能代市で不登校や行きしぶりの相談先を探している方へ
朝になると体が動かない、学校の話題を出すと黙り込む、休みが続いて勉強や友人関係が心配になる。子どもも保護者も、何から始めればよいか迷うことがあります。能代市には、不安や悩みを電話・メール・面談で相談できる「風の子相談」、学校に行きづらい子の居場所や学びを支える教育支援センター「はまなす広場(はまなす教室)」があります。市内全小中学校には心の教室相談員、中学校にはスクールカウンセラーが配置され、2026年度からは学校・保護者連携アドバイザーも設けられています。
まずは学校に相談する方法のほか、学校とは別の窓口から話を始めることもできます。この記事では、能代市・秋田県・国の公的情報をもとに、電話番号、対象、受付時間、利用前に確認したいことを整理しました。電話や面談の場で全部を説明できなくても大丈夫です。今困っていることを一つだけ伝えるところから始められます。
能代市で不登校の相談先を探しはじめたとき、最初に知っておきたいこと
相談先を探すとき、「学校に戻す方法を相談するのかな」「親の関わり方を責められないかな」と不安になるかもしれません。能代市の相談活動は、学校に行けないこと、いじめ、学習、進学、家族や友人との悩みなどを相談対象として案内しています。風の子相談では、電話に加えて面談も受け付けています。学校・保護者連携アドバイザーは、学校には話しにくいと感じる保護者と学校をつなぐ相談先として、2026年度から配置されました。どの窓口を選んでも、最初から長い説明を用意する必要はありません。
子ども本人の気持ちと保護者の困りごとは、同じ日に同じ窓口で話せるとは限りません。本人が電話を嫌がる場合は、保護者だけで相談して、本人への声のかけ方や次に選べる方法を確かめられます。逆に、子ども自身が先生や相談員に話したい場合には、本人の希望する相手や伝え方を優先します。相談をしたからといって、すぐに登校や通級を決めなければならないわけではありません。情報を聞いて持ち帰り、家族で考える時間を取って構いません。
能代市の窓口は、教育相談、学校との連携、居場所・学習支援、心身や家庭の相談など役割が異なります。困りごとが複数あるときは、最初の相談相手に「どこに相談したらよいかも含めて相談したい」と伝えれば十分です。相談先同士の連携が必要な場合も、本人や家族の希望、共有する内容、共有先を確認してから進めることができます。安全に関わる急ぎの心配がある場合は、通常の教育相談の受付時間を待たず、児童相談所全国共通ダイヤル189や緊急窓口を利用してください。
相談する前に、準備は要りません
相談前に、欠席日数を正確に数えたり、家庭で起きたことを時系列にまとめたり、本人に登校の意思を確認したりする必要はありません。「最近、朝になると腹痛を訴える」「何日休んだかは分からないが、先週から難しい」「親の自分が眠れていない」など、思い出せる範囲の一言で相談を始められます。うまく話せないときは、紙に単語を三つ書いて読み上げる、メールを使う、保護者だけで先に相談する方法があります。
相談員から質問を受けたとき、「まだ分かりません」「本人に聞けていません」と答えて大丈夫です。相談の目的は、できていないことを採点することではなく、困りごとを一緒に整理して、次の負担の少ない手段を探すことです。子どもの話を聞き出すことが難しい場合も、その状態自体が相談テーマになります。本人の発言をそのまま伝えられなければ、保護者から見える様子や、いつから変化に気づいたかだけで十分な場合があります。
相談で何を話すか決めきれないときは、最初に「今日は何を決めなくてよいか」を確認してもよいでしょう。例えば、今日の電話では情報だけ聞き、利用申込みは後日考える、学校への連絡は一緒に文章を作ってからにする、本人への紹介は保護者が説明を聞いた後にする、といった段階に分けられます。もし相談員の説明が難しく感じたら、用語をかみ砕いてもらう、紙やメールでもらう、後日もう一度同じ質問をすることもできます。
通学以外の学び方について、まずは情報を集めてみませんか
学校への登校だけを唯一の目標にすると、今日の体調や本人の不安が置き去りになることがあります。学校とつながりを保ちながら別室を使う、教育支援センターに見学に行く、家で休みながら学習を少しだけ試す、オンラインの学びや民間の居場所を調べるなど、選択肢を知るだけでも見通しが変わります。どの方法が合うかは子どもによって異なり、今週は休むことが必要な場合もあります。選択肢の説明を聞くことと、利用を決めることは別です。
能代市は、はまなす教室の体験入級を案内し、通級時刻や内容は子どもと保護者に相談しながら進めるとしています。勉強だけでなく、スポーツ、屋外活動、読書、制作など本人の意欲に応じた活動も示されています。利用に関心があれば、現在の開室日・学期中の運営・対象・申込みの流れを、風の子相談または教育研究所に確認してから見学を検討できます。
- 能代市で最初に連絡できる教育相談・学校連携の窓口
- はまなす広場の活動・見学や出席扱いについて確認するポイント
- 家庭や心身の不安を相談できる市・県・全国の窓口
- 本人に負担をかけずに、相談前後の1か月を進める考え方
数字で見る能代市・秋田県の不登校|ひとりで抱えているご家庭は少なくありません
能代市の住民基本台帳による人口は、2026年9月末現在45,400人、世帯数は23,505世帯です。これは市の人口・世帯数であり、不登校の児童生徒数ではありません。市は人口や世帯の統計を毎月公開していますが、このページで確認できる公表資料からは、能代市単独の最新の不登校児童生徒数を同じ基準・同じ年度で示した数値を確認できませんでした。そのため、市の不登校人数を推定したり、県全体の数値を市の数値として置き換えたりせず、「市単独の最新値は今回確認した公表資料では未公表」と記します。
秋田県内の不登校状況は、県教育委員会や文部科学省の調査資料で公表される年度がありますが、集計区分や公表時期が市の人口統計とは異なります。秋田県の令和6年度調査では、公立小中学校の不登校児童生徒は2,008人(国立を含むと2,027人)、1,000人当たり36.4人と公表されています。市町村ごとの児童生徒数が公開されていない場合、県の値から能代市を割り出すことはできません。転校・進級・学年によって在籍数が違うため、県の割合を市に機械的に当てはめることも正確ではありません。秋田県の令和6年度の1,000人当たり36.4人という値は全国の38.6人と比べるための県全体の目安で、能代市の発生状況を示すものではありません。必要な場合は市教育委員会の学校教育課へ、能代市の統計公表の有無と対象年度、数え方を確認してください。
住民基本台帳の人口。欠席・不登校数ではありません。
市が公表する世帯数です。
今回確認した市の公表資料で確認できず。
国立を含めると2,027人。
人口の数字は、支援を受ける人の多さや相談の必要性を直接示すものではありません。1人の子どもが複数の相談先を利用することもあれば、家族だけで情報を探す時期もあります。統計上の人数が少なく見える地域でも、困っている家庭が少ないとは限りません。反対に、全国の人数が多いことを理由に、目の前の子どもを同じ経過や支援に当てはめることもできません。統計は地域の支援体制を考えるための背景情報として読み、相談では本人の生活と希望を中心に考えましょう。
市の人口統計は毎月更新されます。参照したページは「令和8年9月末現在」と明記されているため、記事公開後に月が進んだ場合には最新の人口へ更新してください。年齢別・地区別人口は別資料や市民交流スペースで確認できる旨も掲載されていますが、このページでは対象年齢の児童生徒数や欠席状況を直接示す資料ではありません。異なる統計を組み合わせて、存在しない「市内不登校率」を計算することは避けています。
相談につながっていない子が、全国で約4割
文部科学省が2025年10月29日に公表した令和6年度調査では、小中学校の不登校児童生徒は全国で353,970人でした。このうち、学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていない児童生徒は135,724人(約13.6万人)とされています。全国の傾向を示す数値であり、能代市の人数ではありません。相談につながっていないことには、本人が窓口へ行きたくない、保護者がどこへ相談するか分からない、既に相談を試したが合わなかった、家庭の事情で時間を取れないなど様々な背景があります。利用できる相談先があることを知り、今の状況に合う入口を探すことが大切です。
国の調査には、90日以上欠席している子どもの数や、専門的な相談を受けた割合なども含まれています。数字は全国の学校から集めた行政調査の結果で、相談先の質や本人の満足度をそのまま示すものではありません。相談していない子がいることを「家庭が努力していない」と捉えるのではなく、支援にたどり着くまでにある障壁を減らす必要があります。相談窓口へ連絡するとき、欠席日数や理由を正確に申告できなくても、分かる範囲から話を始めて構いません。

困りごと別|能代市の不登校の相談先の選び方
今の困りごとから入口を選ぶと、電話をかけるときに迷いにくくなります。以下は優先順位を決めつける表ではなく、連絡先を探すための早見表です。本人の希望が分からない場合、保護者だけで情報を聞く方法もあります。相談先の受付日や担当者は変更される場合があるため、公式ページで最新情報を確認してください。
| 今、困っていること | 最初の相談先の例 | 伝え方・確かめること |
|---|---|---|
| 学校に行けない、いじめ、学習・進路の悩み | 風の子相談(0185-89-1616)/学校教育課(0185-73-5178) | 電話・メール・面談の希望、現在の状況 |
| 学校には直接話しにくい、第三者を介したい | 学校・保護者連携アドバイザー(0185-73-5178) | 2026年度配置。保護者からの相談、学校とのつなぎ方 |
| 外出や教室はまだ難しいが、別の場所を知りたい | はまなす教室(0185-52-8282) | 見学・体験、通級日や内容、現在の開室日 |
| 発達・学習上のつまずきや合理的な配慮 | 特別支援教育アドバイザー(0185-73-5281)/学校 | 困る場面、得意なこと、環境調整の相談 |
| 親子の関わり、育児・家庭の支援、保護者自身の不安 | こども家庭センター(0185-89-2948) | 教育相談と福祉・子育て相談のどちらも可能 |
| 夜間・休日の緊急性がある悩み | 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)、児童相談所共通ダイヤル(189) | 対象・受付方法を窓口へ確認。生命の危険は119など緊急通報 |
ひとつの困りごとを選ぶのが難しければ、「本人の安全が心配」「朝の腹痛が続く」「学校からの電話に保護者が出られない」など、最も差し迫ったことを伝えてください。窓口で対応しきれない内容なら、担当機関へつなぐ方法や紹介先を教えてもらえます。紹介を受ける前に、共有する情報と目的を聞き、本人に伝えるかどうかを含めて家族の希望を伝えましょう。

学校の中で相談する|担任・心の教室相談員・スクールカウンセラー
担任・管理職
担任の先生に連絡する場合、最初から「学校へ戻るための計画」を決める必要はありません。欠席の連絡方法、家庭に届くプリントや連絡帳の受け取り方、本人が学校の話を聞ける時間帯、教室以外の場所を利用できるかなど、生活上の困りごとから相談できます。担任と話しにくい、やりとりで負担が増える、説明を繰り返すのがつらいときは、管理職、養護教諭、学校の相談員、市の学校・保護者連携アドバイザーなど別の入口を希望して構いません。
連絡方法は電話だけではありません。本人の前で話しにくい場合は、短いメールで「欠席が続いており、相談できる時間を決めたい」と伝える、保護者が一人で面談する、学校からの連絡を週1回にまとめてもらうなど、負担の少ない方法を相談できます。学校が状況を把握しておくことが必要な場合も、誰が何をどの頻度で共有するかを話し合えます。本人に学校から突然電話をしないでほしい、訪問の前に連絡がほしいなど、避けたい接触も具体的に伝えてください。
別室登校や保健室利用を検討するときは、時間、場所、担当者、出入りの方法、他の児童生徒との接触、途中で帰る方法、親の送迎や待機の必要、出欠の扱いを確認します。最初は校門まで、短時間だけ、先生とオンラインで話すだけなど、段階を細かくすることも可能です。利用した日数や成果を競う必要はなく、行けなかった場合に次の機会がなくなるわけでもありません。本人が嫌がる場合には、見学を延期する、写真や説明資料だけ受け取るなども相談できます。
心の教室相談員・スクールカウンセラー
スクールカウンセラーとの面談では、診断を受けているかどうかにかかわらず、登校前後の不安、友人との関係、睡眠や食事、家庭での声かけなどを話題にできます。面談後に学校へどの情報が伝わるのか、本人の同意や保護者の希望をどう扱うのかを事前に確認しておくと安心です。相談したことを、本人への叱責や登校の約束に使わないでほしいと感じる場合は、その心配も最初に共有してください。
心の教室相談員とスクールカウンセラーは、学校に設けられた身近な相談先です。医療機関の診断や治療を代わりに行う窓口ではなく、学校生活の困りごとの整理や校内での支援調整に役立ちます。必要に応じて市の教育相談、医療、福祉などへ相談を広げることもあります。相談先を増やすことで負担が大きくなるときは、本人・保護者・学校で連絡の窓口を一人にまとめるよう希望できます。
2026年度からの学校・保護者連携アドバイザー
アドバイザーに相談する際は、学校と保護者のどちらが悪いかを判定してもらうのではなく、子どもの安心に必要な調整を一緒に整理する場として活用できます。例えば、欠席連絡のやりとりで保護者が消耗している、学校が本人の状況をどう把握すればよいか分からない、家庭と学校で支援の目標がずれているなど、間に入ってほしい具体的な場面を伝えます。いきなり合同面談をするのではなく、保護者だけの事前相談から始められるか聞いてみましょう。
市と県の相談窓口|風の子相談・教育支援センター・こども家庭センター
風の子相談(電話・メール・面談)
能代市の「風の子相談」は、学校に行けないこと、いじめ、進学や学習、友人関係などを対象とする教育相談です。電話は0185-89-1616、メールはkazenoko@city.noshiro.lg.jp。市の案内では、祝日と年末年始を除く月曜日から金曜日、午前9時から午後3時まで、サン・ウッド能代で相談を行っています。面談を希望する場合や、現行の受付時間・会場・予約方法を確認する場合は、連絡前に公式案内を再確認してください。
旧二ツ井町地域の教育研究所でも電話相談・面談の案内があり、電話は0185-73-5178です。市の教育相談ページは担当者名や直通窓口を含む場合があるため、担当変更の可能性を踏まえて、まず学校教育課またはページの問い合わせ先へ確認する方法が確実です。風の子相談は「学校のことを話す相談」として窓口が示されていますが、相談者が子ども本人でなければならないとは限りません。保護者や家族から、相談の始め方を聞くこともできます。
電話では、最初に「不登校のことで相談したい。本人はまだ話せないので、保護者から相談してよいですか」と伝えられます。メールで相談するときは、氏名や住所などの個人情報を必要以上に書かず、折り返し方法と連絡可能な時間、電話・面談のどちらを希望するかを記載しましょう。個人情報を送信する前に、宛先が市の公式ページと一致することを確認してください。返信までの目安や、緊急時に使う電話番号も最初に尋ねておくと安心です。
はまなす広場・はまなす教室
能代市教育支援センターはまなす広場は、サン・ウッド能代内に設置されています。はまなす教室は、長期欠席している児童生徒への支援を行う市の教育支援センターの教室です。市の案内では、学期中の月曜日から金曜日、午前9時から午後3時まで開設し、相談や本人との面談、体験入級を受け付けています。申込み先として電話0185-52-8282が案内され、開設時間以外は風の子相談0185-89-1616、能代市教育研究所0185-73-5178へ問い合わせる方法が示されています。
市の案内では、対象は市内の子どもだけに限定されず、能代市以外の学校の児童生徒も相談できるとされています。能代市内の学校に在籍していない場合や、転居・区域外通学などがある場合も、通級の可否や調整方法を教室へ確認してください。通級時間や活動内容は一人ひとりの状況や保護者との相談に応じて進めると案内され、勉強のほかスポーツ、屋外活動、読書、制作活動などが挙げられています。活動や利用時間は年度によって変わる可能性があるため、見学前に最新の運営状況を確認します。
「継続して通えなかったらどうしよう」と心配な場合も、利用を始める前に伝えて構いません。最初は保護者だけで説明を聞く、本人と短時間だけ見学する、室内の様子を事前に聞くなどの方法が可能か相談できます。見学日に体調が崩れたときの連絡方法、車での送迎や待機場所、昼食や持ち物、活動への参加を断ることができるか、休んだときに再度利用できるかなど、生活に関わる条件も確認しましょう。
市の案内では、はまなす教室への出席日数を在籍校の出席として加算すると記載されています。ただし、出席扱いの判断や記録は在籍校の校長が行うため、通級すれば自動的に出席になると考えず、利用前に在籍校と教室の双方へ、対象日、活動内容、連絡・報告の仕方を確認してください。出席扱いのためだけに子どもへ通級を強いることは避け、本人が安心して活動できるかを中心に考えます。
児童生徒支援アドバイザー・特別支援教育アドバイザー
能代市は、いじめや不登校などの課題について関係者間の連携を図る児童生徒支援アドバイザーを案内しています。市ページでは、月曜日から木曜日の午前9時から午後3時、サン・ウッド能代、電話0185-52-8282とされています。子ども本人、保護者、学校などの関係者の間で情報が行き違うとき、誰が何を確認するのか整理する相談先になります。現在の担当者・時間・予約方法は、市の教育委員会に確認してください。
特別支援教育アドバイザーは、子どもの教育的ニーズを把握し、持っている力を活かしながら学習や生活の困難を改善するための助言を行う窓口です。市の案内では電話0185-73-5281、能代市役所二ツ井町庁舎が所在地として示されています。読み書き、感覚過敏、注意や切り替え、教室の音や集団活動、学習の進め方などについて、具体的に困る場面を相談できます。診断の有無にかかわらず、学校での配慮や支援方法を検討するきっかけとして問い合わせられます。
子どものできないことだけでなく、安心できる環境、好きな活動、得意なこと、負担が小さかった日の条件を一緒に伝えると、支援の工夫を考えやすくなります。専門家に話す内容をまとめられない場合は、学校や家庭で困る場面を一つだけ伝える方法で構いません。必要な支援が窓口の担当範囲を超える場合は、どこへつなぐのか、情報共有に同意が必要か、保護者が同席するかを確認してください。
保護者のための会
能代市は、不登校について心配している小中学生の保護者同士が話せる会を案内しています。市のページでは、毎月第3木曜日の午後3時30分から5時30分、サン・ウッド能代会議室で開催し、事前申込み不要とされています。相談員も参加し、保護者が互いの経験を話したり聞いたりできる場です。開催日や会場は変更されることがあるため、参加前に能代市の最新ページで実施状況を確認してください。
当日、他の保護者に家庭の詳しい事情を話す必要はありません。聞くだけの参加ができるか、途中で帰れるか、子どもを連れて行けるか、個人情報の取り扱いや守秘の考え方はどうかなど、事前に確認しておくと参加しやすくなります。参加者の子どもの年齢や状況、家庭の事情はそれぞれ異なります。誰かの成功例を自分の家庭にそのまま当てはめたり、本人を比較したりせず、参考になる点だけ持ち帰ってください。

家以外の居場所|はまなす教室・県の教育相談・オンラインの可能性
はまなす教室を見学・体験するとき
家から出ることや、学校の建物へ行くことに強い不安がある場合は、はまなす教室の見学を急いで決める必要はありません。保護者だけの相談、電話での説明、室内や活動の情報収集、短時間の体験など、本人に合う段階があるか聞いてみましょう。学校へ行くことが難しい子にとって、知らない場所へ行くこと自体が大きな負担になる場合があります。行けなかった場合の連絡方法を先に決め、次回利用の条件が変わらないことを確認しておくと、予定を立てやすくなります。
見学前に確かめたいのは、対象となる学年・在籍条件、開設時期、通級日数の決め方、交通手段、活動中の過ごし方、学習の支援内容、本人が活動を選べる範囲、保護者の相談機会、在籍校との連携方法です。子どもが好きな活動や苦手な環境が分かる場合は、事前に伝えておくと見学の方法を相談できます。集団が苦手なら少人数の時間帯を確認する、音や光が気になるなら室内の様子を聞くなど、環境について質問して構いません。
はまなす教室を利用すると、本人の生活リズムや学習の様子を学校と共有できることがあります。共有の頻度や範囲、保護者に確認する手順は、利用前に教室と在籍校へ相談してください。子どもの話をどこまで記録し誰に伝えるか、欠席扱い・出席扱いの判断、学習評価との関係なども、制度や学校の判断に左右されます。市の案内にある出席扱いは重要な情報ですが、全員に一律に適用される保証としてではなく、個別に確認すべき事項として受け止めましょう。
県の教育相談と地域の支援機関
能代市以外にも、秋田県総合教育センターが幼児から高校生までの学校生活、登校しぶり、いじめ、学習・進路、発達に関する教育相談を受け付けています。県の案内では、すこやか電話0120-377-804、平日午前8時30分から午後5時まで、土日祝日と年末年始は休業。来所相談は予約制で、児童生徒支援担当018-873-7205、特別支援教育担当018-873-7215、メールはsoudan@e-akita.ed.jpです。県内の制度や相談方法は更新されることがあるため、最新の受付情報を公式ページで確認してください。
県が2026年6月に更新した「あきたこども・若者支援機関マップ」には、市町村、県、国や民間の相談・居場所の情報がまとめられています。能代市内や県北地域で民間の居場所を探すときの入口になります。掲載団体の開所状況、対象年齢、費用、送迎、空き状況は変わる可能性があるため、一覧だけで利用を決めず、運営者へ直接問い合わせて確認します。市や県の窓口に、地理的に通いやすい場所やオンライン相談の有無を聞くこともできます。
対面の支援に通うことが難しい場合、学校と連絡を取りながら家庭での学びやオンラインの活動を検討できます。オンラインであれば必ず負担が少ないわけではなく、画面を見ることや人とのやりとりが疲れる場合もあります。カメラをオフにできるか、音声だけで参加できるか、途中退出できるか、参加を休むときの連絡が必要かなど、本人の状態に応じて選びます。端末や通信環境がない場合には、学校・教育委員会に貸出や教材の受け取りを相談してください。
居場所選びは、「学校に戻るための段階」と決めつけないことも大切です。人との接点を保つ、昼夜の生活を整える、興味のある活動を再開する、学習の遅れへの不安を減らすなど、目標は本人と家庭で異なります。活動を休む、利用の頻度を下げる、保護者だけが連絡を続ける選択も含め、続け方を定期的に見直しましょう。外へ出る日が増えないときにも、家庭で安心して過ごせることや、困ったときに話せる相手がいることが支えになる場合があります。
心・体・発達・家庭のことが気になるとき|市こども家庭センター・県の相談機関
能代市こども家庭センター(めんchocoてらす)
能代市こども家庭センターは、子育てに関する不安や悩み、児童家庭相談、母子保健、関係機関との連絡調整などを担う市の窓口です。市の公式案内では、本庁舎2階、住所は能代市上町1番3号、電話0185-89-2948、開庁は平日午前8時30分から午後5時15分まで、土日祝日と12月29日から1月3日まで閉庁とされています。子どもの教育相談だけに限らず、保護者の疲れ、子育てや家庭生活の困りごと、支援機関へのつなぎについて相談できます。
不登校の相談をすることに迷いがあっても、「家庭での対応に疲れている」「子どもと話すと衝突する」「きょうだいへの影響が心配」といった家族全体の困りごとから話し始められます。市の案内上、児童家庭相談やサポートプラン、関係機関との連絡調整が業務に含まれています。具体的にどの支援が利用できるかは、年齢や家庭の状況に応じて窓口へ確認してください。教育機関と福祉機関の両方へ相談する場合は、誰にどの情報を伝えるのかを本人・保護者の希望と合わせて決めます。
市の関連資料では、児童家庭相談室の連絡先として0185-89-2955が掲載される場合があります。一方で、こども家庭センターの代表的な案内は0185-89-2948です。相談内容や掲載ページによって担当番号が異なるため、まず公式のこども家庭センターへ電話し、児童家庭相談、虐待に関する心配、子育ての相談のどの担当につながるか尋ねてください。緊急の虐待通告は189、身の危険が迫る場合は110・119を利用します。
体調の変化や発達の心配
頭痛、腹痛、吐き気、眠れない、朝だけ体が動かないといった症状が続くときは、学校生活との関係だけで原因を決めつけず、かかりつけ医や小児科に相談してください。急に症状が強くなった、脱水や意識の変化がある、食事や睡眠が大きく崩れたなど、緊急性が気になるときは医療機関や救急相談を利用します。子どもの症状を聞き出すのが難しい場合、保護者から見た変化、始まった時期、症状が出やすい時間、楽になった状況を医師へ伝えると判断の助けになります。
発達の特性や感覚面、学習上のつまずきが気になる場合、診断がないと相談できないと思う必要はありません。学校の特別支援教育担当、能代市の特別支援教育アドバイザー、秋田県総合教育センターの特別支援教育担当などへ、困る場面を具体的に相談できます。例えば、教室の音で疲れる、課題の指示が多いと固まる、予定変更で不安が強くなる、読み書きで時間がかかるなどです。本人が安心できた条件や得意な活動も合わせて伝えることで、環境の調整を検討しやすくなります。
発達相談、医療、心理相談、教育相談は役割が違います。ひとつの相談で全ての答えが出るとは限らず、必要に応じて連携することがあります。紹介を受けたら、紹介先へ何を伝えるか、本人に説明するか、保護者が同行するかを確認してください。予約待ちの間にできる支援について、学校や市へ尋ねることもできます。医療機関へ行くことや検査を受けることに本人が強い不安を示す場合は、無理に予約を進める前に、相談員へ段階的な進め方を聞いてください。
子ども本人の安全が心配なとき
食事や睡眠が取れない、自分を傷つける言動がある、家にいることも危険と感じるなど、緊急性の高い状態では、教育相談の受付時間を待たずに医療・警察・救急へつないでください。18歳未満の子どもの福祉に関する全国共通相談先は児童相談所虐待対応ダイヤル189です。虐待かどうか確信が持てない場合も相談できます。暴力や虐待のおそれがあり安全な場所にいられないときは、子どものそばを離れず、差し迫った危険には110・119を利用してください。
悩みが深夜に強くなる、保護者が一人で対応し続けている、家族の間で支援の見方が違うなど、緊急通報を要しない段階でも早めに相談することはできます。相談員へ「今夜の安全を確かめたい」「明日の朝までの過ごし方を相談したい」「本人にはまだ相談窓口を紹介しないでほしい」と具体的に伝える方法があります。短い相談でも構いません。相談中に差し迫った危険が分かった場合には、担当者の案内に従って緊急支援につないでください。

夜間・休日・電話が苦手なとき|県と全国の相談先
どれを選べばいい?
能代市の風の子相談は平日の受付時間が定められているため、夜間や休日には利用できません。県の教育相談も平日昼間の電話・予約来所・メールが中心です。学校のことを相談したいときは、全国共通の24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310が24時間365日受け付けています。子ども本人だけでなく保護者も電話できます。受付後の対応や地域の相談先へのつなぎ方は窓口に確認してください。
文字で相談したいときは、秋田県のLINE相談「あきたライン相談」や、県のこども・若者相談ページから最新の実施日時と対象を確認してください。県の情報では、ケアラーサポートLINE秋田は平日午前10時から午後6時まで、祝日と年末年始を除く案内がありますが、これはヤングケアラー相談の窓口であり、一般の不登校相談と同じ対象・受付時間とは限りません。SNS相談は相談内容ごとに受付や対象年齢が違うため、公式案内に従って選びます。
電話をかけるのが難しい場合、保護者から先にメールで相談する、折り返しが可能な時間を指定する、学校の相談員との面談を希望する、信頼できる大人に同席してもらう方法があります。声が出しにくい、通話内容を家族に聞かれたくない、電話中に泣いてしまいそうなどの事情も窓口へ伝えてください。メールを送るときは、個人情報を必要以上に書かず、返信を受け取れる連絡先と、本人・保護者のどちらが相談したいかを示します。
緊急でなくても、本人が夜に話しやすい、保護者が勤務後にしか時間を取れないなど、家庭ごとに相談できる時間帯は異なります。日中の窓口へ「夜間対応が必要」と相談して、県や全国の窓口を紹介してもらうこともできます。電話相談で一度話しただけでは問題が解決しない場合もあります。次の営業日に市や学校へ連絡する、医療機関の予約を確認するなど、次の一歩を小さく決めてから電話を終える方法があります。
全国の電話・緊急相談
| 窓口 | 連絡先・受付 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 24時間子供SOSダイヤル | 0120-0-78310/24時間365日 | 学校生活やいじめ等の子どものSOS。保護者も相談可能 |
| 児童相談所虐待対応ダイヤル | 189/24時間の全国共通番号 | 虐待の疑い、子どもの安全に関する相談・通告 |
| 秋田県総合教育センター「すこやか電話」 | 0120-377-804/平日8:30〜17:00 | 学校、登校しぶり、いじめ、学習、発達等の教育相談 |
| 能代市風の子相談 | 0185-89-1616/平日9:00〜15:00(祝日・年末年始除く) | 学校に行けないこと、学習、進学、友人関係等 |
| 能代市こども家庭センター | 0185-89-2948/平日8:30〜17:15 | 子育て・児童家庭相談、関係機関へのつなぎ |
オンラインの学びも、選択肢の一つとして確認できます
外出が難しい時期には、学校から配布される教材、家庭での学習、オンラインの活動などを検討できます。オンラインサービスを利用すれば自動的に出席扱いになるわけではありません。文部科学省は一定の要件のもとで、学校外や自宅での学習を出席扱い・成績評価に活用する枠組みを示していますが、個別の判断は在籍校が行います。利用を始める前に、学校へ必要な要件、学習記録、定期的な連絡、成果の評価方法を確認してください。
本人にとってオンラインが負担になる場合には、カメラやマイクを使わない参加、録画や教材だけの利用、短時間で終える方法などを確認します。参加を続けることが難しいときに、休止や再開が可能か、費用や契約の条件にどのような制約があるかも確かめましょう。学校外の学習を「勉強を取り戻す場」だけにせず、安心できる人とのやりとりや、好きな活動に触れる機会として考えることもできます。
民間の居場所・出席扱い・保護者同士で話せる場
能代市周辺の民間の居場所を探す
能代市や県北地域の民間支援先は、秋田県が2026年6月に更新した「あきたこども・若者支援機関マップ」や、能代市・県の相談窓口を通じて探せます。マップには行政機関と民間団体が含まれますが、掲載されたからといって市や県が各団体の安全性・質・受入れを保証するわけではありません。利用時には運営者へ、対象学年、定員や空き、活動内容、費用、送迎、見学、個人情報の扱いを確認してください。
見学するときは、利用契約の期間や退会条件、支払う費用の内訳、欠席時の連絡、活動を断れるか、保護者への連絡頻度を尋ねます。本人が参加したくない活動を断ってもよいか、同年代の子との交流を避けられるか、静かに過ごす場所があるかなど、安心のために必要な条件を確認しましょう。スタッフと話してみて不安を感じた場合、即決せずに持ち帰る、別の施設を見学する、学校や教育委員会へ相談する選択もあります。
民間の居場所の費用を支払うことが家計の負担になる場合、自治体や施設へ減免・分割・助成制度の有無を尋ねてください。利用料以外に、入会金、教材費、昼食、交通費、イベント費がかかることがあります。本人が利用を中断した際の返金条件も確認します。支援を利用できるかどうかは、家庭の努力や子どもの意欲を測るものではありません。選択肢を調べて、利用しないという判断をしてもよいのです。
民間施設での活動と出席扱い
学校外の施設で学ぶ場合の出席扱いは、文部科学省の通知・要件と、在籍校の校長による個別判断に基づきます。利用しただけで自動的に出席として記録される制度ではありません。学校と保護者が連携し、本人の状況を把握して、施設での学習・相談内容を共有できるかなどを確認します。施設利用を検討する段階で、在籍校に必要な記録や連絡頻度を聞き、本人に過度な活動報告を課さない方法を相談してください。
能代市フリースクール利用児童生徒支援補助金では、要件を満たす場合に利用料の2分の1を補助します。市の2026年8月12日更新の案内では、保護者が能代市に住所を有すること、子どもが概ね30日以上登校していないこと、フリースクールを原則週1回以上利用すること、在籍校で出席扱いとなっていること、同じ利用料への他制度の補助を受けていないこと、市税等の滞納がないことなど、複数の条件が示されています。また、フリースクールが子どもの様子等を在籍校へ提供することへの同意も必要です。支援対象となる施設、学校との連携や本人の情報共有の範囲は、申請前に市へ確認してください。
補助対象は学校の授業時間内に利用したフリースクールの利用料です。入会金・年会費、交通費、教材費、実習費、イベント費、食費等の実費、体験利用料は対象外と案内されています。申請書はフリースクールの利用開始前に学校教育課または能代教育事務所へ提出する流れです。学校教育課は0185-73-5178、能代教育事務所は0185-89-2942です。条件や予算、申請方法は変更され得るため、契約や利用を始める前に公式ページの最新内容を確認し、補助対象になるか市に照会してください。
自宅でICT等を活用して学習する場合の出席扱いにも要件があります。教材を使っている時間だけでなく、学習の計画・内容・評価、学校と保護者の連携、本人の状況などを学校が確認します。成績評価については令和6年の制度改正や文科省の通知が関係しますが、どの学習成果をどう評価するかは個々の学校・教科・状況により異なります。制度利用を希望する場合、利用開始前に校長や担当教員へ相談し、書面や記録の方法を具体的に聞きましょう。
出席扱いを得ることが目的になり、本人の体調や安心が後回しにならないよう注意します。登校日数が増えなくても、生活が安定する、話せる相手ができる、好きなことを再開するなど、本人にとって大切な変化があります。制度の要件を満たせない場合でも、家庭学習や居場所での経験に意味がないわけではありません。支援先と在籍校の間で判断が異なるときは、誰が決める事項なのか、根拠や確認手順をそれぞれに尋ねてください。
保護者同士で話せる場
能代市の「不登校について心配なさっている保護者のための会」は、参加者同士が悩みを語り合う場として市の公式ページに案内されています。小中学生の保護者を対象とし、毎月第3木曜日午後3時30分から5時30分、サン・ウッド能代会議室、事前申込み不要とされています。日程や運営の変更があり得るため、現在の開催状況を教育委員会へ確認してください。相談員が参加するとの記載もありますが、当日の相談方法や守秘の扱いは主催者へ尋ねましょう。
他の保護者の体験からヒントを得られる一方、家庭の状況や子どもの性格、学校との関係は一人ずつ違います。誰かの方法をそのまま実行しなければならないわけではありません。聞くだけ、途中で退室する、具体的な情報を話さない参加ができるか確認してください。自分の話を他の人に伝えてほしくない場合は、運営者に個人情報の扱いを聞きます。親の会が合わないと感じた場合は参加をやめてもよく、市の個別相談や県の相談窓口を利用できます。
NIJINアカデミー|学校に在籍したまま使える、もうひとつの場所
学校外で学ぶ方法のひとつとして、オンラインのオルタナティブスクールNIJINアカデミーがあります。学校に在籍したまま利用する場合、在籍校との連携、出席扱い・学習評価の扱い、利用費用や参加方法は、学校や家庭の条件によって異なります。利用を検討するときは、本人に合うかを体験や説明で確かめ、契約内容を読んでから判断してください。オンラインの学びを選ぶことは、在籍校との関係を必ず断つことを意味しません。
能代市から利用する場合も、本人がオンラインで人とつながることに安心を感じるか、端末や通信環境が利用できるか、生活リズムに無理がないかを確認します。まず保護者が説明を聞く方法、本人が画面をオフにして参加する方法、短時間の体験が可能かなどを問い合わせてください。本人が今は参加を希望しない場合、資料だけ確認してしばらく保留にできます。入会を急がせず、学校、市の教育相談、家族で必要な支援を並行して考えましょう。
どの学びの場を選ぶ場合も、支援の目標を「毎日登校すること」だけに限定しない視点が大切です。本人の体調を守る、安心して過ごせる場所をつくる、好きなことを通じて人との接点を持つ、学習の不安を少し下げるなど、今の生活に合う目標を話し合えます。NIJINアカデミーを含む個々のサービスについては、最新の料金、時間割、対象、休会・退会、出席扱いのサポート内容を運営者へ直接確認してください。
リアルな教室・地域での支援
オンラインスクールのほか、各地域に通える居場所や学びの場がある場合があります。能代市から通うことのできる教室があるか、現在の開室日、対象、費用、移動時間は、NIJINアカデミーの公式案内で確認してください。市内に教室がない場合でも、オンラインでの参加や体験が可能か問い合わせられます。ここでは能代市内に常設教室があるとは断定せず、最新の所在地情報が確認できた場合にのみ選択肢として紹介します。
地域の教室へ見学する場合は、親子で一緒に訪れるのか、保護者だけの説明が可能か、静かな場所で休めるか、途中退出できるか、駅やバス停からの移動に無理がないかを確認します。本人の負担を軽くするために、初回の滞在時間や活動内容をあらかじめ決めることができます。オンラインと対面を組み合わせる場合も、毎回同じ参加方法である必要はありません。利用を試して合わないことが分かったら、理由を責めずに次の方法を探します。
NIJINアカデミーの雰囲気を見る
動画を見ることは、サービスへの申込みを決めることとは異なります。本人が興味を示す場合は一緒に視聴し、関心がない場合は保護者だけが先に確認しても構いません。画面に映る子どもや活動の様子は個人の経験であり、すべての利用者に同じ状況や結果が生まれるわけではありません。動画を見た後に感想を求めたり、体験を促したりする必要はありません。
視聴するなら、本人の調子が落ち着いているときに短い時間だけ再生する、保護者が先に内容を確認する、気になる場面だけ見るなど、家庭で無理のない方法を選んでください。動画の様子が自分に合わないと感じても、ほかの学び方がないという意味ではありません。学校の別室、はまなす教室、県や市の相談、家庭での休養、別の民間施設など複数の選択肢を並べて考えられます。
本人が気になった点があれば、「どの活動が楽しそうだったか」「人との会話はどのくらいがよさそうか」「説明だけ先に聞きたいか」など、答えやすい質問にしてもよいでしょう。話したくない様子なら、今日は何も決めずに動画を閉じます。保護者が運営者へ問い合わせるときは、料金、参加の頻度、休むときの扱い、在籍校との連携や出席扱いを、本人の希望と切り離して具体的に確認します。
学校の外の選択肢を比べる|通い方・相談・費用を確認
| 選択肢 | 特徴 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 在籍校の相談・別室 | 学校との関係を保ちつつ、校内で支援を調整 | 担当者、利用時間、欠席連絡、本人の同意 |
| 能代市の風の子相談 | 電話・メール・面談で学校生活の悩みを相談 | 最新受付時間、会場、予約、保護者のみ相談 |
| はまなす教室 | 市の教育支援センター。学習・活動・相談を個別に調整 | 対象、体験、通級日、交通、出席扱い |
| 県総合教育センター | 登校しぶり、学習、進路、発達等を教育相談 | 電話・メール・来所予約、対象、受付日 |
| 民間の居場所 | 施設ごとに活動・人数・学び方が異なる | 費用、受入れ、休止、契約、連携 |
| オンラインの学び | 移動せず参加できることがある | 参加条件、端末、負担、費用、学校との相談 |
| 家庭で休む・学ぶ | 本人の体調に合わせやすい | 必要な教材、学校への連絡、相談先の確保 |
選択肢を比較するときは、人数や実績だけでなく、本人が安心できそうか、見学に行くための負担がどの程度か、休んだときに責められないかを確かめます。毎日通うことが前提になっていないか、活動を断る自由があるか、本人の気持ちを誰が聞くのか、保護者がいつ相談できるかなどを質問しましょう。公的施設と民間の場は役割や契約条件が異なるため、支援の内容を比較し、必要なら複数の情報を集めてください。
費用を比べる際は、月額のほかに入会金、教材費、交通費、昼食代、行事費があるかを確認します。申込み後に利用頻度を下げられるか、体験後に契約を見送れるか、退会の申し出期限や返金規定はどうなっているかも大切です。助成制度がある場合も、対象学年や所得条件、申請時期、必要書類を自治体へ確認します。最新条件が見つからないときは、古いSNS投稿や口コミだけを根拠にせず運営者へ問い合わせましょう。
学校との連携については、出席扱いの判断を施設側が約束できるかのように説明されても、在籍校が判断する制度であることを踏まえて確認します。連絡記録をどのように保管するか、本人の学習成果を誰が評価するか、学校に共有する内容を家庭が確認できるかを相談してください。支援を利用するために過度な学習時間や報告を求められる場合には、その条件が本人の健康や気持ちに合うか慎重に検討します。
一度に複数の支援先を利用すると、予定や連絡が増えて本人・保護者の負担になることがあります。まず一つの相談先につながり、必要な場合に次の支援を追加する進め方もあります。家庭の余力が少ないときは、学校や市に「連絡窓口を一人にまとめたい」「会議をしばらく開かないでほしい」「電話ではなくメールで」と希望を伝えられます。利用先を増やすこと自体を目標にせず、本人の生活を支える方法を選びます。

相談前のメモと、今日から1か月の動き方
相談のために詳しい記録を作らなくても構いません。もしメモが役立ちそうなら、次の項目から書けるところだけ残してください。①今いちばん心配なこと、②いつ頃からどんな変化があるか、③本人が嫌がること・安心できること、④家庭や学校ですでに試したこと、⑤相談相手に聞きたいこと、⑥連絡方法の希望です。分からない欄は空白のままでよく、相談員と一緒に埋められます。
連絡前に本人へ話す場合は、相談の目的を「学校へ戻すために決めるのではなく、困りごとを一緒に整理するため」と短く伝える方法があります。ただし、本人が聞きたくない、今は話をしないでほしいと示す場合には、その反応を尊重してください。保護者だけで先に相談し、本人にどのように説明するかを相談員と考えることもできます。本人が相談を希望している場合は、誰と話すか、電話・メール・面談のどれがよいかをできる範囲で確認します。
今日から1か月の小さな動き方
安全と体調を確認
相談先を一つ選ぶ
情報を聞き、見学は保留も可
負担を振り返り調整
1週目は、登校の予定を増やすより、睡眠・食事・体調と安全を確認し、家庭の中で休める時間をつくります。危険が迫っている場合や医療的な症状が強い場合は、1か月の計画を待たずに専門機関へ相談してください。本人に学校の話を聞くことが負担になっているなら、無理に理由を尋ねず、学校との連絡を保護者が担う方法を考えます。保護者自身が疲れ切っている場合、家庭の大人が休む支援を先に探します。
2週目は、学校、風の子相談、学校・保護者連携アドバイザー、こども家庭センター、県の教育相談などから一つを選び、電話またはメールで受付方法を確認します。どこが最適か分からないときは、最初の窓口に「適切な相談先を一緒に選びたい」と伝えます。相談先を決めるために本人の同意が必要か、保護者のみで相談できるか、学校へ情報が伝わるかを確認してから話し始めましょう。
3週目は、情報を聞いた後すぐに利用を決めなくても構いません。はまなす教室や別室、県の窓口、民間の居場所など、見学・体験を本人が望む場合に限って候補を具体化します。今は外出が難しいなら、電話相談やメールで情報だけ受け取る方法を続けます。利用条件や費用、交通の負担を家族で確かめ、必要なら学校に出席扱いや学習評価について問い合わせます。
4週目は、利用回数や登校日数ではなく、相談後に少し安心できたか、予定や連絡が負担になっていないか、本人が嫌がる場面が減ったかを振り返ります。うまくいかなかった場合は、本人や家族を責めずに方法を調整します。支援を中断する、別の窓口に変える、しばらく休む選択もできます。相談相手と次の確認時期を決める際は、家庭の負担が小さい連絡方法を選び、本人のペースを守れるようにしましょう。
1か月で結論が出なくても問題ありません。不登校の経過は一人ずつ違い、休養と相談を続ける期間が必要なことがあります。本人の気持ちが変わったときに、選択肢をもう一度見直せる関係を保つことが助けになります。家庭が継続的な支援を必要としているときは、学校、市、県などと次の連絡担当を明確にしてください。何度も同じ説明をしなくてよいよう、本人・保護者が共有してよい範囲で記録をまとめる方法もあります。
よくある質問
相談したら、すぐ学校へ行くように言われますか?
相談の内容や窓口によって対応は異なりますが、相談した当日に登校日を決める必要はありません。能代市は学校に行けないことや学習・進学などを相談対象として案内し、はまなす教室の活動も子どもと保護者に相談しながら進めるとしています。本人の体調や希望を伝え、「今日は情報だけ知りたい」と相談してください。
本人が相談を拒否しています。保護者だけで相談できますか?
風の子相談は家族の相談も案内されており、市の学校・保護者連携アドバイザーも保護者の気持ちに寄り添う窓口として設置されています。保護者だけで相談できるか、最初の連絡時に確認してください。本人に相談したことを伝える時期や方法も相談できます。
電話でうまく説明できないときはどうしたらよいですか?
「不登校のことで相談したい」「最近朝に動けない」「保護者が先に話したい」のような短い一言で構いません。風の子相談はメールも案内しています。電話で話すことが難しい場合、メール、来所、学校の相談員など他の方法を尋ねてください。
はまなす教室は能代市外の子どもも利用できますか?
能代市の案内には、能代市以外の学校の児童生徒も入級できると記載されています。現時点の対象条件や通級の調整は、はまなす教室(0185-52-8282)へ直接確認してください。
はまなす教室に行くと必ず出席扱いになりますか?
市の案内では、はまなす教室への出席日数を在籍校の出席として加算するとされています。個別の記録・判断は在籍校との調整が必要なため、利用前に学校と教室へ対象日、連絡方法、必要な記録を確認してください。
相談した内容は学校へ伝わりますか?
窓口や状況によって情報共有の必要性は異なります。相談の最初に、誰にどの内容を共有するのか、本人や保護者の同意をどう扱うのかを確認してください。差し迫った安全上の問題では関係機関と連携する場合があります。
市の統計で不登校の人数は分かりますか?
能代市の人口・世帯数は毎月公表されています。一方、今回確認した市の公表資料では、市単独の最新不登校人数を同じ基準で確認できませんでした。市教育委員会に対象年度や統計の公表状況を問い合わせてください。
子どもが外出できません。居場所を利用できないでしょうか?
外出が難しい時期は、利用を急がず、電話やメールで保護者が情報を聞く方法があります。はまなす教室の見学や体験の進め方、短時間利用、本人が休むときの扱いを相談してください。オンラインや家庭での学習を検討する場合も、本人の負担に合わせて調整します。
学校・市・県のどこへ連絡すればよいか分かりません。
最初に話しやすい窓口へ連絡して構いません。風の子相談、学校教育課、こども家庭センター、県総合教育センターはいずれも公的な相談先です。窓口の担当外であれば、適切な機関を案内してもらえるか確認してください。
夜間に子どもの悩みが強くなったらどうすればよいですか?
学校生活の悩みは24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310、虐待や子どもの安全に関する相談は189があります。生命や身体に差し迫る危険がある場合は、119や110などの緊急通報を利用してください。
親の会に参加するとき、話をしなければいけませんか?
能代市の保護者の会の現在の運営方法は、参加前に教育委員会へ確認してください。聞くだけで参加できるか、途中退室が可能か、個人情報の扱いはどうかを問い合わせておくと安心です。
学校外の居場所を使えば、在籍校を退学・転校することになりますか?
小中学校に在籍したまま教育支援センターや民間施設、オンラインの学びを利用する場合があります。利用条件や学校との連携はそれぞれ異なるため、在籍校と支援先へ確認してください。情報収集だけで転校などを決める必要はありません。
能代市のフリースクール利用料の補助はありますか?
市の公式案内では、要件を満たす場合に授業時間内の利用料の2分の1を補助します。概ね30日以上登校していないこと、原則週1回以上の利用、在籍校で出席扱いとなることなどが条件です。利用開始前の申請が必要で、対象外費用もあります。利用先が対象施設か、要件を満たすかを契約前に市へ確認してください。
相談先に合わないと感じたら、変えてもよいですか?
相談先との相性や受付方法が合わない場合、別の窓口を利用したり、相談の頻度を下げたりできます。合わなかった理由を本人や保護者の責任と考えず、話しやすい方法を探してください。
まとめ
能代市で不登校や行きしぶりについて相談したいときは、風の子相談、学校・保護者連携アドバイザー、心の教室相談員やスクールカウンセラー、はまなす教室、こども家庭センターなど、困りごとに応じた入口があります。相談前に詳しい準備をする必要はなく、保護者だけで情報を聞く方法もあります。連絡先や受付時間は変更されることがあるため、利用前に市・県の公式案内で最新情報を確認してください。
市単独の最新不登校人数は、今回確認した市の公表資料では確認できませんでした。全国調査の数値と市の人口を混ぜず、地域の統計として公表されている範囲を区別して紹介しました。子どもが今すぐ学校や居場所へ行けなくても、相談の準備を整えてからでなくても、話しやすい窓口を一つ選ぶことができます。本人の意思を尊重しながら、家庭と学校、市や県の支援を必要な範囲で組み合わせてください。
お子さんに合う学び方を一緒に探しませんか
在籍校とのつながりを保ちつつ、別室、教育支援センター、家庭での学習、民間の居場所、オンラインの学びなどを比べることができます。本人が今は何も選べないときは、保護者が情報を集めておくところから始められます。NIJINアカデミーについて知りたい場合も、説明や体験の条件、費用、参加方法を確かめたうえで、家庭のペースで検討してください。


