不登校でも学びは深まる〜シュウ君の挑戦で見えた言葉と探求の物語〜
「学校に行けなくなってから、全然勉強しなくなっちゃった…」
「自分の好きなことばかりしていて、将来どうなるんだろう?」
そんな心配を抱えている保護者の方に、ぜひ知ってほしい子どもたちの姿があります。
今回ご紹介するのは、オンラインスクール(NIJINアカデミー等)で自分らしく学ぶ、中学3年生の「シュウ君」のエピソードです。
学校へ行っていないからといって、子どもの成長や学びが止まっているわけではありません。安心できる仲間や大人がいて、心が動く体験と出会えたとき、子どもは自分のタイミングで驚くような挑戦を始めていきます。
この記事でわかること
- シュウ君が「漢字マスター」を目指して踏み出した自発的な一歩
- 仲間を楽しませる「100ページ超えの自作教材」に込めた思い
- 安心できる居場所で開花した、圧倒的な言語センスと表現力
- 「創聖のアクエリオン」の歌詞をガチ計算!?「好き」から広がる本物の学び
自発的な一歩:「漢字マスターになりたいのです」
シュウ君の学びのストーリーは、彼がプレゼンで使ったスライドから始まります。
タイトルはズバリ、『ぜひ見ろ』(笑)。彼らしい、ちょっと強気でインパクト抜群のタイトルからスタートしました。
4月に入学した中学3年生のシュウ君は、物事を観察する視点や感性がとてもユニークな男の子です。

そんな彼が目標として掲げた言葉がありました。

「漢字マスターになりたいのです」
シュウ君はすでに「漢字検定3級」に合格していました。しかし誰かに「勉強しなさい」と言われたからではなく、「もっと上を目指したい!」という自分自身の内側から湧き出る想いで挑戦を決めたのです。
「やらされる勉強」ではなく、「自分で選んだ挑戦」へと意識が切り替わった瞬間でした。
100ページ超えの大作!「楽しませたい」から生まれた自作教材
スクール内で生徒が自作の教材を投稿し、みんなで学び合える仕組みができると、シュウ君はさっそくオリジナルの教材づくりに取りかかりました。

彼が作ったのは、「クイズ 漢字マスターは君だ!」という自作の漢字クイズ教材。
単に問題を解かせるのではなく、挑戦する仲間が最後までワクワクして楽しめるよう、工夫を凝らしていきます。

なんと100ページを超えるストーリー仕立ての大作を作り上げたシュウ君。
自分の持つセンスを発揮し、仲間を楽しませる体験を通して、「自分が楽しみながら作ったものが、みんなの学びになる」という手応えと自信を深めていきました。
「安心できる場所」で開花した、圧倒的な表現力
心が安心で満たされ、自分を受け入れてもらえる環境が整うと、子どもたちの表現力は自然とあふれ出します。
英語の授業で「愛のない人生なんて〇〇のようだ」というテーマで、自分なりの例えを考える課題が出されたときのことです。

最初は自信がなくて日本語で答えていたシュウ君ですが、授業が終わる間際、チャット欄にそっとこう書き込みました。
“Without love, life is like the mountain without forest.”
(愛のない人生は、森のない山のようなものだ)
わずか30分ほどの間に文法をしっかりと理解し、自分の言葉としてこんなにも美しく詩的な表現を作り上げたのです。
自分の実感や日常のイメージを、英語という学問的なルールの上で見事に表現してみせる。言語に対する優れた感性と、「もっと自分を試してみたい」という情熱が伝わってくるエピソードでした。
「もっと挑戦したい!」アンバサダー就任への一歩
自分の表現をしっかりと受け止めてもらえた手応えから、シュウ君の心には「もっとチャレンジしたい!」という強いエネルギーが湧き上がってきました。

「自分が学んだ楽しさを、今度は周りの仲間にも届けたい」——そう考えたシュウ君は、「検定アンバサダー」という大きな役割を引き受けることになります。


「自分の得意なことで役に立ちたい」という想いを胸に、検定の魅力を周囲に広める積極的な活動をスタートさせました。
自発的な学び直し:自分で見つけた「本当の課題」
アンバサダーとしての活動や仲間との交流を通して一層自信を深めたシュウ君は、自分の学びをさらに広く深めていきました。
先生宛てに送られた一通のDM。そこには、彼の大きな内面的成長を示す言葉が綴られていました。

そこに書かれていたのは、「自分は数学、英語、理科を、基礎から直していきたいと思っています」という言葉。
学習の遅れに対して苦手意識や引け目を感じるのではなく、「これからの自分のために、基礎から学び直したい」と自分から決意した瞬間でした。
アニメの歌詞をガチ計算!?「好き」から広がる探求心
アンバサダー活動や学び直しを経て探求心がさらに爆発したシュウ君。そんな彼がクラス会議でのプレゼンテーションのテーマに選んだのは……なんとアニメ主題歌の『創聖のアクエリオン』(AKINO)でした!

周囲の仲間がそれぞれの「好き」や「気になること」に向かって果敢に挑戦する姿に刺激を受け、温かい声をかけ合いながら、シュウ君は自分ならではのユニークな視点をプレゼンへと昇華させていきます。

アニメ『創聖のアクエリオン』には、次のようなとても有名なフレーズが登場します。
一万年と二千年前から愛してる
八千年前からもっと恋しくなった
一億と二千年中(あと)も愛してる

普通なら「素敵な歌詞だな」「スケールが大きいな」と通り過ぎてしまうところですが、シュウ君の疑問は違いました。
「で、結局トータルで何年間愛しているんだろう!?」
気になったシュウ君は、なんとこの歌詞の年数を数学的にガチ計算する計算式を作り上げてきたのです!身の回りにある興味と本質的な学びを自由につなぎ合わせて深めていく、彼らしさあふれる見事な探求プレゼンでした。
身近なワクワクと深い思考を行き来する、本物の学び
シュウ君が見せてくれたのは、教科書の丸暗記ではない「本物の探求」の姿です。
「好き」「面白い」という日常の疑問から問いを立て、数学や英語といった学問の視点へ引き上げて自分のものにする。そして、その学びを作品やプレゼンとして仲間に届ける——。この**「身近な体験と本質的な思考を自由に行き来する力」**があるからこそ、彼の学びは深く活きたものへと成長していきました。
安心できる居場所と「好き」の芽があれば、子どもは自ら問いを見つけ、学びを深めていくことができます。自分らしい学びの翼を手に入れたシュウ君のさらなる成長を、ぜひ見守ってください。

保護者の方へ|ありのままを認め、一歩を信じて待つ
勉強の遅れや将来への不安から、「学校の教科書通りに進んでいない」と焦ってしまうこともあるかもしれません。
けれど、何よりも大切なのは**「そのままのあなたで大丈夫」という安心感**です。
子どもは心が元気を蓄え、自分の「好き」を認められたとき、シュウ君のように自分から身近な世界に興味を持ち、「やってみたい!」と動き出します。
焦って強要する必要はありません。まずはゲームやアニメの話を一緒に楽しむような、日常のささやかな関わりから始めてみませんか?
我が子の持つ力と自発的な芽生えを信じて温かく見守ること。それこそが、子どもが未来へ羽ばたく一番のエネルギーになります。
シュウ君の挑戦を動画で見る
実際のプレゼンテーションの様子や、シュウ君の生き生きとした成長の軌跡を、ぜひ動画でもご覧ください!
YouTubeで動画を見る(【ぜひ見ろ】シュウが輝く!深める!言葉の学び)
NIJINアカデミーは、カメラ・音声オフでの見学も可能な、少人数制のオルタナティブスクールです。

