭線 三鷹台駅 北口 徒歩1分/JR中央線 西荻窪駅南口から関東バス「立教女学院行き」約10分
学費
2027年度(予定):入学金300,000円/授業料648,000円/教育充実費156,000円/施設設備費144,000円/藤の会費18,000円・同入会金10,000円(初年度のみ)/給食費121,200円
転編入
定員に欠員が生じた場合のみ年2回(7月末=9月入学、3月末=4月入学)。5・6年生は募集なし
連絡先
03-3334-5102(代表)

出典:立教女学院小学校 公式サイト/募集要項/転編入学試験/アクセス(2026年10月確認)

02 光塩女子学院初等科|東高円寺駅から徒歩7分、高円寺南にある女子校

杉並区の東側、高円寺南2丁目にある女子の小学校です。最寄りは東京メトロ丸ノ内線の東高円寺駅(徒歩7分)と新高円寺駅(徒歩10分)、JR中央線・総武線の高円寺駅南口からは徒歩12分です。公式サイトには「土日祝祭日はJR中央線は高円寺駅に停車しません。JR総武線または東西線をご利用ください」という注意書きがあります。

公式サイトでは、教育の特色として共同担任制、教科専科制、倫理教育、外国語教育、日記指導、ICT教育が挙げられています。学校紹介のページには、スペインにルーツを持つ学校であること、「すべての人を大切にする人」に育つことを目指していることが書かれています。同じ法人に幼稚園と中等科・高等科があります。

2027年度生の募集は女子80名(光塩幼稚園・光塩日野幼稚園からの内部入学者を含む)。出願は2026年10月1日〜9日のWeb出願、児童テストは11月4日で、出願のときに午前か午後を選べます。保護者同伴の面接は3つの日程から選ぶ形です。

所在地
東京都杉並区高円寺南2-33-28
共学/女子
女子校(2027年度生は女子80名を募集。内部入学者を含む)
最寄り
東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅 徒歩7分・新高円寺駅 徒歩10分/JR中央線(快速)・総武線(各駅停車)高円寺駅南口 徒歩12分
学費
2025年度実施額:入学金300,000円/施設設備資金100,000円/授業料 年480,000円/教育充実費 年240,000円/その他 年約50,000円(積立金、後援会費など)/学校債1口50,000円(2口以上・任意)/iPad本体代が別途
転編入
現1〜4年生の学年で欠員があった場合に実施。時期は3学期末。5・6年生は実施なし。事前の希望登録ができる
連絡先
03-3315-1911(代表)

出典:光塩女子学院初等科 公式サイト/新一年生募集要項/転編入学について/アクセス(2026年10月確認)

【近隣】杉並区から通学を考えやすい、中野区・練馬区・三鷹市の私立小学校4校

ここからは杉並区の外にある学校です。上の一覧の2校には数えていません。東京都私学財団の一覧に載っている学校のうち、杉並区と隣り合う区や市にあり、公式サイトで所在地・最寄り・転編入の扱いを確かめられた4校を選びました。学費は各校の募集要項でご確認ください。

学校名(近隣)所在地最寄り(公式の表記)転入・編入についての公式の記載
宝仙学園小学校中野区中央東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線 中野坂上駅 徒歩7分「2026年度内実施 編入試験」は現在募集なし(2026年10月時点)
新渡戸文化小学校中野区本町公式のアクセスマップに東高円寺駅・中野駅からの所要時間を掲載(分数は図で案内)入試案内のページに「第1回転編入募集要項」を掲載。詳細は要問い合わせ
東京三育小学校練馬区関町南吉祥寺駅からバス約10分、武蔵関駅北口からバス約13分「東京三育小学校入口」下車5分転入・編入の希望者に、随時個別相談を行っている
明星学園小学校三鷹市井の頭京王井の頭線 井の頭公園駅から約10分/JR吉祥寺駅から徒歩約15分欠員が生じた場合のみ試験を実施。電話で確認

出典:宝仙学園小学校 募集要項・編入試験/新渡戸文化小学校 入試案内・募集概要/東京三育小学校 入学をご検討中の皆様へ/明星学園小学校 転入希望の方(2026年10月確認)

宝仙学園小学校は、募集要項に「男女共学2学級」と書かれている共学校です。東京三育小学校は、学校概要に「1学年1クラス(男女25名)・全6学年」とある小さな学校で、荻窪駅からのバスも案内されています。男の子のご家庭や共学を希望するご家庭は、このあたりから調べ始めると早く進みます。

武蔵野市にも、東京都私学財団の一覧に載っている私立小学校が3校あります。国立の小学校を含め、この記事で確かめていない学校については、各校の公式サイトで募集の有無をご確認ください。

転入・編入を考えるときの進め方と、学校見学で聞いておきたいこと

転編入は、募集が出てから動くと間に合わないことがあります。光塩女子学院初等科の2026年度の例では、要項の配布が1月5日〜30日、願書の受付が1月30日、学科試験が2月14日でした。1か月ほどのあいだに、書類・試験・面接が進みます。次の順番で準備しておくと落ち着いて動けます。

  1. お子さんの気持ちを先に聞く「学校を変えたい」のか、「いまのクラスがつらい」のか、「朝が苦しい」のか。理由によって、合う行き先は変わります。うまく言葉にならないときは、無理に聞き出さなくて大丈夫です。
  2. 公式サイトの転編入のページを、定期的に見る立教女学院小学校は7月末と3月末、光塩女子学院初等科は3学期末が目安です。光塩女子学院初等科は、希望登録をしておくと実施のときに連絡が届きます。
  3. 公開行事や説明会で、学校の空気を確かめる通学の道のり、朝の電車やバスの混み具合、校舎の雰囲気。お子さんと一緒に、実際に通う時間帯に行ってみると分かることが多くあります。
  4. いまの学校にも、早めに相談しておく転校を考えていることを伝えるかどうかは、ご家庭の判断で大丈夫です。ただ、別室で過ごすことやスクールカウンセラーへの相談は、転校を決めていなくても使えます。
  5. 募集が出なかったときの道も、同時に用意する欠員がなければ試験はありません。指定校変更、区の教室、フリースクールやオンラインの学び場を、並行して調べておくと気持ちが楽になります。
学校見学・説明会で聞いておきたい7つのこと
  • 今年度、転編入の試験は行われる見込みがありますか——欠員の有無は時期によって変わります
  • 試験の科目と面接の内容は——学年によって科目が違う学校があります
  • 初年度に、納付金のほかにかかるお金はどのくらいですか——制服、教材、校外学習、タブレットなど
  • 登校がむずかしい日があった場合、どんな支え方がありますか——保健室や別室、カウンセラーの体制
  • 途中から入った子は、クラスにどうなじんでいきますか——先生の関わり方を具体的に
  • 宗教の時間や行事は、どのくらいありますか——礼拝や宗教の授業がある学校では、先に聞いておくと安心です
  • 自宅からの通学時間で、通っている子はいますか——低学年は通学そのものが負担になることがあります
杉並区の私立小学校選びのイメージ|カフェラテとノートとメガネ(写真はイメージです)

学費・受験・通学が壁になるとき|4つの道を比べる

ここまで読んで、「うちは女の子ではない」「高学年だから募集がない」「年に100万円前後は続けられない」「試験の準備をする元気が、いまの子どもにはない」と感じた方もいると思います。私立小学校への転入は、環境を変える方法のひとつにすぎません。ほかの道と並べてみます。

比べる点公立のまま(指定校変更・区域外就学)私立小学校への転入・編入フリースクール/オルタナティブスクール(通う)オンラインの学び場
学校の籍移る先の区立小学校に変わる私立小学校に変わるいまの学校のままいまの学校のまま
入るための試験なし(教育委員会の審査)あり(欠員時のみ実施)ふつうはなし(面談・体験)ふつうはなし(体験・説明会)
始められる時期認定されたあと杉並区の2校は7月末・3月末・3学期末の試験のあと施設によるNIJINアカデミーは最短で翌月から
費用区立小学校なので授業料はかからない杉並区の2校は初年度 約117万〜約140万円施設による。東京都の助成(月額上限2万円)を使える場合があるNIJINアカデミーの例:月25,443円+初月のみ入学金33,000円
通学毎日通う毎日通う(電車・バスの場合も)週1日〜。施設による自宅から参加
考えやすいとき学校は通えるが、いまの学校・クラスがつらい教育方針に共感し、6年間通う見通しがある毎日の登校がむずかしく、安心できる居場所がほしい外に出ること自体がむずかしい。まず家から始めたい

※私立の金額はこの記事の一覧表、オンラインの金額はNIJINアカデミーの学費ページの金額(税込)です。東京都の助成は「フリースクール等利用者等支援事業」(令和8年度の申請受付は2026年5月27日〜2027年2月12日)で、対象になるかどうかは施設や要件によって変わります。

公立のまま環境を変える|杉並区の指定校変更と区域外就学

杉並区の区立小学校は、住所によって通う学校が決まっています。ただし区の公式サイトには、「特別な事情がある場合は、指定校変更の申立てをすることができます」と書かれています。教育委員会が「指定校変更審査基準」に基づいて審査し、認めるかどうかを決める仕組みです。

気をつけたいのは、基準に当てはまる理由があっても、受け入れ先の学校の状況などによって認められない場合があると明記されていることです。また、杉並区の外に住んでいる方が区立小学校に通う「区域外就学」は、教育委員会がやむを得ない事情だと認めた場合に限られます。どちらも、まずは教育委員会事務局の学務課学事係に相談するところから始まります。審査基準の全文は、区の公式サイトにPDFで公開されています。

出典:杉並区「新入学手続き」(指定校変更・区域外就学)(2026年10月確認)

杉並区の公的な支援|さざんかステップアップ教室・校内別室・ふれあいフレンド

杉並区は「不登校支援事業」として、いくつかの支えを用意しています。小学生に関係の深いものを、区の公式サイトの記載からまとめました。

さざんかステップアップ教室(教育支援センター・適応指導教室)は、不登校の状態にある区内の児童・生徒を対象に、小集団での学習や課外活動などを行う教室です。4つの教室があり、小学生は荻窪教室、小学5〜6年生と中学生は宮前教室が対象です(天沼教室・和田教室は中学生)。在籍している学校と情報を共有しながら支援する、と書かれています。開室の曜日や時間、申し込みの流れは、区の案内(PDF)か担当の係でご確認ください。

このほか、自分のクラスに入りづらい子が落ち着いて過ごせる校内別室、学生などの相談員が話し相手・遊び相手になるふれあいフレンド、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーがあります。校内別室とスクールカウンセラーは、在籍している学校が相談先です。

区は学びの多様化学校(高南中学校の分教室型、旧高円寺図書館に設置、令和10年4月開設の計画)の準備も進めています。中学校の分教室として計画されているもので、小学生がいま使える場所ではありません。

担当
杉並区教育委員会事務局 多様な学び支援課 学びとつながり推進係
場所
杉並区成田西2丁目24番21号 就学前教育支援センター内
電話
03-5929-9480
利用料
区の公式ページでは確認できませんでした(担当の係へお問い合わせください)

出典:杉並区「不登校支援事業」(2026年10月確認)

フリースクール・オルタナティブスクール|籍はいまの学校のまま、通う場所を足す

フリースクールやオルタナティブスクールは、いまの学校に籍を置いたまま、平日の昼間に通える場所です。入学試験はなく、面談や体験から始めるところがほとんどで、学年の途中からでも入れます。私立小学校の転編入を待つあいだの居場所としても使えます。

東京都には、フリースクール等に通う小・中学生の保護者に利用料を月額2万円まで助成する制度があります。令和8年度の申請受付は2026年5月27日から2027年2月12日までで、助成金は四半期ごとに支給されます。対象になるかどうかは施設や要件によるので、通う前に施設と事務局(03-6800-8763)に確かめてください。

通った日が在籍校で「出席扱い」になるかどうかは、在籍している学校の校長が判断します。通えば自動的に出席になるわけではないので、検討している段階で担任の先生に伝えておくと話が進みやすくなります。杉並区から通える施設は、関連記事の「杉並区から通えるフリースクール10選」にまとめています。

出典:東京都フリースクール等利用者等支援事業/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(2026年10月確認)

NIJINアカデミーという選択肢|私立小学校ではなく、いまの学校に「足す」場所です

NIJINアカデミーは、不登校の小学生・中学生のための、日本語で学べるオルタナティブスクールです。先にはっきりお伝えすると、私立小学校ではありません。入学しても学校の籍は変わらず、いまの小学校に在籍したまま、学びと居場所を足す形になります。卒業証書を出すのも、いまの在籍校です。

中心になるのは、自宅からアバターで通うメタバース校舎です。平日毎日開いていて、月100コマのオンライン授業から受けたいものを選べます。クラスは少人数(8〜10人)で担任の先生がつき、顔も声も出さずに、チャットだけ・見ているだけの参加から始められます。授業はあとから録画で見ることもできます。

費用は、メタバース通学が月額25,443円(税込。メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)で、初月のみ入学金33,000円がかかります。入学試験はなく、無料の体験説明会のあと、最短で翌月から入学できます。出席扱いについては、希望したご家庭のうち97%が在籍校で出席として認められています(最終的な判断は在籍校の校長が行います)。

杉並区の近くにあるリアル教室

NIJINアカデミーには全国52か所のリアル教室があり、週1日はリアル教室、ほかの平日はメタバース校舎という「ハイブリッド通学」も選べます。杉並区内にリアル教室はありません。教室ページで確認できた、近くの2教室は次のとおりです。

教室場所・最寄り開校日時費用・受け入れの状況
練馬石神井公園校練馬区石神井台3丁目/西武池袋線 大泉学園駅南口 徒歩15分、石神井公園駅北口からバス「石神井団地入口」下車 徒歩4分毎週水曜日 10時00分〜15時00分ハイブリッド通学プラン 月額46,943円/定員5名で、現在は空きなし(見学・相談は受付)
東京学芸大学内ラボ校小金井市・東京学芸大学構内/JR中央線 武蔵小金井駅または国分寺駅からバス約10分体験会は毎週水曜 9時30分〜14時30分(予定)対象は小学1年生〜中学3年生。体験会は参加無料。通常の費用は説明会で確認

出典:NIJINアカデミー 学費・プラン/全国のリアル教室一覧/練馬石神井公園校/東京学芸大学内ラボ校(2026年10月確認)

練馬石神井公園校は、教室ページに「練馬区、杉並区、中野区などから通いやすい場所」と書かれていますが、いまは定員がいっぱいです。杉並区から通うのが負担なとき、空きを待つあいだは、メタバース通学だけで始めるのが現実的です。

合うお子さん・合わないお子さん

どの学び場にも、合う・合わないがあります。正直に書きます。

NIJINアカデミーが合いやすいお子さん
  • 毎日の登校がむずかしく、まず家から人とつながりたい——カメラもマイクも使わない参加から始められます
  • 大人数の教室が苦手——少人数(8〜10人)のクラスで、担任の先生がつきます
  • 好きなことから学びを広げたい——月100コマの授業から、興味のあるものを選べます
  • 私立の転編入を待つあいだも、学びを止めたくない——試験はなく、最短で翌月から入れます
  • 在籍校との関係は保っておきたい——籍はそのままで、出席扱いの手続きも支援します
合わないかもしれない場合

毎日、校舎に通って同じクラスの友だちと過ごしたいお子さんには、オンライン中心の形はもの足りないかもしれません。中学受験に向けた受験指導を求めるご家庭にも向きません。校庭や体育館、給食といった学校の設備もありません。また、低学年のお子さんは、パソコンやタブレットの操作に慣れるまで、保護者の方の手助けが必要になることがあります。「学校そのものを変えたい」というご希望には、私立小学校への転入や指定校変更のほうが合っています。

まずは授業の様子を見てから考えたい方は、無料体験説明会の日程を見るからどうぞ。お子さんの参加は必須ではなく、保護者の方だけでも参加できます。

杉並区の私立小学校選びのイメージ|窓際の机と観葉植物(写真はイメージです)

よくある質問

杉並区に私立小学校は何校ありますか。
東京都私学財団の私立小学校一覧と各校の公式サイトで確認できたのは、立教女学院小学校(久我山)と光塩女子学院初等科(高円寺南)の2校です。どちらも女子校で、共学や男の子が通える私立小学校は区内にはありません。
杉並区の私立小学校の学費は、初年度にいくらかかりますか。
公式サイトの金額を足すと、立教女学院小学校が1,397,200円(2027年度・予定。入学金、学費、藤の会費、給食費の合計)、光塩女子学院初等科が約117万円(2025年度実施額。入学金、施設設備資金、授業料、教育充実費、その他の合計)です。光塩女子学院初等科は、このほかに任意の学校債とiPad本体代があります。制服や教材などの金額は公式サイトで確認できなかったため、説明会でお確かめください。
小学校の途中から、杉並区の私立小学校に転入できますか。
2校とも、欠員が出たときだけ転編入の試験を行います。立教女学院小学校は7月末(9月入学)と3月末(4月入学)の年2回、光塩女子学院初等科は3学期末です。欠員がなければ試験はありません。募集の有無は、各校の公式サイトの転編入のページでご確認ください。
5年生・6年生でも転入できますか。
杉並区の2校は、どちらも5・6年生の転編入を行っていません。立教女学院小学校は「5、6年生は欠員が生じても募集は行いません」、光塩女子学院初等科は「5、6年生につきましては転編入学を実施しません」と公式サイトに書いています。高学年で環境を変えたいときは、指定校変更、区のさざんかステップアップ教室、フリースクールやオンラインの学び場が現実的な選択肢になります。
男の子が通える私立小学校は、近くにありますか。
杉並区内にはありませんが、近隣では中野区の宝仙学園小学校(募集要項に男女共学と記載)や、練馬区の東京三育小学校(学校概要に男女25名と記載)などがあります。転編入の扱いは学校ごとに違い、宝仙学園小学校は2026年10月時点で編入試験の募集がなく、東京三育小学校は随時個別相談を行っています。
受験をしないで、学校の環境を変える方法はありますか。
あります。公立のまま通う学校を変える「指定校変更」は、特別な事情がある場合に申立てができ、杉並区教育委員会が審査基準に基づいて決めます。いまの学校に籍を置いたまま、区のさざんかステップアップ教室や校内別室、民間のフリースクール・オルタナティブスクール、オンラインの学び場を使う方法もあります。
杉並区の不登校の相談は、どこにすればいいですか。
区の不登校支援事業の担当は、教育委員会事務局 多様な学び支援課 学びとつながり推進係(電話 03-5929-9480)です。スクールカウンセラーや校内別室、スクールソーシャルワーカーについては、在籍している学校が相談先になります。
NIJINアカデミーは私立小学校ですか。
いいえ。NIJINアカデミーは、不登校の小学生・中学生のための、日本語で学べるオルタナティブスクールです。学校の籍はいまの小学校のままで、平日毎日開いているメタバース校舎に自宅から参加します。費用は月額25,443円(税込)で、初月のみ入学金33,000円がかかります。

まとめ

杉並区で私立小学校を調べるときの要点を、もう一度整理します。

1つめは、区内の私立小学校は2校で、どちらも女子校だということ。久我山の立教女学院小学校と、高円寺南の光塩女子学院初等科です。共学や男の子の場合は、中野区・練馬区・三鷹市など近隣の学校から調べます。

2つめは、初年度の納付金が約117万円〜約140万円であること。2年目以降も毎年、約77万円〜約109万円が目安になります。制服や教材など、表の外でかかるお金は説明会で確かめてください。

3つめは、転入・編入は欠員が出たときだけで、5・6年生は募集がないこと。「いますぐ」には動かせない道なので、待つあいだの居場所を別に用意しておくと安心です。

4つめは、受験のいらない道がいくつもあること。指定校変更、さざんかステップアップ教室、校内別室、フリースクール、そして自宅から参加できるオンラインの学び場です。

どの道が合うかは、お子さんによって違います。学校を変えることだけが答えではありませんし、変えないことが正しいわけでもありません。お子さんが「ここなら大丈夫そう」と思える場所を、ひとつずつ確かめていくことが、いちばんの近道です。

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