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450文字は何分?1分の文字数目安と子どものプレゼン動画の作り方

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コンテストへの応募を決めた。要項を読んだ。そこにこう書いてある。

「1〜2分の動画で、あなたのアイデアと想いを話してください」

——さて、どうすればいいのか。ここでつまずくご家庭が、本当に多いのです。

学校の発表の仕方を教えてくれる記事はたくさんあります。でも、「知らない大人が、他の何十本もの動画と並べて見る」ための1〜2分動画の作り方を書いた記事は、探してもほとんど見つかりませんでした。

この記事では、そこを埋めます。原稿の型、文字数の目安、撮り方、そして保護者がどこまで手伝っていいのかまで、順番に書いていきます。

まだ何も決められなくて大丈夫です

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まず、時間を文字数に換算する

いちばん最初にやってほしいのが、これです。

図1|話す時間と原稿の文字数(目安)

1約300文字
原稿用紙 約0.75枚
1.5約450文字
原稿用紙 約1.1枚
2約600文字
原稿用紙 約1.5枚

1分=300文字は、スピーチや動画の世界で広く使われている目安です。子どもの場合は緊張で早口になりがちなので、少し少なめに書いて、ゆっくり話すくらいでちょうどよくなります。

「2分」は、思っているより短いです。原稿用紙1枚半しか入りません。だからこそ、何を捨てるかを最初に決める必要があります。

450文字は何分?文字数と話す時間の早見表

結論から言うと、450文字は約1分30秒です。この記事で使っている「1分=約300文字」という目安で計算すると、300文字は約1分、600文字は約2分になります。ただし子どもは緊張すると早口になりやすいので、実際の原稿は2割ほど減らしておくと、ゆっくり話しても時間内に収まります。

文字数と話す時間の早見表(1分=約300文字で計算)
話す時間文字数の目安400字詰め原稿用紙2割減らした原稿量(子ども向け)
30秒約150文字約0.4枚約120文字
1分約300文字約0.75枚約240文字
1分30秒約450文字約1.1枚約360文字
2分約600文字約1.5枚約480文字
3分約900文字約2.25枚約720文字
5分約1,500文字約3.75枚約1,200文字

話す速さには個人差があります。表はあくまで目安なので、一度お子さん自身の速さを測っておくと、原稿づくりで迷わなくなります。

自分の「1分で話せる文字数」を測る3ステップ

1分で話せる文字数を測る3ステップ
ステップやることポイント
① 1分計って読むスマホのタイマーを1分にセットし、教科書や本を本番のつもりで声に出して読む速く読もうとしない。本番と同じ気持ちで
② 読めた文字数を数える止まったところまでの文字数を数える(行数×1行の文字数でおおよそでOK)2〜3回測って平均をとると安定する
③ 原稿の量を決める「1分の文字数 × 話す分数」から2割ほど減らした量を原稿の上限にする例:1分260文字の子が2分話すなら、約420文字が上限
ダイニングテーブルでメモを見ながら、プレゼンで話す内容を母親と相談する小学生
原稿は書かせる前に、まず親子で「何を伝えたい?」を話すところから。※写真はイメージです

1〜2分動画の「型」

子ども向けのプレゼンの型として、よく紹介されているものがいくつかあります。

  • PREP法——結論 → 理由 → 具体例 → 結論。ビジネスの世界で定番の型
  • 「な・な・た・こ」(Z会)——なにを話すか/なぜ話すか/たとえば/こうしてほしい
  • 結論先行型(ヒューマンアカデミー)——言いたいことを先に言い、理由をセットで話す

どれも良い型ですが、いずれも「教室で、クラスメイトに向けて話す」ことが前提です。審査員が何十本も連続で動画を見る、という状況には最適化されていません。

そこで、1〜2分の応募動画のために組み直したのが、次の5ステップです。

図2|1〜2分の応募動画・5つの型(合計 約600文字)

1

名乗る(約10秒/50文字)

「〇〇小学校5年の△△です」。学年と名前だけでOK。ここは短く

2

いちばん言いたいことを、最初に言う(約20秒/100文字)

「ぼくは、〇〇を作りたいです」。ここが最重要。前置きや説明から入らない

最重要
3

なぜそう思ったのか(約40秒/200文字)

きっかけになった出来事を1つだけ話す。自分が実際に見たこと・体験したことが強い

4

どうやって実現するか(約30秒/150文字)

具体的に。細かい仕組みは不要。「誰が、何を、どうする」が伝わればいい

5

誰がどう幸せになるか(約20秒/100文字)

これがあるかないかで、審査員の受け取り方が大きく変わります

ポイントは②です。多くの子は「ぼくが住んでいる町には〇〇があって、そこには……」と背景説明から始めてしまいます。でも審査員は、何十本もの動画を続けて見ています。最初の20秒で「この子は何を言おうとしているのか」が分からないと、その先が届きません。

審査員は、実際に何を見ているのか

推測ではなく、コンテスト側が公開している審査基準を見てみましょう。

図3|公開されている審査基準の例

NIJIN 子どもプレゼンコンテスト

  • 想い・熱量——なぜやりたいのか。どれだけ本気か
  • 伝える力——うまく話すことより、まっすぐ伝わること
  • 社会への広がり——誰を、どう幸せにできるか

パナソニック教育財団
プレゼンテーションコンクール

  • 発表の内容——わかりやすさ、考えの深さ、説得力、おもしろさ
  • 発表の仕方——話し方、スライドの見やすさ

共通しているのは、「流暢さ」がどこにも入っていないことです。噛んでも、つまっても、減点項目ではありません。

ここは、お子さんに必ず伝えてあげてください。うまく話す必要はありません。審査員が見ているのは、話し方の技術ではなく、中身と本気度です。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗なぜ起きるか直し方
背景説明が長く、本題に入る前に時間が終わる学校の作文の書き方(起承転結)が身についている言いたいことを最初の20秒に移動する
原稿を暗記して、棒読みになる覚えることが目的になってしまう丸暗記せず、話す順番だけメモして自分の言葉で話す
早口になって、聞き取れない緊張と、時間内に収めようとする焦り原稿を2割減らす。ゆっくり話しても収まる量にする
情報を詰め込みすぎて、何が言いたいか分からない調べたことを全部入れたくなる伝えたいことを1つに絞る。捨てる勇気
調べた内容の受け売りになるネットの情報をそのまま使ってしまう「自分が見たこと・感じたこと」を必ず1つ入れる

撮り方:スマホで十分です

多くのコンテストが「スマホ撮影でOK」「編集不要」と明記しています。むしろ「動画編集禁止」と定めているコンテストもあります(パナソニック教育財団のプレゼンテーションコンクールなど)。凝る必要はありません。

  • 置いて撮る。手持ちは揺れます。本を積んだ上にスマホを立てかけるだけで十分
  • 横向きで撮る。指定がなければ横がおすすめ。上半身が入る距離に
  • 明るい場所で、窓を背にしない。逆光になると顔が真っ暗になります。窓に向かって立つのが正解
  • 音がいちばん大事。テレビや洗濯機を止め、静かな部屋で。スマホとの距離は1〜1.5mくらいまで
  • カメラのレンズを見る。画面の中の自分を見ると、目線が下がります
  • 1本撮りでOK。途中で噛んでも、そのまま続けて大丈夫。撮り直しは3回までと決めておくと、疲れずに済みます

提出方法は「YouTubeに限定公開でアップロードし、URLを送る」形式が主流です。ファイルが大きくて添付できない場合も、この方法で解決します。限定公開は検索に出ず、URLを知っている人だけが見られる設定です。

本の上に立てかけたスマートフォンに向かって、窓の光を受けながら話す小学生の女の子
スマホは本を積んで立てかけるだけ。窓に向かって立つと顔が明るく映ります。※写真はイメージです

撮影前のチェックリスト

プレゼン動画の撮影前チェックリスト
確認することチェック
原稿(またはメモ)の量は、話す時間から2割減らしてあるか
「いちばん言いたいこと」を最初の20秒で言えるか
スマホを置いて撮れるか(手持ちにしない)
横向き・上半身が入る距離になっているか
窓を背にしていないか(逆光になっていないか)
テレビ・洗濯機を止めて、静かな部屋になっているか
撮り直しは3回までと決めてあるか
提出方法(YouTube限定公開のURLなど)を確認したか

保護者は、どこまで手伝っていいのか

これも、よく聞かれます。明確な正解はありませんが、私たちはこう考えています。

図4|手伝っていいこと/手を出さないほうがいいこと

手伝っていいこと

  • 撮影する(カメラを構える)
  • 時間を計る
  • 質問して、考えを引き出す
  • 応募フォームの入力・提出作業
  • 「今の分かりやすかったよ」と伝える

手を出さないほうがいいこと

  • 原稿を書いてあげる
  • 言葉づかいを大人っぽく直す
  • 「もっとこう言いなさい」と指示する
  • 納得いくまで撮り直させる

いちばん効くのは、質問することです。「それ、どうして作りたいと思ったの?」「誰がいちばん喜ぶと思う?」——こう聞かれて答えた言葉が、そのまま原稿になります。

大人が整えた文章は、審査員には見抜かれます。そして何より、その子の言葉でなくなった瞬間、熱量が消えます。審査基準の一番目が「想い・熱量」であることを思い出してください。

リビングで声に出して練習する小学生と、スマートフォンのタイマーで時間を計る父親
保護者の役割は「時間を計る」「質問して引き出す」まで。言葉はその子のものに。※写真はイメージです

学校以外の「居場所」を先に用意しておく

NIJINアカデミーは、午前でも午後からでも参加できるオンラインのオルタナティブスクールです。在籍校の出席扱いになる例も多く、まずは体験会で雰囲気を見てから決められます。

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当日までの3日間プラン

図5|3日でできる準備

1日目
親子で話す。「何を伝えたい?」「なぜ?」を質問しながらメモを取る。原稿は書かない
2日目
メモを見ながら、5つの型の順番に並べ替える。声に出して1回話し、時間を計る。長ければ削る
3日目
撮影。3回までと決めて、いちばん元気だったテイクを選ぶ。YouTube限定公開でアップして提出

締切が近いコンテスト

この記事の内容は、そのままNIJIN教育万博2026 子どもプレゼンコンテストの応募に使えます。

  • 対象:全国の小・中・高校生(学校に通っている・いないは問いません)
  • 予選:1〜2分の動画。スマホ撮影・編集不要
  • 応募締切:2026年10月18日(日)
  • 本選:11月22日(日)DMM六本木本社24F
  • 伴走:ファイナリスト全員に30分の1on1。本選に向けて一緒に磨きます
  • 参加費無料

うまく話せなくて大丈夫。まっすぐ伝わることを見ています。

子どもプレゼンコンテストの詳細を見る

まとめ

1〜2分の動画は、短いぶん、ごまかしがききません。でも裏を返せば、準備は3日あれば足ります。

大事なのは、うまく話すことではなく、言いたいことを1つに絞って、最初に言うこと。そして、その言葉がその子自身のものであること。

迷っていたら、まず1本撮ってみてください。出すかどうかは、そのあとで決めても大丈夫です。

NIJINアカデミーとは|不登校の子のためのオンラインのオルタナティブスクール

こういう学校があることだけ、知っておいてください

申し込む気はまだなくて構いません。NIJINアカデミーがどんな場所で、どんな子が通っているのかを、1ページにまとめています。

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よくある質問

動画は何分くらいがいいですか?
コンテストの規定に合わせますが、1〜2分が目安のものが多いです。2分は原稿用紙1枚半ほど。短いぶん、言いたいことを1つに絞るのがコツです。
編集はしたほうがいいですか?
必要ありません。むしろ「編集禁止」のコンテストもあります。スマホで一発撮りし、いちばん元気だったテイクを選べば十分です。
棒読みになってしまいます。どうすれば?
丸暗記が原因のことが多いです。原稿を覚えるのではなく、話す順番だけメモして、自分の言葉で話すと自然になります。詰まっても大丈夫です。