2学期の不登校・行き渋り|学校に行きたくない子を休ませる基準と見通し

二学期の不登校|学校に行きたがらない子を休ませる基準と見通し
公開日:2026年8月21日/最終更新日:2026年8月21日

二学期に入り、子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき、「休ませていいのか」「無理にでも行かせるべきか」の判断は、保護者にとって大きな悩みどころです。基準が曖昧なまま毎朝その場しのぎで判断していると、保護者自身も消耗してしまいます。この記事では、休ませるかどうかの判断基準と、その先の見通しをどう立てるかを整理して解説します。

この記事でわかること
  • 休ませるかどうかの判断が難しい理由
  • 休ませるかどうかを判断する具体的な基準
  • 休ませた後の見通しの立て方
  • 「様子見」を続けすぎないための目安
NIJINアカデミーの校外活動で笑顔を見せる不登校を経験した子どもたちオルタナティブスクールという選択肢

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二学期に不登校が増えやすい理由と、休み始めの2週間にできること

文部科学省の調査では、令和5年度に不登校だった小中学生は34万6,482人で、過去最多でした。なかでも二学期は、夏休みで崩れた生活リズムや、運動会・文化祭などの行事、学習内容の難しさが重なり、行き渋りや不登校が始まりやすい時期です。まずは、二学期につまずきやすい理由と、休み始めた直後の過ごし方を整理しておきましょう。

二学期に行き渋りが起きやすい理由

二学期に行き渋り・不登校が起きやすい理由
理由起きやすいこと家庭でできること
生活リズムの変化夏休み中の夜更かしで、朝起きられない起きる時間から少しずつ戻す。責めずに体調を優先する
行事の練習運動会・合唱・文化祭などで、集団行動や大きな音が続く行事の期間だけでも参加の仕方を学校と相談する
学習内容の難化一学期の積み残しがあると、授業についていけなくなるどこでつまずいているかを本人と一緒に確認する
人間関係の変化夏休みをはさんで、グループや関係が変わっている学校での様子を責めずに聞く。担任とも共有する
一学期からの疲れ一学期にがんばりすぎた疲れが、二学期に出てくる「休むこと」も回復の一部だと伝える

休み始めの2週間でやること

二学期に休み始めたときの2週間の過ごし方
時期やることポイント
1〜3日目しっかり休ませ、睡眠と食事を整える学校への欠席連絡は「体調不良のため」で十分
1週目落ち着いたタイミングで、本人の話を聞く理由を無理に聞き出さない。「話したくなったらでいい」と伝える
2週目担任と家庭での様子を共有し、今後の相談をする別室登校・短時間登校・オンライン学習などの選択肢も聞いてみる
2週目以降長引きそうなら、学校以外の相談先・学びの場も調べておく教育支援センター・スクールカウンセラー・フリースクールなど

二学期から使える学校以外の選択肢

二学期から使える学校以外の学びの場
選択肢特徴出席扱い
別室登校在籍校の保健室・相談室などで過ごす在籍校の出席になる
教育支援センター(適応指導教室)自治体が設置する公的な学びの場。多くは無料在籍校の校長の判断で出席扱いになることが多い
フリースクール民間の学びの場。活動内容や費用は施設ごとに異なる一定の要件を満たし、校長が認めれば出席扱いになる場合がある
オンラインスクール自宅から参加できる。朝起きられない子も参加しやすい一定の要件を満たし、校長が認めれば出席扱いになる場合がある

出席扱いの考え方は、文部科学省の通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」(令和元年10月)に示されています。利用を考えるときは、早めに在籍校へ相談しておくと安心です。

「休ませる」判断はなぜ難しいのか

「休ませる」という判断が難しいのは、正解が一つではないためです。休ませすぎると学校から足が遠のいてしまうのではという不安がある一方、無理に行かせ続けると心身の状態を崩してしまうリスクもあります。どちらの不安も的外れではなく、だからこそ保護者は毎朝揺れ動くことになります。大切なのは、その日その日の場当たり的な判断ではなく、あらかじめ基準を決めておくことです。基準があれば、判断そのものへの迷いや罪悪感を減らすことができます。

机に突っ伏して疲れた様子の子ども

休ませるかどうかの判断基準

次の基準を目安に、休ませるかどうかを整理してみてください。

状態目安となる対応
発熱・嘔吐など明確な身体症状がある休ませ、体調回復を最優先する
「消えたい」などの言葉が出ている休ませた上で、速やかに専門機関に相談する
強い不安・涙・パニックがあるが身体症状はない本人と相談し、部分登校や別室登校などの選択肢を提示する
気が進まないが、身体症状も強い不安もない短時間だけでも試してみることを提案し、本人の反応を見る

この基準はあくまで目安であり、絶対的なルールではありません。本人の様子を見ながら、家庭に合った基準に調整していくことが大切です。

母親と男の子が並んでタブレットの画面を見ている

休ませた後、見通しをどう立てるか

「今日休ませる」ことは決められても、「この先どうなるのか」という見通しが立たないことが、保護者の不安を大きくします。短期・中期・長期の3つの時間軸で考えると、今やるべきことが整理しやすくなります。

短期(1〜2週間)
体調と気持ちを落ち着かせることを最優先にします。無理に登校を再開させようとせず、まずは安心できる状態を取り戻します。
中期(1〜2か月)
部分登校、別室登校、フリースクールの見学など、負担の少ない形での関わりを少しずつ試していきます。
長期(学期〜年単位)
学校以外の学びの選択肢も含め、本人が安心して学び続けられる環境を、時間をかけて探していきます。

「いつまでに学校に戻れるか」という単一のゴールで考えるより、「今の段階では何を目指すか」を都度更新していく方が、家庭の負担も本人の負担も軽くなりやすい傾向があります。

「様子見」を続けすぎないための目安

「もう少し様子を見よう」は、状態が改善に向かっているうちは有効な判断ですが、変化のないまま様子見を続けると、家庭だけで抱え込む期間が長引いてしまうことがあります。次のような場合は、様子見から一歩進めて相談するタイミングと考えてください。

相談を検討したいタイミング
  • 休み始めてから2〜3週間経っても、状態に変化が見られない
  • 保護者自身が精神的に限界を感じ始めている
  • 本人が家庭内でも塞ぎ込むようになってきた
  • 「消えたい」など、心配なサインが出ている
実例

小学3年生のなっちゃんマンさんの母親は、学級崩壊気味のクラスで息子が音への苦手さを抱えていたことから、いくつものフリースクールを見学した末に、本人に合う環境を見つけました。「様子を見る」だけでなく、並行して情報収集や見学を進めておくことで、いざというときの選択肢が広がります。

笑顔の女の子
見通しが立たないときの選択肢として

NIJINアカデミーでは、無料のオンライン説明会で休ませる基準や見通しの立て方についてもご相談いただけます。まずはお気軽にご参加ください。

学校との連携で見通しを共有する

担任や学年主任、スクールカウンセラーと定期的に情報共有をしておくことで、学校側も家庭の方針を理解しやすくなり、無理な登校を求められることも少なくなります。「今は休ませる方針です」「別室登校なら可能か相談したいです」など、具体的な希望を伝えることが、学校との連携をスムーズにするポイントです。

NIJINアカデミーという選択肢

NIJINアカデミーは、バーチャル校舎を中心とした8〜10人の少人数制クラスで学ぶオンラインのオルタナティブスクールです。カメラ・音声をオフにしたままの見学参加もでき、本人の状態に合わせて負担の少ない形で人とのつながりを保つことができます。在籍校・教育委員会と連携し、学習状況の共有によって出席として扱われるケースもあり、希望する生徒の9割以上が出席認定を獲得しています(2025年4月時点、株式会社NIJIN公式プレスリリースより。最終判断は学校によります)。見通しが立たない時期の、中期的な選択肢の一つとしてご検討ください。

動画で見る

NIJINアカデミーの授業や校舎の様子を動画で紹介しています。

NIJINアカデミーの雰囲気が伝わる動画です。

よくある質問

休ませる基準を決めても、毎回迷ってしまいます。
基準を決めても迷うのは自然なことです。完璧に線引きしようとせず、「迷ったら休ませる」くらいの余裕を持った基準にしておくと、判断の負担が軽くなります。
休ませ続けると、学校に戻れなくなるのではと心配です。
休ませること自体が、学校に戻れなくなる直接の原因になるわけではありません。むしろ無理に行かせ続けて心身の状態を崩す方が、長期化のリスクを高めることがあります。
部分登校や別室登校は、学校に相談すれば必ず対応してもらえますか?
学校や地域によって対応状況は異なります。まずは担任やスクールカウンセラーに希望を伝え、可能な範囲を相談してみることをおすすめします。
見通しが立たないまま、何年も休ませることになったらどうしようと不安です。
先々のことを今すぐ全て決める必要はありません。短期・中期・長期で目標を分けて考え、今の段階でできることに集中することで、不安を少しずつ軽くしていくことができます。
「様子見」と「相談すべきタイミング」の境目がわかりません。
2〜3週間を目安に、状態に変化が見られない場合や、保護者自身が限界を感じ始めた場合は、相談するタイミングと考えてください。早めの相談で選択肢が広がることもあります。
夫婦で休ませる基準の考え方が違い、対応がバラバラになっています。
保護者間で対応が異なると、本人が混乱してしまうことがあります。事前に基準をすり合わせ、家庭としての方針を統一しておくことをおすすめします。
学校に「休ませています」と伝えると、責められるのではと不安です。
多くの学校では、家庭の状況を伝えることで、かえって配慮のある対応をしてもらえることが多いです。詳しい事情を話す必要はなく、簡潔な連絡で構いません。
きょうだいがいる場合、休ませる基準は同じにすべきですか?
きょうだいであっても、それぞれの特性や状態は異なります。同じ基準に固執せず、個別に状態を見ながら判断することをおすすめします。
休ませている間、学習面の遅れも心配です。
学習面については、休ませることと並行して、家庭でできる範囲の学習や、オンライン教材の活用を検討できます。学習の遅れは、状態が落ち着いてから十分に取り戻せることが多いです。
見通しを立てる際、誰に相談すればいいですか?
学校のスクールカウンセラー、教育支援センター、または不登校支援の経験がある民間団体など、複数の相談先を組み合わせることをおすすめします。一つの窓口だけに頼らず、視点を広げることが見通しを立てる助けになります。

まとめ

「休ませるかどうか」は、あらかじめ基準を決めておくことで、毎朝の判断の負担を減らすことができます。休ませた後は、短期・中期・長期で目標を分けて見通しを立て、2〜3週間経っても状態に変化がなければ、外部の専門機関に相談することも検討してください。家庭だけで抱え込まず、学校や支援機関と見通しを共有しながら進めることが、本人にとっても保護者にとっても負担の少ない道につながります。

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