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「うちの子、こういうのに出してみたら伸びるかも」
そう思って調べはじめると、すぐに気づきます。高校生向けは「33選」「38選」と山ほどあるのに、中学生が出られるものが見つからない。
実際に一件ずつ確認したところ、中学生が「学校を通さず・個人で・無料で」応募できるアイデア/ビジネス系コンテストは、全国で実質5〜8件しかありませんでした。
この記事では、その数少ない選択肢を「個人で出せるか」「参加費」「本当に中学生が対象か」の3点つきでまとめました。あわせて、名前はよく挙がるのに実は中学生が応募できないものも実名で挙げています。
※2026年8月時点で各公式サイトに公開されている情報です。締切・要項は年度により変わるため、応募前に必ず公式サイトでご確認ください。
なぜ中学生向けは、こんなに少ないのか
調べていくと、理由がはっきり見えてきました。
- 中学生向けの全国大会は、技術科・理科の授業由来のものに偏っている。創造アイデアロボコン、日本学生科学賞、市村アイデア賞——いずれも学校の取りまとめが必須で、本人の意思だけでは出られません
- 「アイデア・ビジネス」文脈の中学生枠は、民間教育企業が単独で運営しているものがほとんど。公的機関が主催する中学生向けビジネスコンテストは、ほぼ見当たりませんでした
- 高校生向けは企業協賛モデルが成立しているのに対し、中学生向けには同規模のスポンサー賞がありません
つまり、中学生は「学校が出してくれるかどうか」に左右されやすい構造にあります。学校に通っていないお子さんの場合、この壁はさらに大きくなります。
【本命】学校を通さず、個人で応募できるコンテスト
ここが本題です。保護者と本人の意思だけで応募できるものを集めました。
| 名称 | 主催 | 対象 | 応募形式 | 締切(目安) | 参加費 |
|---|---|---|---|---|---|
| NIJIN教育万博 子どもプレゼンコンテスト | 株式会社NIJIN | 小1〜高3 | 動画1〜2分→本選プレゼン | 10/18 | 無料 |
| GTE®グランプリ | カピオンエデュケーションズ | 中1〜高3 | 個人 or 最大3名チーム/日本語・英語部門 | 5月中旬 | 無料 |
| 中高生探究コンテスト | CURIO SCHOOL | 中学生の部あり | PDF提出(動画添付可) | 1月中旬 | 無料と推定 |
| SDGs探究AWARDS | 未来教育推進機構 | 中学生〜社会人 | ポスター/動画/論文/新聞 自由 | 12/1〜2/1 | 無料と推定 |
| スタートアップJr.アワード | ValuesFusion | 小・中・高(中学生は単独表彰) | プレゼン大会 | 要確認 | 無料 |
| FULMA Creator Awards | FULMA | 小・中学生限定 | 動画3分以内(1分の縦型ショートも可) | 8月末 | 無料と推定 |
| Technovation Girls Japan | NPO法人Waffle | 13〜18歳の女性・ジェンダーマイノリティ | アプリ開発+ピッチ | 12月上旬 | 無料 |
| ティーンズ・アイデアコンテスト | 東京都こどもスマイルムーブメント | 都内在住・在学の12〜18歳 | PowerPoint/Word/PDF | 10月上旬 | 無料と推定 |
CEOキッズビジネスコンテスト(CEOキッズアカデミー主催)は、公式サイトを確認できず、スクール受講生向けの発表会形式と読み取れました。一般の個人が応募できるかは要問い合わせです。
【要注意】学校経由が必須のもの
名前をよく見かけるものの多くは、こちらに分類されます。本人がやる気になっても、学校が出さなければ応募できません。
| 名称 | 対象 | 個人応募 | 備考 |
|---|---|---|---|
| パナソニック教育財団 プレゼンテーションコンクール | 小・中学校 | 不可 | 教員が応募。1校2名まで。動画編集禁止・グループ発表禁止 |
| 市村アイデア賞 | 小・中学生限定 | 不可 | 学校が取りまとめ。9月上旬必着 |
| 創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会 | 中学生限定 | 不可 | 技術科・部活動単位。都道府県→ブロック→全国 |
| 日本学生科学賞 | 中学生・高校生 | 原則不可 | 地方審査(都道府県大会)経由 |
| クエストカップ | 中高生 | 不可 | 学校の授業プログラムとして導入されていることが前提 |
| MONO-COTO INNOVATION | 中1〜高3 | 応募は個人 | 事務局がチームを組成。参加費無料だが交通費は自己負担 |
【がっかり情報】中学生は応募できないもの
検索でよく出てくるのに、要項を読むと中学生は対象外——という取りこぼしを防ぐために、実名で挙げておきます。
図1|名前は有名だが、中学生は出られない
高校生のみ
- マイナビキャリア甲子園(決勝日時点で高校在学が条件)
- 高校生ビジネスプラン・グランプリ(日本政策金融公庫)
- 全国高校生MY PROJECT AWARD(カタリバ)
- ハイスクールマンザイ
小学生のみ
- Honda 子どもアイディアコンテスト
- 全国選抜小学生プログラミング大会
- 小学生ロボコン
まとめ記事の中には「中学生向け」と書きながら、実際は高校生向けを流用しているものがあります。必ず公式の応募要項で学年を確認してください。
選ぶときの3つのチェックポイント
1|「中高生対象」の実態を確認する
「中高生」と書かれていても、中学生の部が独立しているかどうかで難易度がまったく違います。高校3年生と同じ土俵で審査されるのか、中学生だけで審査されるのかは、要項の「部門」欄を見れば分かります。
2|応募形式が、その子の得意と合っているか
論文(日本学生科学賞は5,000〜8,000字)、PDF提出、動画、ステージでのプレゼン。書くのが得意な子と、話すのが得意な子はまったく違います。形式が合っていないだけで、良いアイデアが届かないことがあります。
3|締切から逆算して間に合うか
アイデアをまとめ、資料や動画を作るには最低2〜3週間かかります。締切の1ヶ月前に決めていないと、実質的に間に合いません。
締切カレンダー
図2|中学生が応募できるものの主な締切
いちばん近い締切は、10月18日です
この記事を書いている時点で、中学生が個人で・無料で応募できるものとして直近にあるのが、NIJIN教育万博2026の子どもプレゼンコンテストです。
- 対象:全国の小・中・高校生(学校に通っている・いないは問いません/NIJINアカデミー生でなくてもOK)
- テーマ:「社会をこう変えたい」という提案。作りたいサービス、地域の困りごと、届けたい相手——なんでも構いません
- 予選:1〜2分の動画をスマホで撮って送るだけ(編集不要)
- 応募締切:2026年10月18日(日)
- 本選:11月22日(日)14:00–16:00 DMM六本木本社24F
- 伴走:ファイナリスト全員に30分の1on1メンタリング
- 参加費無料
審査員には、ボーダレス・ジャパン副社長、デロイト トーマツ ベンチャーサポート、フジテレビ解説委員、キヤノンマーケティングジャパンなど、社会の第一線で働く大人が並びます。
評価されて終わりではありません。あなたの提案に「一緒にやろう」と手を挙げる大人と出会い、アイデアが社会で動き出す。
中学生が、学校を通さず個人で出せます。
子どもプレゼンコンテストの詳細を見る応募を決めたら、次は「伝え方」です
コンテストを選んだあと、多くのご家庭がつまずくのが「で、どう作ればいいの?」という段階です。1〜2分の動画で自分のアイデアを話す、という経験をしたことがある中学生は、ほとんどいません。
作り方については別の記事にまとめました。あわせてご覧ください。
まとめ
中学生が個人で応募できるアイデアコンテストは、正直なところ多くありません。だからこそ、ひとつ見つけたら出してみる価値があります。
賞を取れなくても構いません。「自分のアイデアを、知らない大人が本気で聞いた」という経験は、そのあと長く残ります。

