「教室のざわざわした音がつらい」「みんなといると、家に帰るころにはぐったり」——音や光、人の多さといった刺激に人一倍敏感なHSCや感覚過敏のあるお子さんにとって、学校の教室は刺激の“かたまり”です。行きたい気持ちはあるのに、身体が耐えられない。それは、わがままでも甘えでもありません。この記事では、教室がつらくなる仕組みから、家庭・学校でできる工夫、そして「学校か家か」の二択ではない通い方——週1日のリアル教室+週4日のオンラインで通えるフリースクールという選択肢まで、保護者の方が知っておきたいことをまとめて解説します。
まずは雰囲気を知ることから
「うちの子に合うかな?」と思ったら、公式LINEや無料の見学・体験会が入口です。顔出し・声出しは必要ありません。オンライン校舎の様子を、その子のペースでのぞいてみてください。
HSC・感覚過敏とは?教室を「つらい」と感じる仕組み
HSC(Highly Sensitive Child=ひといちばい敏感な子)は、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、生まれ持った気質を表す言葉です。病気や障害ではありません。5人に1人程度いるとされ、周囲の刺激や人の気持ちを深く受け取る一方で、刺激の多い環境では人一倍疲れやすいという特徴があります。
感覚過敏は、音・光・におい・肌ざわり・味などの刺激を、多くの人より強く・苦痛に受け取る特性です。発達障害(ASDやADHDなど)にともなって見られることもあれば、診断のつかないお子さんに見られることもあります。HSCと感覚過敏は重なる部分もありますが、まったく同じものではありません。整理すると次のようになります。
| HSC | 感覚過敏 | |
|---|---|---|
| 性質 | 生まれ持った気質(5人に1人) | 感覚の受け取り方の特性 |
| 診断 | 医学的な診断名ではない | 発達障害等にともなうことも、単独のことも |
| 共通する困りごと | 刺激の多い環境で人一倍消耗し、心身が疲れきってしまう | |
| 支援の方向 | 刺激を「減らす・調整する」環境づくりが基本 | |
大切なのは、どちらも「感じ方の違い」であって、性格の弱さや育て方の問題ではないということです。そして、共通する対応の柱は「刺激を減らせる環境を用意すること」です。
教室の、どんな刺激がつらいのか
学校の教室は、敏感なお子さんにとって刺激の“かたまり”です。逃げ場のない空間で、次のような刺激を一日じゅう浴び続けることになります。
こんな場面がつらい(具体例)
- 給食や休み時間の教室全体のざわめきで、頭が痛くなってしまう
- 運動会のピストル音やチャイムが、身体に刺さるように感じる
- 窓際の席で光がまぶしく、板書に集中できない
- となりの席の消しゴムや貧乏ゆすりの音が気になって、勉強どころではなくなる
- 体操着のタグや給食のにおいが気になり、その日ずっと落ち着かない
こうした刺激から逃げられない状態が続くと、心身が消耗し尽くし、「行きたくても身体が耐えられない」状態になります。「家に帰るとぐったりして動けない」「朝になるとお腹が痛くなる」——それは、その子が限界までがんばっている証拠でもあります。
感覚過敏は脳の特性(公的機関の解説)
感覚過敏は「感覚の刺激が過剰に強く感じられ、苦痛と感じるような状態」と説明されます。当事者調査では、もっとも困る感覚として「聴覚」を挙げる人が約55%と多いことも報告されています。本人の努力の問題ではなく、刺激を減らせる環境を整えることが支援の基本です。
出典:国立障害者リハビリテーションセンター研究所「発達障害のある人の感覚の問題」国立リハ
オルタナティブスクールという選択肢学校に合わないからこそ、輝く個性がある。
NIJINアカデミーは、日本初、公教育を持ち運び可能にした
オルタナティブスクール(小中高一貫校)です。
- 累計入学 900名超
- 出席認定率 97%(希望者)
- 全国52か所のリアル教室
※出席扱いの最終判断は在籍校です。数字はNIJINアカデミー公式サイトの掲載値。
友だち追加は無料・相談だけでもOKです|デジタルパンフレットを見る
家庭で気づける「がんばりすぎ」のサイン
敏感なお子さんは、学校では気を張って“ふつう”にふるまい、家に帰ってから一気に崩れることがよくあります。次のようなサインは、「もう十分がんばっている」というSOSかもしれません。
こんなサインはありませんか?(チェックリスト)
- □ 帰宅後、ぐったりして動けない・不機嫌になる
- □ 朝になると頭痛・腹痛・吐き気を訴える
- □ 日曜の夜や連休明けに、特に調子が悪くなる
- □ 「うるさい」「まぶしい」と強く反応する
- □ 特定の服・食べ物・場所を極端に嫌がる
- □ 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
- □ 些細なことで涙が出る、感情の起伏が大きい
いくつも当てはまる場合は、「気合いが足りない」と捉えるのではなく、環境の刺激を減らす工夫を先に考えてあげてください。
家庭でできること|刺激を減らし、安心を取り戻す
まず家庭でできるのは、「刺激を減らす」ことと「安心できる時間を増やす」ことの2つです。学校でがんばって消耗したぶん、家では回復に専念できる環境をつくってあげましょう。
- 感覚の調整:イヤーマフ・耳栓・サングラス・肌ざわりのよい服など、その子が落ち着く道具を使う
- 予定を詰め込みすぎない:放課後や休日は、あえて「何もしない時間」を確保する
- 安心できる居場所:静かで刺激の少ない、自分だけのコーナーをつくる
- 気持ちを否定しない:「気にしすぎ」ではなく「そう感じるんだね」と受け止める
音の対策として耳栓・イヤーマフを学校で使う具体的な選び方・伝え方は、聴覚過敏の子の耳栓・イヤーマフ活用法で詳しく紹介しています。

学校でできる「合理的配慮」と、伝え方
家庭の工夫だけでなく、学校にも配慮をお願いできます。障害者差別解消法により、学校を含む事業者には「合理的配慮」の提供が求められています。「わがまま」ではなく、制度に基づいた正当なお願いです。
合理的配慮とは(政府広報)
合理的配慮とは、障害のある人が困りごとを取り除くために求めたとき、負担が重すぎない範囲で対応することを言います。2024年4月からは、民間事業者にも提供が義務化されました。感覚過敏の子への配慮も、この考え方に含まれます。
出典:政府広報オンライン「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます」政府広報オンライン
学校にお願いできる配慮には、たとえば次のようなものがあります。
| 困りごと | お願いできる配慮の例 |
|---|---|
| 音がつらい | イヤーマフ・耳栓の使用を認める/席を静かな場所に/避難訓練の予告 |
| 光がまぶしい | 窓際を避けた席/サングラス・帽子の許可 |
| 人の多さがつらい | 別室(保健室・相談室)の利用/少人数での活動 |
| においがつらい | 給食の量・席の調整/マスクの使用 |
伝えるときは、「困っていること」と「こうしてもらえると助かる」をセットで、できれば書面で共有するとスムーズです。教室に入れず保健室や相談室で過ごす「別室登校」も、選択肢のひとつです(別室登校とは?)。
「学校か家か」の二択じゃない|週1リアル+週4オンライン
配慮をお願いしても、教室がどうしてもつらい。かといって、家にこもりきりで人とのつながりがなくなるのも心配——。そんなとき知っておいてほしいのが、「学校か家か」ではない第三の通い方です。
NIJINアカデミーは、週4日のオンライン(メタバース校舎)+週1日のリアル教室を組み合わせられるフリースクールです。刺激を自分に合わせて調整しながら、少しずつ人とのつながりも育てられる——それが、このハイブリッドな通い方の狙いです。
1週間の過ごし方の例
| 曜日 | 過ごし方の一例 |
|---|---|
| 月〜木 | オンライン(メタバース校舎)で授業・ホームルーム・サークル。しんどい日は、チャット参加や「見ているだけ」でもOK |
| 金 | 近くのリアル教室で、ものづくりや対面の交流(参加は任意) |
| 土・日 | お休み。気が向いたら、オンラインのイベントに参加 |
たとえば、入学したばかりの頃は「週5日ぜんぶオンライン、顔出しなし・チャットのみ」から始めて、慣れてきたら発言や顔出しに挑戦し、数ヶ月後に月1回のリアル交流会へ——という進め方をする子もいます。ペースはその子に合わせて調整できます。
この通い方のいいところ
- 刺激を自分で調整できる:自宅なら音量・照明・服装・休憩を「ちょうどいい」に合わせられる
- 逃げ場がある:オンラインなら、しんどくなったらそっと画面を離れられる
- それでも孤立しない:少人数のクラスやサークルで、安心できる関係の中で人とつながれる
- リアルは“会いたくなったら”:週1のリアル教室は、無理のないペースで参加できる
実際に、感覚過敏で教室に通えなかったお子さんが、オンラインで少しずつ仲間とつながっていった様子は、「画面に映れない」からのスタート——不登校・感覚過敏の子がオンラインフリースクールで仲間とつながるまでで紹介しています。

在籍校で「出席扱い」にする申請の流れ
「フリースクールに通うと、学校の出席はどうなるの?」——よくいただく質問です。一定の要件を満たせば、フリースクールやオンラインでの学習を、在籍校で「出席扱い」にできる制度があります。
出席扱いの制度(文部科学省)
不登校の子が自宅などでICTを活用して計画的に学ぶ場合、保護者と学校の連携や、校長による学習状況の把握などの要件を満たせば、校長の判断で指導要録上の出席扱いにできる、と文部科学省が示しています。
出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」文部科学省
学校に共有する「記録」の例
出席扱いの判断材料として、ログイン・参加の記録、学習した内容のレポート、担任への月次の共有などが使われます。NIJINアカデミーでは、こうした学習の記録づくりや学校との連携をサポートしています。
手続きの具体的な進め方や必要書類は、出席扱い(認定)についてのページで詳しく紹介しています。「うちの学校で認められるか不安」という段階からでも、相談は可能です。
NIJINアカデミーで自分らしさを取り戻した子どもたちと保護者が、自分の言葉で語ったインタビューです。
小1で不登校に|生徒インタビュー「学校っていう場所が、自分には合ってなかったっぽい」かなでさんが見つけた、爽やかな毎日
小6|生徒インタビュー「苦しいんだったらちゃんとみんなに言う」不登校を経験した僕が、そのままの自分でいられるようになるまで
中1の母|保護者インタビューオンラインスクールを選んで正解だったのか――悩み続けた母が見た、娘の変化
学費のこと
フリースクールを検討するうえで、学費は大切なポイントです。NIJINアカデミーの学費には、次のようなものが含まれます。
- オンラインの授業・ホームルーム・クラス活動
- 子どもの「好き」から生まれたサークル活動
- 担任による見守りと、保護者へのサポート
- 在籍校での出席扱いに向けた、学習記録づくり・学校連携のサポート
費用は、家庭にとって続けやすいことを大切に設計されています。金額の詳細や、きょうだい・支援制度に関する最新の情報は、学費のページでご確認ください。
検討のヒント
学費は「金額」だけでなく、その子が安心して学べる時間・つながり・自己肯定感に対する投資でもあります。体験会で実際の雰囲気を見てから、費用と価値のバランスを判断するのがおすすめです。
まずは見学・無料体験会へ
文章だけでは、その子に合うかどうかは分かりにくいものです。いちばん確実なのは、実際の校舎の雰囲気を見てみること。NIJINアカデミーでは、オンラインの見学や無料体験会を随時開催しています。顔出し・声出しは必要ありません。チャットからそっと参加する、見ているだけ、でも大丈夫です。
体験会の流れ(例)
- ①申し込み:フォームから希望日を選ぶだけ。まず親だけの参加もOK
- ②当日:メタバース校舎に入って、授業やホームルームの雰囲気を見学
- ③相談:気になること(出席扱い・学費・通い方)を、その場で質問できる
体験会の日程や、リアル教室の見学については、見学・体験会(リアル校)のページからご確認・お申し込みいただけます。「まず親だけで話を聞きたい」というご相談も歓迎です。
よくある質問(HSC・感覚過敏とフリースクール)
- Q. 診断がなくても入れますか?
- A. はい。HSCも感覚過敏も、診断が入学の条件ではありません。「刺激がつらくて教室に行けない」という困りごとがあれば、まずは体験会でご相談ください。
- Q. HSCと発達障害は違うものですか?
- A. HSCは生まれ持った気質で、医学的な診断名ではありません。感覚過敏は発達障害にともなうこともありますが、単独で見られることもあります。どちらも「刺激を減らす環境づくり」が支援の基本という点は共通しています。
- Q. 週1のリアル教室は必ず行かないといけませんか?
- A. いいえ、参加は任意です。オンライン中心で過ごし、リアルは「行きたくなったら」で大丈夫。無理のないペースを一緒に決められます。
- Q. 顔出し・声出しが苦手でも大丈夫ですか?
- A. 大丈夫です。多くの子がチャット参加や「見ているだけ」から始めています。安心できてから、少しずつ発言や顔出しに挑戦する子が多いです。
- Q. オンライン中心で、友達はできますか?
- A. 少人数のクラスや、好きなことでつながるサークル活動があり、安心できる関係の中で友達ができていきます。刺激の少ない環境だからこそ、自分を出せたという声も多いです。
- Q. 学校での「合理的配慮」は、どう頼めばいいですか?
- A. 「困っていること」と「こうしてもらえると助かる」をセットで、できれば書面で担任・校長に伝えます。2024年4月から民間・公立を問わず合理的配慮の提供が求められており、正当なお願いです。
- Q. 在籍している学校の出席は、本当に認められますか?
- A. 最終的な判断は在籍校の校長先生によりますが、文部科学省が要件を示しており、実際に出席扱いになっている例もあります。学習記録づくりや学校との連携は、NIJINアカデミーがサポートします。詳しくは出席扱いのページをご覧ください。
- Q. 耳栓やイヤーマフは、学校で使ってもいいのですか?
- A. 合理的配慮として使用を認めてもらえるケースが増えています。選び方や学校への伝え方は耳栓・イヤーマフ活用法の記事をご覧ください。
- Q. 学費や支援制度について知りたいです。
- A. 含まれる内容や最新の金額、きょうだい・支援に関する情報は学費のページにまとめています。体験会でも直接ご質問いただけます。
- Q. まず何から始めればいいですか?
- A. まずは公式LINEで情報を受け取るか、無料の見学・体験会に申し込むのがおすすめです。親だけの参加・相談も歓迎しています。
まとめ|その子の「ちょうどいい」で通える場所を
HSCや感覚過敏で教室がつらいのは、感じ方の違いによる自然な反応で、わがままでも甘えでもありません。まずは家庭で刺激を減らし、学校には合理的配慮をお願いする。それでも教室がつらいときは、週4オンライン+週1リアルのように、刺激を調整しながら学び・つながれる場所もあります。「学校か家か」の二択で抱え込まず、その子が参加しやすい形を一緒に探していきましょう。
その子の「ちょうどいい」で通えるフリースクールへ
NIJINアカデミーは、週4オンライン+週1リアルで、刺激を調整しながら学び・つながれる不登校の子のための学校です。HSC・感覚過敏で教室がつらいお子さんも、自分のペースで参加できます。まずは公式LINEで最新情報を受け取り、無料の見学・体験会で雰囲気を見てみてください。

