- 不登校中、習い事は続けていいのか
- 習い事が「居場所」になっていることもある
- 好きなこと・得意なことを軸にした学びの場という選択肢
不登校中、習い事はやめるべき?

「学校に行けていないのに、習い事だけ行かせるのはおかしいのでは」という罪悪感を抱く保護者は少なくありません。しかし、学校と習い事は、本人にとってまったく別の場所であり、別の負荷であることが多いものです。学校がしんどくても、習い事には元気に行けるというケースは珍しくありません。
「学校を休んでいるなら、他の活動も休むべき」という考え方は、必ずしも本人のためになるとは限りません。習い事が本人にとって数少ない前向きな時間であれば、無理にやめさせる必要はないという見方もできます。「学校は休んでも、これだけは頑張れている」という事実そのものが、本人の自信につながっていることもあります。
「甘やかしでは」という周囲の声
祖父母や周囲から「学校を休んでいるのに習い事はさせるの」と言われ、板挟みになる保護者もいます。しかし、学校と習い事とでは求められるものも負荷の種類も異なるため、一律に判断できるものではないという理解が大切です。周囲の目を気にして本人の唯一の楽しみを取り上げてしまうと、かえって元気を取り戻す機会を失ってしまうこともあります。
| 本人の様子 | 考え方 | まず取れる選択 |
|---|---|---|
| 習い事の日は自分から準備する | 本人のエネルギーが残っている場 | そのまま続ける |
| 行くけれど帰ると消耗が激しい | 負荷が今の体力を超えている | 回数を減らす・見学だけにする |
| 行きたくないと言い出した | 学校と同じ「評価される場」になっている可能性 | 一度休会し、やめる判断は保留にする |
| 何も言わないが行かない日が増えた | 本人も理由が分からないことが多い | 期限を決めずに休み、席だけ残せるか教室に相談する |
「やめる」と「休む」は別の選択です。多くの教室には休会制度があり、席を残したまま数か月空けられることがあります。やめてしまうと再開のハードルが上がるため、迷っている段階では休会の可否を先に確認しておくと、あとで選び直せます。
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「学校は休むのに習い事には行く」のはなぜ?

周囲から「それなら学校にも行けるはず」と言われがちですが、学校と習い事では、子どもにかかる負荷の種類がまったく違います。同じ「外出」でも、消費するエネルギーが別物だと分かると、判断がしやすくなります。
| 比べる点 | 学校 | 習い事 |
|---|---|---|
| 滞在時間 | 6時間前後 | 1時間前後 |
| 人数 | 30人前後の集団 | 数人〜十数人 |
| 評価 | 成績・態度・提出物と多方面で評価される | その活動の中だけ |
| 予測のしやすさ | 時間割以外の出来事が多い | 毎回ほぼ同じ流れ |
| 逃げ場 | 抜けにくい | 早退しても目立ちにくい |
つまり、習い事に行けるのは「学校に行けるのに行かない」からではなく、負荷の量と種類が本人の今の状態に収まっているからと考えるほうが実態に近いことが多いのです。
習い事が「居場所」になっていることもある

学校に行けない期間は、日常の中で評価されたり、褒められたりする機会が大きく減ってしまいがちです。習い事の場は、そうした機会を保てる貴重な居場所になっていることがあります。学校以外に熱中できる場・評価される場を持っておくことは、自己肯定感を保つ助けになります。「学校ではダメだったけど、ここでは頑張れる」という経験の積み重ねが、次の一歩を踏み出す力につながることも少なくありません。習い事の先生やコーチが、学校の先生とは違う立場で本人を見てくれることも、心の支えになります。
NIJINアカデミーに通うたっぴー(中1)は、学校でお腹の痛みや不眠が続いた時期がありました。そこからプログラミングでの制作活動に出会い、画面の中で得意なことを見つけたことが、社会とのつながりを取り戻すきっかけになったといいます。「学校の勉強」ではない場所で得意なことを見つけたことが、自信の回復につながった一例です。
| 段階 | やること | 様子の見方 |
|---|---|---|
| 1. 回数を減らす | 週2回→週1回に | 疲れ方が変わるかを2〜3週間見る |
| 2. 参加の形を変える | 見学だけ/前半だけ参加 | 「その場にいる」ことは保てるか |
| 3. 休会する | 席を残して1〜3か月休む | 再開したいと本人が言うか |
学校のほうの「行きたくない」が始まった段階の記事はこちら。 行き渋りとは
習い事もやめて家で画面ばかり、という時間が増えたときはこちら。 子どものスマホ依存
NIJINアカデミーで自分らしさを取り戻した子どもたちと保護者が、自分の言葉で語ったインタビューです。
小1で不登校に|生徒インタビュー「学校っていう場所が、自分には合ってなかったっぽい」かなでさんが見つけた、爽やかな毎日
小6|生徒インタビュー「苦しいんだったらちゃんとみんなに言う」不登校を経験した僕が、そのままの自分でいられるようになるまで
中1の母|保護者インタビューオンラインスクールを選んで正解だったのか――悩み続けた母が見た、娘の変化
好きなこと・得意なことを軸にした学びの場という選択肢
もし今、習い事以外に打ち込めるものがなく、家で過ごす時間を持て余しているようであれば、学校を離れた子にとっての「新しい居場所」を探してみるのも一つの方法です。従来の「習い事」は稽古事や技能の上達を目的とするものが中心ですが、学校を離れた子にとっては、必ずしも上達そのものより、同じ興味を持つ仲間と安心してつながれることの方が大きな意味を持つ場合もあります。
NIJINアカデミーには、マインクラフトやポケモン、アートなど11のサークル活動があり、好きなことを軸に人とつながれる場が用意されています。
企業連携・社会共創プログラムを通じて、EDIXへの登壇や企業PR大使、放課後プロジェクト塾など、好きなことをそのまま社会と関わる機会につなげられる仕組みもあります。8〜10人の少人数制クラスと1:1の専任サポート担任により、本人の「好き」を見つけながら、無理のないペースで関わっていくことができます。カメラ・音声オフでの見学やチャットでの参加も可能なため、初めての場に緊張しやすい子でも、少しずつ関われる形から始められます。
NIJINアカデミーならではの学び方
NIJINアカデミーは、2021年度まで小学校教員を務めた星野達郎校長が、「学校では本来の姿を出せない子どもたち」と数多く出会った経験から立ち上げたオルタナティブスクールです。定期テストは行わず、担任の所見によるポートフォリオ評価で成長を可視化する仕組みも特徴で、検定・コンテスト入賞は全校ホームルームで表彰されるなど、得意なことが認められる機会も大切にされています。日本トップクラスの教師陣による対話的で子ども主体の授業も用意されており、一斉授業とは違う形で学びに触れられます。
出席認定を希望する生徒の9割以上が在籍校の出席認定を獲得しています(2025年4月時点、株式会社NIJIN公式プレスリリースより)。学習記録や在籍校との連携体制が、その背景にあります(最終判断は在籍校による)。好きなことに取り組んだ記録も、この学習記録の一部として積み重ねられます。
費用は、入学金33,000円、授業料は月払いで23,760円/月(年払いの場合19,800円/月、施設利用料1,683円/月別)です。既存の習い事と併用しながら通う生徒も多く、学校やリアル教室、放課後デイも含めて、「今の環境をやめる」のではなく「選択肢を増やす」形での利用もできます。
公的な学校の選択肢と比べたい方はこちら。 学びの多様化学校 デメリット
よくある質問
まとめ
不登校中の習い事は、やめさせるべきかどうかで一律に判断できるものではありません。習い事が本人にとって前向きな居場所になっているなら、無理にやめさせる必要はなく、むしろ好きなこと・得意なことを軸にした学びの場を、選択肢としてさらに広げていくことが、自信の回復につながります。「学校を休んでいるから他も我慢すべき」という考え方を一度手放し、本人が前を向ける場所を、これからも大切にしてみてください。


