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不登校でも外へ飛び出せる〜びしょフェス2026で見えた子供達の挑戦〜

「不登校の子が、外のイベントに参加できるだろうか」
「人と関わったり、初めてのことに挑戦したりするのは難しいのでは?」

そんな心配を抱えている保護者の方に、ぜひ知ってほしい子どもたちの姿があります。

今回、子どもたちは「びしょフェス」に参戦しました。雨が降り、寒さもあり、最初は商品がなかなか売れません。それでも諦めず、売り子に挑戦しました。初めて自分でお金を稼ぎ、そのお金を出し合ってサバゲーにも挑戦しました。さらに、初対面の高校生とチームを組み、赤外線サバゲーで対決しました。

学校へ行っていないからといって、子どもの世界が止まっているわけではありません。安心できる仲間や大人がいて、心が動く体験と出会えたとき、子どもは自分のタイミングで外へ踏み出していきます。

びしょフェス2026で水鉄砲を楽しむ子どもたち
びしょびしょになるから「びしょフェス」。水鉄砲だけではない、遊びと体験のイベントです。

この記事でわかること

  • びしょフェスで子どもたちが経験したこと
  • 「売れない」状況から諦めずに挑戦した姿
  • 自分で稼いだお金を出し合うことで生まれた学び
  • 人前が苦手な子がリアルイベントへ参加できた理由

不登校の子どもたちが「びしょフェス」に参戦

一般的に持たれやすい不登校のイメージ

びしょフェス当日は、決して恵まれた条件ではありませんでした。雨が降り、気温も低く、寒い一日。お客さんの足も止まりにくく、用意した商品はなかなか売れませんでした。

子どもたちは「160杯売る」と意気込んでいました。ところが、思うように売れない時間が続きます。大人でも、準備したものが売れなければ落ち込みます。「もう無理かもしれない」「やめたい」と思っても不思議ではありません。

それでも、子どもたちは諦めませんでした。待っているだけではなく、自分たちから売り子に挑戦したのです。

青森浪岡校で活動する子どもたちの個性と得意なこと
個性的な6名の生徒がそれぞれの強みを生かす様子

雨天、寒い、売れない。笑顔の接客が難しい状況でも、子どもたちは諦めず、売り子に挑戦しました。

「売れない」から始まった、本物の学び

びしょフェスに参加した子どもたちそれぞれの目的
「お金を稼いでみたい」「接客に挑戦したい」「思いきり水鉄砲で遊びたい」。参加の目的は一人ひとり違います。

イベントで商品を販売する体験には、教科書だけでは得られない学びがあります。

商品を用意すれば、必ず売れるわけではありません。天候や人の流れにも左右されます。どのように声をかけるのか。どうすれば商品の魅力が伝わるのか。お客さんに気持ちよく立ち止まってもらうには、どんな表情や言葉がよいのか。子どもたちは、実際のお客さんを前にしながら考えていきました。

うまくいかないことは、失敗ではありません。「では、どうする?」と考える入口です。売れない状況の中でも行動を続けたことは、売上の数字だけでは測れない、大きな経験になりました。

水鉄砲フェスのドリンクを考案・試作する子どもたち
地域のお弁当屋さんに協力してもらい、ドリンクの考案、試作、POPづくり、販売に挑戦しました。

初めて知った「お金を稼ぐ難しさ」

子どもたちは、今回の販売体験を通して、初めて「お金を稼ぐことの難しさ」を知りました。

500円を得るためには、準備をして、商品を並べ、お客さんに声をかけ、接客をしなければなりません。寒さや緊張があっても、自分の役割を続ける必要があります。普段は何気なく手にしている500円の向こう側に、人の時間や工夫、努力があることを、体を通して感じる機会になりました。

お客さんは、どうしたら喜んでくれるのだろう

子どもたちが向き合ったのは、「売る」ことだけではありません。

「お客さんは、どうしたら喜んでくれるのだろう」。相手の表情を見て、言葉を選び、反応を受け取る。商売は、人と人とのやり取りです。自分の思いだけではなく、相手の立場を想像する経験にもなります。

人との関わりに不安がある子にとって、ただ「コミュニケーションを練習しましょう」と言われるのは苦しいことがあります。しかし、売り子という具体的な目的と役割があると、声をかける理由が生まれます。好きなことや達成したい目標が、人とつながる橋になってくれるのです。

雨と寒さの中で諦めず売り子に挑戦する子どもたち
160杯を目標にしていた子どもたち。雨天、寒さ、売れない状況でも、諦めずに売り子へ挑戦しました。

働いて得た500円を出し合い、サバゲーへ

子どもたちは、働いて得た500円を持ち寄り、サバゲーの費用を割り勘にしました。

自分で働いて得たお金を、仲間と楽しむ体験のために使う。この一連の経験によって、お金は単なる数字ではなくなります。「働く」「受け取る」「相談する」「出し合う」「体験する」までが一本につながり、自分の生活に結びついた学びになります。

自分たちで得たお金を出し合ってサバゲーに参加したことには、「自分で稼いだお金で、この体験を選んだ」という実感があります。小さな500円かもしれません。しかし、自分の行動が誰かに届き、対価として返ってきた経験は、子どもの自信につながります。

働いて得た500円を出し合いサバゲーへ参加する子どもたち
働いて得た500円を出し合い、次の体験につなげました。

初対面の高校生と、赤外線サバゲーでチーム戦

びしょフェスでの挑戦は、販売だけではありませんでした。

子どもたちは、赤外線サバゲーで高校生と対決しました。4人でチームを組み、仲間と一緒に動きます。相手の動きを見ながら、自分がどこへ行くのかを考え、チームで戦う体験です。

初対面の高校生と同じ場に立つことは、人との関わりが苦手な子にとって、とても大きな挑戦です。それでも、遊びという共通の目的があることで、年齢の違う相手とも自然に同じ時間を過ごせます。

「会話をしなければ」「仲良くしなければ」と求められるのではなく、まずは同じ活動を一緒に楽しむ。その中で必要な言葉が生まれ、仲間を意識する瞬間が生まれます。これも、リアルな場だからこそ得られる経験です。

赤外線サバゲーで高校生と対決する4人のチーム
赤外線サバゲーで高校生と対決。4人のチームで挑戦しました。

人前が苦手な中学2年生「なち」が見せた姿

参加した子どもの中には、人前に出ることが苦手な中学2年生の「なち」がいます。

けれども、なちはリアルイベントに無欠席で参加しています。

「人前が苦手」という一面だけを見ると、外のイベントへの参加は難しいように思えるかもしれません。しかし、苦手なことがあることと、参加できないことは同じではありません。

安心できる仲間がいる。自分にも役割がある。やってみたいと思える活動がある。そして、自分のペースを尊重してくれる大人がいる。そのような環境が整うと、子どもは「行ってみようかな」と思えるようになります。

チャレンジを臆さず人との出会いを大切にする

大切なのは、「苦手をなくしてから参加する」ことではありません。苦手さを抱えたままでも参加できる場と、安心して挑戦できる関係をつくることです。

不登校だからこそ、白昼堂々と挑戦する

びしょフェスを通して見えたのは、外へ飛び出していく子どもたちの姿でした。

不登校だからといって、家の中だけにいなければならないわけではありません。学校へ行くことだけが、社会とつながる方法でもありません。

子どもたちは白昼堂々、水鉄砲にも、サバゲーにも、商売にも挑戦しました。販売を通して働く難しさを知り、自分で得たお金で買い物をしました。初対面の高校生とチームを組み、仲間と一緒に対戦しました。

一つひとつは、イベントの中の小さな出来事に見えるかもしれません。しかし、その積み重ねが、「自分もできた」「またやってみたい」という感覚を育てます。

目指すのは、青森の「不登校」の概念を変えること

やこたん教室長の使命は、青森の「不登校」の概念を変えることです。

不登校という言葉から、「何もしていない」「人と関われない」「外へ出られない」といったイメージを持たれることがあります。けれども、今回の子どもたちの姿は、そのイメージとは大きく異なります。

雨と寒さの中でも売り子に挑戦する。自分でお金を稼ぐ。稼いだお金を仲間と出し合う。初対面の人と一緒に活動する。チームで遊ぶ。子どもたちは、自分の世界を少しずつ広げています。

学校に行けるかどうかだけで、子どもの成長を測ることはできません。どこで、誰と、何に心を動かされるのか。その子に合った学びの場が見つかったとき、成長はさまざまな形で始まります。

びしょフェスを通して外に飛び出していく子どもたちと青森浪岡校の使命
やこたん教室長の使命は、青森の「不登校」の概念を変えることです。

保護者の方へ|今すぐ大きく変わらなくても大丈夫

今回の姿を見て、「うちの子には、まだ難しい」と感じる方もいるかもしれません。

もちろん、今すぐイベントへ参加する必要はありません。外へ出ることも、人と話すことも、その子の状態やタイミングによって大きく違います。参加できた子と比べる必要もありません。

まずは、興味のある写真を見る。どんなイベントなのかを聞く。行かなくてもいいという約束で近くまで出かける。短い時間だけ立ち寄る。大人と二人で参加する。そんな小さな一歩も、立派な挑戦です。

大切なのは、子どもを無理に外へ連れ出すことではありません。「やってみたい」と思えるものと出会えるように、選択肢をそっと置いておくことです。

地域に根付いたリアル校で、
一歩外へ出る勇気を届ける。

子どもは、安心できる場所と出会えたとき、自分の力で次の一歩を選び始めます。

びしょフェスでの子どもたちの様子を動画で見る

販売やサバゲーに挑戦する子どもたちの姿を、動画でもご覧いただけます。

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