- 行き渋りと起立性調節障害の関係
- 「怠け」と間違えられやすい理由
- 気づきたいサインのチェックポイント
- 家庭で今日からできる工夫
- 学校に行きづらい時期の学びの選択肢
行き渋りの背景にある「起立性調節障害」とは
起立性調節障害(OD)は、自律神経の働きがうまく調整できず、起立時や朝の時間帯に立ちくらみ・めまい・動悸・強い倦怠感などが起こる体の病気です。10歳から16歳ごろの成長期に多くみられ、中学生の1割程度に症状がみられるともいわれています。夜は元気なのに朝は起き上がれない、午前中は特に調子が悪いといった特徴があり、本人の気力の問題ではなく、体の自律神経の不調が原因です。
行き渋りが続くお子さんの中には、「学校が嫌だから」ではなく、「体がついてこないから」行けなくなっているケースが少なくありません。この違いに気づけるかどうかで、その後の関わり方が大きく変わってきます。
起立性調節障害には、立ち上がったときに血圧がなかなか回復しないタイプや、脈拍が異常に速くなるタイプなど、いくつかのサブタイプがあるといわれています。症状の出方には個人差があり、軽症であれば数ヶ月で改善することもあれば、中等症・重症になると、学校生活に長期間影響が及ぶこともあります。だからこそ、「様子を見ていればそのうち治る」と自己判断せず、早めに医療機関で相談することが大切です。
「怠け」「甘え」と誤解されやすい理由
起立性調節障害は、見た目では分かりにくい病気です。夕方から夜にかけては症状が軽くなることが多いため、「元気なときは元気なのに、朝だけ起きられないのはおかしい」「本当はやる気がないだけでは」と、周囲だけでなく家族自身も疑ってしまうことがあります。
起立性調節障害は本人の意思や努力ではコントロールできない、自律神経の不調です。「甘え」という前提で叱咤激励すると、本人はより自分を責め、症状が悪化することもあります。まずは体の不調として受け止めることが、回復への第一歩です。
気づきたいサインのチェックポイント
- 朝はなかなか起き上がれないが、午後や夕方は元気になる
- 立ちくらみ、めまい、動悸がある
- 朝に頭痛や腹痛、吐き気を訴える
- 顔色が悪い、疲れやすい
- 学校の話になると体調不良を訴えることが増えた
これらのサインが重なって続く場合は、「気持ちの問題」と決めつけず、一度小児科や思春期外来を受診し、体の状態を確認することをおすすめします。診断や治療については、必ず医療機関にご相談ください。
家庭で今日からできる工夫
1. 「怠け」を疑わず、体調として受け止める
「また起きられないの」ではなく、「今日はしんどいんだね」と、まず体調不良として受け止める言葉かけに変えてみましょう。それだけで、お子さんの自己否定感はやわらぎます。
2. 起立時はゆっくりと
急に立ち上がるとめまいが起こりやすいため、横になった状態からゆっくり座り、座った状態からゆっくり立つよう促すことも、体への負担を減らす工夫のひとつです。
3. 「学校に行く/行かない」の二択にしない
調子の良い午後だけ学習に取り組む、体調に合わせて休む日を作るなど、柔軟な選択肢があることを伝えるだけでも、お子さんの安心感は大きく変わります。
4. 水分・塩分を意識してとる
起立性調節障害では、循環している血液量が少なくなりやすいことが指摘されています。医師の指導のもと、水分や塩分を普段より意識してとることを勧められる場合もあります。具体的な量や方法は自己判断せず、必ず主治医に確認しましょう。
入学を検討していたある保護者は、当時をこう振り返っています。「自由度が高い分、本当に続けられるのか、オンラインで人と関われるのか、半信半疑でした」。しかし実際に入学してみると、初日から「友達できたよ!」と笑顔で話す我が子の姿があり、少しずつ生活リズムが整い、元気と自信を取り戻していったといいます。
学びの選択肢としてのホームスクール・NIJINアカデミー
起立性調節障害のあるお子さんにとって、決まった時間に必ず登校するという前提そのものが、大きな負担になることがあります。そこで選択肢になるのが、自分の体調に合わせて学べるホームスクール・オンラインフリースクールという学び方です。
NIJINアカデミーは、oviceを使ったバーチャル校舎にいつでも入れるオンラインのオルタナティブスクールです。午前中の調子が悪い日は休み、午後から調子が良くなったタイミングで参加するといった、体調に合わせた柔軟な学び方ができます。カメラ・音声オフでの参加や、チャット・リアクションボタンでの参加も可能なので、「今日は起きられたけれど、まだ本調子ではない」という日でも、無理なくつながることができます。
また、在籍校との連携により、学習状況の共有を通じて出席として扱われるケースもあります(最終判断は在籍校によります)。希望する生徒の9割以上が在籍校の出席認定を得ている実績(2025年4月時点、株式会社NIJIN公式発表)もあり、「学校を休むこと」への不安を少しでも軽くする選択肢になります。1:1の専任サポート担任が伴走してくれる点も、体調の波がある時期には心強いポイントです。
タツロー校長(星野達郎氏)はYouTubeチャンネル「脱・学校のタツロー校長」で、不登校や発達特性に関するテーマを発信しています。気になる方はチャンネルもあわせてご覧ください。
よくある質問
まとめ
行き渋りの背景には、起立性調節障害という体の不調が隠れていることがあります。「怠け」「甘え」と決めつけず、まずは体調の問題として受け止め、必要に応じて医療機関に相談することが大切です。そのうえで、体調に合わせて学べるホームスクールやオンラインフリースクールという選択肢も、お子さんと一緒に考えてみてください。

NIJINアカデミーは、不登校・発達特性のある小中学生が安心して学べるオンラインフリースクールです。まずは雰囲気を知ることから。

