「学校に行けない」理由を、誰にも分かってもらえなかった。
「なんで学校にこないの?」
そう聞かれても、うまく言葉にすることができませんでした。
教室の音がうるさい、服がチクチクして苦しい、人の声が重なると頭がいっぱいになってしまう。
感覚過敏のあるまゆちゃんにとって、学校へ行くことは毎日必死に耐える時間でした。
先生へ伝えても、友達へ伝えても、なかなか理解してもらえない。悪気のない言葉でも、「分かってもらえない」という経験が積み重なるたびに、自信を失っていきました。
「もう学校へ行きたくない。」
そんな時に出会ったのが、NIJINアカデミーでした。
「そのままでいいよ」と言ってもらえた場所
NIJINアカデミーでは、
「まゆちゃんいいね、ナイス!」
「今日は聞いているだけでも大丈夫、話したくなったら話そう。」
先生やお友達は、ありのままを受け止めてくれます。
おはなしルームでお友達と話したり、たくさん授業に出て学びを深めたり、canvaのデザインをしたり、自分を表現できる時間がたくさんありました。
安心できる場所ができると、少しずつ笑顔が増え、自分から話しかけたり、挑戦したりする姿が見られるようになりました。
「自分はここにいていいんだ。」
そんな実感が、まゆちゃんの心を少しずつ変えていきます。

英語の授業
「伝えたい」という思いが、自信になった
最初の挑戦は、NIJINアカデミーの校舎HRでの発表でした。
クラスのみんなでなぞなぞ森の女の子という物語を考え、その物語の中にクイズを取り入れて発表をしました。
「みんなに楽しんでもらいたい。」
そんな思いを込めて準備を進め、緊張しながらも画面オン・マイクオンで最後まで発表することができました。
画面越しに友達が笑ってくれたり、「面白かった!」という声をもらえたり。
「自分にもできた。」
その小さな成功体験が、大きな自信になりました。
その自信は、次の挑戦へとつながります。
「学校のみんなにも、感覚過敏のことを知ってほしい。」
そう思い、自分の学校で先生や友達に向けて、感覚過敏について発表することを決めました。
自分の体験を、自分の言葉で伝える。
勇気のいる挑戦でしたが、その思いは多くの人に届きました。
そして、「もっとたくさんの人に知ってほしい」という思いはさらに大きくなり、今度はNIJINアカデミーの全校HRで、自分の経験や感覚過敏について発表する機会にもつながりました。
小さな一歩から始まった挑戦は、学校へ、そして全国の仲間たちへと広がっていきます。

全校HR での発表の様子
「ありがとう」を、自分の言葉で届けたい
実は、まゆちゃんは文字を書くことがあまり得意ではありません。そんなまゆちゃんが、自ら時間をかけて書いたものがあります。
それは、NIJINアカデミーへの想いです。
「ここだから、自分らしく楽しく過ごせた。」
「ここで出会った仲間や先生がいたから、挑戦する勇気をもらえた。」
書くことが苦手だからこそ、その文章には、まゆちゃんの本当の気持ちが詰まっています。

まゆちゃんが書いたメッセージ
「自分らしく、かわいく」いられる社会をつくりたい
まゆちゃんには、夢があります。
「感覚過敏のある子どもたちが、自分らしく、かわいいと思える服を着られる社会をつくりたい。」
着心地だけを我慢するのではなく、「かわいい」も諦めなくていい。そんな未来をつくりたいという想いをもっています。
全校HRでの発表やフィードバックがさらなる自身につながり、現在は、その夢を実現するために、自分の思いを企業へ届けるメール文を一生懸命書いています。
かつては、自分の苦しさを伝えても、届かないとあきらめていたまゆちゃん。
今では、自分と同じように悩む子どもたちのために行動する存在へと成長しています。

まゆちゃんのNIJINアカデミーの子どもたちを想う素敵な七夕の願い
小さな一歩が、未来を変えていく
NIJINアカデミーの校舎HRでの発表。
学校での発表。
そして、NIJINアカデミー全校HRでの発表。
一つひとつの挑戦が積み重なり、まゆちゃんは少しずつ「自分ならできる」という自信を育んできました。
その先に見つけた夢は、「自分らしく、かわいく」いられる社会をつくること。
今もその夢に向かって、一歩ずつ歩み続けています。
いつかその一歩が、同じように悩む誰かの勇気になる日が来ます。
『分かってほしい。』という願いから始まった物語は、今、『誰かのためにできることを届けたい。』という夢へと続いています。まゆちゃんの挑戦は、これからも続いていきます。
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