現在中学1年生のSさん。
お母さんの視点から、不登校の始まり、葛藤、不安。そして将来を楽しみに思えるようになった現在まで。
リアルなストーリーを、ご本人の声そのままにお答えいただきました。
我が子の不登校で悩んでいる保護者様に届き、一歩を踏み出すきっかけになりますように。

現在中学1年生のSさん。
お母さんの視点から、不登校の始まり、葛藤、不安。そして将来を楽しみに思えるようになった現在まで。
リアルなストーリーを、ご本人の声そのままにお答えいただきました。
我が子の不登校で悩んでいる保護者様に届き、一歩を踏み出すきっかけになりますように。
娘の世界が静かに、しかし確実に変わっていったのは小学生の頃でした。
いじめがきっかけで学校へ行けなくなり、それまで当たり前にあった日常が少しずつ崩れていきました。
低学年の頃の娘は、太陽のように明るい子でした。
放課後に友達と遊びに行き、公園で走り回り、「また明日ね」と笑顔で手を振る、そんな日々が確かにありました。
もともと娘は、人よりも少し繊細で、発達障害による学習の難しさも抱えていました。その繊細さは優しさでもあり、同時に傷つきやすさでもありました。
心の奥に小さな痛みが積み重なり、やがて娘は“自分を守るために”社会とのつながりを自ら断ち切るようになっていきました。
不登校になった瞬間、それまで当たり前にあった日常は一気に消えました。
友達と会うこともなくなり、遊びに誘われることもなくなり、気づけば娘は“ひとり”になっていました。
スマホの画面に映る友達の楽しそうな写真。
グループLINEで飛び交う何気ない会話。
そのどれもが、娘には胸を刺す現実でした。
「羨ましい…なんで私はできないんだろう」
「卑屈になる自分も嫌い…友達がいない自分がつらい」
そう呟きながら、布団の中で声を殺して泣く姿を、私は何度も見てきました。涙で濡れた枕を隠すように「大丈夫」と笑おうとする姿が、かえって痛々しく見えました。
やがて娘は、自分の存在そのものを疑うようになりました。
「自分は社会から忘れられたんじゃないか」
「誰にも認められていない自分が嫌い」
その言葉は、幼い心が限界まで追い詰められた証でした。
親として抱きしめることしかできず、出口の見えない暗いトンネルを、親子で3年間歩き続けました。娘の心は光を失いかけていました。
それでも、どこかで必死に「助けて」と叫んでいたのだと思います。
そんな日々の中で、私たちが願ったのはただひとつでした。
「娘が安心して社会とつながれる場所を見つけたい」
たくさんの選択肢を探し、その中から最終的に娘自身が選んだ場所が、ニジンアカデミーでした。
親が無理に決めたのではなく、娘自身が「ここなら」と感じて選んだ場所だったことは、私たち家族にとっても大きな意味がありました。
入学したのは5月でした。
最初は緊張で体が固まり、言葉もなかなか出てきませんでした。
しかし、先生方の温かいまなざしや優しい声かけに触れるうちに、娘の表情に少しずつ光が戻ってきました。
勉強はまだ苦手で、自信も持てていません。
それでも、毎日少しずつニジンに慣れようとする姿があります。
その小さな一歩一歩は、娘にとっては大きな挑戦であり、「自分はここにいていいんだ」と感じ始めている証でした。
長く続いた昼夜逆転の生活。
今も完全に治ったわけではありません。
それでも娘は、自分なりのスモールステップで前に進もうと奮起しています。
リアル校に行きたいという思いが芽生え、「昨日より今日、今日より明日」と、少しずつ早起きを意識するようになりました。
その姿は、かつての娘からは想像できないほどの変化です。
ニジンアカデミーという場所に出会えたことで、娘はもう一度、未来を見つめようとしています。その歩みはゆっくりかもしれません。しかし確かに、前へ進んでいます。

最近、娘はこんな言葉を口にしました。
「自分はこんなにも楽しいってことを、もっと世界に伝えたい。
同じ悩みを持つ人に、勇気を届けたい。
自分を発信してみたい。」
かつて「自分は忘れられた存在」と感じていた娘が、今は「誰かの力になりたい」と願っている。
その変化は、娘の心が確かに前へ動き出した証です。
娘の人生に、再び光が差し込み始めています。
そして、発達障害という特性を逆に活かせる場所が、ニジンアカデミーではないかと思います。
