「生きてるのも嫌だった」僕が、今は世界で有名になりたいって思ってる!――発達障害のあるひろきさんが、NIJINアカデミーで挑戦し続けるわけ
友達に嫌なことを言われたことをきっかけに学校へ行けなくなり、「生きてるのも嫌だった」と話していたひろきさん。
自閉スペクトラム症のある小学5年生です。
放課後登校やフリースクールを経て出会ったオンラインフリースクール「NIJINアカデミー」で、司会や全校発表、サークルの立ち上げまで、次々と「やってみたい」に挑戦するようになりました。
今回は、そんなひろきさんの変化と、大好きなこと・夢中になっている習い事について、本人とお母さまに伺いました。
今回登場するひろきさんのプロフィール
- 本人
- ひろきさん・小学5年生・自閉スペクトラム症(発達障害)
- 不登校の経緯
- 友達に嫌なことを言われたことをきっかけに学校へ行けなくなり、心身に不調が現れる
- 入学まで
- 放課後登校やフリースクールを経て、テレビで見たオンラインフリースクールの体育の様子をきっかけにNIJINアカデミーへ
- 現在
- スクラッチサークルのリーダーとして活動中。全校発表やEDIX大阪への登壇も経験し、将来の夢は「世界中で有名になること」
この記事の要点
- 友達に嫌なことを言われたことがきっかけで不登校になり、心身に不調が現れた
- 放課後登校やフリースクールを経て、テレビで見たオンラインフリースクールの体育をきっかけにNIJINアカデミーへ
- 入学後、司会や全校発表、EDIX大阪への登壇など、次々と「やってみたい」に挑戦するように
- 仲間を集めてサークルを立ち上げ、タツロー校長からの認定を経て活動をリード
- 好きなこと・習い事にも夢中で取り組み、将来は「世界中で有名になりたい」と語る
- お母さまも「表情が変わった」「仲間がいると思えた」とその変化を実感している
1学校に行けなかった日々
ひろきさんが学校に行けなくなったのは、友達に嫌なことを言われたことがきっかけでした。徐々に心と身体の不調が現れ、毎朝の登校が大きな負担になっていったといいます。
――当時のことを教えてください。
生きているのも嫌だなって思ってた。気持ち悪くなって、学校に行けなかった。
ひとりぼっちで、1人でゲームしてた。
――お母さまから見て、当時のひろきさんはどんな様子でしたか?
朝トイレから出られず、えづいてしまったり、頬の内側を噛んだり。口の中が痛くて食べ物も食べられず、常に半泣きで、覇気がなくて……。そのうち見るに耐えない状態になりました。
放課後登校などを1年以上続けましたが、そのうち家でお母様と2人で過ごすようになりました。また、なかなか友達とのトラブルについて話せずにいたひろきさんでしたが、お母様と2人で過ごす時間の中で、少しずつ、自分の気持ちを話せるようになっていきました。
しばらくして、通える範囲にあるフリースクールにもチャレンジして通ったそうです。しかし、同年代のお子さんがおらず、段々ひろきさんも嫌がるようになっていったようです。同年代の友だちと過ごせる場所を求めていました。
そんな中、テレビで見た”オンラインフリースクールでの体育の様子”をきっかけに、オンラインなら同年代の友だちもいるかもと考えました。また、家にずっといて運動不足だったことを心配していたお母様は、「体育のあるオンラインフリースクールってどこだろう?」と調べて、NIJINアカデミーにたどり着きました。
2気持ちが「だるー」から「HAPPY」に
NIJINアカデミーに入ってすぐ、ひろきさんの表情に変化が現れました。何もしたくない、ゲームだけしておこうという毎日から、「これやってみよう!」「これしたい!」と前向きな気持ちに変わっていったといいます。
――一番変化したことは何ですか?
気持ちがだるーって下がってたけど、HAPPYになった!
入学してすぐの学園祭で司会にチャレンジしたそうです。
――司会に挑戦してみて、どうでしたか?
前はただゲームをしてたけど、やりたいことが増えた。去年はホームチームで司会をやってみようって思った。やってみて、緊張したけど楽しかった!
学園祭で司会に挑戦するひろきさん
その後も発表やイベントへの参加など、挑戦の幅がどんどん広がっていきます。
――全校発表やEDIX大阪への参加はいかがでしたか?
全校の場でも発表した!緊張したけど楽しかった!EDIX大阪に参加して大人たちの前で発表したときも、緊張よりも“やるぞ!”って気持ちの方が強かった!
EDIX大阪で発表するひろきさん
3大挑戦!「サークル立ち上げ」
ひろきさんがこれまでNIJINアカデミーで挑戦してきたことの中でも、一番記憶に残っていることは「サークルの立ち上げ発表」だそうです。NIJINアカデミーでは、新しいサークルを作りたかったら、子どもが自分たちでメンバーを集め、活動計画を立て、全校ホームルームの場でプレゼンテーションを行います。
――サークルの立ち上げは、どうでしたか?
立ち上げのときのプレゼン、準備はとても大変だったけど、やってみて楽しかった!
タツロー校長に新サークル認定をもらった時はすごくワクワクした!
今もスクラッチサークルの活動を頑張っているひろきさん。先日もサークルの活動報告を全校ホームルームで行いました。
――活動報告はいかがでしたか?
活動報告も緊張した。全校だと人が多いから、今でもまだ緊張する。でも、楽しい!
友達との関係も少しずつ広がってきました。
――友達関係で変わったことはありますか?
メタバース上の友達とは、まだちょっと緊張する時もあるけれど、サークルの友達とか、仲良くなれた友達もいる。リアルの学校の友達とはちょっと違って、本当に仲良くなれてよかった!
4いま頑張っていること
――いま、頑張っていることを教えてください。
サークルでは、今はリーダーが自分だけ。だから少し不安だけどがんばりたい!
みんなが楽しめるHAPPYなサークルにしたくて、アンケートもとってるよ!
レゴの説明書は、構想を考えて1枚1枚丁寧に作ってる。プログラミングにも挑戦中!
責任あるリーダーの立場で、みんなが楽しいと思えるサークル活動ができるように、積極的に頑張っています。また、これからはゲーム制作にもチャレンジしたいそうです。
――これから挑戦してみたいことはありますか?
RTXみたいな高画質のゲームを作ってみたい!Unityも使えるようになりたい!
5これが僕のトリセツ
ひろきさんに、自分自身のことを教えてもらいました。
僕は、発達障害(自閉スペクトラム症)が、あります。
☆好きな色は、黒
☆好きな食べ物は、ショウガの甘酢付け・チョコレート・から揚げ・たこ・えび・かに・スイカ・きゅうり
☆苦手な食べ物は、肉の脂身、すっぱいもの(でも梅干しは好き。)
☆服は、毎日一緒がいい。(同じ服を何着、何サイズも持っています。)
☆半袖・半ズボンは、肌が気持ち悪く感じるから嫌。
☆テレビの位置がかわると嫌。
☆お母さんの髪型が変わるのが嫌。(お母さんの雰囲気が変わると、どうしても不安になる。)
☆不安になりすぎると、口の中をかんじゃう。
☆一回不安に思うことがあると、何回もお母さんに大丈夫か確認してしまう。(不安症)
6ニジアカだからできること
たくさんのことにチャレンジするひろきさん。小学校でも人前に出ることが好きで、チャレンジをしたこともあったようですが、残念ながら学校では前に出れば出るほど白い目で見られるような感じがあったそうです。「NIJINアカデミーではどう?」と聞いてみました。
――NIJINアカデミーではどうですか?
ニジアカは目立っても白い目で見られないから平気!人前に出るのが大好き!どんどん挑戦したい!
”ありのままの自分を出せる場所”を見つけたひろきさん。これからも色んなことに挑戦していきたいと話してくれました。
全校ホームルームの様子
7将来の夢
そんなひろきさんの将来の夢は“世界中で有名になる”ことです。
――将来の夢を教えてください。
日本だけじゃなく、世界中で有名になりたい!テレビにも出たい!有名人になりたい!
最後に、同じようにしんどい思いをしている子どもたちに向けて、こんなメッセージをくれました。
――同じように悩んでいる子どもたちにメッセージをお願いします。
ひろきみたいにしんどい子がいたら、NIJINアカデミーに入ってね!楽しいよ〜!!!
8お母さまから見たひろきさんの変化
お母さまからも、ひろきさんの変化についてお聞きしました。
――ニジアカに入って、一番変わったと感じることは何ですか?
ニジアカに入って一番変わったのは“表情”です。
前はうつむいてばかりで、自信がなくて、生きてるのも嫌だなって顔をしていた。
でも今は、発表や司会を『やりたい!』って自分から言えるし、すごく楽しそうでイキイキしています!
また、お母さまご自身についても話してくれました。
――お母さまご自身は、どんな変化がありましたか?
不登校の親として、当時は本当に孤独でした。まわりに同じ不登校の人がいなくて、経験談を聞くこともできなかったんです。
でもNIJINアカデミーに入って、こんなに仲間がいるんだと思えました。
社会とのつながりを感じられて、親子共に、入って本当に良かったと思っています。
9担任の先生から見たひろきさん
ひろきさんは、いつも新しいアイデアでクラスをワクワクさせてくれる存在です!
クラス会議やホームルームでは、ユニークな企画をどんどん提案してくれて、「そんなアイデアがあったか!」と私たちもびっくりすることばかり。スクラッチや動画制作にも自主的に取り組み、新作が次々に生まれています。クラスにひろきさんがいると“ネタ切れ”の心配はないと思えるほど、常に何かを生み出しているひろきさんです!
また、「ちょっと難しそう…」と思えることにも、すぐに「やってみたい!」と手を挙げてくれるチャレンジャーでもあります。EDIX大阪での登壇や、学園祭の実行委員など、どんな場面でも前向きに挑戦してきました。さまざまな場所から引っ張りだこで、いつも忙しそうにしているひろきさんを見ていると、担任としては「大丈夫かな?」と1割心配しつつ、あとの9割は「いけいけ〜!もっと目立て〜!」と全力で応援しています!
そして、PCスキルの高さにも毎回驚かされています。「先生、ここはこうするといいよ!」と、画面の一部分だけをリアルタイムで録画する方法を教えてくれたり、著作権フリーの音楽サイトや、誰でも曲が作れるアプリを紹介してくれたり……。ひろきさんに教わることばかりで、「何でそんなこと知ってるの!?」と尊敬のまなざしです。
それだけじゃなく、とても思いやりのある優しい一面も持っているひろきさん。友だちが話している時には、決して遮ることなく、「うんうん」「えー!!」と明るくリアクションを返してくれます。たくさん人前で話してきたひろきさんだからこそ、「どんな反応がもらえたらうれしいか」が分かっていて、自然と周りをあたたかく包んでくれるのです。
さらに関西育ちのユーモアが加わって、いつも場を明るくしてくれる存在。そんなひろきさんの笑顔は、まさにNIJINのトレードマーク!
”自分を出せる場所”を見つけたひろきさん。これからも、ひろきさんらしく、どんどん“やりたい!”にチャレンジしていってほしいです。
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