2026年5月、東京ビッグサイトで開催されたEDIX東京2026。
NIJINアカデミーブースでは、Panasonic Boost Contestとの共創をテーマにした発表が行われました。
登壇したのは、Panasonic Boost Contestに関わる宮島勇也さん、そしてNIJINアカデミー中学1年生のゆいちゃんです。

「今日は宮島さんと一緒に、Panasonic Boost Contestの取り組みを発表します!」
そう元気にスタートした今回の発表。
ゆいちゃんは現在、イラスト制作を頑張っている中学1年生です。
今回の発表では、PanasonicとNIJINアカデミーがこれまで一緒に取り組んできた“共創”について紹介しました。
はじまりはPanasonicミュージアムへの社会科見学
最初のきっかけは、Panasonicミュージアムへの社会科見学でした。ただ見学するだけではありません。
子どもたちは、「こんな商品があったらいいな」というアイデアを考え、社員の方々に向けてピッチする機会もいただきました。


その発表の中でも、今でもNIJINアカデミーの中で語り継がれているエピソードがあります。
それは、“先生が原因で不登校になった子”が考えた商品です。
その商品は、「全国の学校の先生を助けて、ハッピーにするもの」。
自分自身が苦しかった経験を、“誰かを助けるアイデア”に変えて発表したのです。
年齢や立場に関係なく、子どもたちの話を真剣に聞き、フィードバックを返してくれる姿勢。
それは、学校ではなかなか得られない体験でした。
子どもが“審査員”になる
次の取り組みでは、NIJINアカデミー生がPanasonicの社内ビジネスコンテストへ審査員として参加しました。


子どもたちが選んだグランプリは、「介護用自動お風呂」の新規事業を発表した社員さんでした。
当時参加していた小学2年生の子は、こんな感想を話していました。
「介護が必要な方々にはこのような自動お風呂があったら簡単で良いと思ったし、介護士さんがお風呂に入れるという概念が無くなるんじゃないかなと思いました。水滴の除去までやってくれるのが凄いなと思いました。」
“子ども向けイベント”としてではなく、ひとりの視点として本気で扱われる。
そこに、この共創の面白さがあります。
「変なこと」が歓迎されるワークショップ
さらに、NIJINアカデミーの門出を祝う会@大阪では、Panasonic Boost Contestとのコラボワークショップも開催されました。


テーマは、
「アイデアが止まらない!いいねのまほう シリコンバレー式Yes,and」
ルールはとてもシンプルです。
相手を否定しない。
まず「いいね!」と言う。
そして、「それなら!」とアイデアをつなげていく。
“変なことを言う”ことが、むしろ歓迎される空間です。
EDIX会場でも、実際に来場者のみなさんと一緒に「Yes,and」のワークショップを体験しました。
お題は、「世界でいちばん大切にされるごみを見つけちゃった!それはなに?」

すると会場から、「プラスチック!」というアイデアが。
すると宮島さんがすぐに、「いいですね!プラスチックってそこらへんにありそうなので、何かできそうですね!いろんな色があるので、たくさん集めていったら、カラフルな材料が集まるので、ただ貼るだけでも面白そうですね!」
と、“否定せずに広げる”言葉を返します。
そこからさらに、
「カラフルなら、部屋に飾ってみようかなと思います!」とゆいちゃん。
さらに、
「いいですね!それにガラスも混ぜたりしたら、光が差した時にキラキラ輝いてきれいになりそうですね!」と、他の人もアイデアを重ねていきます。
ひとつの“ごみ”から、どんどん世界が広がっていく。
「正解を出す」のではなく、「面白がりながら広げていく」。
そんな空気が、会場全体に生まれていました。
ワークショップから生まれた「頑張りメーター」
そして、そのワークショップの発想から生まれたアイデアを、EDIX当日に実際の商品案として提案しました。
そのひとつが、ゆいちゃんの「折れたシャー芯」のアイデアです。

普通なら、ただのゴミ。
でも、そこからアイデアがどんどん広がっていきます。
折れたシャー芯を集める。
消しカスも集める。
ケースに入れてみる。シャー芯は、勉強を頑張った時に折れることが多い。
だったら、集めた量で“頑張り”が見えるんじゃないか?
そこから生まれたのが、「頑張りメーター」という発想でした。
さらに、ケースに入れると自動で数えてくれる機能まで追加。
「本当に商品になったら面白いよね!」
そんな話になり、AIを使って商品イメージまで制作。
実際に集めていた折れたシャー芯も、EDIX会場へ持参しました。
「変なことを言っていい」が、子どもを変える
ゆいちゃんは発表の中で、こんな言葉を話していました。
「普通の授業だと、変なことを言ったらちょっと恥ずかしいこともあります。でもこのワークショップでは、変なことを言うのがいいこと!みんなが“いいね!”と言ってくれるので、どんどんアイデアが出てきました!」

“正しい答え”を求められるのではなく、
“面白い発想”を歓迎される。
それは、子どもたちにとって大きな挑戦でもあります。
そして、子どもが関わることで、大人では思いつかない視点が生まれる。
EDIX会場では、そんな瞬間が何度も生まれていました。
最後にゆいちゃんは、会場の大人たちへ向けてこう呼びかけました。
「今日ここで出会ったおとなのみなさんと一緒に、未来を変える商品を作っていきたいです!ぜひ一緒にやりませんか?」
子どものアイデアを、「子どもらしいね」で終わらせない。
本気で聞き、一緒に面白がり、社会につなげていく。
Panasonic Boost Contestから始まった共創には、そんな未来の可能性が詰まっていました。

