【NIJIN教育万博2026】出展企業が続々決定!詳しく見る

【不登校体験談】「生きてるだけでいい」母の一言に救われた中学生が、シンガーソングライターになるまで

【不登校体験談】「生きてるだけでいい」母の一言に救われた中学生が、シンガーソングライターになるまで
中学生のとき、引っ越しをきっかけに学校へ行けなくなり、「自分なんて生きている意味があるのかな」とまで思いつめた少年がいました。その彼を救ったのは、母の一言と、一つの歌でした。

いまはシンガーソングライターとして「ただ、生きてるだけでいい。あなたに生きる希望を。」を胸に歌い続ける飛来(HIRAI)さん。当時どんな気持ちだったのか、親にどうしてほしかったのか、そしていまつらい思いをしている子どもと家族へ——飛来さんご本人の言葉で、そのストーリーをお届けします。

この記事のポイント
  • 「自分なんて必要ない」と自分を責め続けた不登校の日々
  • どん底から救い出してくれた、母の「生きてるだけでいい」という言葉
  • 「好き」な歌が、自分と世界をつなぐ言葉になった
  • 親に「してほしかったこと」「してほしくなかったこと」
  • 「学校に戻る」以外の選択肢で開けた、自分らしい未来
飛来(HIRAI)さん

飛来(HIRAI)シンガーソングライター

滋賀県出身。中学生のときに不登校を経験し、その葛藤を歌にのせて表現するシンガーソングライター。路上ライブや配信を通じて、「生きる希望」を届ける音楽活動を続けている。代表曲に「ignorance(無知)」など。

「自分なんて必要ないのかな」——学校へ行けなくなった日々

飛来さんが学校へ行けなくなったのは、中学生の頃でした。きっかけは、引っ越しだったといいます。新しい環境になじめず、少しずつ孤立し、やがて陰口を言われるように。学校へ行くこと自体が、だんだんと苦しくなっていきました。

「僕が学校に行けなくなったきっかけは、中学生の頃の引っ越しでした。新しい環境に馴染めず、少しずつ孤立し、陰口を言われるようになったことで、学校へ行くことが苦しくなりました。
当時は『自分なんて必要ないのかな』『どうして自分だけ…』と自分を責め続け、『自分なんて生きている意味があるのかな』と思い悩んだこともありました。」

まわりと自分をくらべては責め続け、未来にも希望が持てない。毎日がただ苦しかった、と飛来さんは振り返ります。頭の中は、いつも「消えてしまいたい」に近い気持ちでいっぱいでした。

「『このまま生きていても誰にも必要とされないんじゃないか』と考えていました。周りと比べては自分を責め続け、未来にも希望が持てず、毎日が苦しかったです。
でも今振り返ると、あの時の自分に『一人じゃないよ。生きてるだけでいいんだよ』と伝えてあげたいと思います。」
保護者の方へ

子どもが学校へ行けなくなるとき、その心の中では、大人が思う以上に激しく「自分を責める声」が鳴り続けていることがあります。「怠けている」ように見えても、本人はいちばん自分を責めているのかもしれません。まずは、そのつらさが本物であることを、そのまま受けとめてあげてください。

誰にも言えなかった気持ちと、母の一言

「生きている意味があるのかな」——その気持ちを、飛来さんは長いあいだ誰にも言えず、一人で抱え込んでいました。親や周りの大人には、「どう接したらいいのかわからない」と映っていたのではないか、と飛来さんは言います。とくにお母さんは、誰よりも苦しかったはずだ、と。

「心配をかけてしまっていたと思いますし、特に母は誰よりも苦しかったはずです。
それでも、否定せずにそばで支え続けてくれたことが、今の僕につながっています。」

そんな飛来さんを救ったのは、お母さんがかけてくれた、たった一言でした。

「生きてくれてる、ただそれだけでいいんだよ。」

その一言が、「今のままの自分でもいいんだ」と少しずつ思えるきっかけになりました。

「何かをできる自分」でなくていい
  • 「学校へ行けること」「がんばれること」を条件にしない愛の言葉が、飛来さんの心をほどきました。
  • 存在そのものを肯定してもらえたという安心が、前を向く最初の一歩になったのです。

歌との出会い——「歌なら、気持ちを伝えられる」

少しずつ前を向けるようになった一番のきっかけは、「本当に好きなこと」に出会えたことでした。飛来さんの場合、それが音楽でした。もともと歌は好きでしたが、不登校支援施設に通い始めたことが、本気で音楽と向き合うきっかけになったといいます。

「そこで音楽やボイストレーニングに出会い、歌うことがますます好きになりました。また、自分の気持ちを言葉で話すのは苦手でも、歌なら素直に伝えられることに気づきました。
『歌なら誰かの心に寄り添えるかもしれない。』そう思えたことが、今のシンガーソングライターとしての活動につながっています。」

好きなことが見つかったことで、「自分にもできることがある」と思える。その実感が、どん底から上向くための大きな一歩になりました。うまく話せなくても、歌ならまっすぐに気持ちを届けられる——飛来さんにとって音楽は、自分と世界をもう一度つなぐ「言葉」になったのです。

「好き」は、回復の入り口になる

学校に戻ることより先に、安心できる居場所と、心から好きになれる何かに出会えたことが、飛来さんを前へ進ませました。フリースクールや支援施設、習い事、オンラインのつながり——学校の外にも、その子の「好き」と出会える場所はたくさんあります。

無理に戻らなくてよかった、という選択

不登校の時期、飛来さんは「学校に戻らなければいけない」と思い込み、自分を追い詰めていました。けれど、いま振り返ると——。

「無理に戻ろうとしなくてよかったと思っています。自分のペースで前に進み、自分に合った居場所や好きなことに出会えたことで、今の僕があります。」

「学校に戻る/戻らない」は、その子の価値を決めるものではありません。大切なのは、自分のペースで進めること、そして安心できる居場所に出会えること。飛来さんの歩みは、それをまっすぐに示してくれています。

保護者へ——してほしかったこと・してほしくなかったこと

当時をふり返って、いちばん嬉しかったこと。それは、お母さんが無理に学校へ行かせようとせず、「あなたはそのままでいいよ」と寄り添ってくれたことでした。反対に、つらかった言葉もあります。

「『学校へ行かなきゃだめ』『みんな頑張っているよ』と言われると、当時の僕には励ましではなくプレッシャーになってしまいました。
あの頃の僕に必要だったのは、学校へ戻ることを急かされることではなく、『味方がいる』と感じられる安心感だったと思います。」
支えになったこと プレッシャーになったこと
「あなたはそのままでいい」と受けとめてくれた 「学校へ行かなきゃだめ」と急かされた
否定せず、そばで支え続けてくれた 「みんな頑張っているよ」と比べられた
「味方がいる」という安心感をくれた 無理に前へ進ませようとされた

飛来さんが保護者に伝えたいのは、次のメッセージです。

「まずは『学校へ行くこと』よりも、お子さんの気持ちに寄り添ってあげてほしいです。無理に前へ進ませようとするよりも、『あなたの味方だよ』という安心感が、子どもにとって大きな支えになります。焦らず、お子さんのペースを信じてあげてください。」

いま、つらい思いをしている君と、その家族へ

不登校だった経験があったからこそ、いまの飛来さんの活動があります。お母さんがかけてくれた「ただ、生きてるだけでいいんだよ。」という言葉に、何度も救われてきました。その言葉は、いまも飛来さんの心の支えです。

「今度は自分が歌を通して、誰かに生きる希望を届けたい——。だからこそ僕は、『ただ、生きてるだけでいい。あなたに生きる希望を。』という理念を胸に、楽曲づくりや音楽活動を続けています。」
いま、つらい君へ

もし今、学校や毎日が苦しくて「消えたい」と思うほどつらいなら——どうか、その気持ちを一人で抱え込まないでください。あなたは、何かができるから価値があるのではありません。生きてくれている、ただそれだけでいい。飛来さんが母の言葉に救われたように、あなたにも味方がいます。

「その子らしい歩き方」を、一緒に。

学校へ行けなくなった日々は、決して「終わり」ではありませんでした。飛来さんにとってそれは、母の愛と、音楽と、自分だけの生き方に出会うための道のりでした。
にじいろは、不登校や発達・特性で悩むご家族に、子どもの未来をひらく「確かな選択肢」を届けます。焦らず、お子さんのペースを信じて——その歩みを、私たちが一緒に支えます。

「好き」を伸ばす、新しい学びの形

学校の枠に合わず、才能や個性を押し殺して苦しんでいませんか?
NIJINアカデミーは、お子さんが主体的に学ぶ姿勢が評価され、全国の仲間とつながりながら才能を伸ばすことができるオンラインフリースクールです(出席扱い制度あり)。まずは無料のオンライン説明会で、安心の環境をご体験ください。