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「マイクラで未来の街をつくる」——LITALICOワンダー×NIJINアカデミー、子どもたちが社会課題に挑む共創プロジェクト


はじめに

「学校に行けない」「集団になじめない」——そんな悩みを抱える子どもたちが、Minecraft(マインクラフト)を通じて79時間かけて仮想都市を作り上げ、今度は全国規模のコンテストへ挑戦しています。

しかもそのテーマは、「人口・年齢のバランスが変わる社会をどう生きるか」という、大人でも頭を抱えるような社会課題です。

2025年6月、東京ビッグサイトで開催された教育総合展「EDIX(エディックス)東京」。NIJINアカデミーのブースで、生徒のあっくんが堂々とマイクを握り、自分たちのプロジェクトを発表しました。会場の前に座る企業関係者や教育者たちは、その内容と彼の姿に息をのんでいました。

この記事では、NIJINアカデミーと株式会社LITALICO・LITALICOワンダーによる共創プロジェクトの全貌を、すべての子ども、保護者、そして企業の皆さまに向けてお伝えします。「子どもたちと一緒に、社会の未来を考える教育をつくる」——その可能性と価値を、ぜひ感じ取っていただければ幸いです。


1. なぜマインクラフトなのか——「好き」を入口にした学びの設計

NIJINアカデミーは、不登校・引きこもり・発達障害・学習障害など、「学校に合わない個性が輝く」ことを理念に掲げるオルタナティブスクールです。在籍する子どもたちの多くは、従来の学校教育の枠組みでは力を発揮しにくかったタイプ。しかしその個性の中には、驚くほどの集中力・想像力・こだわりが眠っています。

そこに着目したのが、LITALICOワンダーとの連携企画でした。LITALICOワンダーは、「ひとりひとりがIT×ものづくりで自分の好きを追求できる教室」を掲げるIT×ものづくり教室(プログラミング教室)。NIJINアカデミーとLITALICOワンダーの思想には、「好き・得意を起点に、自分らしく生きる力を育てる」という共通のビジョンがありました。

2025年のマイクラプロジェクトは、その連携の第一弾として始動しました。マイクラ好きなメンバーが集まり、LITALICOワンダーのスタッフとともに、NIJINアカデミーの学園祭(NIJIN教育万博)に向けて「ニジンシティ」と呼ばれる仮想都市の建設に挑みました。

参加したのは13人の生徒たち。制作にかけた時間は合計約4,740分(約79時間)。お風呂屋さん、カフェ、図書館、駅、ビル、ゲームセンター、そして地下鉄まで——子どもたちは自分たちのアイデアを次々とかたちにしていきました。プロジェクトのリーダーを務めたひろきさんをはじめ、マイクラ初心者だったメンバーも、仲間に助けられながら着実にスキルを伸ばしていきました。


2. 子どもたちに何が起きたか——79時間の制作で生まれた変化

このプロジェクトが単なる「ゲームの時間」ではないことは、参加した生徒たちの言葉が物語っています。

「最初はマイクラの操作がよくわからなかったけれど、みんなが色々教えてくれたから楽しかったです! 楽しすぎたからもっと作りたいと思いました!!みんなで同じワールドで何かを作るのを初めてやりました。楽しすぎたからもっと作りたいと思いました!!」(らーめんさん)

「最初はマイクラ初心者で、色々できるか不安だったけど、みんな優しく教えてくれたので楽しかった! アイディアを出すと、いつも『いいですね!』と言ってもらえて嬉しかった。みんなのアイディアで、どんどん楽しい世界が広がっていったので、すごいと思った。みんなで協力して作るのが楽しかった」(ひろきさん)

これらの声に共通しているのは、「協力」「認め合い」「もっとやりたい」というキーワードです。学校という場ではうまく力を発揮できなかった子どもたちが、Minecraftというフィールドでは自然に助け合い、アイデアを出し合い、互いを認め合っていました。

さらに学園祭当日、自分たちが作ったワールドをたくさんの来場者が楽しんでくれる体験は、「自分がつくったものが誰かの笑顔につながる」という原体験になりました。これはどんな教科書も与えられない、社会参加のリアルな手触りです。

企業の皆さまにとって重要なのは、このプロジェクトが単なる「楽しい体験」にとどまらず、チームワーク、コミュニケーション、問題解決、創造性、そして自己肯定感の育成といった、現代社会が求める力を自然に引き出す設計になっているという点です。


3. 2026年の挑戦——社会課題を「自分ごと」として考える子どもたち

2025年の成功を踏まえ、2026年はさらに大きな舞台へ。NIJINアカデミーのマイクラチームは、第8回マイクラカップへの挑戦を決めました。

今年のテーマは:

「みんなが輝く!ベータ世代の未来のまち〜人口・年齢のバランスが変わる社会をどう生きる?〜」

「ベータ世代」とは、2025年から2039年頃に生まれる世代のこと。AIを「ツール」ではなく「日常的なパートナー」として受け入れ、メタバースなど仮想空間での活動が現実と同等に重要視される、超デジタルネイティブな世代です。

一見、子どもたちには難しすぎるテーマのように見えます。しかしNIJINアカデミーの生徒たちは、このテーマを正面から受け止め、自分たちの言葉でビジョンを語り始めました。

  • 「障壁のない社会」
  • 「差別がない・格差のない社会」
  • 「みんなが不満を持たない社会」
  • 「BE HAPPY, DO HAPPY」
  • 「AIが操作する自動化の家」「空飛ぶ車・空飛ぶ家」「ご飯を作って持ってきてくれるロボット」

子どもたちが描く未来のまちには、商店街・水道局・空の島・イオンモール・企業補一&国会議事堂・遊園地・貯水池・風力発電所まで含まれ、社会インフラへの視点も驚くほどリアルです。ワールドMAPを見るだけで、子どもたちが「社会のしくみ」を深く考えていることが伝わってきます。

EDIXでの発表では、生徒のあっくんがマイクを持ち、会場の大人たちに向けてこのビジョンを堂々と語りました。その姿は、「不登校の子どもたち」というレッテルをはるかに超えていました。あっくん自身のストーリーについては、後述する動画をぜひご覧ください。

完成したワールドは、LITALICOワンダーも協賛する2026年11月の学園祭「NIJIN教育万博」(六本木DMM本社会場・11月21日〜22日)で発表される予定です。


4. 企業との共創がもたらす価値——なぜ今、教育共創が重要なのか

今回のNIJINアカデミー×LITALICOワンダーの連携は、単なるCSR活動や協賛ではありません。両者が持つビジョンと強みを掛け合わせることで、どちらか一方では生み出せなかった価値を創出しています。

NIJINアカデミーが提供したもの: 「学校に合わない個性」を持つ子どもたちが安心して挑戦できるコミュニティと、多様性を前提とした教育設計。子どもたちが「自分らしくある」ことを肯定され続ける環境。

LITALICOワンダーが提供したもの: IT×ものづくりの専門的な指導リソースと、子どもの「好き」を引き出すカリキュラム設計の知見。障害のない社会をつくるという企業理念に基づく、本物の共創マインド。

そして、生まれたもの: 79時間の制作、仮想都市の完成、学園祭での展示、EDIXでの発表、そして全国大会への挑戦——これらはすべて、子どもたちが「自分たちにできる」と信じられた環境があってこそ実現しました。

企業の皆さまにとって、このような教育共創プロジェクトに参画することは、複数の価値を同時に生み出します。

① 社会的インパクトの可視化:不登校・発達障害などの子どもたちが社会課題に主体的に取り組む姿は、企業の社会貢献を「数字」だけでなく「ストーリー」として伝える力を持ちます。

② 未来の人材との接点:ベータ世代が育つ環境に今から関与することは、10〜15年後の社会を担う人材との関係づくりにつながります。彼らはAIやメタバースを使いこなす世代です。

③ 教育イノベーションの共同実験場:「好き」を起点に社会課題を考えるプロセスは、企業内のプロジェクト型学習(PBL)や人材育成にも示唆を与えます。教育と企業の境界を越えた知見が生まれます。

④ ブランドの本質的な差別化:「障害のない社会をつくる」「個性が輝く教育をつくる」というビジョンに共鳴することは、企業ブランドを表層的なイメージではなく、思想レベルで強化します。


まとめ——「Be HAPPY, Do HAPPY」な未来を、一緒につくりませんか

NIJINアカデミーの子どもたちは、「ベータ世代の未来のまち」を自分たちの手でMinecraftに作りながら、実は今の社会に向けたメッセージを発信しています。

「みんなが輝く」「差別がない」「格差のない社会」「安心安全」「みんな笑顔」——これらは子どもたちが自分たちで言葉にしたビジョンです。社会課題を「難しいもの」ではなく「自分ごと」として考え、創造性で応える力が、すでに彼らの中に育っています。

その力を引き出したのは、NIJINアカデミーとLITALICOワンダーが共同で設計した「安心して挑戦できる環境」と「本物のものづくりの体験」でした。

企業との共創は、子どもたちに「社会とつながっている」という実感を与えます。そして子どもたちの姿は、関わる大人たちに「教育の可能性」を見せてくれます。

「学校に合わない」とされた子どもたちが、全国規模のコンテストに挑み、教育総合展で発表し、未来の街を設計する——この事実こそが、NIJINアカデミーの教育の証明です。

NIJINアカデミーは、この共創の輪を広げていきたいと考えています。「一緒に教育の未来をつくりたい」と感じてくださった企業の皆さまからのご連絡を、心よりお待ちしています。


■ 関連情報

・あっくんのストーリー動画

・NIJIN教育万博
(2026年11月21日・22日、六本木DMM本社)