今回登場するいっくんのプロフィール(取材時点)
- 本人
- いっくん・小学4年生
- 入学
- 2026年4月 NIJINアカデミー入学
- 好きなこと
- 漫画・イラストを描くこと、漫画を読むこと(特に『キングダム』)
- 今の目標
- 教育万博で自分の漫画を発表すること
- 将来の夢
- 漫画家になること

この記事の要点
- 小学3年生の春に体調を崩したことをきっかけに、いっくんは学校に通うことが難しくなった
- 「この子が輝ける場所っていうのは、ほかにないかな」と探すなかで出会ったのがNIJINアカデミー
- 入学から1か月ほどで慣れ、大好きな漫画をきっかけに仲間と話し合うことが好きになった
- 自分が頑張っていることを初めて発表した日、仲間からの拍手が大きな転機になった
- 「伝えたい」という気持ちから、タイピングも独学で身につけていった
- 大好きな漫画をテーマにした自由研究を、48ページにまとめ上げた
- 今はNIJINと学校、それぞれのよさを取り入れながら、教育万博での発表に向けて準備中
1好きな漫画のことを、仲間と話せる
NIJINに入ってから、1か月ほどで慣れてきたといういっくん。入学当初は、マイクをつけたり消したりしながら参加していたそうです。
NIJINの好きなところを尋ねると、自由に好きなことができるところを挙げてくれました。なかでも楽しんでいるのは、大好きな漫画をきっかけに、みんなと話し合うこと。話し合うことが好きになったのは、NIJINに入ってからだといいます。
特に好きな作品は『キングダム』。インタビューでは、作品について語り合う企画の予定も教えてくれました。好きなことを共有できる相手がいる。そのことが、日々の楽しみにつながっているようです。
本来はおしゃべりが大好きなのに、学校では話さなくなってしまった時期もありました。だからこそ、NIJINの授業で生き生きと話している姿を、お母さまはとてもうれしく感じているといいます。
2初めての発表で、うれしかった拍手
入学してから一番思い出に残っていることは、自分が頑張っていることを初めて発表したとき。漫画やイラストを描いていることを、クラスの仲間に紹介しました。
緊張もしたけれど、うれしかったといういっくん。その理由を、こう話してくれました。
「発表したら、とにかく拍手をくれるので」
お母さまにとっても、この発表は印象深い出来事でした。発表の機会をもらったときは、ジャンプするほど喜んでいたそうです。そして実際に発表したことで、達成感を得られたのではないかと振り返ります。
「そこから、がらっと変わった気がしますね」

3この子が輝ける場所を探して
お母さまによると、いっくんは小学1、2年生のころ、真面目に学校へ通っていました。ところが3年生の春に体調を崩し、食事を取ることも難しい日々が続いたといいます。
そのころから、以前学校でつらかったことを、少しずつ話すようになりました。半年前、1年前の出来事が語られることもあり、それまで抱えていた思いを、お母さまは初めて知ったそうです。
初めは、何とか学校に戻れるようにしてあげたいと考えていたお母さま。しかし、本人のつらさに向き合うなかで、学校に行かなくてもよいと伝えられるようになりました。
お母さまが心を痛めていたのは、体調だけでなく、いっくんが自信を失っていくことでした。幼いころから、よく考え、好きなことについてたくさん話してくれる子だったといいます。そのよさを知っていたからこそ、学校で居場所を見つけられずにいる姿に、どうしたらよいのかと悩んでいました。
別の学びの場にも通いましたが、本人の好奇心を十分に満たすことが難しく、次第に足が遠のいたといいます。
「この子が輝ける場所っていうのは、ほかにないかな」
そう考えて調べるなかで出会ったのが、NIJINアカデミーでした。ホームページやタツロー校長のYouTubeを見て、その教育への思いに共感したことが、入学を考えるきっかけになりました。
4「伝えたい」が、学ぶ力になっていく
入学後、お母さまが驚いたことの一つが、パソコンを使う力の変化です。以前はタイピングに不慣れだったいっくん。
NIJINの授業では、チャットで自分の考えを伝える場面があります。伝えたいことがあるのに、思うように打てない。そのもどかしさもあってか、使ううちに少しずつ入力が速くなっていきました。
お母さまがほとんど教えなくても、自分で使い方を覚え、今では親より詳しいと感じることもあるそうです。宿題としてタイピングに取り組めなかったころと、今の姿との違いを語ってくれました。
5漫画への好奇心が、48ページの自由研究に
漫画づくりにも、その探究心が表れています。描き方は、YouTubeなどを見ながら独学で学んでいるといういっくん。インタビュー中にも作品を見せながら、絵コンテやコマ割りについて説明してくれました。
見せてくれたのは、ギャグ漫画。登場人物の表情を変えながら、ページをつないでいると教えてくれました。完成した絵だけでなく、その前の絵コンテも見せてくれて、作品を仕上げるまでの手順が伝わってきます。


「どうやって描くの?」という問いに、自分が取り組んでいることを一つずつ説明してくれる時間になりました。
学校の自由研究でも、大好きな漫画をテーマに選びました。自由研究は最大50ページという条件があり、その中で48ページに仕上げたのだそう。毎日、時間を忘れるほど集中して調べ、一冊を完成させたことは、本人の達成感にもつながったとお母さまは振り返ります。
教育万博には漫画だけでなく、この自由研究も持っていき、皆さんに見てもらいたいと話してくれました。知りたいことを調べ、描きたいものを形にする。お母さまは、夢中になると何時間も取り組む、その集中力とエネルギーを大切にしたいと話してくれました。
6NIJINと学校、それぞれのよさを取り入れながら
現在のいっくんは、NIJINで学びながら、在籍する学校の図工や理科にも参加しています。学校とのつながりを支えてきたのは、好きな絵を描く時間や、本人のよさを引き出してくれる先生の存在でした。
学校に通うことが難しかった時期にも、放課後に一緒に風景画を描いてくれた先生がいたそうです。その時間は、お母さまが先生にお願いしたことから生まれました。授業には参加できない日でも、一緒に絵を描くことで、学校との接点を持つことができたそうです。
現在も図工の先生が本人のよさを引き出してくれているといいます。いっくん自身も、図工で粘土を使って竜を作っていることを教えてくれました。

ただ、学校に行った帰り道に、ぐったりしていることもあるといいます。今も本人にとって負担はあり、すべてが解決したわけではありません。
NIJINのよさと、学校のよさ。その両方を取り入れながら、本人に合うバランスを探しているところだと、お母さまは話してくれました。
7次の挑戦は、教育万博で漫画を発表すること
これから挑戦したいことを尋ねると、いっくんは教育万博で漫画を発表することを挙げました。作品を描くだけでなく、ブースに来てくれる人にどう読んでもらうかも考えているそうです。自分の作品を誰かに届けるための準備が、少しずつ始まっています。
将来の夢は、漫画家になること。そして、NIJINへの入学を迷っている子に向けて話してくれたのは、仲間の存在でした。
「仲間がいます」
話し合える人がいる。好きなことを発表すると、拍手をしてくれる人がいる。いっくんの言葉からは、NIJINで出会った人たちとのつながりが伝わってきます。
お母さまも、学校に通えなくなった当初は、自分の育て方が悪かったのではないかと思うことがあったといいます。それでも今は、子どもが過ごす環境の大切さを実感しているそうです。
そんなつながりのなかで、いっくんは教育万博での発表に向けて、漫画づくりに取り組んでいます。
編集後記
自分の漫画を見せながら、コマ割りや描き方を教えてくれたいっくん。好きなことを語る言葉から、創作への熱意がまっすぐに伝わってきました。「発表したら、拍手をくれる」という一言が、心に残っています。自分の「好き」を受け止めてもらえることが、次の挑戦を支えているのだと感じました。
また、お母さまが、悩みながらも本人のよさを信じ、その力を発揮できる場所を探してこられたことにも、胸を打たれました。一人ひとりの好奇心や、その子なりの歩みを大切にできる存在でありたい。今回のお話を伺い、私自身も思いを新たにしました。
教育万博でいっくんの作品に出会えることを、楽しみにしています。
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