楽しい夏休みの終わりが近づくと、少しずつ表情が曇る。「学校、行きたくないな」。そんな言葉が、お子さんの口から出てくることがあります。
夏休み中は元気に過ごしていたのに、2学期が近づくにつれて、お腹が痛くなったり、なんとなく元気がなくなったり。その姿を見て、「このままで大丈夫かな」「学校に戻した方がいいのかな」と悩まれる保護者の方も多いと思います。この記事では、鎌倉のフリースクール・NIJINアカデミー鎌倉深沢校の教室長が、「学校に戻る/戻らない」の二択にしない向き合い方をお伝えします。あわせて、鎌倉深沢校の概要、見学までの流れ、ご家庭で今日からできることもまとめました。
- 二択にしなくていい——「学校に戻る/戻らない」を急いで決めるより先に、その子が安心して過ごせる場所があることが大切です。
- 気持ちが動くのを待つ——安心できる時間が増えると、「ちょっとやってみようかな」という気持ちが生まれてきます。
- 次の一歩は、その子に合った形で——学校へ戻る子もいれば、新しい学び方を選ぶ子もいます。どちらも大切な一歩です。
- 鎌倉深沢校は週1日から通える居場所——毎週木曜日の10時〜15時、定員8名の少人数で、小学1年生〜中学3年生が対象です。
この記事は、鎌倉深沢校の教室長が、夏休み明けの「学校に行きたくない」という気持ちにどう向き合うかを綴ったものです。NIJINアカデミーは、不登校の小中学生のためのオルタナティブスクールです。全国どこからでも参加できるメタバース校舎と、週1から通えるリアル教室を組み合わせて学べます。
夏休み明け、「学校に行くのが不安」と感じたら
長い休みのあいだ、子どもたちは自分のペースで過ごしています。朝はゆっくり起きて、好きなことに時間を使って、家族と過ごす。その生活から、時間割どおりに動く毎日へ切り替わるのが、2学期の始まりです。
だから、夏休みの終わりが近づくと、表情が曇ってくる子がいます。「学校、行きたくないな」という言葉は、わがままではなく、不安を伝えるサインとして出てくることが多いものです。
言葉より先に、体や様子に出ることもある
夏休み中は元気だったのに、2学期が近づくとお腹が痛くなる。なんとなく元気がなくなる。こうした変化は、言葉にしづらい気持ちが体や様子に表れている場合があります。
一般的には、次のような変化が見られることがあります。あくまで目安として、お子さんの様子と照らし合わせてみてください。
- 夜になると口数が減る、寝つきが悪くなる
- 朝、起きるのに時間がかかるようになる
- お腹や頭が痛いと言うことが増える
- 学校の話題になると、話をそらしたり黙ったりする
- 宿題や持ち物の準備に、なかなか手がつかない
当てはまるものがあっても、すぐに何かを決める必要はありません。なお、体の不調が続くときは、まず小児科などの医療機関に相談することも選択肢のひとつです。
保護者の「どうしよう」も、自然な気持ち
お子さんの様子が変わると、保護者の方も不安になります。「休ませたら、このまま行けなくなるのでは」「背中を押した方がいいのでは」。どちらの気持ちも、お子さんを大切に思うからこそ出てくるものです。
全国の不登校の小中学生は34万人を超えています(文部科学省の調査)。同じように悩んでいるご家庭は、決して少なくありません。まずは、ひとりで抱えこまなくていいということを知っておいてください。

「学校に戻る/戻らない」の二択にしなくていい
ここからは、鎌倉深沢校 教室長の原 祥子がお伝えします。
「学校に行けるようにすること」だけをゴールにしなくてもいいと、私は思っています。
まず大切なのは、その子が安心して過ごせる場所があることです。
少し休んだり、好きなことをしたり、誰かと話したりしながら、「ここなら大丈夫」と思える時間を少しずつ増やしていく。その中で、「ちょっとやってみようかな」「明日はこれをしてみたいな」という気持ちが生まれてくることを、大切にしたいと思っています。
そして、その子に合った「次の一歩」を一緒に探していきたいと思っています。
二択で考えると、親子ともに苦しくなりやすい
「戻るか、戻らないか」だけで考えると、毎朝が判定の時間のようになってしまいます。行けた日は○、行けなかった日は×。そうなると、お子さんも保護者の方も、休んでいるあいだ気持ちが休まりません。
二択をいったん脇に置くと、見えるものが変わってきます。「今日は何をして過ごそうか」「どんなときに表情がやわらぐかな」。問いが変わると、家の中の空気も少し変わります。
NIJINアカデミーは、学校に戻ることを目的にしていません。戻ることも、戻らないことも、どちらも否定しません。在籍校はそのままで参加でき、学校との併用もできます。「決めてから動く」のではなく、「安心できる場所を持ちながら考える」ことができます。
図解:「次の一歩」を一緒に探すまでの3段階
安心から次の一歩までの流れを、3つの段階にまとめました。
順番を飛ばさず、その子のペースで進みます。
休む時間、好きなことをする時間を大切にします。
「やってみようかな」が生まれるまで、急ぎません。
その子に合ったペースで、次を考えます。
3つの段階を、もう少しくわしく
1つめは、安心できる時間を増やすこと。休むことや好きなことをする時間は、遠回りに見えるかもしれません。けれど、気持ちが張りつめたままでは、新しいことに目を向ける余裕は生まれにくいものです。まずは「何もしなくても、ここにいていい」と感じられる時間をつくります。
2つめは、気持ちが動くのを待つこと。「そろそろ何かしてみたら?」と声をかけたくなる時期です。ここで大人が先回りすると、せっかく芽生えかけた気持ちがしぼんでしまうことがあります。「やってみようかな」は、本人の中から出てきたときにいちばん力を持ちます。
3つめは、次の一歩を一緒に探すこと。次の一歩は、人によって違います。好きな活動に1時間だけ参加してみる。週に1日、家の外で過ごしてみる。オンラインで授業をのぞいてみる。大きな一歩である必要はありません。
この3段階は、一度進んだら終わりではありません。行ったり来たりしながら進むのがふつうです。調子の出ない日があっても、それは後戻りではなく、また1つめの段階に立ち寄っているだけだと考えてみてください。
家庭で今日からできること|夏休み明けの声かけと過ごし方
「二択にしない」関わり方を、ご家庭の場面に置きかえてみます。ここで紹介するのは一般的な例です。お子さんの様子に合わせて、できそうなものから取り入れてみてください。
| 場面 | つい言いがちな声かけ | こう変えてみる(一例) |
|---|---|---|
| 「学校行きたくない」と言われた | 「どうして?理由を言って」 | 「そっか、行きたくないんだね」と、まず言葉をそのまま受け取る |
| 朝、お腹が痛いと言う | 「昨日は元気だったでしょ」 | 「つらいね。今日はどうしたい?」と本人に聞いてみる |
| 休んだ日、家でゲームをしている | 「休んだのに遊ぶの?」 | 好きなことで気持ちが落ち着く時間として、いったん見守る |
| 明日のことを聞きたい | 「明日は行けるよね?」 | 「明日のことは、明日の朝に考えよう」と先の約束を求めない |
| 少し元気が出てきた | 「じゃあ来週から行こう」 | 「何かやってみたいこと、ある?」と気持ちを聞く |
理由を聞き出すより、気持ちを受け取る
「どうして行きたくないの?」と聞いても、はっきりした答えが返ってこないことはよくあります。本人にも、うまく言葉にできない場合が多いからです。理由がわからなくても、「行きたくない気持ちがある」ことは受け取れます。
家の中に「安心できる時間」をつくる3つの工夫
教室長の言う「ここなら大丈夫」と思える時間は、家庭でもつくることができます。
- 学校の話をしない時間を決める——食事のあいだなど、短い時間で構いません。
- 好きなことを一緒に楽しむ——上手にできるかどうかより、同じ時間を過ごすことを大切にします。
- 小さな「やってみたい」を書きとめる——すぐ実行しなくても大丈夫です。出てきたこと自体が前向きなサインです。
全部を一度にやる必要はありません。ひとつ試して、合わなければやめる。そのくらいの気軽さがちょうどいいと思います。
鎌倉のフリースクールとして大切にしたいこと
NIJINアカデミー鎌倉深沢校は、そんな「もうひとつの居場所」になりたいと思っています。
勉強だけではなく、好きなことに取り組んだり、人と話したり、ときには教室の外に出て、地域と関わったり。子どもたち一人ひとりの「できること」や「好きなこと」を一緒に見つけながら、その子らしい学びをつくっていきます。
勉強だけにしぼらず、その子の「できること」「好きなこと」から始めます。
夢中になれることが、安心と自信の入り口になります。
定員8名の少人数。無理なく関われる距離感です。
ときには教室の外に出て、鎌倉のまちとつながります。
少人数だから、一人ひとりの様子がよく見える
鎌倉深沢校の定員は8名です。大人数の中では声をあげにくい子も、顔ぶれが決まった少人数の場なら、少しずつ相手を知っていくことができます。スタッフも、その日の表情や体調に合わせて関わり方を変えられます。
NIJINアカデミーのリアル教室は、全国52か所にあります。アート・体操・プログラミング・農園など、教室ごとに特色があるのが特徴です。鎌倉深沢校も、そのひとつとして、週1日から通える場所になっています。
その段階から相談できます
まだ何も決まっていなくて大丈夫です。LINEでスタッフがお話をうかがいます。
週1日のリアル教室と、メタバース校舎を組み合わせる
鎌倉深沢校の開校日は、毎週木曜日です。「週1日だけで足りるのかな」「ほかの日はどう過ごせばいいのかな」と感じる方もいるかもしれません。
NIJINアカデミーには、全国どこからでも参加できるメタバース校舎があります。アバターで登校し、カメラ・音声オフ、チャットやリアクションだけの参加もできます。リアル教室とオンラインは併用できるので、木曜日は教室へ、ほかの日は自宅からメタバース校舎へ、という組み合わせも選べます。
オンラインにも、クラスと担任がいる
メタバース校舎では、8〜10人の少人数・異年齢のクラスで過ごします。ホームルームやクラス会議、体育もあります。授業は対話的で、現役・元教員などの教師陣が担当します。
さらに、1対1の専任サポート担任が伴走します。教員経験や不登校経験などを持つスタッフです。定期テストはなく、担任の所見による学びのポートフォリオで成長を記録していきます。
学習面では、AI型学習ドリル「navima」が使い放題です。小学1年生から中学3年生までの内容を、学び直しも先取りも自分のペースで進められます。
学びの場を比べてみる
夏休み明けに考えられる選択肢を、一般的な傾向として表にまとめました。どれが正解ということではなく、お子さんの今の状態に合うかどうかの目安としてご覧ください。
組み合わせて使うこともできます。
| 在籍校の別室・保健室登校 | 自宅学習のみ | NIJINアカデミー | |
|---|---|---|---|
| 学校の校舎に入らずに参加できる | × | ○ | ○ |
| 同年代の仲間と関われる | △ | × | ○ |
| 顔や声を出さずに参加できる | × | ○ | ○ |
| 週1日から始められる | △ | ○ | ○ |
| 専任の担任が伴走する | △ | × | ○ |
| 毎日通える校庭・給食がある | ○ | × | × |
○=対応 △=一部・学校による ×=非対応 / ※一般的な傾向です。実際の対応は学校・ご家庭ごとに異なります。
NIJINアカデミーには、毎日通える校庭や給食はありません。そのかわり、自宅からでも仲間や担任とつながれる環境があります。
また、希望者の出席認定率は97%です(在籍校の出席扱い。最終判断は在籍校の校長が行います)。在籍校との関係を保ちながら、学びを続けることができます。
その子に合った「次の一歩」を一緒に
私は、「学校に行けるようにすること」だけをゴールにはしたくありません。
その子が安心して過ごし、少しずつ自信を取り戻し、「また何かやってみたい」と思えること。
その先に、学校へ戻る子もいれば、新しい学び方を選ぶ子もいる。どちらも、その子にとって大切な一歩だと思っています。
2026年9月、鎌倉に新しい学びの居場所ができます。
「学校に行くのが少し不安」「学校以外の選択肢も知っておきたい」という段階でも大丈夫です。まずは親子で、鎌倉深沢校を見に来てください。
「知っておく」だけでも、気持ちは軽くなる
すぐに通うと決めなくても構いません。「いざというときに行ける場所がある」と知っているだけで、親子ともに気持ちの余裕が生まれることがあります。選択肢を持っておくことは、学校に通い続ける場合にも支えになります。

鎌倉深沢校の概要とアクセス
鎌倉深沢校の基本情報です。湘南モノレールの湘南深沢駅から徒歩1分の場所にあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開校場所 | 神奈川県鎌倉市常盤62-1 波形住建ビル3F(幼児教室みらい塾) |
| 開校曜日 | 毎週木曜日 |
| 開校時間 | 10時〜15時 |
| 定員 | 8名 |
| 対象 | 小学1年生〜中学3年生 |
| 交通 | 湘南モノレール「湘南深沢駅」より徒歩1分/JR藤沢駅・JR鎌倉駅より江ノ電バス「深沢」下車徒歩3分 |
| 電話番号 | 090-7628-3896 |
| メールアドレス | nijinacademy.kamakura.fukasawa@gmail.com |
| 公式Instagram | @nijinacademy.kamakura.fukasawa |
鎌倉市、逗子市、藤沢市、茅ケ崎市などの近隣にお住まいの方にお越しいただいています。
少人数制で定員がありますが、現在も受け付けています。お早めにチェックしてみてくださいね。
最新の教室情報はこちら:NIJINアカデミー全国のリアル教室一覧
見学・個別説明会から通い始めるまでの流れ
「入学する前に、実際の様子を知りたい」という方のために、見学・体験会を受け付けています。見学・体験会は、毎週月・火・木・金曜日を中心に随時受け付けています。開校日は毎週木曜日ですが、見学やご相談は別日でも可能です。
- まずは情報を見る・質問する鎌倉深沢校の教室ページや公式Instagramで雰囲気を確認します。気になることは、メールや電話、LINEで気軽に聞いてみてください。
- 個別説明会に申し込む無料の個別説明会で、お子さんに合った過ごし方を一緒に考えます。「まだ迷っている」という段階で構いません。
- 親子で見学・体験する実際の教室を見て、お子さん自身が「ここならどうかな」を感じてみます。午前中だけの参加から試すこともできます。
- 通い方を相談する週1日から通えます。体調や気持ちに合わせて、無理のない形を一緒に考えます。
教室ページはこちらです:鎌倉深沢校公式ホームページ
見学のとき、見ておくとよいポイント
見学では、プログラムの内容だけでなく、お子さんの表情にも目を向けてみてください。一般的には、次のような点が判断の目安になります。
- 教室に入ったとき、お子さんの体がこわばっていないか
- スタッフが、お子さんのペースに合わせて話しかけているか
- 「やらなくてもいい」選択肢が用意されているか
- 帰り道に、お子さんが教室の話をするかどうか
その日のうちに答えを出す必要はありません。帰ってからの様子も含めて、ゆっくり考えてみてください。
送迎の時間は、保護者の方のリフレッシュにも
「往復に1時間くらいかかるのですが、親はどう過ごしたら良いでしょうか」。そんなご質問をいただくことがあります。
お子さんの手が離れるので、リフレッシュに使う方が多いようです。美容院に行ったり、お茶をしたり、図書館に行ったり。大人の習い事の時間にも良いかもしれません。
お子さんが楽しんでいるように、親御さんも楽しめる時間になると良いですよね。
ご家族で協力して送迎してくださっているご家庭もあります。おばあちゃんと一緒に来て、そのまま活動の様子を見学していただいたこともあります。
保護者が休むことも、大切な準備
お子さんが家にいる時間が長くなると、保護者の方は自分の時間を持ちにくくなります。気を張りつづけていると、疲れがたまってしまいます。週に1日、数時間でも自分のために使える時間があると、気持ちにゆとりが生まれやすくなります。
NIJINアカデミーの校長・星野達郎(タツロー校長)は、2021年度まで公立小学校の教員でした。設立の原点には、「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」という言葉があります。NIJINアカデミーの理念は「不登校が希望に変わる」。全国から累計1000名を超える子どもたちが在籍し、それぞれのペースで学んでいます。
よくある質問
まとめ
夏休みの終わりが近づくと、「学校、行きたくないな」という言葉が出てくる子がいます。お腹が痛くなったり、元気がなくなったりすることもあります。
そんなとき、「学校に戻る/戻らない」の二択で考えなくて大丈夫です。まず大切なのは、その子が安心して過ごせる場所があること。「ここなら大丈夫」と思える時間が増えていくと、「ちょっとやってみようかな」という気持ちが生まれてきます。
その先に、学校へ戻る子もいれば、新しい学び方を選ぶ子もいます。どちらも、その子にとって大切な一歩です。
鎌倉深沢校は、毎週木曜日の10時〜15時、定員8名の少人数で過ごす居場所です。小学1年生から中学3年生までが対象で、週1日から通えます。まだ迷っている段階でも構いません。まずは親子で、見に来てください。
ひとりで抱えずにご相談ください
お子さんに合った過ごし方を一緒に考えます。気になることは、LINEでスタッフにお気軽にどうぞ。

