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学習障害から不登校になったら|二次障害を防ぎ学びを続ける家庭の関わり方

「授業がわからない」「できない自分が恥ずかしい」——学習障害(LD)のある子は、つまずきの積み重ねから自信を失い、不登校につながることがあります。これは本人の弱さではなく、環境と特性のミスマッチが生む自然な反応です。この記事では、LDと不登校の関係、二次障害を防ぐ家庭の関わり方、そして学びを止めない選択肢を、公的データをもとに解説します。

陽だまりの部屋で、自分のペースで学ぶ子ども
安心できる家庭でこそ、失った自信は少しずつ回復します

学習障害と不登校はつながりやすい

LDの子が不登校になりやすいのには、はっきりした理由があります。読む・書く・計算するといった特定の困難が毎日の授業で繰り返し表面化し、「わからない」「できない」経験が蓄積するためです。

データ|不登校は過去最多、身近な困難も少なくない

文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒は353,970人で過去最多。また別の調査では、通常学級の児童生徒の約8.8%に学習面・行動面の著しい困難があるとされます。学びのつまずきは、不登校の背景になりうる身近な要因です。

出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」文部科学省

「一斉に・同じ方法で・同じ速さで」進む授業は、特定の学びに困難のある子には負担が大きく、視覚支援の少ない口頭指示中心の環境ほど、つまずきが生まれやすくなります。

いちばん防ぎたいのは「二次障害」

LDそのものより深刻なのが、二次障害です。二次障害とは、まわりの無理解や失敗の繰り返しによって、後から生じる心の傷つきを指します。

「なんでできないの」と繰り返し言われる、他の子と比べられる——こうした経験が自己否定を深め、勉強や学校そのものを避けるようになります。逆に言えば、早めに理解し、その子に合う環境を用意すれば、この流れは変えられます

家庭でできる関わり方

自信を守る関わり

  • 特性を分けて伝える:「頑張っても苦手なのは脳の特性で、あなたのせいじゃない」と繰り返し伝える
  • できたことを具体的にほめる:結果より過程(「最後まで取り組めたね」)に目を向ける
  • 比べない:兄弟や他の子ではなく、その子の「昨日より少し」を認める
  • 休むことを責めない:まず家庭を安心できる場所にし、エネルギーの回復を優先する

避けたい関わり

  • 「みんなできてるよ」と比べてプレッシャーをかける
  • 苦手な読み書きを、できるまで無理に反復させる
  • 「甘え」「怠け」と決めつける

▶ 読み書きの困難と不登校の関係、その先の進路を専門家が解説(脱・学校のタツロー校長)

学びを止めない選択肢

学校を休んでいる間も、学びと自己肯定感は育てられます。大切なのは「学校に戻すこと」を急がず、その子が安心して力を出せる場を確保することです。

  • 通級指導・特別支援:学校の中でも、個別に配慮された学びの場を相談できる
  • 教育支援センター(適応指導教室):少人数で刺激の少ない学びの場
  • オンラインの学び・フリースクール:自宅から、その子のペースで学べる居場所
  • ICTを使った家庭学習:読み書きの負担を減らして学びを続けられる

「出席扱い」で進路の不安を減らせる

不登校の子が自宅でICT等を活用して計画的に学ぶ場合、保護者と学校の連携や校長による状況把握などの要件を満たせば、指導要録上の出席扱いにできる制度があります。学びを見える化すれば、進路の不利になりにくくできます。

出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」文部科学省

陽だまりの読書コーナー。安心して過ごせる居場所
まずは家庭を安心できる居場所に。回復はそこから始まります

つまずきを責めない、安心して学べる場所

NIJINアカデミーは、オンラインで自分のペースで学べる居場所です。少人数で一人ひとりを受けとめ、「できた」を一緒に喜ぶ関わりを大切にしています。学習のつまずきから元気をなくしているお子さんの、次の一歩を探している方は、まずは無料でご相談ください。

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家族で理解をそろえ、親自身も支えを

学習障害への対応は、家族の理解がそろっているほどうまくいきます。片方の親が配慮しても、もう片方が「もっと頑張らせるべきだ」と考えていると、子どもは板ばさみになって混乱します。専門機関の説明や信頼できる情報を家族で共有し、「頑張っても苦手なのは特性ゆえで、本人のせいではない」という前提を、家庭全体で持てるようにしましょう。きょうだいにも、その子なりにわかる言葉で伝えられると、家庭全体が安定します。そして忘れてはいけないのが、保護者自身のケアです。子どものつまずきや不登校に、一番心を痛めているのは親自身です。一人で抱え込まず、親の会やスクールカウンセラー、同じ悩みを持つ人とのつながりを頼ってください。親が安心していられることが、子どもにとって何よりの支えになります。

まとめ

学習障害の子は、授業でのつまずきが繰り返されることで自信を失い、不登校につながることがあります。最も防ぎたいのは、無理解や叱責による二次障害です。「頑張っても苦手なのは特性のせい」と伝え、できたことを認め、休むことを責めない——この関わりが、傷ついた自信を回復させます。学校を休む間も、通級・教育支援センター・オンラインの学び・ICT家庭学習で学びは続けられ、出席扱い制度で進路の不安も減らせます。焦らず、その子が力を出せる環境を一緒に探していきましょう。

よくある質問

Q. 勉強のつまずきが原因か、他の理由か分かりません。
A. 不登校の背景は複合的なことが多く、原因を一つに特定する必要はありません。まずは安心を回復させ、スクールカウンセラーや教育相談で丁寧に見ていくと、その子に合う支援が見えてきます。
Q. 学校に戻すことを目標にすべきですか?
A. 復学だけをゴールにすると、かえって回復が遠のくことがあります。大切なのは「安心して学び、自信を取り戻すこと」。その場が学校でも家庭でもオンラインでも構いません。
Q. 勉強させないと、ますます遅れませんか?
A. 自信を失った状態で無理に勉強させると逆効果です。まず回復を優先し、ICTなど負担の少ない方法で少しずつ再開すると、学びは取り戻せます。出席扱い制度も活用できます。
Q. 親としてどこに相談すればよいですか?
A. 学校の特別支援コーディネーターやスクールカウンセラー、自治体の教育相談室が入口です。24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)でも、子ども・保護者ともに無料で相談できます。
Q. 昼夜逆転してしまい、生活リズムが心配です。
A. 回復の初期は、まず安心して休めることを優先しましょう。少し元気が戻ってきたら、朝日を浴びる・食事の時間をそろえるなど、できることから少しずつ整えれば大丈夫です。焦って一気に戻そうとしないことが大切です。
Q. 学校の先生とどう関わればよいですか?
A. 「行けない子」としてではなく「この子に合う学びを一緒に考えたい」という姿勢で相談すると、連携しやすくなります。出席扱いや配慮の相談も、担任・特別支援コーディネーターを通じて進められます。
Q. 下のきょうだいへの影響が心配です。
A. その子への配慮が「特別扱い」と映らないよう、きょうだいにも「みんなそれぞれ得意・苦手がある」と伝えましょう。一人ひとりのよさを認める家庭の姿勢が、全員の安心につながります。

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