「朝になると体が動かない」「学校の話を出すと会話が止まる」「欠席が続いているけれど、誰に相談したらよいのかわからない」。釧路市でお子さんの不登校や行きしぶりに悩むとき、保護者だけで答えを急いで出す必要はありません。まずは困っていることを一つ選び、話しやすい相談先につながることから始められます。
釧路市には、教育委員会学校指導課の教育相談、教育研究センター、教育支援センター「まなびや城山・鳥取」、市のこども家庭センターや子ども・家庭相談、北海道教育委員会の24時間電話相談などがあります。2026年4月には、不登校の生徒の実態に配慮した学びの多様化学校「くしろ創明学園」も開校しました。この記事では、相談内容や利用方法を公式情報に基づいて整理します。
掲載内容は2026年10月11日に確認しています。受付時間、申込み時期、対象学年などは変わることがあるため、利用前にリンク先の最新案内をご確認ください。すべてを一度に利用する必要はありません。「保護者だけで話をしたい」「外へ出るのはまだ難しい」「学校とは別の人に話したい」など、今の状況に合う入口を一つ探してみてください。
- 自治体・北海道の教育相談窓口と、学校内で使える相談先
- 教育支援センターや民間の居場所を選ぶときの確認点
- オンラインを含む、地域から利用できる学びの選択肢
NIJINアカデミーは、子どもが学校に在籍したまま自宅から参加できるオンラインの学び場です。地域の相談機関や学校と並行して、本人に合う学び方を検討する選択肢として紹介します。利用条件や費用は公式説明会でご確認ください。
- 学校や教育の相談:釧路市教育委員会 学校指導課(0154-23-5189、平日8:50~17:20)
- 公的な居場所・学習支援:教育支援センター「まなびや城山・鳥取」(教育研究センター 0154-42-3311)
- 家庭や子育て全般:くしろ家庭児童相談室(0154-31-4204)、釧路こども家庭支援センター(0154-32-1150)
- 夜間や休日に子どもが相談:北海道子ども相談支援センター(0120-3882-56、毎日24時間)
- 釧路市で不登校を相談できる主な市の窓口と連絡方法
- 学校の中・教育委員会・教育支援センターの役割
- 子ども家庭・保健福祉・電話やSNSの相談先
- 学校外の居場所や民間・オンラインの学びを比べる視点
- 相談前に伝えたいことと、次の一歩の決め方
NIJINアカデミーより この記事では、まず釧路市や北海道の公的な相談先と地域の居場所を紹介し、後半で学校に在籍したまま検討できるオンラインの学びとしてNIJINアカデミーも取り上げます。公的窓口と民間の学び場の違いを、ご家庭で選択肢を比べる際の参考にしてください。
釧路市で不登校の相談先を探しはじめたとき、最初に知っておきたいこと
不登校の相談先を探すとき、「理由が分かってからでないと相談できない」「本人を連れて行かなくてはならない」と考えてしまうことがあります。けれども、相談は原因を一つに決める場ではありません。睡眠や食事、朝の体調、学校とのやりとり、本人が安心できる居場所など、今見えていることを手がかりに、次にできることを一緒に考えるための場です。
本人が「行きたくない」と言葉にできても、背景は疲れ、友人関係、学習のつまずき、感覚の負担、生活リズム、家庭外の環境などいくつか重なっている場合があります。本人が説明できないこともあります。「原因を聞き出す」より、保護者が気づいた変化と、本人が話してくれた言葉を分けて記録し、相談先に共有するほうが、支援を考えやすくなります。
釧路市の相談先には、教育相談、学校のスクールカウンセラー、教育支援センター、子ども家庭の相談、保健・発達相談、民間の居場所など役割の違う窓口があります。最初の電話で利用先が決まらなくてもかまいません。「どこに相談するのが合うか分からない」と伝え、案内を受ける方法もあります。保護者だけで相談できる窓口か、本人の同席が必要か、学校へ情報共有される範囲はどうなるかを、申込み時に確認してください。
登校する日数だけで、子どもの回復や学びの価値を測ることはできません。いったん休んで心身を整えること、家でできる活動を続けること、短時間だけ人と会うことも、その子の今に合った過ごし方の一つです。相談先を選ぶときは、「すぐ学校へ戻す方法」だけでなく、安心して話せるか、本人のペースを尊重できるか、学びや人との接点をどう確保できるかも確かめてみましょう。
通学以外の学び方について、まずは情報を集めてみませんか
体験・個別相談で、参加方法や費用、在籍校との連携などを確認できます。申し込みを急がず、保護者だけで話を聞くこともできます。
相談を始める前に知っておきたいこと|準備・地域の状況・全国データ
相談の前に、原因や解決策を整理しておく必要はありません。子ども本人が相談を望まないときは、保護者だけで先に相談できる窓口もあります。「何から話せばよいかわからない」「本人の気持ちをまだ聞けていない」と、そのまま伝えて大丈夫です。電話が難しい場合は、メール・フォーム・学校経由など別の方法があるかを尋ねてみましょう。
- 今いちばん気になることを一つ伝える
- 保護者だけ・電話だけで相談できるか確認する
- 次に連絡する窓口と時期を一緒に決める
数字で見る釧路市の不登校|令和6年度は435人
釧路市教育委員会の令和7年第21回定例会議録によると、令和6年度に市内の小・中学校で不登校と報告された児童生徒は435人でした。前年度から小学校では1人減少し、中学校では24人増え、全体では23人増加しています。学校における不登校児童生徒の割合は全体で4.81%、小学校で2.28%、中学校で9.23%と報告されています。
| 区分 | 令和6年度の人数・割合 | 読み取るときの注意 |
|---|---|---|
| 小学校 | 割合 2.28% | 前年度より1人減少と市教育委員会が報告 |
| 中学校 | 割合 9.23% | 前年度より24人増加と市教育委員会が報告 |
| 小・中学校合計 | 435人、割合 4.81% | 合計は前年度より23人増加 |
公表された会議録は割合と増減を示していますが、本文から校種ごとの人数を確実に確認できないため、この記事では推計せず掲載していません。また、この統計は学校が把握した年度単位の状況を示すもので、家庭ごとの困りごとや、必要な支援の種類を表すものではありません。数字を見て不安が強まったときは、個別の相談先に現在の様子を伝えてください。
同じ会議録では、生活リズムの乱れや学校生活に意欲が出ないという相談が小・中学校に共通して見られたこと、学校内の教育支援センターや「まなびや」など居場所と学習保障の取組が報告されています。市が状況を把握していることは、本人や保護者が一人で抱え込まなくてよいという意味でもあります。相談は、欠席日数が増えるのを待たずに始められます。
相談につながっていない子どもに関する最新の全国データ
文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒は353,970人でした。そのうち学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていない児童生徒は135,724人(38.3%)、90日以上欠席した児童生徒は191,958人(54.2%)です。いずれも全国値で、自治体ごとの人数を示すものではありません。文部科学省「令和6年度調査結果の概要」
| 令和6年度・全国の小中学校 | 人数(概数) |
|---|---|
| 不登校児童生徒 | 353,970人 |
| 学校内外で専門的な相談・指導等を受けていない児童生徒 | 135,724人(38.3%) |
| 90日以上欠席した児童生徒 | 191,958人(54.2%) |
「専門的な相談・指導等を受けていない」という集計は、子どもや保護者に相談する意思がないという意味ではありません。相談先を知らない、本人が外へ出られない、家庭が連絡方法に迷っているなど、事情は一人ひとり異なります。地域の窓口を知り、保護者だけでも相談を始められることが大切です。文部科学省「令和6年度調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について」(調査結果概要は2026年1月16日更新)
困りごと別|釧路市の不登校の相談先を選ぶ
釧路市で相談先を探すときは、窓口名をすべて覚えるより、「今、何を相談したいか」から選ぶと連絡しやすくなります。以下は入口の目安です。対象や受付方法は各窓口の公式案内で確認してください。
| 今の困りごと | 相談先の候補 | 最初に確認したいこと |
|---|---|---|
| どこへ連絡すればよいか迷う | 釧路市教育委員会 学校指導課 | 教育相談の担当、本人同席の要否 |
| 学校生活や学習、いじめを相談したい | 学校指導課、在籍校、スクールカウンセラー | 希望する連絡方法、次の面談 |
| 家以外で過ごす場所を探したい | 教育支援センター「まなびや」、くしろ創明学園 | 対象学年、体験・見学、申込み時期 |
| 家庭や親子のことも話したい | くしろ家庭児童相談室、釧路こども家庭支援センター | 保護者だけで相談できるか |
| 夜間や休日に子どもが相談したい | 北海道子ども相談支援センター | 匿名相談、電話以外の方法 |
| 民間の学び場や居場所を比較したい | 北海道教育委員会の施設一覧、各施設 | 費用、対象、通う頻度、休会条件 |
連絡してもその場ですべての問題が解決するとは限りません。相談先から別の窓口を案内されたり、本人の様子を見ながら再度連絡することになったりします。それは「相談しても意味がなかった」ということではなく、必要な支援をつなぐ過程の一部です。何度も状況を説明するのがつらい場合は、相談した日、担当者、話した内容、次の連絡先を簡単にメモしておきましょう。
学校の中で相談する|担任・スクールカウンセラー・校内の居場所
在籍校は、子どもの普段の様子や欠席中の学習状況を知る相談先です。担任に話しづらいときは、養護教諭、学年主任、管理職、スクールカウンセラー(SC)、スクールソーシャルワーカー(SSW)など、本人や保護者が話しやすい人を希望してかまいません。釧路市教育委員会は、各校の不登校対応コーディネーターが中心となり、校内の居場所や関係機関との連携を進めていると報告しています。
学校への相談は「登校させる方法を考えてほしい」と依頼するだけではありません。「本人に電話をしないでほしい」「連絡は週に一度、保護者宛てのメールにしてほしい」「教材の受け取り方を決めたい」「教室ではなく別室なら短時間過ごせそうか相談したい」など、具体的な希望を伝えられます。学校側も本人の安全や学習状況を把握する必要があるため、連絡を完全に断つ前に、双方が無理なく続けられる頻度や手段を相談してみましょう。
市の教育委員会資料では、校内教育支援センター等を通して、学校の中に安心して過ごせる場所を設ける取組も紹介されています。別室の利用状況、利用できる曜日や時間、担当者、教室との行き来、給食や休憩の過ごし方は学校によって異なります。本人が見学を希望しない段階では、保護者だけで説明を聞いたり、写真や資料を持ち帰れるか尋ねたりする方法もあります。
スクールカウンセラーとの面談は、担任との話し合いとは役割が異なる場合があります。相談内容をどこまで学校と共有するのか、本人との面談をどのように始めるのか、保護者のみの面談が可能かを、予約時に確認してください。釧路市の教育相談ページには、SCへの相談方法を案内する資料へのリンクがあります。希望する場合は学校指導課または在籍校に、現在の配置や予約方法を問い合わせましょう。
釧路市の公的な相談窓口|学校指導課・教育研究センター
学校教育全般や子どもの学校生活、不登校について相談したいときは、釧路市教育委員会学校指導課が相談を受け付けています。指導主事が電話、メール、窓口で相談に応じ、受付は月曜日から金曜日の午前8時50分から午後5時20分までです。電話は0154-23-5189、メールはgs-shido@city.kushiro.lg.jpです。メールは常時受信しますが、返信・対応は受付時間内です。メールが送れない、返信がない場合は電話で確認してください。
学校指導課へ電話するときに、教育用語を使う必要はありません。「小学生の子が朝になると腹痛を訴え、今週は登校できていない」「学校と連絡を取るのが負担になっている」「家以外の居場所を相談したい」と、起きていることをそのまま伝えられます。どの窓口へ連絡すればよいか分からない場合も、まず相談内容を伝え、担当部署や次の手順を確認してください。
釧路教育研究センターの教育相談も、学校生活や不登校について相談できる窓口です。釧路市の子育て相談窓口一覧では、電話0154-42-3311、メールsoudanin@kushiro.ed.jpが案内されています。施設利用の相談と教育相談の担当が同じとは限らないため、「教育相談を希望している」「まなびやについて聞きたい」など、用件を最初に伝えると案内を受けやすくなります。
学校でいじめが起きている、学校生活に関する悩みを子ども本人が話したい場合は、釧路市教育委員会のいじめ相談窓口0120-783-228もあります。平日8時50分から17時20分までは指導主事が対応し、それ以外の時間は留守番電話で受け付け、後日連絡する案内です。急ぎの安全確保が必要な場合は、留守番電話の折り返しを待たず、警察や救急、専門機関など適切な緊急窓口を利用してください。
家以外の居場所|「まなびや」とくしろ創明学園
外へ出る準備ができてきた子どもには、教育支援センター「まなびや城山・鳥取」が候補になります。釧路市教育委員会の資料では、さまざまな事情で登校できなくなった児童生徒に居場所を提供し、学習支援、集団活動、相談などを通じて生活リズムや社会的自立を支える場所として紹介されています。学校や教育委員会と連携し、通室する場所や日時は相談しながら決めます。
釧路市教育委員会の令和7年11月の会議録では、希望する児童生徒が利用開始前に約2週間の通室体験をできるようにしたことが報告されています。いきなり継続利用を決めず、本人と保護者が合うかどうかを確かめる手順がある点は、問い合わせ時に確認したいポイントです。教育相談や「まなびや」の連絡先は釧路教育研究センター0154-42-3311です。開催日や受入れ状況、対象、通室の手順は最新の案内を確認してください。
2026年4月に開校した釧路市立くしろ創明学園は、不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を組む学びの多様化学校です。市の案内ではスクールビジョンを「自分らしく安心して過ごせる場」とし、45分授業、年間授業時数850時間、新設教科「体験と探究」「ソーシャルの時間」を掲げています。2026年10月11日現在、令和9年4月の入学・転入学希望者向け申請受付は10月27日から11月27日までの予定です。対象は2026年度の小学6年生、中学1・2年生のうち、不登校または不登校傾向にある児童生徒と案内されています。対象や選考、受付期間は年度ごとに確認してください。
創明学園への入学・転入学には、学校説明会、申請書とアンケートの提出、体験入学、教育委員会との面談、審査などの段階があります。市の公式案内では、面談や体験の内容を踏まえ、子どもにとって適切な支援先を検討し、他の不登校支援を案内する場合もあるとされています。希望する全員が自動的に入学する仕組みではありません。迷っている段階でも、学園のページにある個別相談や見学の調整について問い合わせ、必要な手順を確認できます。
公的な居場所を検討するときは、見学できるか、保護者だけで説明を受けられるか、通う日数や時間を相談できるか、学習と活動の比率、昼食や送迎、費用を尋ねてみましょう。通室した日が出席扱いになるかどうか、在籍校との連絡をどのように行うかは、本人の状況と学校側の判断に関係します。施設だけで決めず、在籍校や教育委員会にも確認してください。
心・体・発達のことが気になるとき|子ども家庭の相談先
頭痛や腹痛、眠れない、食べられない、気分が沈むなど心身の不調が続く場合は、学校の相談とあわせて医療・保健の窓口を利用できます。受診先を迷うときは、かかりつけ医や小児科に、学校へ行けない状態や生活の変化を伝えてください。治療や診断が必要かどうかは医療機関に相談し、この記事の情報だけで判断しないでください。
釧路市のこども家庭センターは、こども支援課、健康推進課、子育て支援総合センターが連携し、18歳未満の子どもや家庭、妊産婦を支える仕組みです。建物の名前ではなく、複数部署が情報をつないで相談に対応します。子どもに関する悩みは、案内されている部署以外へ相談しても連携する仕組みと説明されています。子育てサービスや家庭の相談は、こども支援課こども支援係0154-31-4204が窓口の一つです。
子どもや家庭、学校、地域のことも含めて相談したい場合は、釧路こども家庭支援センター0154-32-1150もあります。釧路市の案内では、子育ての不安、心配事、地域や学校のいじめ、不登校などを相談内容として掲げています。学校へ相談したあとも悩みが続くとき、保護者自身の負担が大きいとき、家庭内の事情が学校だけでは整理しにくいときに、別の相談先として検討できます。
発達について心配がある乳幼児の療育や子育て相談は、釧路市児童発達支援センター地域支援相談係0154-44-3555が案内されています。子どもの年齢、相談内容、利用できる支援は窓口ごとに異なるため、電話で対象を確認しましょう。児童相談所は発達、養育、虐待、障がい児の進路などについて相談を受け付け、北海道釧路児童相談所の電話は0154-92-3717です。
不登校の理由を発達特性や病気だけに結びつける必要はありません。本人が過ごしづらい場面、疲れる時間帯、安心できる活動などを観察し、相談先へ共有することが役立ちます。診断の有無にかかわらず、学校や家庭でできる環境調整を一緒に考えられます。学校への伝え方に迷う場合は、保健・福祉の相談員と、在籍校の担当者のどちらに何を共有したいかを整理してみてください。
夜間・休日・電話が苦手なとき|電話やメールでつながる相談先
市役所や学校の窓口が開いていない夜や休日に、子どもが悩みを話したくなることもあります。北海道教育委員会の子ども相談支援センターは、不登校、いじめ、進路、友人関係、家庭教育などについて、北海道在住の児童生徒と保護者などから相談を受け付けています。電話0120-3882-56は毎日24時間、無料で、匿名相談も可能と案内されています。メールsodan-center@hokkaido-c.ed.jpもありますが、返信に時間がかかる場合があり、急ぐときは電話を利用するよう説明されています。
いじめや体罰など子どもの人権に関する相談には、法務省の「子どもの人権110番」0120-007-110があります。家庭や子育てに関する相談では、北海道の「親子のための相談LINE」も利用できます。LINE窓口は受付方法や開設時間が変更されることがあるため、北海道の公式案内から最新の利用手順を確認してください。電話で声を出すのが難しい子どもは、文字で相談できる方法があるかをまず保護者が確認し、本人が選べる形で伝えるとよいでしょう。
相談内容をうまく説明できなくても、「学校へ行けない」「今すぐ話を聞いてほしい」「自分の身が安全か不安」など、短い言葉で始められます。相談先の受付時間、対象、匿名で相談できるか、記録が学校や保護者へ共有されるかは窓口によって異なります。電話を切る前に、次に相談できる場所や、危険が強まったときの連絡先を確認しておきましょう。
命の危険、自傷や暴力、重大なけが・急病など切迫した状況では、一般相談の返事を待たず、119番や110番、医療機関など緊急の窓口につないでください。緊急性が判断しにくいときも、ひとりで様子を見続けず、身近な大人や専門機関へ連絡してください。
民間の居場所・フリースクール・保護者同士で話せる場
公的な相談先に加え、地域のフリースクールや居場所、保護者が経験を共有する場も検討できます。北海道教育委員会は、調査票を提出した民間施設の一覧を市町村別に公開し、釧路市の施設として「釧路こども家庭支援センター」と「スクールさぽーとネットワーク」を掲載しています。リストはすべての施設を網羅するものではなく、道教委が活動を保証・推奨する一覧ではありません。費用や活動内容、対象、空き状況は各施設に直接確認してください。
スクールさぽーとネットワークは、北海道教育委員会の一覧では釧路市新川町のNPO法人和「シッポファーレ!」内、電話0154-32-4080と案内されています。別途、「くしろステップアップサポート.net」は、地域の複数団体が連携して相談や学習支援、進学・就労支援などにつなぐ窓口です。公式ページでは、相談電話050-5785-2706、メールsoudan@rapport.kushiro.jp、相談拠点として釧路市錦町5丁目3 三ツ輪ビル1階のデジタルステーション「デジラポ」が案内されています。訪問相談は予約制のため、まず電話かメールで相談内容と利用方法を確認してください。団体ごとに運営主体、活動、料金、利用条件が異なるので、見学や初回相談の前に保護者だけで説明を受けられるかも尋ねましょう。
フリースクールを選ぶときは、「学校の代わり」かどうかだけで比べず、子どもがどんな時間を過ごすかを確認します。少人数か、個別に休める場所があるか、学習や体験活動をどう選ぶか、スタッフとの連絡方法、保護者面談の頻度、休会・退会の条件、入会金や教材費、交通費を尋ねてください。利用してから合わないと感じた場合に、変更や休止ができるかも大切です。
保護者同士の会へ参加する場合、他の家庭の経験をそのまま自分の家庭に当てはめる必要はありません。参加後に疲れが強くならないか、匿名で話せるか、聞くだけの参加や途中退出ができるか、参加費がかかるかを確認してください。親の会の情報が見つからない場合は、釧路市の子ども・家庭相談窓口や地域の支援団体に、現在活動している会を知っているか聞くこともできます。
NIJINアカデミー|学校に在籍したまま利用できる、もうひとつの学びの場
地域の公的窓口や居場所を確認したうえで、「外出の負担を抑えながら人や学びにつながりたい」「今の学校以外の環境を見てみたい」と考える家庭には、オンラインの学び場も選択肢になります。NIJINアカデミーは、学校に在籍したまま利用するオンライン中心のオルタナティブスクールです。地域の教育支援センターや学校の相談窓口と役割は異なるため、必要に応じて組み合わせて検討できます。
オンラインで参加できるか、授業や交流の頻度、担任との面談、学習の進め方、費用、端末や通信環境、休会・退会の条件などを、本人と保護者が確認してから判断できます。画面に長時間向かうことが負担な子どももいるので、利用開始前に体験機会があるか、参加する授業を選べるか、途中で休憩できるかを確認してください。保護者が先に説明を聞き、その後に本人へ情報を共有する方法もあります。
学校外での活動やICT学習を出席扱いとするかどうかは、自動的に決まるものではありません。文部科学省の通知や自治体の方針を踏まえ、在籍校の校長が個々の状況を見て判断します。希望する場合は、申込み前後に学校へ相談し、学習や活動の記録、学校との連絡、本人との面談方法を確認してください。NIJINアカデミーの利用だけで出席扱いが保証されるものではないため、地域の窓口や学校と個別に話し合うことが大切です。
釧路市に住んでいる家庭にとっては、移動せずに参加できることが助けになる場合があります。一方、対面で過ごす時間や地域の友人関係を望む子には、市の「まなびや」や地域の居場所が合うこともあります。どれか一つだけに決める必要はありません。本人が「今ならこれを試せそう」と思える小さな選択を大切にし、利用中に負担が増えていないかを家族と支援者で確認しましょう。
近くのリアルキャンパスも公式一覧で確認できます
NIJINアカデミーはオンラインのメタバース校舎を中心に、全国にリアルキャンパスを案内しています。自治体によって通いやすい教室の有無や距離は異なります。通学も検討したい場合は、公式のリアルキャンパス一覧で所在地・開校日・対象プランを確認し、居住地から無理なく通えるかを相談してください。近隣に通学先が見つからない場合も、自宅から参加するオンラインの学び方を検討できます。
NIJINアカデミーの雰囲気を見る
NIJINアカデミー公式チャンネルの「人気の動画」上位に掲載されている動画です。学校に合わない子どもたちの学びの選択肢を紹介しています。動画は保護者の方が先に確認するだけでも構いません。
NIJINアカデミー公式チャンネルの人気動画から、学校に合わない子どもたちの学びや居場所について紹介する一本を掲載します。動画を通じてアカデミーの考え方や活動の一端を知り、現在の授業や受け入れ条件は公式案内・説明会・体験でご確認ください。
動画を見たうえで「子どもが参加する授業の様子も知りたい」「画面越しの交流が合うか心配」など、疑問が出てくることもあります。授業体験や個別相談を利用する場合は、参加時間、保護者の同席、必要な機器、利用条件を事前に確認してください。動画を見たからといって入学を決める必要はありません。家庭に合うかを比べるための情報の一つとして活用できます。
学校の外の選択肢を比べる|費用・通い方・出席扱い
学校外の選択肢は、目的や利用条件が異なります。公的な相談窓口は状況整理や支援先の紹介、教育支援センターは居場所や学習支援、学びの多様化学校は特別な教育課程による学び、民間のフリースクールやオンラインスクールはそれぞれの活動・教育方針に沿った支援を行います。費用だけでなく、本人が安心できるか、利用時間を調整できるか、学校との連絡を相談できるかを比べましょう。
| 選択肢 | 主な役割 | 費用・通い方 | 出席扱いなど |
|---|---|---|---|
| 釧路市の教育相談 | 状況整理、窓口案内、学校生活の相談 | 相談は無料の公的窓口。電話・メール・窓口 | 相談のみで出席扱いにはならない |
| 教育支援センター「まなびや」 | 居場所、学習支援、集団活動、相談 | 利用方法や曜日は相談。交通等は要確認 | 出席の記録は在籍校と個別に確認 |
| くしろ創明学園 | 不登校等に配慮した特別の教育課程 | 市立学校。入学・転入学に申請・審査あり | 在籍校の扱い・転入学の条件を市へ確認 |
| 民間フリースクール | 団体ごとの居場所、活動、学習 | 会費・月謝・教材費・交通費など施設ごと | 出席扱いは学校長が個別に判断 |
| オンラインスクール | 自宅から参加する学びや交流 | 月謝、端末、通信環境などを確認 | 活動記録等を在籍校に相談し個別確認 |
選択肢を見学したり体験したりするときは、本人の気持ちを大切にしつつ、今すぐ継続利用を決めなくてよいことを家族で共有してください。費用は入会金だけでなく、月会費、教材費、行事費、交通費、端末代、休会時の扱いまで確認しましょう。送迎の負担や保護者の仕事との調整も、長く続けるうえで現実的な比較材料です。
出席扱い、成績評価、進路の記録は、それぞれ別の相談事項です。施設へ通っていることだけで出席扱いになるわけではありません。本人の状況、施設での活動、在籍校との連携などを踏まえた学校長の判断が関係します。見学時に「出席扱いになるか」と施設だけへ尋ねるのではなく、在籍校に必要な手続きや資料、話し合う時期を確認してください。
相談前のメモと、今日から1か月の動き方
相談の前に準備するものは、完璧な記録や診断書ではありません。次の項目から、思い出せる範囲でメモしておくと、初回の説明がしやすくなります。欠席が始まった時期、朝や前日の様子、睡眠・食事・体調、学校と話した内容、本人が嫌がることや安心できること、家族がいちばん困っていることです。分からない項目は「分からない」として構いません。
- 今日:困りごとを一つ決め、相談先の電話番号や受付方法をメモする。
- 1週間以内:学校か公的窓口のうち、連絡しやすい一か所へ相談する。
- 2週間以内:必要であれば、まなびやや創明学園、民間の居場所を見学・体験できるか尋ねる。
- 1か月後:本人の疲れや安心感、家庭の負担を振り返り、続ける・休む・別の先を探すかを相談する。
本人が相談を望まない場合は、まず保護者だけで話せる窓口を探してください。本人に相談先を知らせるときは、「必ず行く場所」ではなく「どんなところか一緒に調べてみる候補」として伝えると、選ぶ余地を残せます。見学や体験を断った場合も、その意思を尊重し、別の方法を探すことができます。
相談した日には、担当者名、案内された窓口、次に連絡する時期をメモします。次回の連絡で同じ説明を一から繰り返さなくてよいよう、共有してよい情報の範囲も確認しましょう。状況が変わった場合、予定していた相談を延期してもかまいません。小さな変化を見ながら、必要なときに支援先を組み替えていけます。
釧路市の不登校相談先についてよくある質問
相談するのは欠席が何日になってからですか?
欠席日数が決まってからでなくても相談できます。朝の支度が難しい、遅刻が増えた、学校を考えると体調が崩れるなど、早い段階で状況を共有して構いません。教育相談窓口へ「不登校と呼べるか分からない」と伝え、どの支援が利用できるか確認できます。
本人が話したがらないのですが、保護者だけで相談できますか?
学校指導課や家庭・子育ての窓口など、まず保護者が状況を相談できる窓口があります。窓口によって本人同席の条件は違うため、予約前に尋ねてください。本人を無理に連れて行くことを、相談の前提にしなくてよい場合があります。
まなびやと、くしろ創明学園はどう違いますか?
まなびやは教育支援センターとして、居場所、学習支援、活動、相談などを行う場です。くしろ創明学園は特別の教育課程を編成する市立の学びの多様化学校で、入学・転入学には対象学年や申請、体験、審査などがあります。目的や対象が異なるため、本人の希望と現在の学年に応じて学校指導課へ確認しましょう。
フリースクールへ通うと出席扱いになりますか?
自動的には決まりません。学校外の施設での活動や自宅でのICT学習を出席扱いにするかは、国の通知や自治体の方針、本人の状況、学校との連携等を踏まえ、在籍校の校長が判断します。利用前に学校へ相談し、活動記録や連絡方法を確認してください。
学校へ相談した内容は、どこまで共有されますか?
共有する範囲は相談先や支援内容によって異なります。本人の安全に関わる場合などは例外があり得るため、相談を始めるときに、記録の扱い、在籍校への情報共有、保護者に伝える内容を尋ねましょう。
相談窓口の受付時間に間に合わないときはどうすればよいですか?
北海道子ども相談支援センターの電話0120-3882-56は毎日24時間、無料・匿名で相談できると案内されています。メール相談もありますが返信には時間がかかることがあります。緊急の安全確保が必要なときは、電話相談の返信を待たず緊急窓口へ連絡してください。
釧路市で不登校の相談を始めるときに覚えておきたいこと
釧路市には、学校内の相談、教育委員会の教育相談、教育支援センター「まなびや」、こども家庭や保健の窓口、北海道の24時間電話相談、民間の居場所など、役割の異なる相談先があります。どこか一つを選んで相談を始めれば十分です。最初の電話で困りごとをすべて説明できなくても、次の連絡先や必要な支援を確認できます。
2026年度から利用できる「くしろ創明学園」は、中学生を中心とした新たな学びの選択肢です。令和9年度の入学・転入学については、受付期間や対象学年が決められているため、検討する家庭は釧路市の最新案内を早めに確認してください。どの進路や居場所が合うかは、子どもによって異なります。複数の相談先を比べ、本人の気持ちと家庭の負担を確かめながら決めていきましょう。
相談は、すぐに登校を再開させるためだけのものではありません。子どもが安心して過ごす方法を探し、保護者が一人で抱えていることを分けて考え、学校や地域の支援につなげるためにも利用できます。今すぐ電話をかけるのが難しい場合は、窓口の公式ページを保存する、伝えたいことを一行だけ書く、保護者だけで相談できるか確認するなど、小さな準備から始められます。
オンラインでの学びや居場所も比較したいご家庭は、NIJINアカデミーの利用条件や体験方法を確認できます。公的な相談先と並べて情報を集め、本人が「これなら試せる」と思える方法を一緒に探してください。
参考にした公式情報
- 釧路市「教育相談」
- 釧路市「子育てに関する各種相談窓口」
- 釧路市「こども家庭センター」
- 釧路市「学びの多様化学校について」
- 釧路市「入学・転入学までの流れ(令和9年4月入学)」
- 釧路市教育委員会「令和7年第21回11月定例会会議録」
- 北海道教育委員会「子ども相談支援センター」
- 北海道教育委員会「フリースクールなど民間の相談・指導施設一覧」
- くしろステップアップサポート.net「相談窓口・支援案内」
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」
- NIJINアカデミー「お役立ち情報」・タツロー校長のYouTube
情報確認日:2026年10月16日。個別の診断や緊急対応に代わるものではありません。相談先の対象、受付時間、利用条件は変更されることがあるため、利用前に公式情報をご確認ください。

