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中学生の不登校・行き渋りへの対応|思春期の子に親ができること

中学生は、小学生よりも不登校が多く、夏休み明けに行き渋りが表面化しやすい時期です。思春期に入り、親に本音を話さなくなる年ごろだからこそ、「どう関わればいいのかわからない」と悩む保護者も多いはず。この記事では、思春期特有の背景を踏まえ、行き渋る中学生への声かけ・距離感・進路の考え方・使える支援を、保護者の視点で解説します。反抗的に見えたり、まったく話してくれなかったりして、関わり方に迷う時期でもあります。だからこそ、思春期の心の動きを知っておくことが、あわてず支えるための土台になります。

朝、玄関で外を見る子どものイラスト(水彩)
ひとりで抱え込まず、いっしょに一歩ずつ。

中学生の不登校は「最も多い」時期

文部科学省の令和6年度調査では、不登校の中学生は216,266人で、小学生(137,704人)を大きく上回ります。中学生の不登校は、在籍生徒に占める割合でも高く、決して珍しいことではありません。進学や思春期の変化が重なり、心身の負担が大きくなりやすいのがこの時期の特徴です。

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」文部科学省

思春期ならではの背景

  • 人間関係の複雑化:友人関係・SNS・上下関係など、関係のストレスが増える
  • 学習のプレッシャー:定期テストや高校受験が現実味を帯び、負担が増す
  • 自我の芽生え:「自分とは何か」に向き合う中で、揺れや不安が大きくなる
  • 親に話さなくなる:自立の過程で、悩みを打ち明けにくくなる

これらが重なると、本人も理由をうまく説明できないまま、「行きたくない」という形で表れます。反抗的に見える態度の裏に、助けを求める気持ちが隠れていることも少なくありません。

ポイント:「見守る」と「放置」は違う

思春期の子には距離が必要ですが、それは放っておくこととは違います。干渉しすぎず、でも「いつでも味方だよ」という姿勢は伝え続ける——この「見守る距離感」が、中学生への関わりの鍵です。

行き渋る中学生への関わり方

1. 問い詰めず、扉を開けておく

「何があったの」と迫ると、思春期の子はますます心を閉ざします。「話したくなったら聞くよ」と伝え、答えを急がずに待ちましょう。話すタイミングは子どもが選びます。

2. 一人の人として尊重する

子ども扱いや命令口調は反発を招きます。「あなたはどうしたい?」と意見を求め、本人の選択を尊重すると、対話が生まれやすくなります。

3. 生活リズムと安全を守る

昼夜逆転やスマホの使いすぎは状態を悪化させます。頭ごなしに禁止せず、一緒にルールを話し合うのが思春期には効果的です。

4. 進路の不安には「選択肢」で応える

「高校に行けないのでは」という不安には、脅しではなく情報で応えます。通信制高校・定時制・高卒認定・フリースクールなど、道は一つではありません。選択肢を知ることが、本人と親の安心につながります。

【図解の挿入指示】「中学生への声かけ:NG ↔ OK」を対比した図解を挿入(例:「勉強どうするの」→「あなたはどう考えてる?」)。思春期向けの距離感が伝わる内容に。

使える支援・相談先

  • スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー:本人・保護者ともに相談できる
  • 教育支援センター(適応指導教室):学校復帰や社会的自立を支える公的な学びの場
  • フリースクール・オンラインの学び:学校以外の居場所と学び
  • 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310):24時間・無料で相談可

参考:文部科学省「24時間子供SOSダイヤルについて」文部科学省

※中学生は心の揺れが大きく、「消えたい」などの言葉が出ることもあります。心配なサインがあるときは、ためらわず上記の窓口や専門機関に相談してください。夏休み明けは特に子どもの心が揺れやすい時期です。

学校以外にも、学びと進路の道はある

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中学生の不登校の背景はさまざま

中学生の不登校は、一つの原因では説明できないことがほとんどです。次のような背景が、いくつも重なって表れます。

背景の例親が意識したい関わり
友人関係・部活のストレス関係を問い詰めず、味方であると伝える
学習の遅れ・テストの不安成績より本人の状態を優先。学び直せる道を示す
心身の疲れ・起立性の不調体の面も疑い、必要なら受診を検討
自分の生き方への迷い正解を押しつけず、一緒に考える姿勢を持つ

背景が複雑なぶん、「原因を特定して解決する」より、安心できる環境を整えて回復を待つアプローチが合うことが多いです。焦らず、本人のペースを尊重しましょう。

親子の会話を増やす工夫

思春期の子と正面から「話し合おう」とすると身構えられがちです。おすすめは、「ながら会話」。一緒に食事をする、車で移動する、好きなゲームや動画の話につきあう——目を合わせすぎない場面のほうが、中学生は本音を出しやすいものです。アドバイスや評価をせず、まずは「へえ、そうなんだ」と聞き役に徹しましょう。会話の量より、「この人には話しても否定されない」という安心感を積み重ねることが大切です。

出席・内申・テストの考え方

中学生の保護者が特に気にかけるのが、出席日数・内申・テストです。まず知っておきたいのは、不安をあおる情報に振り回されないこと。自宅学習やフリースクールを出席扱いにできる制度がありますし、通信制・定時制高校など出席や内申の影響が小さい進路も広がっています。テストも、体調が整ってから受けられる配慮を相談できる場合があります。まずは学校や教育支援センターに現状を確認し、「今できること」から一つずつ整理していきましょう。進路は必ず開けます。

朝のリビングで保護者が子どもに寄り添うイラスト(水彩)
安心できる家庭が、回復の土台になります。

▶ 動画でも解説|タツロー校長(NIJIN代表・星野達郎)

動画:脱・学校のタツロー校長「【進学塾×フリースクール】不登校の子に“将来を考える力”を」

まとめ

中学生の不登校は最も多く、思春期特有の人間関係・学習・自我の揺れが背景にあります。関わりの鍵は「見守る距離感」。問い詰めず扉を開けておき、一人の人として尊重し、生活リズムと安全を守り、進路の不安には選択肢で応えましょう。高校進学の道は通信制・定時制・高卒認定など一つではありません。学校や専門機関と手を組みながら、お子さんが自分の道を選べるよう支えていきましょう。

よくある質問

Q. 反抗的で、まったく話してくれません。
A. 思春期は親に話さないのが自然な発達段階でもあります。無理に聞き出さず、生活の中で味方であることを示し続けましょう。第三者(カウンセラー等)には話せることもあります。
Q. 高校受験が心配です。今から準備すべき?
A. まずは本人の回復が最優先です。通信制など出席や内申の影響が少ない進路もあります。焦って学習を強いるより、選択肢を一緒に知ることから始めるのが安心につながります。
Q. 昼夜逆転してスマホばかり。取り上げるべき?
A. 一方的に取り上げると反発を招き、関係が悪化しがちです。頭ごなしの禁止より、「夜◯時以降は一緒に置く」など一緒にルールを話し合うほうが、思春期の子には受け入れられやすいです。
Q. 父親と母親で方針が食い違い、子どもが混乱しています。
A. まずは主に関わる側が一貫した姿勢を保つことが大切です。夫婦で完全に一致しなくても、専門家の説明を共有しながら「本人を追い詰めない」という一点をそろえるだけでも子どもの安心は変わります。