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【教室長インタビュー】児童館館長が、なぜNIJINアカデミーでフリースクールを開校したのか。

子どもが、
自分の人生を
“主人公”として
歩める場所を

NIJINアカデミー練馬石神井公園校
教室長 大城 洋介(よーすけ)

「子どもたちには、
自分の人生を“主人公”として歩んでほしい。」

そう話すのは、NIJINアカデミー練馬石神井公園校の教室長・大城洋介さん(よーすけ先生)

教師として子どもたちと向き合い、
その後、児童館館長として
「遊び」の中にいる子どもたちを見てきました。

一見すると、教師と児童館、そしてフリースクール。

まったく違う場所に見えます。

しかし、よーすけ先生の話を聞いていくと、
その経験はすべて一本の線でつながっていました。

「子どもにとっての学びとは何か」

「大人は子どもにどう関わるべきなのか」

そして、

「学校に行かない子どもたちに、
どんな学びの場が必要なのか。」

今回は、よーすけ先生が
現在の教育観にたどり着くまでの道のりと、
NIJINアカデミー練馬石神井公園校で
実現したい学びについて話を聞きました。

「遊び」の中に
「学び」があると気づいた教師時代

よーすけ先生の教育観を語る上で、
印象的なのが教師時代の研究授業です。

当時は2年生の担任。
生活科で取り組んだのは、おもちゃづくり。

風やゴム、重さなどを動力にしておもちゃをつくり、
子どもたちが実際に遊びながら
試行錯誤する授業でした。

「どうしたらもっと高く飛ぶ?」

「どうしたらもっと速く走る?」

そんな問いをもとに、子どもたちは
何度もつくって、試して、工夫していきます。

――その授業で、どんなことを感じたんですか?

「授業としてやる以上、もちろん評価は必要なんです。

ねらいに近づいている子をA、
十分に到達していない子をCと評価する。

でも、実際に子どもたちを見ていると、
Cをつけた子も経験は積んでいるんですよね。

動きと動力の関係を理解していなくても、
『ゴムを引っ張ったら動いた』という経験はしている。

それって、本当に何も学んでいないのかなって。」

そこでよーすけ先生は、
子どもたちに評価することを
一切やめてみました。

「すごいね」「えらいね」などの
評価する言葉をかける代わりに、

「なんで高く飛んだんだろう?」

「何を変えたの?」

「じゃあ、もう一回やってみたらどうなる?」

と問いかけることを大切にしたそうです。

「子どもが気づいたことに、
大人がちょっと言葉を添える。

そうすると、『楽しかった』が
『なんでだろう?』に変わっていく。

そこで学びが始まるんじゃないかなと思ったんです。」

ここで生まれたのが、
現在まで続くよーすけ先生の教育観です。

遊びは、子どもにとって大切な「経験」。
その経験を大人が価値づけることで、学びにつながっていく。

「もっと、遊びの中にいる子どもを見てみたい」

この経験をきっかけに、
よーすけ先生は学校を離れ、
児童館の世界へ進みます。

「学校以外の場所にいる子どもたちを
見てみたかったんです。」

児童館で出会ったのは、
学校では見えていなかった子どもたちの姿でした。

学校では静かだった子が、思いっきり笑っている。

自分から遊びをつくっている。

友達とケンカして、泣いて、
それでもまた遊んでいる。

「学校では見えなかった姿が、
いっぱいあったんです。

そこで、学校で見えている子どもの姿が、その子の全部じゃないんだなって思いました。」

遊びの中では、子ども自身が考え、選び、試し、失敗し、人と関わっています。

大人から見れば「ただ遊んでいる」時間にも、子どもにとってはたくさんの経験が詰まっている。

「学校に行けない」と
「成長できない」は違う

そして、この経験は「不登校」への向き合い方も変えていきます。

教師時代にも、
よーすけ先生は不登校の子どもたちと
関わっていました。

朝、家まで迎えに行く。

毎日電話する。

手紙を書く。

放課後に「図工だけでも一緒にやろう」と声をかける。

子どものために、一生懸命取り組んできました。

けれど、児童館で子どもたちの姿を見たことで、こんな疑問が生まれます。

「学校に来てほしいと思ってやっていたけれど、それって『こっちのエゴ』なのかなって。」

学校では自分を出せない子が、児童館では伸び伸びと過ごしている。

その姿を見て、

「この子は、
学校に行けないから成長できないわけじゃない。」

そう考えるようになりました。

「学校に行っていない時間にも、その子は生きている。

遊んでいるし、考えているし、人と関わっている。

その子なりに、ちゃんと経験して、成長しているんですよね。」

だから、不登校への支援も、

「どうやって学校に戻すか」

だけではない。

「この子が安心して、自分らしく動き出せる環境って何だろう?」

そこから考えることも大切なのではないか。

それが、よーすけ先生の現在の考えです。

「良い子」ではなく、自分で歩ける子に

よーすけ先生が子どもと接するときに大切にしているのは、
「大人にとって都合のいい子にすること」ではありません。

「僕は、大人にとって都合のいい『良い子』にはなってほしくないんです。」

もちろん、社会の中で生きるためのルールは必要。

でも、

「言われたことをちゃんとやる」

「失敗しない」

「迷惑をかけない」

だけが成長ではない。

「喧嘩したり、トラブルになったり、失敗したり。

そういう経験を乗り越える中で、人間的な深みも育つと思うんです。」

だから、よーすけ先生がつくりたいのは、失敗をなくした場所ではありません。

失敗しない子ではなく、
失敗しても「もう一回やってみよう」

と思える子に。

子ども自身が考え、選び、行動する。

そして、その結果を自分の経験として積み重ねていく。

その過程を、大人が隣で支える。

それが、よーすけ先生の子どもとの関わり方です。

だから、NIJINアカデミーへ

では、なぜ今、フリースクールなのでしょうか。

そして、なぜNIJINアカデミーだったのでしょうか。

「自分がやりたいことと、NIJINが目指していることが近かったからです。」

子どもを学校の枠に合わせるのではなく、

学びの場を子どもに合わせて再構築する。

その考えに、強く共感しました。

そして、NIJINには教育そのものに問いを投げかけるエネルギーがある。

「『今までこうだったから、これからもこうする』じゃなくて、『本当にこれでいいの?』って教育そのものを問い直している。

そこに自分も関わってみたいと思いました。」

教師として感じた疑問。

児童館で見つけた答え。

不登校の子どもたちとの関わり。

その経験を、今度は一つの「学びの場」として形にする。

それが、練馬石神井公園校のスタートでした。

この教室では、とにかく遊べ。

では、よーすけ先生は、
どんな教室をつくろうとしているのでしょうか。

答えは、とてもシンプルです。

「まずは、ここに来て『楽しい』と思ってほしいですね。」

遊びたかったら遊ぶ。

外に行きたかったら街に出る。

漫画を読みたかったら、漫画から学ぶ。

「『これが学びです』って大人が決めるんじゃなくて、

『これやってみたい』

『これが楽しい』

『もっと知りたい』

っていう、子どもの内側から出てくるものを大切にしたい。」

教室の中だけが学びの場ではありません。

すぐ近くの石神井公園も、街も、地域の人との出会いも、子どもにとっては学びのきっかけになります。

子どもたちと相談しながら、教室そのものも一緒につくっていく。

それが、よーすけ先生が思い描く練馬石神井公園校です。

「不登校」の「不」に、少し違和感がある

最後に、今、不登校の子どもを育てている保護者へのメッセージを聞きました。

よーすけ先生が話してくれたのは、「不登校」という言葉そのものへの違和感でした。

「『不登校』っていう言葉の『不』に、ちょっと違和感があるんです。

学校に行っていないだけなのに、『不』ってついている。

なんとなく、良くないことのように感じますよね。」

でも、学校に行っていない時間にも、その子は生きている。

遊んでいる。

考えている。

人と関わっている。

悩んでいる。

何かに夢中になっている。

「その子なりに、ちゃんと成長しているんです。」

だから、伝えたいのは、

「良いんだよ、それで。」
「その子らしく行こうよ。」

ということ。

何もしなくていいということではありません。

一緒に悩んで、一緒に考えて、一緒に挑戦する。

その中で、「自分はどうしたい?」を少しずつ見つけていく。

そして、その隣に大人がいる。

子どもが、自分の人生の
“主人公”として歩める場所を。

その思いから生まれたのが、
NIJINアカデミー練馬石神井公園校です。

教師時代の研究授業。

児童館で見た子どもたち。

不登校の子どもたちとの関わり。

そして、NIJINアカデミーで始める新しい学び。

一見すると、別々の経験に見えます。

けれど、その根っこにあるものは一つです。

子どもの中から生まれてくるものを、
大切にすること。

「やってみたい」

「なんでだろう?」

「もう一回やってみたい」

その気持ちを出発点に、
子ども自身が経験を積み重ねていく。

よーすけ先生がつくろうとしているのは、
単なる「学校の代わり」ではありません。

「遊び」を通して、
自律したかけがえのない「一人」を
育てていくことです。

NIJINアカデミー練馬石神井公園校

教室コンセプト

「遊びは最高の教科書だ」

教室長|よーすけ先生

毎週水曜 10〜15時

教室の様子をちょっとのぞき見⇩

練馬石神井公園校HPはこちら⇩