小学校の人間関係を中学に持ち込みたくない|芦屋市の私立中学2校と環境の変え方

芦屋市の私立中学2校を比較|受験しない道・費用・指定校変更

小学校の同級生との関係が、このまま中学でも続くのがしんどい。芦屋市では、住んでいる町名によって精道・山手・潮見の3つの中学校区のどれかが決まり、同じ小学校の子の多くがそのまま同じ中学校に上がります。だから私立に入れて、顔ぶれごと変えてあげたい——そう考えて、この記事を開いた方も多いと思います。

この記事では、芦屋市で環境を変える方法を5つ、費用と結果が出る時期まで並べます。私立受験は有力な方法のひとつですが、それだけが方法ではありません。市の区域外就学の区分や、のびのび学級(適応教室)など、受験をしないで選べる道も、市や県の公式の情報をもとに確認していきます。

結論:芦屋市で私立中学を考えるときの要点
  • 芦屋市内の私立中学は2校——文部科学省「学校コード」で所在地を確認した学校の一覧と、費用の目安をまとめました
  • 費用は公立の約2.9倍——私立中学の年間学習費は平均1,560,359円(公立542,450円)。受験準備の塾代は小4〜小6で約233万〜287万円とされます
  • 私立で変わるのは「誰と過ごすか」——同じ年齢の30〜40人・固定の時間割という学校の「構造」は、公立でも私立でも変わりません
  • 受験せずに環境を変える方法もある——NIJINアカデミーは在籍校はそのままで、8〜10人の異年齢クラス、月100コマから授業を選べるメタバース校舎。出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています
この記事でわかること
  • 芦屋市の市立中学は町名で精道・山手・潮見の3校区に分かれ、区域外就学に「いじめや不登校等の問題で、指定校への就学が困難な場合」という区分があること
  • 芦屋市内の私立中学2校(芦屋学園・甲南)の特色と、芦屋学園の令和9年度入試の日程
  • 芦屋市教育委員会の評価指標で、中学校の不登校生徒の割合が令和元年度の5.4%から令和7年度の8.8%になっていること
  • 兵庫県の私立小中学校向けの支援は家計急変世帯への補助が中心で、私立中学の授業料を対象にした国の制度はないこと
  • 「環境を変える」の2つの意味と、私立で変わること・変わらないこと
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から累計1000名を超える子どもたちが通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の知見も踏まえて構成しています。NIJINには、学校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。「学校に行けなくなってから」ではなく、「行けているうちに別の場所も見ておく」という使い方をされているご家庭もあります。

「この子たちと、あと3年間同じ教室にいるのか」

芦屋市の市立中学校は、住んでいる町名によって、精道中学校・山手中学校・潮見中学校の3つの通学区域に分かれています。市の通学区域のページでは、小学校ごとに進む中学校が示されていて、精道中学校区は精道・宮川・打出浜の3小学校、山手中学校区は山手・岩園・朝日ケ丘の3小学校、潮見中学校区は潮見・浜風の2小学校です。つまり、いま同じ小学校に通っている子の多くが、そのまま同じ中学校に進む仕組みです。

指定された学校を変えられる例として、市は「調整区域」にお住まいの方の指定校変更を案内しています。ただし対象は大原町・上宮川町・業平町、前田町・清水町、陽光町8番20号といった限られた区域で、ページに示されている変更先は小学校です。ほとんどの家庭にとっては、町名で決まる中学校がそのまま進学先になります。

何もしなければ、いまの教室の顔ぶれの多くと、中学でも顔を合わせることになります。子どもが毎朝どんな顔で家を出ていくか、いちばん近くで見ているのは保護者です。「あと3年間、この関係が続くのか」と考えて動き出すのは、心配しすぎでも早すぎでもありません。ここから、芦屋市で取れる方法をひとつずつ見ていきます。

出典:芦屋市「通学区域」/芦屋市「小中学校一覧」(2026年9月確認)

中学に上がるとき、不登校は1.5倍に増えます

まず、保護者が感じている不安がデータとして裏づけられることを確認しておきます。

文部科学省の調査(令和6年度)によると、全国の不登校児童生徒数は学年が上がるごとに増え、小6で38,080人、中1で58,736人。小6から中1にかけて1年で20,656人、率にして52.1%の増加で、小1から中3までのどの学年の変わり目よりも大きな跳ね上がりです。

中学に上がると、教科担任制になって先生との関係が薄くなり、定期テストで順位がつき、部活動の上下関係が入ってきます。同じ調査では、不登校のきっかけとして「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が13.2%、「教職員との関係をめぐる問題」が15.6%挙がっています。

芦屋市教育委員会の「教育委員会の事務の点検及び評価報告書」(令和8年度、令和7年度対象)には、評価指標として「中学校における不登校生徒の割合」が載っています。数値は、令和元年度が5.4%、令和3年度7.0%、令和4年度7.7%、令和5年度7.9%、令和6年度9.0%、令和7年度8.8%です。令和元年度から令和7年度までに、3.4ポイント高くなっています。同じ報告書には「不登校へのケアと支援の充実」が生徒指導の施策方向として挙げられています。

出典:芦屋市教育委員会「教育委員会の事務の点検及び評価報告書」(2026年9月確認)

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」(2026年9月確認)

ここが大切

この数字は脅すためのものではありません。「中学に上がる前に手を打っておきたい」という判断は、遅すぎるどころか、むしろ早いということを確認するためのものです。多くのご家庭が動き出すのは、子どもが実際に行けなくなってからです。

芦屋市の中学受験と、市内の私立中学

芦屋市内には、芦屋学園中学校(六麓荘町)と甲南中学校(山手町)の2校の私立中学があります。兵庫県が公表している県内の私立中学は38校で、そのうちの2校が芦屋市にある形です。芦屋学園中学校は男女共学、甲南中学校は男子校です。甲南中学校は校名から神戸市の学校と思われることがありますが、学校の沿革によると、創立当初は神戸市岡本の甲南大学と同じキャンパスにあり、昭和38年に芦屋へ移転して現在に至っています。

芦屋学園中学校の令和9年度(2027年度)入試は、A日程が2027年1月16日(土)で午前と午後の2回、B日程が1月20日(水)、C日程が1月23日(土)、D日程が1月30日(土)、E日程が2月15日(月)と、年明けから2月中旬まで6つの日程があります。一般入試は国語・算数(各50分・各100点)と面接で、A日程の午前だけ、作文と面接の「自己推薦型」、英語と英会話を含む面接の「英語型」という特色入試も用意されています。このほか、2026年10月10日(土)には第1回入試説明会・プレテストが予定されています(要予約)。

芦屋市には、私立のほかに兵庫県立の芦屋国際中等教育学校もあります。ただし令和8年度の前期課程の募集は、外国人児童、帰国児童、留学等を目指す児童が対象で、募集人員は80人、選抜は個人面接と作文です。受験をするかどうかは家庭ごとにちがう判断です。周りの動きに合わせるより、お子さんにとって何を変えたいのかから考えるのが近道です。

出典:兵庫県「兵庫県内の私立学校」/兵庫県「中学校(38校)」/芦屋学園中学校「令和9年度 生徒募集要項(抜粋)」/芦屋学園「入試関連行事」/甲南高等学校・中学校「甲南の沿革・伝統」/兵庫県立芦屋国際中等教育学校「令和8年度 前期課程 募集要項」(2026年9月確認)

芦屋市の保護者が迷う3つのこと
芦屋市で中学の環境を考えるとき

私立を考え始めた芦屋市の保護者が、最初に引っかかりやすいのは次の3つです。

01
人間関係が持ち上がる不安

芦屋市の市立中学は、町名によって精道・山手・潮見の3校区のどれかに決まります。同じ小学校の顔ぶれが、そのまま同じ中学に上がりやすい仕組みです。

02
受験の費用と時間

芦屋学園中学校の令和9年度入試は、2027年1月16日から2月15日までの6日程で、入学金は300,000円です。受験準備と、入学後の学費をどこまで続けられるかが大きな判断材料になります。

03
合わなかったときの次の一手

私立には学区がありません。芦屋市ののびのび学級は、原則として芦屋市立小中学校に在籍する児童生徒が対象です。入る前に、合わなかった場合の行き先も家族で話しておくと安心です。

「私立に行けば解決するか」ではなく、「何を変えたいのか」から考えると迷いが減ります。
メガネとノートを置いた明るい机

「環境を変える」には、2つの意味があります

ここがこの記事のいちばん大事なところです。環境を変えるというとき、実は性質のちがう2つの軸があり、ほとんどの場合この2つは区別されずに語られています。

環境を変える2つの軸
学区の中学・私立中学・NIJINで何が変わるか
学区の公立中学私立中学NIJIN(オンライン)
① 場所・人が変わる(誰と過ごすか)×○○
② 構造が変わる(同学年だけ/時間割が固定)××○
対面の校舎・部活動がある○○×
受験なしで始められる○×○

○=変わる・ある ×=変わらない・ない / ※一般的な傾向。制度は2026年9月時点。

私立中学は、①を確実に変えられます。学区の同級生とは離れられる。新しい顔ぶれのなかで、もう一度やり直せる。これは本当に効きます。ただし②は私立でも変わりません。同じ年齢の子が30〜40人集まった教室に、決められた時間割で毎日いる。この構造そのものは公立でも私立でも同じです。

私立を選んで解決するケース

困りごとが「特定の誰か、特定のグループとの関係」にはっきりあるなら、私立中学はとても有効です。芦屋市の市立中学では同じ小学校の子の多くと一緒になりますが、私立ならいろいろな地域から生徒が集まるので、その関係から物理的に離れられます。新しい場所で、最初から自分の立ち位置を作り直せます。

芦屋市内の私立中学2校は、学校の形がちがいます。芦屋学園中学校は男女共学で、1947年に芦屋女子高等学校・中学校として発足し、2009年に現在の校名になりました。中学校は「わかる」「できる」を実感できる授業スタイルを掲げ、習熟度別の授業も行っています。甲南中学校は男子校で、「世界に通用する紳士」の育成を教育目標に掲げ、高校卒業生は内部推薦で甲南大学へ進学できます。男子校か共学か、校風、通学時間とあわせて比べて選べます。「あの子たちがいない場所なら、この子は元気にやれる」と保護者がはっきり言える場合は、私立受験は環境を変える確実な方法です。

出典:芦屋学園「沿革」/芦屋学園中学校「中学校」/甲南高等学校・中学校「甲南の沿革・伝統」/甲南高等学校・中学校「教育理念」/甲南高等学校・中学校「甲南大学紹介」(2026年9月確認)

場所を変えても、同じことが起きうるケース

困りごとが「同学年の集団のなかで自分の位置を作ること、そのもの」にある場合は、少し慎重に考えたほうがいいかもしれません。たとえば、こういうお子さんです。

  • 教室のざわざわした音や人の多さで、帰る頃には消耗しきっている
  • グループを作る場面(班決め、体育のペア、休み時間)がいちばんしんどい
  • 大人数のなかだと発言できないが、少人数や年下の子となら話せる
  • 「みんなと同じペース」で進むことに無理が出ている

こうした場合、顔ぶれが入れ替わっても、半年から1年ほどで似た構図が戻ってくることがあります。問題が「誰といるか」ではなく「どういう作りの場にいるか」にあるからです。そして私立の場合、合わなかったときの次の一手が限られます。学区がないので、転校するにはもう一度どこかを受け直すか、芦屋市の公立中学に入り直すことになります。

芦屋市の私立中学2校と、かかる費用

文部科学省の「学校コード」一覧(2026年5月20日更新)で、芦屋市内に所在地がある私立の中学校・中等教育学校は次の2校です。

芦屋学園中学校/甲南中学校

出典:文部科学省「学校コード」(2026年9月確認)。通信制や特定の対象者向けの学校を含む場合があります。募集状況は各校の公式サイトでご確認ください。

芦屋市内の私立中学の費用は、学校が公表している情報で確認できます。芦屋学園中学校は、令和9年度の募集要項(抜粋)で、入学金300,000円、検定料20,000円を示しています。全国平均では、文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」で、私立中学校に通う子どもの学校教育費は年間1,128,061円、そのうち授業料は458,018円でした。公立中学校の学校教育費は150,761円です。

助成について、兵庫県の「令和8年度私立小中学校等の家計急変世帯への修学支援事業補助制度」では、月額28,000円(年額336,000円)が支給されます。対象は小学校・中学校・中等教育学校前期課程の全学年で、失業や倒産など家計の急変により授業料の負担が困難になった世帯で、申請は在籍する学校に直接行います。兵庫県の授業料軽減補助は、私立高等学校の生徒向けの制度として案内されています。

高校には国の就学支援金がありますが、私立中学の授業料を対象にした国の支援制度はありません。国は平成29年度から令和3年度まで、年収400万円未満かつ資産保有額600万円以下の世帯の私立小中学生を対象にした「実証事業」を行いましたが、すでに終了しています。家計急変にあたらない世帯では、中学3年間の授業料は家庭の負担になります。受験準備の塾代も含めて「続けられるかどうか」まで家族で話しておくと、あとで慌てずに済みます。

出典:芦屋学園中学校「令和9年度 生徒募集要項(抜粋)」/文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」/兵庫県「令和8年度私立小中学校等の家計急変世帯への修学支援事業補助制度」/兵庫県「兵庫県内の私立学校」/文部科学省「私立小中学校等に通う児童生徒への経済的支援に関する実証事業について」(2026年9月確認)

全国の平均では、文部科学省の令和5年度「子供の学習費調査」で私立中学校に通う子ども1人あたりの年間の学習費総額は1,560,359円(塾・習い事などの学校外活動費422,981円を含む)。公立中学校は542,450円で、およそ2.9倍です。3年間では私立で約468万円になります。

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」(2026年9月確認)

受験までの塾代と、1年半という時間

私立中学に進むまでには、受験準備の費用もかかります。中学受験の大手4塾(SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー)の場合、小4から小6までの3年間でおよそ233万円〜287万円とされています(季節講習・テスト代を含む試算)。受験料や入学手続き金は別です。

出典:ダイヤモンド教育ラボ「中学受験の大手4大塾の年間費用(料金)を比較」(2026年9月確認)

費用と同じくらい大事なのが時間です。いま小5のお子さんの場合、受験の結果が出るのは2028年の1〜2月、小6なら2027年の1〜2月です。その間、通塾と定期的なテストによる順位づけが続きます。これが合うお子さんもいます。塾に自分の居場所を見つけて、学校がしんどくても塾があるから持ちこたえた、という話は珍しくありません。ただ、すでに人間関係で消耗しているお子さんにとっては、評価される場が1つ増えることでもあります。

もうひとつ。中学受験では、第一志望に合格するのは3割程度と言われます(公的な統計はなく、塾や受験メディアでよく語られる経験則です)。併願をしっかり組めば進学先そのものは確保できますが、結果によっては、離れたかった学区の中学に進む可能性もあります。そのときに何を用意しておくかも、受験を決める前に考えておく価値があります。

私立に決める前に、
もうひとつの選択肢を
希望者の出席認定率 97%メタバース+リアル教室在籍校はそのまま
緑の丘が広がる晴れた風景

私立以外に、芦屋市で環境を変える方法があります

私立受験のほかにも、芦屋市には学区の顔ぶれから離れたり、学校とは別の居場所を持ったりする公的な仕組みがあります。まず知っておきたいのが、市の区域外就学の区分です。

区域外就学:「いじめや不登校等の問題で、指定校への就学が困難な場合」という区分があります

芦屋市の「通学区域」のページには、「次のような特別な事由がある場合には、申し出により指定校以外の学校への就学が認められる場合があります」として、願出の種類が表で示されています。そのひとつが「いじめや不登校等の問題で、指定校への就学が困難な場合又は病気や身体的理由により指定校への就学が困難な場合」です。対象学年は全学年、許可期間は「その理由の存続する期間」、添付書類は「学校長の副申書」と理由を証明する書類(申立書、病気等の場合は診断書等)とされています。

また、いずれの場合も「保護者の責任のもと、通学上の安全が確保できる場合に限ります。原則として、毎年申請が必要です」と明記されています。学校長の副申書が必要なので、友人関係のしんどさがこの区分にあたるかどうかは、まず在籍校に状況を伝え、市の窓口に確認するところからになります。

のびのび学級(適応教室)と、カウンセリングセンター

打出小槌町の打出教育文化センター2階にあるのびのび学級(芦屋市教育委員会適応教室)は、「原則として、芦屋市立小中学校に在籍する児童生徒で、不登校または不登校傾向の児童生徒」が対象で、利用には所属校の学校長の認可が必要です。開室は月曜から金曜の9時30分から14時30分(長期休業中を除く)で、教育相談、学習活動、体験学習などを行っています。市は、のびのび学級を「指導要録上出席扱いとすることができる不登校児童生徒を対象とした通所施設等」のひとつとして案内していて、「不登校児童生徒を支援する民間施設を活用した学習活動を行なった場合の指導要録上の出欠の取扱い等についてのガイドライン」も公表しています。

相談の入り口としては、芦屋市カウンセリングセンター(電話相談は月・水・金の11時から16時、面接相談は月・水・金の12時から16時で事前予約)があり、子どもの日常生活で気になること、不安なことを相談できます。直通は0797-23-5998です。

私立中学に進む場合の手続き

私立中学に進む場合も、市への手続きがあります。市の「通学区域」のページでは、「私立小中学校または国公立大学の附属学校等に就学する場合」が区域外就学の願出の種類に入っていて、全学年・卒業までで、入学許可証明書または在学証明書を添えます。転校手続きのページにも、私立・国立校に通う場合は教育委員会管理課学事係への届出が必要と書かれています。

就学や区域外就学のことは教育委員会教育部教育統括室 管理課学事係(0797-38-2085)に、不登校の相談やのびのび学級のことは教育委員会教育部学校教育室 学校支援課(0797-38-2143)に相談するところから始められます。

出典:芦屋市「通学区域」/芦屋市「小・中学校の転校手続き」/芦屋市「のびのび学級(芦屋市教育委員会適応教室)」/芦屋市「不登校に悩む子どもたちの支援について」/芦屋市「カウンセリングセンター」/芦屋市「教育に関する相談」(2026年9月確認)

芦屋市で取れる選択肢を、並べます

ここまでの方法を、芦屋市で実際に選べるかどうかで並べます。どれか1つに決める必要はなく、組み合わせることもできます。

芦屋市で取れる選択肢を比較
芦屋市で環境を変える選択肢
学区の公立中学指定校変更私立中学NIJIN(併用可)
小学校の顔ぶれから離れられる×△○○
受験なしで始められる○○×○
費用の負担が小さい○○×△
同学年だけの集団ではない×××○
対面の校舎・部活動がある○○○×

○=あてはまる △=一部 ×=あてはまらない / ※一般的な傾向。指定校変更・区域外就学は認められた場合。費用・制度は2026年9月時点。

NIJINアカデミーは、ほかの選択肢と両立できます。学区の公立中学に在籍したまま併用することも、私立に通いながら使うこともできます。「受験するかどうかを決める前に、もうひとつの場を見てから決められる」——これがこの選択肢の実用的な意味です。

受験しないで、環境を変えるという方法

NIJINアカデミーは、メタバース(バーチャル)校舎を中心としたオルタナティブスクールです。全国から累計1000名を超える子どもたちが通っています。この記事の文脈で大事なのは、①の場所・人だけでなく、②の構造そのものが変わるという点です。

全国から参加します。クラスメイトは北海道から九州まで、いろいろな地域の子です。芦屋市の同級生と同じクラスになることは、ほとんどありません。8〜10人の少人数・異年齢クラスなので、「同学年のなかで自分の位置を確保する」という競技そのものがありません。授業は月100コマから選びます。時間割が上から決められているのではなく、受けたいものを選んで参加します。カメラも音声もオフのまま参加できます。「まず見ているだけ」から始められます。

メタバース校舎の基本データ
  • 平日毎日開校。月100コマのリアルタイム授業から選べます(アーカイブ授業500本以上)
  • 8〜10人の少人数×異年齢クラス。担任がつき、週2回のクラス会議・ホームルームがあります
  • 顔も声も出さずに参加できます。チャットだけの参加から始められます
  • 在籍校はそのまま。出席扱いを希望した生徒の97%が在籍校で出席として認められています(最終判断は在籍校)
  • 費用は月額25,443円(教育費23,760円+施設利用料1,683円)。年払いなら教育費が月あたり19,800円。入学金33,000円は初月のみ

芦屋市から近いNIJINアカデミーのリアル教室は、神戸市中央区の新神戸校です。所在地は神戸市中央区旗塚通5丁目2-12(杉野ビル1F)で、阪急神戸線「春日野道」駅から徒歩7分、神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩7分、毎週金曜日9:30〜14:30に開校しています。対象は小学1年から中学3年(高校生は相談可)で、定員5名の少人数です。ダンスや服づくり、アクセサリー、音楽体験、ものづくりなど、「好き」から学べる環境です。

リアル教室に通わない日も、メタバース校舎なら芦屋市の自宅から参加できます。授業は月100コマ以上から受けたいものを選ぶ形で、NIJINの案内にも在籍校との併用ができるとあります。在籍校に通いながら放課後や休みの日に様子を見る、塾のない日だけ参加する、といった使い方もできます。

出典:NIJINアカデミー新神戸校/NIJINアカデミー「NIJINアカデミーとは」(2026年9月確認)

出典:NIJINアカデミー 学費・プラン/全国のリアル教室一覧(2026年9月確認)

タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。教室でうまく話せない子も、グループに入れない子も、場所が変われば別の顔を見せます。変わる必要があるのは子どもではなく、その子に合う場のほうかもしれません。

ピアノの横で寄り添う親子

NIJINアカデミーの雰囲気を見る

学校に通えなくなった中学1年生が、学びとクライミングを両立するようになるまでの話です。

よくある質問

学校に行けている子でも入れますか。不登校の子のための場所ではないのですか。
学校に通いながら併用しているお子さんも在籍しています。NIJINアカデミーは「学校に行けなくなった子の受け皿」としてだけでなく、学び方の選択肢として使っていただけます。在籍校はそのままです。お子さんの状況に合うかどうかは、無料の説明会やLINEでご相談ください。
芦屋市で、指定された学校以外の市立中学に通うことはできますか。
芦屋市の区域外就学の願出には「いじめや不登校等の問題で、指定校への就学が困難な場合又は病気や身体的理由により指定校への就学が困難な場合」という区分があり、全学年が対象で、許可期間は「その理由の存続する期間」です。添付書類は学校長の副申書と理由を証明する書類で、原則として毎年申請が必要です。窓口は教育委員会管理課学事係(0797-38-2085)です。
私立中学に進む場合、市への手続きは必要ですか。
芦屋市の「通学区域」のページでは、私立小中学校に就学する場合も区域外就学の願出の種類に入っていて、入学許可証明書または在学証明書を添えます。許可期間は卒業までです。詳しくは教育委員会管理課学事係(0797-38-2085)にご確認ください。
兵庫県に、私立中学の授業料の助成はありますか。
兵庫県には、失業や倒産などで家計が急変した世帯向けの「私立小中学校等の家計急変世帯への修学支援事業補助制度」があり、月額28,000円(年額336,000円)が支給されます。申請は在籍する学校に行います。私立中学の授業料を対象にした国の支援制度はありません。
芦屋市から通えるNIJINの教室はありますか。
神戸市中央区の新神戸校(阪急神戸線「春日野道」駅から徒歩7分、毎週金曜日)があります。メタバース校舎なら、芦屋市の自宅から参加できます。
中学受験の勉強と両立できますか。
授業は月100コマ以上から受けたいものを選ぶ形なので、塾のある日は参加を控えるなど、量を調整できます。受験するかどうかを決める前に「別の場の空気を知っておく」ための使い方もできます。

まとめ

芦屋市では、市立中学は町名によって精道・山手・潮見の3校区のどれかに決まります。だからこそ「私立に入れて環境を変えたい」と考えるのは自然なことです。市内には芦屋学園と甲南の2校の私立中学があり、特定の誰かとの関係から離れることが目的なら、私立中学は確実に効きます。

ただし、私立で変わるのは「誰と過ごすか」で、同学年だけの集団や決まった時間割という「構造」は変わりません。お子さんのしんどさがどちらから来ているのかを見きわめることが、受験を決める前にいちばん大事な作業です。

芦屋市には、「いじめや不登校等の問題で、指定校への就学が困難な場合」を含む区域外就学の区分、のびのび学級(適応教室)、カウンセリングセンターといった公的な選択肢もあります。そしてNIJINアカデミーは、在籍校はそのままで、どの選択肢とも組み合わせて使えます。

受験するかどうかを、今日決める必要はありません。決める前に、もうひとつの場所を見てから決めていただければと思います。

中学の選択肢を、
一緒に整理しませんか
希望者の出席認定率 97%メタバース+リアル教室在籍校はそのまま