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保健室登校からホームスクーリングへ。学びの場を広げるという選択肢

保健室登校からホームスクーリングへ。学びの場を広げるという選択肢
教室には入れないけれど、保健室になら行ける。そんな「保健室登校」を続けるうちに、「このまま学校にいる意味があるのだろうか」と感じ始める保護者やお子さんは少なくありません。保健室登校は”がんばりの証”であると同時に、次の一歩を考えるサインでもあります。この記事では、保健室登校の意味と、ホームスクーリングという選択肢について考えます。
この記事でわかること
  • 保健室登校が持つ意味と限界
  • 「学校の中にいるのに苦しい」という違和感
  • ホームスクーリングという選択肢の考え方
  • 実際に学びの場を変えた家庭の実例
  • NIJINアカデミーという選択肢

保健室登校とは、どんな状態か

保健室登校とは、教室には入れないものの、保健室であれば過ごせるという状態を指します。完全な不登校とは異なり、「学校には行っている」という形が保たれるため、保護者にとっても学校にとっても、一つの落としどころとして選ばれることがあります。養護教諭や一部の先生との関わりの中で、安心できる居場所として機能しているケースも多くあります。

保健室登校が選ばれやすい理由
  • 教室の集団の中に入るより、心理的な負担が少ない
  • 養護教諭など、決まった大人と個別に関われる
  • 「学校に行けている」という記録・実感が保たれる
  • 体調不良を理由に、無理なく過ごせる場所がある

「学校の中にいるのに苦しい」という違和感

一方で、保健室登校を続ける中で、「なぜ学校の中にいるのに、教室に入れないのだろう」という違和感を抱くお子さんもいます。折り紙やゲームをしてもいい、寝ていてもいい、給食を一緒に食べてもいい——そうした自由度の高い環境は、ある意味で家庭に近い過ごし方でもあります。「これ、家でも良くね?」と、ふと感じてしまうこともあるのです。

この違和感は、決してわがままではありません。「学校の中にいる」という形にこだわるあまり、本人にとって一番安心できる過ごし方から遠ざかってしまっていることもあります。保護者としても、「せっかく学校に行っているのだから」という気持ちと、「本人が楽しそうではない」という現実の間で、揺れ動くことがあるかもしれません。

実例(保護者の声)

学級崩壊に近い環境で音への苦手さも重なり、不登校になったあるお子さんは、特別支援学級で「折り紙やUNOをしてもいいし、寝てもいいし、給食を一緒に食べてもいい」と言われた時期がありました。しかしお子さん自身が「これ、家でも良くね?」とつぶやき、保護者も「たしかに」と感じたそうです。そこから、学校の中に留まることだけが答えではないという気づきが生まれました。

保健室登校の”次”を考えるタイミング

保健室登校自体は、決して悪いものではありません。教室に戻るための準備期間として機能することもあります。ただし、長期間にわたって保健室以外の居場所が見つからない、本人が「意味を感じられない」と話す、体調不良を訴える頻度が増えている——そうした場合は、学校の中だけで解決策を探し続けるのではなく、学校の外にも学びの場があるという視点を持つタイミングかもしれません。

大切なのは、「保健室登校をやめる/続ける」を白黒で決めることではありません。養護教諭や担任の先生とも状況を共有しながら、お子さんにとって今どんな環境が一番負担が少なく、かつ学びや成長につながるのかを、少しずつ探っていく姿勢です。

ホームスクーリングという選択肢

ホームスクーリングは、「学校に行く/行かない」の二択ではなく、自分のペースと環境で学びを続けるという選択肢です。保健室でひとり静かに過ごしていた時間を、家庭という安心できる場所で、自分に合った学びに置き換えていくイメージです。「学校を諦める」のではなく、「学びの場を広げる」という捉え方をすることで、保護者もお子さんも、前向きに次の一歩を考えやすくなります。

また、保健室登校と完全に切り替える必要もありません。週のうち数日は保健室で過ごし、別の日はホームスクーリングで自分のペースで学ぶ、といった併用の形をとっているご家庭もあります。「どちらかを選ぶ」のではなく、「組み合わせる」という柔軟な発想も持っておくと、選択肢の幅が広がります。

NIJINアカデミーは、oviceを使ったバーチャル校舎にいつでも入れるオンラインのオルタナティブスクールです。カメラ・音声オフでの見学や、チャット・リアクションボタンでの参加も可能なので、保健室のように「その場にいるだけでもいい」という関わり方から始めることもできます。1:1の専任サポート担任が伴走し、少しずつ人とのつながりを広げていけるのも特徴です。在籍校との連携により、学習状況の共有を通じて出席として扱われるケースもあります(最終判断は在籍校によります)。希望する生徒の9割以上が在籍校の出席認定を得ている実績(2025年4月時点、株式会社NIJIN公式発表)もあり、「学校を離れること」への不安を軽くする選択肢になります。

タツロー校長(星野達郎氏)はYouTubeチャンネル「脱・学校のタツロー校長」で、学校現場の経験をもとに、不登校や学びの場の選び方について発信しています。気になる方はチャンネルもあわせてご覧ください。

よくある質問

保健室登校からいきなりホームスクーリングに切り替えても大丈夫ですか?
急に切り替える必要はありません。保健室登校と並行しながら、少しずつオンラインの居場所に慣れていくなど、無理のないペースで移行しているご家庭も多くあります。学校や担任の先生と相談しながら進めることをおすすめします。
保健室登校を続けるべきか、環境を変えるべきか迷っています。
どちらが正解ということはありません。お子さんが保健室でどのように過ごしているか、負担を感じていないかを丁寧に確認しながら、本人の様子に合わせて考えることが大切です。
学校の先生には、どう相談すればいいですか?
「学校をやめたい」という相談ではなく、「学びの選択肢を広げたい」という形で、養護教諭や担任の先生に率直に話してみることをおすすめします。学校によっては、他の学びの場との併用について理解を示してくれるケースもあります。
保健室登校の期間は、出席として扱われますか?
学校や自治体の運用によって異なります。詳細については、担任や養護教諭、学校の管理職に確認することをおすすめします。

まとめ

保健室登校は、お子さんにとって大切な居場所であると同時に、「これでいいのかな」という迷いが生まれやすい状態でもあります。学校の中だけで答えを探すのではなく、ホームスクーリングという学校の外の選択肢も視野に入れることで、お子さんに合った学びの形を見つけやすくなります。今の頑張りを否定せず、次の一歩をゆっくり一緒に考えていきましょう。

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