- 子どもの不安障害の傾向をチェックできるポイント
- 「甘え」と誤解されやすい不安のサインの見分け方
- 起立性調節障害など、身体疾患との違い
- 家庭でできる対応と、専門家に相談する目安
子どもの不安障害とは
不安障害とは、特定の出来事がなくても強い不安や心配が続き、日常生活に支障が出てしまう状態の総称です。不登校の背景には、腹痛や頭痛といった身体症状が隠れているケースも多く、その背景に不安の強さが関わっていることも少なくありません。「気の持ちよう」「甘え」と誤解されやすいのですが、本人にとっては説明のつかない苦しさが確かに存在しています。
文部科学省の調査でも、不登校の子どもについて学校が把握した事実として「不安・抑うつの相談があった」という回答は24.3%にのぼり、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった」(30.1%)に次いで多い項目となっています。約4人に1人という数字からも分かるように、不安を抱えながら学校に行きづらくなっている子どもは、決して珍しくありません。「うちの子だけ」と思い詰めなくても大丈夫です。
不安障害には、特定の場面に限らず漠然とした心配が続く「全般性不安障害」、人前での評価を恐れる「社交不安障害」、親から離れることに強い不安を感じる「分離不安」など、いくつかのタイプがあります。子どもの場合、どのタイプに当てはまるかをはっきり区別するよりも、まずは「不安そのものが体や行動に表れている」という視点を持つことが役立ちます。
また、不安障害は本人の性格や育て方だけが原因ではなく、気質的な敏感さと環境要因(学校での出来事、家庭の変化、友人関係など)が重なって現れることが多いとされています。「育て方が悪かったのでは」と保護者が自分を責める必要はありません。今できることは、原因を過去にさかのぼって探すことよりも、今の困りごとにどう向き合うかを一緒に考えていくことです。

チェックリスト:こんなサインはありませんか
- 登校前や特定の授業の前になると腹痛・頭痛・吐き気を訴える
- 「大丈夫かな」「失敗したらどうしよう」と心配する言葉が多い
- 些細な変化(時間割の変更、担任の交代など)を極端に嫌がる
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝なかなか起きられない
- 理由をはっきり説明できないまま「行きたくない」を繰り返す
- 親から離れることに強い不安を示す(母子分離不安)
- 些細な失敗を何度も思い出し、必要以上に落ち込む
これらは医学的な診断基準そのものではありませんが、複数当てはまり、それが数週間以上続いている場合は、専門機関への相談を検討する目安になります。1つ2つ当てはまる程度であれば、まずは家庭での様子見と声かけの工夫から始めても問題ありません。
長期休み明けから行き渋りが始まったある家庭では、母親が「休み癖がついたらどうしよう」という自身の不安から、無理に車で学校まで送り届けていた時期があったといいます。後に、無理強いするのではなく見守る姿勢に切り替えたことで、子どもとの関係も少しずつ変化していきました。親自身の不安が、知らず知らずのうちに子どもへの対応に表れてしまうこともあるのです。
※本エピソードは、NIJINアカデミー在籍者へのインタビュー記事を基に構成しています。

年齢によって現れ方が変わる
不安の表れ方は年齢によっても異なります。小学校低学年では母親から離れることへの不安(母子分離不安)として現れやすく、朝の登校時に泣いて離れられない、学校から親に電話をかけたがるといった形で表れることがあります。中学年〜高学年になると、友人関係や成績への評価不安が加わり、腹痛・頭痛といった身体症状として表れやすくなります。思春期に近づくにつれて、本人が不安をうまく言葉にできず、「なんとなく行きたくない」という漠然とした表現にとどまることも増えていきます。
年齢が上がるほど「今さら甘えたことは言えない」という気持ちから不安を隠そうとする子もいるため、身体症状や生活リズムの変化といった行動面のサインに注意を向けることが、より重要になっていきます。
不安障害と起立性調節障害の違い
| 比較の視点 | 不安障害 | 起立性調節障害 |
|---|---|---|
| 主な症状 | 腹痛・頭痛・強い心配・落ち着かなさ | 立ちくらみ・倦怠感・朝起きられない |
| 症状が出やすい時間帯 | 特定の場面・時間帯(登校前など)に集中しやすい | 午前中に強く、午後は改善しやすい |
| 検査での確認 | 心理的な評価が中心 | 血圧・脈拍の検査で診断されることが多い |
どちらか一方だけとは限らず、併存するケースも珍しくありません。日本小児心身医学会によると、不登校の子どもの約3〜4割に起立性調節障害が併存するとされています。「気持ちの問題」と「体の問題」を家庭だけで切り分けようとせず、医療機関で相談し、必要な検査を受けることが大切です。
家庭でできる対応

身体症状を「サイン」として受け止める
お腹や頭の痛みを「仮病では」と疑うのではなく、不安のサインとして受け止めることが第一歩です。実際に体の症状として表れている以上、無理に登校させることは逆効果になる場合があります。「痛いふりをしている」のではなく、不安によって実際に自律神経が乱れ、身体反応として現れていると理解してあげてください。
「なぜ行きたくないの」と問い詰めない
本人も理由をうまく言葉にできないことが多いため、理由を問い詰めることはかえって追い詰めてしまいます。「今日はしんどいんだね」と気持ちをそのまま受け止める言葉かけの方が、安心につながります。「みんな行ってるんだから」といった比較の言葉も、本人の不安をさらに強めてしまうため避けたいところです。
生活リズムを整える
不安が強い時期は、睡眠や食事のリズムも崩れやすくなります。就寝・起床時間をできるだけ一定に保つ、朝日を浴びる時間を作るといった基本的な生活リズムの調整も、不安の軽減に役立つことがあります。
専門家に相談する
チェックリストに複数当てはまり、症状が長く続く場合は、小児科・心療内科・スクールカウンセラーなど専門機関に相談してください。起立性調節障害など身体疾患が背景にあるケースもあるため、自己判断で「不安のせい」と決めつけず、医療的な評価を受けることも大切です。

NIJINアカデミーという選択肢
不安の強い子にとって、「今日行けるか分からない」という緊張感そのものが負担になります。NIJINアカデミーには決まった時間に必ず登校しなければならないという縛りがなく、体調や気分に合わせてオンラインのバーチャル校舎に参加できます。1:1の専任サポート担任が継続して伴走するため、「今日は誰と話せばいいか分からない」という不安も生まれにくい環境です。
定期テストがなく、担任の所見によるポートフォリオ評価のため、「テストの結果で評価される」という緊張感も少なくて済みます。日本トップ教師陣による対話的な授業や、AI型学習ドリル「navima」を使った自分のペースでの学び直しもでき、「できないことを指摘される」場面を減らしながら学びを続けることができます。
クラスは8〜10人程度の少人数制で、カメラ・音声をオフにしたままの見学やチャットでの参加も可能です。「人前で話すのが怖い」「顔を見られるのが不安」という子でも、自分のタイミングで少しずつ関わり方を選べます。設立者の星野達郎校長は元小学校教諭で、学校現場で本来の力を出しきれない子どもたちを数多く見てきた経験から、NIJINアカデミーを立ち上げました。
在籍校を今すぐやめる必要はありません。学校と併用しながらNIJINに通う生徒も多く、希望する生徒の9割以上が在籍校の出席認定を得ています(2025年4月時点、株式会社NIJIN公式プレスリリースより。最終的な出席の判断は学校によります)。
NIJINアカデミーの雰囲気は、話を聞くよりも実際に見てみるのが一番です。無料のオンライン説明会で、少人数制の授業やバーチャル校舎の様子を覗いてみませんか。
動画で雰囲気を見る
文字だけでは伝わりにくい「安心できる空気感」を、実際の動画で確認できます。以下は、NIJINアカデミー公式YouTubeチャンネルで特に再生されている、学校に合わない子どもたちが輝く場としてのNIJINアカデミーを紹介する動画です。
NIJINアカデミーの子どもたちの変化
不安が強く、新しい環境に飛び込むこと自体がハードルだった子どもたちが、NIJINアカデミーでどのように変化していったか。実際の生徒インタビューから、不安との付き合い方に近いエピソードを紹介します。
小学生の頃から人間関係に悩み、体調も崩して学校が苦しくなり、「自分は何もできていない」と自信を失っていました。NIJINの体験会に参加し、「オンラインなら自分のペースを保ちながら人とつながれる」と気づいたことがきっかけに。今では生徒会活動や得意な絵に意欲的に取り組んでいます。
聴覚過敏があり、大勢の声や音が響く学校空間に疲弊して登校できなくなっていました。「うるさいと感じたら閉じられる」オンライン環境を得たことで、持ち前の明るさを取り戻し、クラス会議での発言やオンライン交流にも元気に参加しています。
「人に見られること」に大きな抵抗があり、自信が持てずにいました。YouTubeインタビューや課題提出など「自分で決めた小さな範囲」で少しずつ挑戦を重ねた結果、門出を祝う会でスピーチに挑戦できるまでに。小さな行動の積み重ねが、自信よりも先に育っていくことを体現しています。
※以上3件は、NIJINアカデミー公式サイト掲載の生徒インタビュー記事を基に構成しています。
よくある質問
まとめ
子どもの「行きたくない」の裏に不安が隠れている場合、身体症状も含めて本人にとっては確かな苦しさです。チェックリストを参考にしながら、まずは身体症状をサインとして受け止め、問い詰めずに気持ちを認める関わりを心がけてください。起立性調節障害など身体疾患との見極めも含め、気になる場合は早めに専門家に相談し、家庭だけで抱え込まないことが何よりも大切です。
不安との付き合い方は、一朝一夕に身につくものではありません。焦らず、今日できる小さな関わりから少しずつ積み重ねていくことが、結果として本人の安心感を育てていきます。
「学校に行けるかどうか」だけを基準に一喜一憂しなくても大丈夫です。安心して過ごせる環境を選ぶこと自体が、不安との付き合い方の一つの答えになります。NIJINアカデミーのように、カメラ・音声オフでの参加や少人数制で関わり方を選べる場も選択肢の一つです。気になった方は、まず無料のオンライン説明会で雰囲気を覗いてみてください。
参考文献
NIJINアカデミーは、カメラ・音声オフでの参加や少人数制クラスなど、不安の強い子が自分のペースで関われる工夫がある、オンラインのオルタナティブスクールです。まずは無料のオンライン説明会で雰囲気を覗いてみませんか。

