過敏性腸症候群ガス型|原因・治し方と授業中の不安への対処

過敏性腸症候群ガス型とは?授業中の不安と学校でできる配慮。静かな教室で机に座り、お腹を押さえる中学生のイラスト

「授業の途中でお腹が鳴る」「おならが出そうで、ずっと我慢している」――過敏性腸症候群のガス型は、お腹の張りとガスが中心の状態です。痛みが軽くても、人のいる場所にいられなくなるという点で生活への影響は大きく、10代の通学・授業に直結します。この記事では、ガス型のしくみと治療、そして教室という逃げ場のない場所での対処を整理しました。

星野達郎(NIJINアカデミー校長)
執筆・解説
星野 達郎(NIJINアカデミー校長)

元公立小学校教諭7年。JICA海外協力隊としてエルサルバドルで活動。JCI「世界の傑出した若者10人」2026選出。全国にリアル教室を持つオンラインスクールNIJINアカデミーを運営し、お腹の不調で学校に行きづらい子どもたちの学習環境づくりに日常的に関わっています。
医学的な内容は、日本消化器病学会の診療ガイドラインをはじめとする公開資料にもとづいて記載しています。診断・治療は医療機関にご相談ください。

過敏性腸症候群ガス型とは

過敏性腸症候群(IBS)は、検査をしても腸に炎症や腫瘍などの異常が見つからないのに、腹痛・お腹の張り・便通の乱れが続く状態です。日本人のおよそ10人に1人が当てはまるとされ、10代から20代に多く見られます。

その中でお腹の張りとガスが中心になるものが「ガス型」と呼ばれています。おならが出そうな感覚がずっと続く、お腹がゴロゴロ鳴る、ガスが抜けずに張って苦しい、といった形で現れます。

国際的な分類(Rome IV基準)は4つ下痢型IBS-D便秘型IBS-C混合型IBS-M分類不能型IBS-U「ガス型」日本で広く使われている通称。正式な分類名ではありませんお腹の張りとガスが中心の状態を指し、上の4つのどれかに重なって現れます。
過敏性腸症候群の分類と「ガス型」の位置づけ
「ガス型」は正式な病名ではありません
国際的な診断基準(Rome IV基準)では、過敏性腸症候群は便の形から下痢型・便秘型・混合型・分類不能型の4つに分けられます。「ガス型」はこの4つには含まれず、日本で通称として広く使われている言葉です。医療機関では「腹部膨満感が強い過敏性腸症候群」などと説明されることがあります。
通称であること自体は問題ではありませんが、診断書や学校への説明では「過敏性腸症候群」という正式名で伝えるほうが通りやすいことは知っておいてください。

痛みが軽くても、生活への影響は大きい

ガス型は下痢型のように何度もトイレに駆け込むわけではないため、「それくらい我慢できるでしょう」と言われがちです。しかし本人の負担は痛みではなく「人に気づかれるかもしれない」という緊張にあります。授業中の静かな教室、満員電車、面接の待合室のように音やにおいが目立つ場所ほどつらくなるのが特徴で、そうした場所を避けるようになると、行動範囲が急速に狭まります。

ガス型セルフチェック

過敏性腸症候群に単独の検査はなく、症状と経過から診断します。下の12項目は、受診のときに医師へ伝えるべき内容でもあります。当てはまるものを数えてください。

  • お腹が張って苦しい日が、週に1回以上ある
  • おならが出そうな感覚がずっと続いている
  • 静かな教室や電車で、お腹が鳴らないか気になって集中できない
  • ガスを我慢するために、姿勢を固くしたり動かずにいることがある
  • トイレでガスを出すと、一時的に楽になる
  • 人のいる場所を避けるようになった
  • 緊張する場面の前にお腹の張りが強くなる
  • 排便の回数や便の形が、以前と変わった
  • 食後にお腹の張りが強くなる
  • おならのにおいが気になって人に近づけない
  • 腹痛や張りが、排便すると軽くなる
  • 症状のせいで学校や仕事を休んだことがある
目安
0〜2個|特定の場面に限ったお腹の不調です。生活リズムと食事の見直しから始めます。
3〜6個|生活の複数の場面に影響しています。学校や職場に相談する段階です。
7個以上|行動範囲が狭まっています。消化器内科の受診をおすすめします。
次の症状があるときは、様子を見ずに受診してください
血便が出る/体重が減ってきた/夜中に目が覚めるほどの腹痛がある/発熱を伴う/50歳以降に初めて症状が出た。これらは過敏性腸症候群では説明がつかず、ほかの病気が隠れていることがあります。

このチェックは診断ではありません。診断は医療機関で行われます。

なぜガスがたまるのか|脳腸相関と呑気

ガス型の原因は一つではありません。現在の考え方では、脳と腸が互いに影響し合う「脳腸相関」を土台に、いくつかの要因が重なって起きるとされています。

脳腸不安・緊張が腸の動きを乱すお腹の不快感が、さらに不安を強めるガスがたまる3つの要因空気を飲み込む早食い・緊張で無意識に飲み込む腸内細菌の発酵食べたものがガスに変わる動きの滞り出口まで運ぶ動きが乱れる
脳腸相関と、ガスがたまる3つの要因

不安が腸を動かし、腸が不安を強める

脳と腸は自律神経やホルモンを通じてつながっていて、緊張や不安があると腸の動きが乱れます。そしてお腹の不快感そのものが「また授業中に鳴ったらどうしよう」という不安を生み、その不安がまた腸を乱す――この循環が、ガス型が長引く理由です。

だから「気の持ちよう」でも「考えすぎ」でもありません。実際に腸が動いていて、その感覚が人より強く届いている状態です。

呑気症(空気嚥下症)が重なっていることがある

緊張しているとき、人は無意識に唾液と一緒に空気を飲み込んでいます。早食い、歯を強く噛みしめる癖、炭酸飲料、ガムなども空気を増やします。飲み込んだ空気の多くはげっぷで出ますが、腸まで下りたぶんはガスとしてたまります。これを呑気症(空気嚥下症)といい、ガス型に重なっていることが少なくありません。

腸内細菌がつくるガス

消化されずに大腸まで届いた糖質は、腸内細菌によって分解されてガスになります。何を食べたかでガスの量は変わりますが、「悪い食べ物」があるわけではなく、その人の腸で発酵しやすいものがあるということです。後半の食事の項で扱います。

ガス型と自臭症の違い

「おならのにおいで 人 に迷惑をかけている気がする」という悩みは、ガス型とよく似ていますが、別の状態である場合があります。自臭症です。

過敏性腸症候群ガス型自臭症
中心にあるもの実際のお腹の張りとガス「においが漏れている」という強い思い込み
周囲の反応音が聞こえることはある周囲は気づいていないことが多い
本人の確信症状の有無は自分で分かる「絶対に臭っている」と確信していて、否定されても納得できない
主な相談先消化器内科心療内科・精神科

どちらも「人に迷惑をかけている」という思いから人を避けるようになる点は同じで、両方が重なっていることもあります。自臭症は社交不安と関わりが深く、消化器の治療だけでは改善しません。検査で腸に異常がなく、周囲も気づいていないのに確信が消えない場合は、心療内科での相談が近道になります。

家族が言ってはいけないこと
「気にしすぎ」「誰も気づいてないよ」は、本人を安心させるつもりでも「分かってもらえない」という確認にしかなりません。まず「そう感じているのはつらいね」と受け取ったうえで、一緒に相談先を探すほうが前に進みます。

授業中・教室でつらくなる場面

ガス型がとくにつらいのは、静かで、席を立ちにくく、逃げ場がない場所です。学校はその条件がそろっています。クリニックの解説では職場の話が中心になりがちですが、10代にとっての職場は教室です。

場面つらくなる理由できる工夫
テスト中室内が静まり返り、音が響く。
途中退室もしにくい
事前に別室受験や途中退室の了解をとっておく
朝の会・集会整列して動けない。
長時間立ったまま
端の位置や、後方の席にしてもらう
5〜6時間目給食後でガスがたまりやすい時間帯昼休みに一度、
トイレでガスを出しておく
体育のマット運動腹圧がかかり、音が出やすい見学やほかの種目への振り替えを相談する
移動教室・満員の廊下人との距離が近い少し時間をずらして移動する

「我慢する」が一番つらい

ガスを我慢し続けると、腸にたまって張りが強くなり、かえって我慢しにくくなります。姿勢を固くして耐えると腹圧も上がります。こまめに出しておくほうが、結果として楽になります。

そのためには「いつでもトイレに行っていい」という前提が要ります。授業中に黙って退室できる約束があるだけで、実際には行かなくても症状が軽くなる子は多くいます。逃げ場があると分かっていること自体が、不安の循環を断つからです。

すぐ試せること
  • 休み時間ごとにトイレに寄る習慣をつける(出なくてもよい)
  • ベルトやウエストのきつい服をやめる
  • 早食いをやめ、ひと口ずつ飲み込んでから次を口に入れる
  • 炭酸飲料とガムを一度やめてみる
  • お腹を温める(カイロ・腹巻き)

学校にお願いできる配慮

過敏性腸症候群は、障害者差別解消法でいう合理的配慮の対象になり得ます。診断書は必須ではありませんが、あると話が進みやすくなります。実際に認められている例です。

  • 授業中の退室を無言で認める|手を挙げて申告しなくてよいという取り決め
  • 座席の配置|出入口に近い席、後方の席、端の席
  • 別室受験|定期テスト・入試での配慮
  • 体育の種目変更|腹圧のかかる種目の振り替え
  • トイレの使用|多目的トイレや職員用トイレの使用許可
  • 給食の調整|量や内容の相談
  • 遅刻・早退の扱い|症状が強い日の柔軟な運用

先生への伝え方

「お腹が痛くて」だけでは、体調不良として処理されて終わります。場面と手段をセットで伝えると通りやすくなります。

伝え方の例
「過敏性腸症候群と診断されています。静かな教室でお腹の音が出ることへの不安が強く、テスト中に集中できません。別室で受験させていただけないでしょうか。」

医師の診断がまだでも、「いつから・どの場面で・どう困っているか」を1〜2週間メモに残して持っていくと、具体的な相談になります。
避けたい対応
「トイレは休み時間に行きなさい」という指導は、ガス型の子には症状を悪化させます。我慢させるほど腸にガスがたまり、不安も強まるためです。この点は、先生に伝える価値があります。

家庭でできること|食事と生活

ガスが増えやすい食べ物

小腸で吸収されにくく、大腸で発酵しやすい糖質をまとめてFODMAP(フォドマップ)と呼びます。これを減らす食事法が低FODMAP食です。

発酵しやすい
(高FODMAP)
比較的おだやか
(低FODMAP)
小麦(パン・パスタ)、玉ねぎ、にんにく、豆類、牛乳・ヨーグルト、りんご、もも、すいか、はちみつ、きのこ類、キシリトール入りガム米、じゃがいも、にんじん、ほうれん草、トマト、バナナ、いちご、ぶどう、卵、肉、魚、豆腐、ラクトースフリー牛乳
子どもに自己流の低FODMAP食は危険です
低FODMAP食は、本来3〜6週間だけ除去し、そのあと1品ずつ戻して原因を特定するという手順で行うものです。長く続けると栄養が偏り、腸内細菌の多様性も下がります。成長期の子どもでは、身長や体重の伸びに影響しかねません。
家庭で試すなら、まず炭酸飲料とガムをやめる、牛乳を1〜2週間だけ減らしてみるといった範囲にとどめ、本格的に取り組む場合は医師または管理栄養士の指導を受けてください。

食べ方を変えるだけでも減らせる

  • ひと口ずつ、飲み込んでから次を口に入れる(飲み込む空気が減ります)
  • 1回の量を減らし、回数を増やす
  • 炭酸飲料をやめる
  • ガムをやめる(噛むあいだ空気を飲み込みます)
  • 食後すぐ横にならず、少し歩く

生活のなかでできること

  • お腹を温める|腹巻きやカイロ。腸の緊張がゆるみます
  • 腹式呼吸|息を吐く時間を長くすると、自律神経が落ち着きます
  • 軽い運動|歩く程度で腸の動きが整います
  • 睡眠時間を確保する|睡眠不足は症状を強めます
  • 記録をつける|食べたもの・場面・症状をメモすると、自分のパターンが見えます

受診の目安と検査の流れ|何科にかかるか

何科を受診するか

  • 消化器内科|お腹の症状が中心のとき。第一の入口です
  • 小児科|小学生・中学生は、まずかかりつけの小児科からでも構いません
  • 心療内科|不安が強い、においの確信が消えないとき
  • 学校|養護教諭やスクールカウンセラーは、受診前の相談先になります

検査の流れ

過敏性腸症候群には「これで分かる」という検査がありません。ほかの病気がないことを確かめたうえで、症状と経過から診断します。

  1. 問診|いつから、どの場面で、便の状態、生活への影響
  2. 血液検査・便検査|炎症や貧血、血便の有無を確認
  3. 必要に応じて大腸内視鏡検査|炎症性腸疾患や腫瘍を除外。若年で警告症状がなければ省略されることもあります
  4. 診断と説明|Rome IV基準に照らして判断
受診前にメモしておくこと
いつから/どの場面でつらいか(授業中、朝、電車など)/便の回数と形/生活への影響(学校を休んだ、行事に参加できなかった)/試して効いたもの・効かなかったもの。1〜2週間分あれば十分です。

治療|薬と心理的アプローチ

過敏性腸症候群の治療は、生活と食事の調整を土台に、薬と心理的アプローチを組み合わせて進めます。症状を完全にゼロにすることよりも、生活を回せる状態に戻すことが目標になります。

薬による治療

腸の動きを整える薬、便の水分量を調整する薬、腸内細菌のバランスを整える薬(プロバイオティクス)、不安が強い場合の薬などがあります。どれが合うかは症状の型と個人差で変わるため、市販薬で様子を見るより、医師に相談したほうが近道です。

市販の整腸剤で楽になる人もいますが、2〜4週間試して変化がなければ受診の目安です。「効かないから自分には合わない病気なのだ」と結論を出す前に、選択肢がまだ残っています。

心理的アプローチ

「また鳴ったらどうしよう」という予期不安が症状を強めるため、認知行動療法が有効とされています。不安を打ち消すのではなく、不安があっても行動できる範囲を少しずつ広げていく方法です。避けていた場面に短時間から戻っていく練習が中心になります。

治るのか

過敏性腸症候群は、命に関わる病気ではなく、腸そのものが壊れていく病気でもありません。一方で「治療すればすぐ消える」ものでもなく、よくなったり戻ったりを繰り返しながら、付き合い方を身につけていくのが一般的です。10代で発症しても、環境が変わると落ち着く人は多くいます。

学校に行けない日が続くとき

配慮をお願いし、治療も始めた。それでも教室という場所そのものが負担になっていることがあります。静かで、席を立ちにくく、人との距離が近い。ガス型にとって、教室は条件が最悪に近い場所です。

休みが続くと「このまま勉強が遅れる」という不安が重なり、それがまた腸に返ってきます。体調が戻るまで学びを止めないという選択肢を知っておくと、この循環を一つ断てます。

NIJINアカデミーのオンライン授業。画面越しに担任と1対1で話す様子
自宅から参加するNIJINアカデミーの授業。席を立つのも、カメラを切るのも自由です

自宅なら、トイレまで5秒

NIJINアカデミーは、小中学生が通うオンラインのオルタナティブスクールです。希望する子の出席認定率は97%で、在籍校の出席扱いを受けながら学べます。全国にリアル教室もあり、オンラインとリアルを組み合わせた通い方も選べます。

  • いつでも抜けられる|授業中にトイレへ行くのに、誰の許可もいりません
  • 音やにおいを気にしなくていい|自分の部屋なので、ガスを我慢する必要がありません
  • カメラもマイクも切れる|体調が悪い日は聞くだけで参加できます
  • 同じ経験をした子がいる|お腹の不調で学校を離れた子は、珍しくありません

「学校に戻すため」ではなく、その子が安心して力を出せる場所を用意するための選択肢として考えてみてください。

よくある質問

過敏性腸症候群ガス型はどうやって治しますか

ガスだけを止める薬はありません。生活と食事の調整を土台に、腸の動きを整える薬や腸内細菌のバランスを整える薬、不安が強い場合は心理的アプローチを組み合わせます。症状をゼロにするより、生活を回せる状態に戻すことが目標になります。自己判断で市販薬を続けるより、消化器内科で相談したほうが近道です。

過敏性腸症候群のガス型の特徴は何ですか

お腹の張りとガスが中心で、下痢型のように何度もトイレに駆け込むわけではありません。おならが出そうな感覚が続く、お腹が鳴る、ガスが抜けずに苦しいといった形で現れます。静かな教室や電車など、音やにおいが目立つ場所でとくにつらくなり、そうした場所を避けるようになるのが特徴です。

過敏性腸症候群のガス型は治りますか

命に関わる病気ではなく、腸そのものが壊れていく病気でもありません。一方で、すぐに消えるものでもなく、よくなったり戻ったりを繰り返しながら付き合い方を身につけていくのが一般的です。10代で発症しても、進学などで環境が変わると落ち着く人は多くいます。

「ガス型」は正式な病名ですか

いいえ。国際的な診断基準(Rome IV基準)では、過敏性腸症候群は便の形から下痢型・便秘型・混合型・分類不能型の4つに分けられ、「ガス型」は含まれていません。日本で通称として広く使われている言葉です。診断書や学校への説明では「過敏性腸症候群」という正式名で伝えるほうが通りやすくなります。

何科を受診すればよいですか

消化器内科が第一の入口です。小学生・中学生は、かかりつけの小児科からでも構いません。においの確信が消えない、不安が強いといった場合は心療内科が適しています。受診前の相談先としては、学校の養護教諭やスクールカウンセラーも使えます。

学校に配慮をお願いできますか

できます。授業中の退室を無言で認める、出入口に近い席にする、別室受験、体育の種目変更などが実際に認められています。診断書は必須ではありませんが、あると話が進みやすくなります。「お腹が痛い」ではなく、困っている場面と必要な手段をセットで伝えるのがコツです。

子どもに低FODMAP食をさせてもよいですか

自己流では避けてください。低FODMAP食は本来、3〜6週間だけ除去して1品ずつ戻し、原因を特定する手順で行うものです。長く続けると栄養が偏り、成長期の子どもでは身長や体重の伸びに影響しかねません。家庭では炭酸飲料やガムをやめる程度にとどめ、本格的に取り組む場合は医師か管理栄養士の指導を受けてください。

ガスを我慢させたほうがよいですか

逆です。我慢し続けると腸にたまって張りが強くなり、かえって我慢しにくくなります。こまめに出すほうが楽になります。「トイレは休み時間に」という指導はガス型には合わないため、学校に伝える価値があります。

まとめ

  • ガス型は日本で使われる通称で、正式な分類は下痢型・便秘型・混合型・分類不能型の4つ
  • 原因は脳腸相関を土台に、空気の飲み込み・腸内細菌の発酵・動きの滞りが重なって起きる
  • 痛みは軽くても、静かで逃げ場のない場所ほどつらく、教室はその条件がそろっている
  • ガスは我慢するほど苦しくなる。こまめに出せる環境をつくるほうが楽になる
  • 授業中の退室、座席、別室受験は、学校にお願いできる配慮の範囲
  • 低FODMAP食は成長期の子どもには自己流で行わない
  • 環境を変えて学びを止めないという選択肢もある

お腹の不調は外から見えません。「気にしすぎ」と言われ続けた子が、理由のある状態だと知るだけで楽になることがあります。まずはその子にとって逃げ場のある環境を一つ用意するところから始めてください。

参考:日本消化器病学会「機能性消化管疾患診療ガイドライン2020―過敏性腸症候群(IBS)」/Rome Foundation「Rome IV Criteria」