「学校へ行けなくなってから、何もやる気がなくなってしまった。」
「好きだったことにも興味を示さなくなった。」
不登校のお子さんを見守る保護者の方から、このようなご相談をいただくことがあります。
「このままで大丈夫なのだろうか。」
「もう一度、何か夢中になれるものを見つけてほしい。」
そんな願いを抱えながら、NIJINアカデミーの
NIJINアカデミーでは、一人ひとり異なる「今」に寄り添うため、一人の子どもに一人の先生が伴走する専任サポートを用意しています。
専任サポートは、「勉強を頑張らせる」ための時間ではありません。
安心できる関係の中で、その子の「好き」や「やってみたい」という気持ちを一緒に見つけ、自分らしい学びや仲間とのつながりへと育んでいく伴走型のサポートです。
今回は、小学生で不登校を経験したくらげさんの歩みをご紹介します。
「何も頑張れない」と感じていた頃
くらげさんは、小学3年生の頃、担任の先生との関わりをきっかけに少しずつ学校へ足が向かなくなりました。
2年生までは毎日元気に登校していた女の子。
けれど、教室では、忘れ物をした子がみんなの前で発表されたり、ほかの子と比べられながら注意を受けたりする場面がありました。
感受性の豊かなくらげさんにとって、その環境は少しずつ心の負担になっていきます。小学4年生の2学期には学校へ通うことが難しくなり、好きだった塾もやめました。
その後、小児うつと診断され、気分が沈み、「何かを頑張ろう」と思えない日も続きました。
「この子が、自分らしく幸せに、生きやすくなってほしい。」
そんなお母さんの願いから、くらげさんはNIJINアカデミーへ入学。
最初はクラスには所属せず、専任サポートから学校生活を始めることを選びました。

「好き」を納得いくまで探究することが、自信につながっていった
専任サポートでは、「今日は何をする?」というところから一緒に考えます。その日の気持ちを大切にしながら、無理に何かを始めることはありません。
少しずつ時間を重ねる中で、くらげさんが夢中になったのは、オリジナルキャラクターのイラスト制作でした。
専任サポートの時間には、画面越しに描きかけの作品を見せてくれます。

今、くらげさんが夢中になっているのは、オリジナルキャラクターの制作です。世界観や衣装、表情まで細かくこだわり、自分だけの物語を少しずつ形にしています。
実は、くらげさんは小児うつと診断され、今も気分が沈み、「何かを頑張ろう」と思えない日があります。
だからこそ専任サポートでは、「今日は何をする?」と一緒に考えるところから始めます。無理に何かを進めるのではなく、その日の気持ちに寄り添いながら、「やってみたい」という小さな意欲を大切に育てています。
イラストに向き合う中で印象的だったのは、自分自身の成長まで記録し始めたことです。
Canvaを使って「イラスト練習日記」を作り、「今日はここが描けるようになった」「次はこの部分を練習してみよう」と、その日の気づきを残しています。
誰かに提出するための記録ではありません。
昨日の自分より少し前に進めたことを、自分自身で確かめるための記録です。
好きだから調べる。
好きだから試してみる。
納得できるまで、もう一度描いてみる。
そんな小さな積み重ねが、「できた」という実感になり、少しずつくらげさんの自信を育んでいるようです。
専任サポートで見守ってきたのは、イラストが上達していくことだけではありません。
「好き」を原動力に、自ら問いを立て、試行錯誤を重ねながら学び続ける力を、くらげさん自身が少しずつ取り戻していく姿でした。

「もっと上手になってから」が、「投稿してみよう」に変わるまで
くらげさんは、自分の作品に強いこだわりがあります。だからこそ、オンライン掲示板への投稿も、すぐには勧めませんでした。
「もっと上手になりたい。」
その思いを大切にしながら、一緒に練習を重ね、自分の成長を実感できる時間を積み重ねていきました。
そして、「今なら投稿してみてもいいかもしれない。」
そう感じられるタイミングで、オンライン掲示板への投稿を提案しました。
最初は、
「もっと上手になってから投稿したい。」
と話していたくらげさん。
それでも、自分で「投稿してみよう」と決めたその日、作品には仲間や先生からたくさんのリアクションやコメントが届きました。
画面を見ながら、思わず笑顔になるくらげさん。
今では、自分がコメントをもらうだけでなく、他の子の作品にも「いいね」を押したり、感想を書いたりしています。
オンラインフリースクールという場で、自分の「好き」が仲間とのつながりを生み、新しい世界が少しずつ広がっていきました。

「イラストの話ができる友達がほしい」
最近のくらげさんは、「友達作り大作戦」を進行中です。
「マニアックなイラストの話ができる友達がほしい。」
その言葉を聞いたとき、大きな変化を感じました。以前は、人の輪に入ることに緊張があったくらげさん。
今ではSlackで自分からコメントを送り、他の子とのやり取りを楽しんでいます。
専任サポートの時間には、クラス見学の話もしました。
最近では、NIJINアカデミーの「自由進度学習」にも興味をもち、「自分ならこんなテーマで探究してみたい」と話してくれるようになりました。
誰かに決めてもらうのではなく、自分で選び、自分で次の一歩を決める。
その姿に、確かな成長を感じています。
不登校のその先に、「好き」から始まる学びがある
不登校になると、「勉強の遅れ」や「将来」を心配される保護者の方は少なくありません。
でも、子どもが本来持っている「学ぶ力」は、なくなってしまったわけではありません。
安心できる環境の中で、「好き」を思い切り探究できるようになると、子どもは自分で問いを立て、自分で学び、自分で人とつながり始めます。
くらげさんの変化も、まさにその歩みでした。最初に育まれたのは、「自分らしくいても大丈夫」という安心感。
専任サポートという一対一の関わりの中で、自分の「好き」を素直に話せるようになり、自分で課題を見つけ、納得するまで探究する姿が生まれました。
そして、その「好き」は学びへと変わり、自分の作品を発信する勇気や、「イラストの話ができる友達がほしい」という新しい一歩につながっていきました。
NIJINアカデミーでは、子どもの成長を「自分」「学び」「社会」の3つのステップで考えています。
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まずは、自分を好きになること。
次に、学ぶことを好きになること。
そして、自分らしく社会とつながっていくこと。
これは、「Be Happy, Do Happy」という学校理念そのものです。自分を大切にできる人は、自分を幸せにする力を育みます。
そして、その幸せは、やがて誰かとのつながりや社会への貢献へと広がっていきます。
専任サポートで見守ってきたのは、くらげさんのイラストが上達したことだけではありません。「好き」を原動力に、自分で未来を選び、自分らしく歩き始める姿でした。
一人ひとりに、その子だけのペースがあります。
NIJINアカデミーでは、「好き」は学びの入り口だと考えています。
「好き」を探究することが自信につながり、自信が学びにつながり、学びが社会とのつながりへと広がっていく。
その一歩を支えることが、専任サポートの役割です。
もし今、お子さんの将来に不安を感じているなら、まずは「何ができないか」ではなく、「何が好きなのか」に目を向けてみませんか。
その「好き」の中にこそ、お子さんらしい未来への第一歩がきっとあります。

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