「学校っていう場所が、自分には合ってなかったっぽい」――小1で不登校になったかなでさんが見つけた、爽やかな毎日

保護者インタビュー

「学校っていう場所が、自分には合ってなかったっぽい」――小1で不登校になったかなでさんが見つけた、爽やかな毎日

かなでさんとお母さまインタビュー
PROFILE

かなでさんとご家庭(8歳・小学生)

本人
かなでさん・8歳(小学生)
不登校の経緯
小学校入学の1か月後から学校での困りごとの連絡が増え、小学1年生10月から学校を休み始める
検査・相談
スクールカウンセラー、区の教育センターに相談。WISC(ウェクスラー式知能検査)を受検
入学後
家庭学習を経て、オンラインフリースクール「NIJINアカデミー」へ入学。自分から発言し、クラス会議やプレゼン発表にも積極的に参加

保育園には楽しく通い、人と関わることも大好きだったかなでさん。ところが、小学校に入学して間もなく、担任の先生から「授業中に席に座っていられない」「決められた支度ができない」と連絡が入るようになりました。

家庭ではできていることが、なぜ学校ではできないのか。理由を探る中で見えてきたのは、大人数の教室や決められたスケジュール、周囲のざわざわした音など、学校の環境そのものがかなでさんにとって大きな負担になっていたことでした。

現在8歳のかなでさんは、オンラインフリースクール「NIJINアカデミー」で学んでいます。「学校へ行っていたころより、気持ちが爽やかになった」と話すかなでさん。今回はお母さんとかなでさんに、不登校になるまでの経緯や環境を変える決断、NIJINアカデミーでの現在について伺いました。

この記事の要点
  • 入学から1か月後、学校での困りごとの連絡が増え始めた
  • 家ではできることが学校ではできず、その背景に教室の人数や音などの環境要因があった
  • WISC(知能検査)で、得意なことと苦手なことの差が大きいことが分かった
  • 「学校は行くものだから行く」と言うかなでさんに代わり、お母さんが登校を止める決断をした
  • 家庭学習を経て、オンラインフリースクール「NIJINアカデミー」に入学
  • 入学後は自分から発言するようになり、「毎日が爽やか」と話すように

1入学1か月後から、学校からの電話が増えていった

かなでさんが学校でしんどさを抱えるようになったのは、いつ頃からでしたか?

お母さん
お母さん

4月に小学校へ入学して、5月ぐらいから担任の先生から電話が来るようになりました。「朝の支度ができません」「授業中に席に座っていられません」といった内容です。

もともと、かなではすごくおしゃべりで元気な子です。保育園にも楽しく通っていましたし、みんなで参加する行事も問題なくできていました。だから最初は、「人がたくさんいて楽しくなって、はしゃいでいるのかな」くらいに思っていたんです。

でも、何度も連絡が来るうちに、楽しくて動き回っているわけではなく、学校の環境がストレスになっていることが分かってきました。

2家ではできるのに、なぜ学校ではできない?

学校からは、どのようなお話がありましたか?

お母さん
お母さん

「お家でもよく言ってください」「決まりを守るようにしつけてください」と言われることがありました。でも、家では決まりを守れるんです。

学校では「ランドセルを決まった場所に置けない」と言われていたのに、家に帰ってくればランドセルをいつもの場所に置いて、連絡帳を出して、宿題をすることもできていました。

だから私たちも、「どうして学校ではできないんだろう?」と不思議でした。そこから、私たちも改めてかなでのことを知っていった感じです。

当時、一番つらかったことは何でしたか?

お母さん
お母さん

私から見たかなでは、いつも元気で、人が大好きで、明るくて優しい子でした。そんな子が、学校では暗い気持ちを抱えて、ストレスから行動が荒くなってしまっていると知ったことが悲しかったです。

「本人がそんなにつらかったんだ」と分かったことが、一番つらかったですね。

330人の教室や「みんな一緒」が負担になっていた

NIJINアカデミーでの理科の授業。グミを使って重心を学ぶ様子
NIJINアカデミーでの理科の授業。グミを使って重心を学ぶ様子

学校の何が負担になっていたのでしょうか?

お母さん
お母さん

最初は私にも分かりませんでした。本人に話を聞いたり、カウンセリングを受けたりする中で少しずつ見えてきました。

かなでは0歳から小さな保育園で育ってきたので、小学校に入っていきなり1クラス30人ほどになったことが、まず大きな変化でした。それから、チャイムが鳴ったら次の行動をする、みんなで同じタイミングに同じことをする、という環境もしんどかったみたいです。

さらに、小学校に入って初めて「みんながざわざわする音がつらい」と言うようになりました。

音へのしんどさは、それまで気づかなかったのですか?

お母さん
お母さん

全然分かりませんでした。むしろ本人が一番うるさいくらい元気な子なので(笑)。

でも、自分が出す音と、周囲の人が一斉に出すざわざわした音は違うんですよね。本人にとっては、そうしたものが一つずつストレスになっていたんだと思います。

4WISCで分かった「できるはずなのに、できない」というギャップ

『WISC』とは?

WISC(ウェクスラー式知能検査)とは、子どもの知的な発達や認知の特徴を、複数の項目から把握するための検査です。得意なこと・苦手なことの傾向を知り、本人に合った支援や学び方を考える際の参考として活用されます。

学校以外にも相談しましたか?

お母さん
お母さん

スクールカウンセラーの先生に相談したり、区の教育センターへ行ったりしました。かなでもカウンセラーの先生と1対1で遊んだり話したりしていました。その後、WISCも受けました。

検査を受けて分かったことはありましたか?

お母さん
お母さん

かなでは項目によって結果の差が大きく、高いところは130くらい、低いところは90くらいでした。

算数や国語ができないわけではありません。でも、頭の中ではもっとできるイメージがあるのに、実際に書いたり作業したりすると、思うようにできない。そのギャップが本人にはしんどかったようです。

私は「十分できている」と思っていても、本人は「みんなはもっとできてる。俺はバカなんだ」と言うことがありました。

かなでさん
かなでさん

宿題が終わるのも、みんなより遅い気がしてた。

お母さん
お母さん

周りが見えるからこそ、「自分だけ遅い」と感じてしまっていたんだと思います。

5「学校は行くものだから行く」それでも、お母さんが登校を止めた

NIJINアカデミーのキャンプで使う「ピニャータ」を制作中
NIJINアカデミーのキャンプで使う「ピニャータ」を制作中

学校を休むようになったきっかけは何でしたか?

お母さん
お母さん

小学1年生の10月までは毎日行っていました。でも、行けば行くほどストレスが大きくなっていって、自分を強く否定する言葉を口にしたり、危ない行動が出たりするようになりました。

「このまま続けたら、もっと悪くなる」と思いました。でも、本人は学校へ行こうとするんです。

かなでさん自身は「休みたい」とは言わなかったのですね。

お母さん
お母さん

そうなんです。学校のみんなは好きだったし、「行きたくなかったら休んでいいよ」と言っても、「学校は行くものだから行く」と言うんです。

だから最終的には私が決めて、学校に「しばらくお休みします」と伝えました。

6ドッグトレーナーとしての経験から「一度、環境を変えよう」と決断

お母さんが登校を止める決断をした背景には、何がありましたか?

お母さん
お母さん

私はドッグトレーナーとして、普段から犬の行動を見る仕事をしています。行動は繰り返すことでパターンになることがあります。

かなでも、学校に行けばつらくなり、また問題が起きると分かっているのに、何も環境を変えずに同じことを繰り返していいのかなと思ったんです。

一度、その流れを止めたかった。それで学校からプリントをもらい、家で勉強することにしました。

家で過ごすようになって、かなでさんはどうでしたか?

かなでさん
かなでさん

お母さんと2人だから、人も多くないし、みんなと同じことを一緒にやらないといけない感じも少なかった。学校よりプレッシャーは少なかったかな。

7「プリントだけでは、学びを好きになれない」と感じた

家庭学習からフリースクールを探し始めたのは、なぜですか?

お母さん
お母さん

家で勉強すること自体はできたんです。自分のペースなら、学校で1日かけて進む内容も2時間くらいで終わることがあり、勉強が大きく遅れる感じもありませんでした。

でも、「家でプリントをやっているだけでは、この子は学ぶことを好きにならないな」と思いました。

かなでは元気で、頭の回転も速くて、いろいろなことを考える子です。だから、ただ遅れないために勉強するのではなく、もっと学ぶこと自体を楽しめる場所を探したいと思いました。

オンラインフリースクールNIJINアカデミーで学ぶ子ども
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8「居場所」だけでなく、学びながら成長できる場所を探した

NIJINアカデミーにて、自分からプレゼン発表
NIJINアカデミーにて、自分からプレゼン発表

最初はリアルのフリースクールを探したのでしょうか?

お母さん
お母さん

はい。でも近所にはなかなかなく、毎日の送り迎えも難しかったです。

それに、ただ居場所として好きなことをして過ごす場所よりも、かなでには学んだり成長したりできる環境が合っているんじゃないかと思っていました。

調べる中でオンラインのフリースクールもあると知り、NIJINアカデミーの校長先生のYouTubeなどを見るようになりました。

9NIJINアカデミーを選んだ決め手は「この子に合いそう」

かなでさんが作成・プレゼン発表も!
かなでさんが作成・プレゼン発表も!

数あるオンラインスクールの中で、NIJINアカデミーを選んだ理由は何でしたか?

お母さん
お母さん

校長先生がおっしゃっていることに共感したのが大きかったです。在校生の子どもたちのインタビュー動画も見て、元気で、自分の考えをしっかり持っている子がたくさんいるなと思いました。

「元気なかなでに合いそうだな」と感じたんです。

夫にもホームページを送っておいたら、夫の方から「あのオンラインスクール、いいと思うよ」と言ってくれました。私はなかなか決めきれないタイプなので(笑)、その後押しも心強かったです。

10今では自分から発言。「めちゃくちゃ楽しい」

入学後の様子はいかがですか?

お母さん
お母さん

入学することになって初めて本人用のパソコンを買ったので、最初は操作にもかなり戸惑っていました。でも先生がしっかり支えてくださって、少しずつ慣れていきました。

最近は自分から発言することも増えて、明るく授業や活動に参加しています。入ってよかったなと思っています。

かなでさん自身は、NIJINアカデミーはどうですか?

かなでさん
かなでさん

めちゃくちゃ楽しい。

NIJINアカデミーでの活動の様子
NIJINアカデミーでの活動の様子

一番楽しいことは?

かなでさん
かなでさん

うーん、一番は決められないかな。

お母さん
お母さん

クラス会議や体育は特に楽しそうですね。

11「学校より、毎日が爽やかになった」

NIJINアカデミーに入って、かなでさん自身が変わったと思うことはありますか?

かなでさん
かなでさん

学校に行っていたときより、生活が爽やかになった。

「爽やか」というのは?

かなでさん
かなでさん

気持ちが楽になった感じ。毎日爽やか。

お母さん
お母さん

学校に行っていたころは、暗い顔で出かけていましたからね。今は本当に明るいです。

人と関わることや勉強が嫌いだったわけではないのですね。

かなでさん
かなでさん

人としゃべるのは好き。学校っていう場所が、自分には合ってなかったっぽい。今は合ってるかな。

お母さん
お母さん

本当にそうなんだと思います。人や勉強が嫌いなのではなく、学校という環境がたまたま本人に合わなかったんですよね。

12「もっと早く環境を変えた方がいいよ」と伝えたい

NIJINアカデミーでのキャンプの様子
NIJINアカデミーでのキャンプの様子

学校へ通いながら悩んでいた当時の自分に、今声をかけるとしたら何と言いますか?

お母さん
お母さん

「もっと早く環境を変えた方がいいよ」と言いたいです。

当時は、学校に通いながら何とか問題を解決したくて、いろいろ試しました。でも、同じ環境の中でできることを一生懸命やっても、ほとんど効果はありませんでした。

本人にその環境が合っていないなら、一度離れてもいい。環境を変えることも必要だったと思います。

今、同じように悩んでいる保護者に伝えたいことはありますか?

お母さん
お母さん

合わなかったら、その子に合う環境をどんどん探してほしいです。

一つの場所でうまくいかなかったからといって、その子自身に問題があるとは限りません。環境が変われば、こんなに元気になることもある。だから、その子に合う場所を探してほしいですね。

13「授業を頑張りたい」。これからやってみたいこと

かなでさんは、これからNIJINアカデミーでやってみたいことはありますか?

かなでさん
かなでさん

授業を頑張りたい。授業に出て、発表したり、考えたりしてみたいです。

最後に、お母さんはかなでさんに、これからどんなふうに成長してほしいですか?

お母さん
お母さん

明るく育ってほしいです。今みたいに、好きなことを「好き」と言えて、自分からいろいろなことに挑戦してくれたらいいなと思っています。

オンラインフリースクールNIJINアカデミーで学ぶ子ども
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